「ひとり暮らしを始める」「本格的に自炊をしたい」となると、まずは調理器具が必要です。
しかしいざ始めようと思うと何か必要か分からない・・・少なすぎたり、逆に気合を入れて買い過ぎて全然使わない道具が出てきたりするものです。
そこで本記事ではある程度までの料理を可能とする必要最低限の調理器具とその選び方のポイントをまとめてみました。
- これから料理をはじめるさいの道具の選び方
- 初心者がまずは揃えるべき調理器具8種
- これから料理を始めるなら注目したいお得なセット調理道具
- 初心者が揃えるべき調理器具8種+α!料理を始めるなら道具から!|まとめ
これから料理をはじめるさいの道具の選び方
まず最初に注意点です。
調理器具は今や100均をはじめとするディスカウントショップでも手に入りますが、全てを100円で揃えようとするのはNGです。
刃物やフライパンなどは100均はもちろん、安すぎるものでは使い物になりません。
大げさでなく2~3回使ったらダメになります。特に初心者の方は道具に負担をかけてしまいがちなのでなおさらです。
ブランド物や高級な物を買う必要はありませんが、自炊などで定期的に料理をしようと考えている人ほどある程度の品質の道具を買っておいた方が使いやすいうえに結果的に安くつきます。
ここではその点にも注目して商品の紹介もしていきたいと思います。
初心者がまずは揃えるべき調理器具8種
包丁
まずは包丁です。なにをするにもこればかりは代用も利きませんのでまず最初に買うべきアイテムです。
包丁ひとつとってもその種類は無数にありますが、家庭での調理で万能な三徳包丁が最適でしょう。
三徳包丁
野菜、肉、魚を処理できることからその名がついている万能包丁。
明確な定義はありませんが、両刃が多くサイズ感が非常に絶妙に作られているので初心者~中級者はこれ一本で十分です。
逆にこれ一本あれば大抵の作業は出来ますので、とりあえずは1本少しだけ良い物を購入することをオススメします。
三徳包丁はさまざまなブランドから発売されていますが、はじめて使うなら3000~5000円クラスがオススメです。
材質もいろいろありますが、鋼材などは非常に簡単に錆びてしまうので、お手入れが簡単なステンレス刃がおすすめだといえるでしょう。
また包丁はどれだけいいものを買っても切れ味が落ちていくので早い段階で
砥石を使った砥ぎ方をマスターするとストレスのない切れ味を維持できますよ。
貝印 関孫六 茜
刃物メーカーとして圧倒的な知名度を誇る貝印のブランド「関孫六」の茜シリーズ。複合ステンレス素材を用いて食材への切断抵抗を減らしているため、初心者でも非常に扱いやすい。
関孫六ブランドはコスパがよく、バランスのとれた商品が多く、特に料理初心者にオススメしたいところです。
買ったばかりの状態でも十分な切れ味を持っています。
切れ味を維持するためにはできればしっかりとお手入れをしていきたいところですが、それはどの包丁も同じなので、その点では低価格でこの性能はうれしいですね。
hana by YEBISU YAIBA
こちらの包丁シリーズの特徴はなんといってもプロ仕様の品質ながら型取りだけ海外で行っているため価格が同じスペックの包丁と比べて3~4割安い点でしょう。
VG10は不錆鋼としては最高ランクの素材で、この鋼を使用した包丁はペティナイフでおおよそ5000~6000円からのものが多い印象で、加えてダマスカス仕様になると8000~10000円程度が当たり前になってきます。
hana by YEBISU YAIBAならショップにもよりますがペティナイフが5000円前後、三徳包丁で8000円前後と非常にお求めやすい価格で販売されています。
包丁の価格帯としては最も安価な価格帯のものから1ランク上程度ながら、品質的には2ランクアップしているような感じなので初めての包丁としてもオススメできます。
フライパン
炒めることはもちろん、ソテーからフライ、煮込みまで幅広く活躍するフライパンは包丁につぐ必須アイテム。
フライパンはサイズ感がいろいろあって、一人暮らしだとついつい小さい物を選びがちですが、はじめて使うなら26cm幅が最も汎用性が高く使いやすいです。
20cmなどは意外と一人分の炒めものをするのも難しいので、一本買うならまずは26cm、もうひとつ買うなら20cm前後の小さい物を買うと良いでしょう(正直26センチ二つでも良いと思いますが)。
