トマトソースはフランス料理、イタリア料理など幅広い欧米料理において欠かすことのできないソースです。
アラビアータ、ボロネーゼのようなパスタ料理、ピザ、煮込み系の料理などには必要不可欠。
材料も比較的手に入りやすいので、既製品のみならず手作りソースにチャレンジする人の中でもまずトマトソースをマスターしたいという人は少なくないことでしょう。
そこで本記事ではご家庭で再現可能な簡単で基本的なトマトソースのレシピに挑戦していきます。
じっさいにご覧いただければ特別な道具や材料などなくてもごく簡単に本格的なトマトソースが作れますのでぜひ皆さんも挑戦してみてください。
トマトソースはソースを多用するフランス料理においても非常に重要なソースとして挙げられることが多いです。
当ブログではトマトソース以外にもご家庭で簡単に作れるソースをいくつか紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
トマト缶を使った本格トマトソースのレシピ概要
今回ご紹介するトマト缶を使った基本のトマトソースのレシピの概要は図の通りです。
手を加えるポイントは基本的に4箇所のみ。
この4箇所だけ意識すれば後は基本放置で完成するのがトマトソースの良いところです。
しかも今回は基本的にまな板すら使いません。
より味わい深いソースを求める方はたまねぎなどの香味野菜を加えたほうがいいので多少包丁を使います。
3~4人分で作っていますが、大きなお鍋やフライパンがあれば何人分でもまとめて作れます。
これなら出来るかも・・・と思った方はさっそく詳しい作り方を見ていきましょう。
トマト缶を使った本格トマトソースのレシピ
トマト缶を使った本格トマトソースの材料(3~4人分)
・ホールトマト缶・・・・・・・・・・・・2缶(400g×2缶)
・にんにく・・・・・・・・・・・・・・・2欠
・オリーブオイル・・・・・・・・・・・・80cc(トマト缶に対して1/10cc)
・塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1~2(用途に合わせ、後述)
・たまねぎなどの香味野菜・・・・・・・・玉ねぎなら1/4程度(なくても可)
・バジル・・・・・・・・・・・・・・・・1パック(なくても可)
トマト缶は賞味期限も長いのでケース売りのものを購入しておくと便利です。
シンプルなだけにオリーブオイルは重要。筆者も好きなオリーブオイル「アルドイノ」。プロでも使われている方が多いですね。
トマト缶を使った本格トマトソース作り方
まずはにんにくを準備します。
キッチンペーパーやラップを作業台に敷いた上ににんにくを乗せ、包丁の腹の部分に挟んで思いっきり体重をかけて手のひらで押しつぶします。
香りを強く出したい人は包丁とまな板を使ってみじん切りにしてもかまいません。
また玉ねぎなどの香味野菜を加えてよりコクをプラスしたい場合は一緒にみじん切りにしておきましょう。
するとにんにくが割れます。
皮がするりと剥けますので皮をとって、さらに割れ目から芽の部分を取り出します。
フライパンに入れて準備は完了です。
北イタリアではトマトソースを作る際に玉ねぎなどの香味野菜をいれることでトマトソースに甘味や香りをプラスします。
いっぽう南イタリアではトマトソースはにんにく、オイル、あればバジルで作るよりシンプルなレシピが主流。
おそらく南北で気温差や食文化の差で求められている味が異なっていて、北イタリアでは濃厚、南イタリアではさっぱりした味わいが求められということなのでしょう。
にんにくの入ったフライパンにオリーブオイルをトマト缶の1/10ccほど加えます。
一見すごく多く見えますがここが最大のポイントです。
トマトソースは多くのオイルとトマトを乳化させて作るソースです。ココをケチると一体感がなくトマトの酸味が前面に出た締まりのない味わいになってしまいます。
弱中火で加熱していって、にんにくから泡が出始めたら弱火で3分ほどじっくりオイルに香りを移します。
焦げずにかつムラなく火が通る様に、なるべくにんにく全体をオイルにつけた状態で熱しましょう。
