カルボナーラは老若男女問わず愛するパスタ料理のひとつ。チーズと卵が織りなす濃厚な味わいは最高ですよね。
しかし、いざ自宅で作ろうと思うと難しいと思われがちなパスタ料理ではないでしょうか。
卵がボソボソになってしまったり、味付けがうまく決まらなかったり・・・。
そんな方にこそ試して欲しい簡単で美味しいカルボナーラのレシピをここに紹介いたしましょう。
カルボナーラほどメソッドを押さえれば簡単に作れるパスタ料理はありません。ぜひ参考にして挑戦してみてください。
- カルボナーラのレシピはコツさえおさえれば簡単!
- 本格的で簡単に作れるカルボナーラの基本
- 本格的で簡単に作れるカルボナーラのレシピ
- カルボナーラのレシピ、材料についての補足
- カルボナーラのレシピのまとめ
カルボナーラのレシピはコツさえおさえれば簡単!
カルボナーラが難しいといわれている理由は以下のような点が挙げられると思います。
・ 卵を使ったソースなので火の入れ方が難しい
・使う食材がシンプルなので味つけが難しい
・生クリームや牛乳を使う/使わないなどレシピによって微妙に材料が違う
カルボナーラのレシピにはさまざまな流派が存在し、それぞれこだわりがあるのでこだわりが無い人(おいしければいい人)は考えすぎない方が無難です。
正解なんてありません。自分の好みを探しましょう。
使う食材の種類や生クリームの有無などについては後々少しだけ触れておきますが、今回は極力シンプルに仕上げます。
大切なのは美味しいカルボナーラをいかに簡単に作れるかということです。
コツさえつかめばカルボナーラは手順も少なく、洗い物も少なく比較的難易度の低いパスタ料理になります。
ウマイ、ラクチン、ボリューミー。カルボナーラは偉大。1人暮らしには心強い味方。 pic.twitter.com/lfx3klJTSm
— おいしけりゃなんでもいい! (@bollet_jp) 2018年4月18日
上手く作れれば日々の自炊をぐっと華やかなものにしてくれるレパートリーになるハズです。
本格的で簡単に作れるカルボナーラの基本
よほど料理に自信のある人でない限り、余計なアレンジは料理の完成度を低下させます。
古今東西、どんな料理も基本は素材の味を活かして美味しく食べられるようにするのが基本。
カルボナーラであれば卵とチーズの風味豊かなソースでパスタを美味しく食べる。
これが鉄則です。
そのために卵やチーズにこだわるのも良いのですが、今回は手軽に試して美味しく食べたいということで材料にはさほどこだわらずにいきましょう。
使う材料は卵、チーズ、黒胡椒、ベーコン、にんにくのみ。生クリームなどを使わず、レシビを簡潔にすることでシンプルにおいしいカルボナーラを目指します。
本格的で簡単に作れるカルボナーラのレシピ
カルボナーラの材料
パスタ・・・・・・・・・・100g
卵黄・・・・・・・・・・・小ぶりなもの2個
チーズ(粉状のもの)・・・・大さじ2
ベーコン・・・・・・・・・20~30g程度
にんにく・・・・・・・・・一片
黒胡椒・・・・・・・・・・粗びき適量
パスタについては定番のディチェコとバリラの違いを徹底解説した記事も執筆しているので暇なときにぜひチェックしてください。
チーズについて
チーズは粉末状のものを購入してもよい(ちなみに粉末チーズは冷凍できるので、これはこれで便利)のですが、その場ですりおろすと風味もアップ。
パルミジャーノレッジャーノ派、ペコリーノロマーノ派、混ぜる派とあります。
パルミジャーノは旨味が強く食感がややしっかり残り、ペコリーノロマーノは塩気が強く羊乳特有の香りが出ると覚えておきましょう。
ベーコンについて
ベーコンはより本格仕様だとグアンチャーレ(頬肉の生ベーコン)派、パンチェッタ(豚バラの生ベーコン)派とありますが今回は手軽さを追求してブロックベーコンを。
グアンチャーレやパンチェッタは燻製香がないので卵とチーズの風味は出やすいですが日本だと高価。
より本格的な味を求めるのであれば使ってみましょう。
機会があれば自家製の塩豚を使用するのもオススメです。パンチェッタほどではないですが、うまみ強さはベーコンのそれを超えますよ!
