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カクテルに欠かせないキュラソーとは?|味、種類、使い方を徹底解説

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キュラソーはリキュールの一種でカクテルはもちろん製菓の世界でも欠かすことのできないポピュラーな存在です。


一般的には脇役に回ることが多いため、お酒やお菓子にある程度詳しい方でも名前を聞いたことがあっても詳しく知らないことも多いのではないでしょうか。


そこで本記事では縁の下の力持ち的リキュール・キュラソーを徹底解説。


その味、種類、使い方までこれを読めばキュラソーの基本知識はすべて網羅できます!

そもそもキュラソーとは?

本記事の主題であるホワイトキュラソーはキュラソーというリキュール分野の一種です。


そもそもキュラソーはオレンジの果皮で香り付けを行ったリキュールの総称です。


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主に使われる柑橘はビターオレンジ。日本名は"ダイダイ"。


キュラソーにはホワイト以外にも他の色の種類も存在します。


  • オレンジキュラソー
  • ブルーキュラソー
  • レッドキュラソー
  • グリーンキュラソー


ベネズエラ沖に実在するキュラソー島という島のビターオレンジの果皮でヨーロッパ人がリキュール作りをはじめたことからこの名がついたとされています。


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リゾート感溢れるカリブ海に浮かぶ島キュラソー


あくまでもオレンジの"皮"を使用するのが基本で、キュラソーは一般的なオレンジリキュールと比べて柑橘の皮が持つビターなニュアンスを備えているのが特徴です。

ホワイトキュラソー

ホワイトリカーにシロップ、オレンジの果皮、場合によってはスパイスなどの副材料を加えて作られるもっともベーシックなキュラソー。

オレンジキュラソー

スピリッツをベースにオレンジの果皮で香り付けを行って樽で熟成させたキュラソー。場合によってはカラメルで着色することも。


熟成を経ているためホワイトキュラソーよりまろやか。ベースにブランデーなどを用いるケースも多い。

ブルーキュラソー、レッドキュラソー、グリーンキュラソー

ホワイトキュラソーに着色を行って色付けしたもの。


基本的にはカクテルの色味付けで使用されることが多いです。

特に色味が美しく他のお酒で代替の聞かないブルーキュラソーはホワイト、オレンジに次いで需要の高いキュラソーです。


レッドやグリーンキュラソーは他のリキュールやシロップ(ザクロシロップやミントリキュールetc)でも出しやすい色合いなのであまり使われません。

ホワイトキュラソーの味

なかでもホワイトキュラソーは着色や樽熟成を行わず、無色透明のスピリッツ(蒸留酒)にビターオレンジ・砂糖・場合によってはスパイスなどの副材料を加えて作られます。


ベースは甘さがありながらもしっかりした柑橘の香りとビター感でくどくはなく、多くの場合リキュールとしては高めのアルコール度数で存在感もしっかりしています。



40%近いアルコール度数で製品化されることが多い


製菓やカクテルにおいて甘ったるくさせずに柑橘の風味を加えることのできる非常に使い勝手のいい素材です。



コーヒーや紅茶に垂らして飲むことで気軽に柑橘のニュアンスを楽しめる大人の飲料に早変わりします。


味自体はシンプルなオレンジ味なので汎用性も高い素晴らしいリキュールなのです。

ホワイトキュラソーとトリプルセック

ホワイトキュラソーを語る上で知っておきたいのがトリプルセックです。


トリプルセックはホワイトキュラソーの一種であり、現在ではほぼ同意語として使われています。


そもそもトリプルセックはコアントローという今最も有名なホワイトキュラソーブランドの製品名でした。


トリプルは三倍、セックはフランス語で辛口を意味しており、その名の通り3倍辛口のホワイトキュラソーという意味です。


これは当時ベタベタに甘口のホワイトキュラソーが多かったなかで、もっとスッキリとした香りを活かしたホワイトキュラソーを作りたいというコアントロー社の思いが込められていました。



とはいえ昔も今もコアントローはあくまでも甘いリキュールで、当時のほかのホワイトキュラソーと比べてという意味合いです


これがヒットしてコアントローは一躍ホワイトキュラソーのトップメーカーに躍り出ましたが、それを見た他のブランドが自社製品にトリプルセックの名を冠しはじめました。


ようはトリプルセックと名乗れば売れるという当時の流行りみたいなものがあったわけです。


いまではトリプルセックは特別に辛口のホワイトキュラソーを指す言葉というよりはホワイトキュラソーの別名のような存在になっています。



コアントロー社は他社がまねしてきたことから現在ではトリプルセックの文言をラベルかにはずしています。


お酒の世界ではこういうことが珍しくなく、ほかにもイタリアのディサローノというアマレットリキュールやスコットランドのグレンリベットというウイスキーでも似たような歴史があるんですよ