生バジルがあればここで一緒に投入してオイルにバジルの香りもつけるとより美味しくなります。
にんにくの香りがしっかりオイルにうつったら(にんにくがきつね色になる一歩手前くらい)ホールトマト缶を潰さずそのまま投入。
潰してから煮込むとしているレシピも多くありますが、基本的に煮込む際中で勝手に煮崩れていくので事前に洗い物を増やして潰す必要はないです。
しいていえば火の通りが早くなるというメリットはあるかもしれません。
また事前に潰して濾しておくことで種や皮のような食感の悪い部分を取り除くことができるので、食感にもこだわりたい方はそうしてもいいでしょう(濾すだけならソースが仕上がってからの方が合理的だとは思いますが)。
さらに塩を8gほど(小さじ1.5前後)投入します。
もしもこのトマトソースを色々な料理に使いたい場合は塩を小さじ1弱くらいにおさえて、後から料理ごとに塩分を適宜追加してもいいでしょう。
たとえばアンチョビやベーコンを使うのであればこの時点では薄味に仕上げた方が味は決めやすいです。
いずれにせよ最低でも小さじ1程度の塩はここで投入しておくことをオススメします。
トマトとオイルの乳化作用で塩も一緒に溶け込むことで、あとで塩を加えるのと違った芯から塩味を感じるトマトソースに仕上がります。また、塩分による脱水効果が期待できるため煮込み時間の短縮にもなります。
15分ほどはなにもいじらずにそのまま中火で軽くふつふついっている状態で放置して煮込みましょう。
少しずつ煮崩れてきましたが、まだ煮込みます。
底が焦げ付かないように、火が均等に通るように底からかき混ぜてさらに15分弱火~中火でふつふつと煮込みます。
時々かき混ぜるのを忘れずに。
だいぶトロッとしてきました。トマトもいい感じに煮ずれています。
塊のトマトをヘラやおたまで潰していきます。
ひととおりダマになっている部分を潰して混ぜ合わせ、さらに煮詰めてトロっとしてきたら完成です。
この時点で水っぽければもう少し煮詰めてください。
粗熱をとったらタッパーに入れて保存します。冷蔵庫でも3~4日程度は保存できます。
小分けにして冷凍してしまうのも手です。
冷蔵庫でタッパー保存する場合はラップをかけてさらに劣化を防ぐと持ちが良くなります。
ジップロック保存もオススメです。
本格トマトソースの使い方
トマトソースパスタ(ポモドーロ)の作り方
完成したトマトソースで基本中の基本、ポモドーロを作ってみましょう。
ポモドーロは本来トマトソースそのものを指す言葉ですが、日本ではシンプルなトマトソースパスタを指す言葉としても定着しています。
ソースはほぼ出来ているので、調理開始と同時にパスタ(80g程度)を茹でます。
パスタについては定番のディチェコとバリラの違いを徹底解説した記事も執筆しているので暇なときにぜひチェックしてください。
フライパンにオリーブオイル少々をひき、トウガラシを加えて炒めます。
香りがたったら先ほど完成したトマトソースをおたま一杯分ほど加えて全体を混ぜます。必要に応じて塩を加えます。
茹であがったパスタと和えれば完成です。
今回は本当にシンプルに作りましたがナスやベーコン、きのこやオリーブなどを加えればいくらでもアレンジ可能です。
最後に粉チーズを振りかけるだけでも全然印象が変わりますね。
以前ご紹介して好評をいただいた塩豚なんかを加えれば格段に旨味が増すのでオススメです!
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唐辛子を使えばアラビアータも簡単に作れます。
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トマトソースのレシピのまとめ
トマトソースは使いまわしも利きますし、一度にたくさん作ることも出来ます。
いっかい自家製で本格トマトソースを使ってみると既製品のものとは異なるおいしいさに感動するはずです。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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