本格的で簡単に作れるカルボナーラの作り方
まずはベーコンとにんにくをカットします。
ベーコンは短冊切り、にんにくはみじん切りにします。
フライパンにオリーブオイルを大さじ2ほどひき、ベーコンが色づくまで炒めていきます。
色づいたらにんにくを投入、弱火~中火にしてにんにくが軽く色づくまで焦げないように注意しつつ炒めます。炒め終えたら火から離して冷まします。
続いてパスタを茹でます。パスタを茹でる際に以下のことに気を付けるようにしましょう。
- 1リットル程度の水を沸騰させて大さじ1.5程度の塩を加える
- 茹で時間は標準茹で時間ピッタリに設定
今回のレシピではチーズとベーコン以外に塩を加えないため、茹でる段階でパスタに塩気を与えておきます。
また、フライパンで加熱することもしないため、お湯からあげるのを急ぎすぎないようにしてください。
さらにボールにチーズをすりおろしていきます。
すりおろし済みのものを使う場合はボールへ必要量いれておきましょう。
ここに卵黄2つと黒胡椒を加えます。
さらに冷ましたベーコン・にんにく・オリーブオイルも投入して混ぜ合わせます。
茹で上がったパスタは湯を軽くきってボールへ直接投入します。ここ、スピードが重要です。パスタが冷めないうちに手際よくやりましょう。
投入したら10秒ほど放置してソースを蒸らします。卵黄は60度を越えてくると凝固し始めます。
カルボナーラは卵ソースを半熟トロトロ状態にするのがキモ。パスタの余熱を利用してソースは適当に加熱するわけです。
軽く味見して味が重ければ大さじ1~2程度のパスタの茹で汁を加えて伸ばします。
あとはトングで和えてお皿に盛り付けます。
予熱だけで作ろうとすると半生になってしまうので、もう少し熱を入れて卵ソースをトロッとさせたいという場合はパスタを茹でていた鍋にボールをあてて混ぜながら軽く湯煎しましょう。
仕上げに粉チーズと黒胡椒をさらにふり、完成です。
カルボナーラのレシピ、材料についての補足
卵白を加えるともう少しサラリとした仕上がりに
今回は卵黄だけを使って濃厚に仕上げていますが、もう少しサラリとした感じを出したい場合やソース感を出したい場合は全卵1個+卵黄1個で挑戦してみましょう。
卵白が入ることでサラっと感が出るのと同時に、液量自体も増えてソース感が強くなります。
ただし卵白が入ると凝固温度が高くなるので、この場合は適宜湯煎が必要になります。
生クリームはいらない?
カルボナーラに生クリームがいる/いらない論争は料理好きなら誰もが通る道ですが、そもそもなぜ生クリームをいれるのか、これには大きくわけて二つの理由があると考えられます。
ひとつは生クリームをソースに加えることで卵ソースの凝固温度があがり、卵のみの時よりも加熱できる点。
これはすなわち完成時の温度が上がることを指します。つまりアツアツのカルボナーラが食べられるというワケです。
ふたつめはコクをプラスする意味で生クリームを使うというもの。
特に日本においてはパルミジャーノやペコリーノロマーノといった味の濃いチーズが手に入りにくいため、簡易版の粉チーズで代用するケースも多いのですが、この場合チーズの旨味が少ないため、生クリームで濃厚さを補うというワケ。
これらの理由を考慮した上で、もし必要であれば生クリームを加えるというのもアリだと思います。加える量を調節することで味のバランスも整えられるので、いろいろと試してみると良いかもしれません。
お皿を温めておくとなおよい
カルボナーラは冷めるとチーズや卵が凝固してベトベトになっていきます。
そこまで計算して作れれば一番いいのですが、ひとつポイントを挙げるとすれば提供するお皿を温めておくことです。
パスタ皿を温めておくことでパスタが冷めるのを防ぎ、ベトベト状になるまでの時間も少し伸びます。
わずかな手間ですが、少しでもレベルアップさせたい人は試してみてください。
カルボナーラのレシピのまとめ
「カルボナーラは難しい」・・・そんな先入観をもっている人にこそ試してもらいたい今回のレシピ。
まとめると・・・
- にんにくとベーコンをオリーブオイルで色づくまで炒める
- 粉末チーズ、卵、炒めたにんにくとベーコンを混ぜてソースを作る
- しっかり茹でたパスタと和える
たった3ステップで完成することが分かります。
これはパスタのなかではかなり少ない手順です。
一度コツをつかめば(というかこのレシピの場合はコツすらいらないですが)カルボナーラは簡単に作れる便利な料理。
生クリームや卵白の有無、使う肉やチーズの種類にこだわって自分好みのカルボナーラを作ってみましょう。
当ブログではほかにも本格的なパスタレシピを紹介しています。
どれも基本的には近所のスーパーで手に入れた材料で作れるものばかりなのでぜひ挑戦してみましょう。
➡パスタ料理に欠かせない「トマトソース」とトマソースパスタのレシピ
➡レモンとバターを使った爽やかな「レモンバターパスタ」のレシピ
➡ワインとトマトで煮込む本格ミートソース「ボロネーゼ」のレシピ
➡クセのあるチーズを使った本格パスタ「ブルーチーズときのこのパスタ」のレシピ
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