IH対応、ガス火対応などありますので、使用するキッチンの熱源はあらかじめて把握して自宅に適したものを揃えるようにましょう。。
アイリスオーヤマ ダイヤモンドコート フライパン
「機能はシンプル、価格リーズナブル、品質はグッド」をモットーにさまざまな日用品を展開するアイリスオーヤマ。
フライパンに関しては最大手のティファールの性能をそのまま低価格で実現したような商品を展開しているので使い勝手バツグン。
本格的に調理をガシガシする人にとっては耐久性などにも難はあるのでしょうが、筆者は一人暮らしで2年ほぼ毎日使って「ようやく消耗してきたな」と感じるくらい*1なのでじゅうぶんな性能。
はじめて調理する人にとっては使いやすいフライパンだと思います。
家庭用のフライパンに関してはよほど良いものを買わない限りは似たり寄ったりな印象を受けますが、個人的にはコスパの点でアイリスオーヤマを推薦しておきましょう。
フライパン以外のセット内容については後程もう少し詳しく書くので参考にしてください。
まな板
まな板はとにかくサイズ感が重要で自分の使うキッチンに余裕を持って置けるかどうかが大切です。
あとは素材。木製なども雰囲気があっていいですがお手入れが少し大変ですから初心者向きではありません。
抗菌仕様のポリエチレンが圧倒的に便利です。
トンボ 抗菌 クッキング まな板
トンボの非常にシンプルな抗菌仕様のまな板。
サイズは1Rの狭いキッチンだと少し厳しいかもしれませんので、その場合は他のサイズを選択してください。基本的にはこれひとつあれば大丈夫。
あまり小さすぎるとストレスフルなので、なるべく余裕を持ったサイズを購入するようにしたいですね。
おたま
例えば菜箸は食べる用の箸や割りばしでも代用できなくはないのですが、意外と代用が利かなくてないと困るのがおたま。
包丁、フライパン、まな板があればカレーは作れますが、おたまがないとよそうことが出来ません。
どんなものでもいいのですが、ポリエチレンなどはフライパンや鍋の縁で溶けてしまうことがあるので、ステレンスのほうがオススメ。
加えて注ぎ口が少し尖っていると使いやすくてGOODです。
ヨシカワ 生活のかたち 目盛付よこ口おたま
こちらのおたまは目盛付で計量カップの代わりも果たしてくれるすぐれもの。
軽量部分は小さじ1、大さじ1、大さじ2を計量できるようになっています。
注ぎ口もすぼまっているので注ぎやすさもOK。
とりあえずこれひとつあればおたま問題は解消されるでしょう。
計量カップ
料理は化学ですから、どんなにいい食材やレシピがあってもそれ通りに作らないと美味しくなりません。
そのためには「計量」は非常に大切な作業。
特に初心者はめんどうでもしっかりやらなければなりません。
以下のふたつを揃えておけばほとんどの場面で対応できるでしょう。
大は小を兼ねるという意味では計量カップだけあればいいような気もしますが、細かい数値は測りづらいので計量スプーンも揃えておきましょう。
また後程紹介するパール金属のメジャースプーンや軽量カップを含めた小物セットを買えばまとめてGETできるのでそちらもチェックしてみてください。
Trudeau メジャーリングスプーン 5pcs
たまに出てくる「小さじ1/2」とか「大さじ1/2」まで計量できる計量スプーン。小さい方から1.25ml、2.5ml、5ml、7.5ml、15mlを計量できます。
先ほど紹介したヨシカワのメモリ付きおたまがあれば代用可能です。
パール金属 日本製 耐熱 計量カップ 500ml
耐熱性で500mlまで計量できる計量カップ。
めもりはある程度細かく計れる方がなにかと便利です。
菜箸・トング
菜箸
菜箸は安くてもいいので何本か用意しておきましょう。
調理中からお皿への盛り付けまで、なにかと使うシーンは多いのですが、場合によっては使い分ける必要が出てくるはずです。
サイズも複数あると使い分けやすいのでこちらの菜箸がオススメです。
トング
菜箸でパスタを盛り付けるのは至難の業なのでパスタを作りたい方には必須です。
さらにトングは菜箸の上位互換としてあらゆるシーンで活躍します。
調理中のかきまぜ用、焼きあがったお肉をお皿やまな板に移す、揚げ物をバットに移すなど本来トングの役割ではないですがトングで代用がきくことって多いんですよね。
トングにもいろいろな商品がありますが、フライパンを傷つける心配がない、大きさが適度、耐久性と価格で考えてcuisiproのシリコントングがおすすめです。