購入するさいはあまり意識せずホワイトキュラソー=トリプルセックで覚えておいても問題はないといえるでしょうね。

カクテルに欠かせないホワイトキュラソーの使い方

ホワイトキュラソーはさまざまなカクテルの材料として使われますが、多くの場合は副材料としてオレンジの香りをまとわせるために使われます。


ホワイトキュラソーを用いる代表的なカクテル

  • ホワイトレディ

ジン×レモンジュース×ホワイトキュラソー

  • サイドカー

ブランデー×レモンジュース×ホワイトキュラソー)

  • XYZ

ラム×レモンジュース×ホワイトキュラソー

  • マルガリータ

テキーラ×レモンジュース×ホワイトキュラソー×塩

  • ロングアイランドアイスティー

ジン×ウォッカ×ラム×テキーラ×コーラ×レモンジュース×ホワイトキュラソー



ほかにも製菓では焼き菓子から生菓子まで幅広くホワイトキュラソーやオレンジキュラソーが使われます。



なかには製菓用に作られたエキス分の濃いホワイトキュラソーがあるほどです。

またソーダ割りやロックなどでもおいしく楽しめる汎用性の高いリキュールだといえるでしょう。

キュラソーの知っておきたいおすすめ銘柄

ホワイトキュラソーのおすすめ銘柄

コアントロー

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コアントロー


ホワイトキュラソーを語る上で外すことのできないブランドです。


トリプルセックという名称の産みの親でもあり、昔から現在に至るまでもっとも人気の高いホワイトキュラソーメーカーといって差し支えないでしょう。


ほとんどの飲食店でホワイトキュラソーはコアントローがチョイスされています。


そのような意味においてはホワイトキュラソーの基本となる味わいだと思っていいのではないでしょうか?

製菓用コアントロー


コアントローのなかでも製菓用販売されているタイプ。


アルコール度数が高くエキス分も濃いためお菓子に混ぜてもしっかりと主張するのが特徴です。


カクテルにしてもしっかりとオレンジのニュアンスが残るため、こだわりのあるバーテンダーさんはコチラをチョイスする人もいるようですね。

マリーフランソワーズ トリプルセック

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マリーフランソワーズ トリプルセック


フランスのマリーフランソワーズはリキュールメーカーとして根強い人気を誇ります。


特徴はフランス産のフレッシュフルーツを丁寧にリキュールへ加えること。



通常リキュールメーカーは安価な東欧産の冷凍果実などをベースにすることが多い。


素材をしっかりと吟味することで繊細かつ芳醇な味わいが生まれています。


価格もさほど高くなく手にいれやすいのもポイントで、通好みのホワイトキュラソーだといえるでしょう。

ソミュール トリプルセック

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ソミュール トリプルセック


パティシエから絶大な支持を得ているソミュールのトリプルセック。


1834年から作り続けている伝統的な製法を守り、いまでもビターオレンジの皮を手剥きしてして良い部分のみを使用してリキュールにしています。


ふくよかなオレンジフレーバーに高いアルコールを感じさせないクリーンな味わいが特徴です。

メルレ トロワシトラス

メルレ社は世界中で高い評価を受けているリキュールメーカーです。


特にトリプルセックにあたるトロワシトラスは「トリプルセックなのに甘さが強いものばかりしかない」というバーテンダーの声を受けて作られたドライな味わいが特徴。


砂糖の使用量は他ブランドと比べて1/2~1/3程度、ドライで甘さが控えめの非常にキレのある味わいが好評です。


個人的には現代においてもっともトリプルセックの名にふさわしい銘柄だと思います。



オレンジキュラソーのおすすめ銘柄

グランマニエ

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グランマニエ



オレンジキュラソーは正直グランマニエというフランスの銘柄だけ覚えておけばOKです。


筆者の知る限り気軽に手にはいるブランドでこの銘柄の味わいを越えるものは存在しません


厳選したコニャックブランデーをベースにオレンジフレーバーを加えて熟成させた芳醇な味わいは素晴らしいの一言。


昔からデザード酒として根強い人気を誇っている銘酒です。

ブルーキュラソーのおすすめ銘柄

シャルルバノー ブルーキュラソー

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シャルルバノー ブルーキュラソー

正直色を出すためだけのリキュールなので各メーカーあまり味にこだわっていない印象のあるブルーキュラソー。


しかしシャルルバノーという会社のブルーキュラソーは厳選された果実を使って作られた気合いの入った一本です。


繊細で華やかな味わいは素晴らしいホワイトキュラソーとも遜色がなく、こだわりの強いプロからも支持を得ています。


なおレッドやグリーンキュラソーは経験上ブランドごとにさほど大きな違いはない印象です。



というよりも需要が少なく汎用性もあまりないため、作っているメーカー自体がほぼ限られている印象ですね。

キュラソーの味、種類、使い方を徹底解説のまとめ

本記事ではカクテルや製菓に欠かせないオレンジリキュール、キュラソーの特徴からおすすめの製品までを紹介してきました。



キュラソーはオレンジの果皮を主素材として作られるリキュールでした。


ご自宅に一本あっても損はない便利なお酒なので、ぜひ味わい重視でおいしいキュラソーを買い求めてみてはいかがでしょうか?


カクテルや製菓だけでなく、美味しいものであればそのまま飲んでも楽しめますね!


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