比較的有名な商品ですがこれ1個あればトングは間違いないでしょう。
鍋
独り暮らしなら深みのあるフライパンで煮込み料理まで済ませてしまうことも多くなっていますが、やはり大人数分作ったり作りおきする場合は本格的なお鍋があると便利です。
パスタを作る時に茹でながらソースを作ることもあるでしょうから、フライパンとは別に鍋を揃えておくと良いでしょう。
和平フレイズ 両手鍋
鍋にもいろいろありますが、カレーやシチューを作るのに適した両手鍋はひとつあって損はありません。パスタをはじめとした茹でモノにも便利です。
ガラス蓋が付いているのである程度であれば保管にも最適(長期保管には向かないので冷めたらなるべく早く別途タッパーなどに入れておきましょう)
鍋もフライパン同様大は小を兼ねるで、一つだけ買うなら大きめのものを買っておきましょう。
かといって収納や熱源のサイズと合わないと意味がないので、しっかりとサイズを確認してから購入したいところ。悩んだら22cmサイズを。大抵のキッチンに対応できるはずです。
パール金属 IH対応 アルミ 行平鍋 18cm
小型サイズのアルミの片手鍋の総称であるゆきひら鍋。
和食ではお馴染みの鍋ながら、近年では使われることが減ってきました。
軽くて熱伝導率が高く、注ぎ口が付いているという特徴があり、じつは鍋の中でも使い勝手に優れたタイプ。
家庭では軽くて扱いやすいサイズで重宝するので、ひとつ持っておいて損はありません。
個人的には味噌汁を作るのに非常に適した鍋で必需品です。両手鍋とは用途が異なるので、併せて購入しておきたい鍋だといえるでしょう。
ボール&ザル
ボールとザルはたくさんあればあるほど便利です。
調理中はあらゆる場面でここにボールやザルがあれば・・・思うことがあります。これに関しては100均で揃えてもいいと思います。
洗いやすく汎用性も高いので個人的にはステンレス製を推奨します。
とりあえずワンセットあればいいのですが、どうせなら通販でまとめて買っておいてもいいでしょう。
重ねてしまえばかさばることもありませんしね。
米研ぎボウル
あると便利なのが米研ぎボウル。
ボウルとザルが一体になったような構造でお米を研ぐのにストレスがかかりません。
野菜の水切りなどにも応用できてとても便利なアイテムなのでひとつ買っておくことをおすすめします。
これから料理を始めるなら注目したいお得なセット調理道具
いちからすべての道具を揃えようとすると買うものもたくさんあって大変ですよね。
そんな時はお得なセット商品を狙うのも一つの手段です。
アイリスオーヤマのセット
さきほどフライパンのところで紹介したアイリスオーヤマのフライパンと鍋のセット。
脱着式取手仕様のフライパン二つと鍋のほか、保存に便利なシール蓋がついていますので、これひとつで加熱用の調理器具は一式揃います。
さまざまなセットが販売されているので自分にあったものを選べるのも魅力。
ティファールの廉価版といった感じですが性能的にみれば初心者にはじゅうぶんです。
筆者も何度か買い直していますが、決して耐久性も低くないのでコストパフォーマンスはとても高いのではないでしょうか?
パール金属の小物セット
計量スプーン、キッチンハサミ、ザル、ボール、計量カップ、計量スプーンのセット。細々とした必需品をまとめて購入できるのでとっても便利。パール金属ブランドのしっかりとした商品のセットなので間違いありません。
特に料理初心者で道具を揃える際にホームセンターなどでメモを見ながらちまちま一つずつ買うくらいなら通販でまるっと一式購入してしまいましょう。
初心者が揃えるべき調理器具8種+α!料理を始めるなら道具から!|まとめ
これから料理に挑戦しよう!という人はとりあえずこの記事で紹介した器具を揃えておけばひととおりの調理は可能なはずです。
要所要所で別に必要な道具が出てきたら買い足せばよいのではないでしょうか?
料理初心者にまず覚えておいてもらいたい心構えについて書いた「料理初心者に伝えたい、料理のはじめかたとコツ。」にぜひ目を通して見てください。レシピの活用方法についても解説しています。
みなさんの料理ライフや自炊が素敵なものになることを祈っています!
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*1:ただし筆者は一日一回夜しか調理しません