テキーラといえば飲みにくい、強い、罰ゲームのイメージが強いお酒ですよね。
しかし、近年ではテキーラを普及しようという団体が発足され、今までのようなパーティーアイテムとしてだけでなく、飲んで楽しむためのテキーラの認知度が高まりつつあります。
そんな中、いきなりテキーラをストレートやロックで飲むのには抵抗があるという方にもおすすめできるのがテキーラベースのカクテル。マニアックな印象も強いテキーラカクテルですが、実はカクテルにすることで華やかな表情を見せてくれるテキーラ。
皆さんもこれを機にぜひ自分好みのテキーラカクテルを探し出して、バーで頼んでみましょう。
テキーラのアルコール度数ってどれくらい?有名な銘柄は?
まず最初にテキーラのアルコールの強さとおすすめのテキーラついて紹介しておきます。
テキーラは蒸留酒と呼ばれるアルコールの強いタイプのお酒で、ジン、ウイスキー、ブランデーなどと同じくくりになります。基準となるアルコール度数は40度で、特にカクテルに使われるようなテキーラはだいたいがこれくらいのアルコールだと考えてよいでしょう。
代表的な銘柄であるサウザ(シルバー)とクエルボ(トラディショナル)。サウザはスッキリ爽やか、クエルボはコクと甘味のある風味でリッチなカクテルに向いている。
カクテルに使われるテキーラはサウザやクエルボが一般的。
ちょっと贅沢にいくなら樽で熟成したタイプを使うのもいいでしょう。ブランデーに近い芳醇な風味で贅沢なテキーラカクテルを楽しめます。そのまま飲んでおいしいのもポイントですね。
クエルボ1800は甘みのある飲みやすさが魅力。そのまま飲んでも美味しいカーサミーゴスはハリウッド俳優ジョージクルーニーがプロデュースするテキーラで、ラベルにジョージクルーニーのサインが入っている。
【度数低め】テキーラベースのロングカクテル
テキーラの味わいをシンプルに活かす「テコニック」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
トニックウォーター 適量
ライム 1/8カット
【アルコール度数の目安】8~12%
テコニックはテキーラトニック、すなわちテキーラのトニック割りです。
シンプルなレシピだけにテキーラの個性をしっかりと愉しむことが出来ますし、ベースに使うテキーラによる味の違いも楽しめます。
これからテキーラにハマりたい!という方はココからはじめてみてはいかがでしょうか。
非常に飲みやすいテキーラカクテル「メキシコーラ」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
コーラ 適量
ライム 1/8カット
【アルコール度数の目安】
8~12%
メキシコーラはテキーラのコーラ割。ライムやレモンを加えることでよりカクテルらしい味わいを引き出します。
コーカを使うカクテルはコーラの味が強すぎるため個性が出しづらいのですが、テキーラの香りはコーラにも負けないためコーラカクテルとしては非常にススメの一杯。テキーラが苦手な人にもオススメできます。
カクテル、という意味ではあまり作り手の技量を問わない分、自宅で試すのにちょうどいいテキーラカクテルでしょう。
悪魔のささやきが聞こえる「エルディアブロ」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
カシスリキュール 15ml
ライム 1/6カット
ジンジャエール 適量
【アルコール度数の目安】
10%~12%
エルディアブロ・・・すなわち"悪魔"という意味を持つカクテルです。その名から連想されるよりは飲みやすい味わい。カシスの果実感にテキーラの華やかさ、ジンジャーエールのスパイシーさが加わり、ライム果汁が味わいを引き締めたナイスレシピです。
使う材料によっても表情を変えるためお店の個性も出やすいカクテルといえるでしょう。
テキーラにあわせるならぜひエキス分の高いカシスを使いましょう。ドメーヌドサトネイのカシスはそのまま飲んでもおいしいくらいのカシス濃縮感でエルディアブロにもオススメです。
健康にもマル?「ストローハーット」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
レモンジュース 10ml
トマトジュース 80ml
※塩・ウスターソース・タバスコ・セロリ・胡椒など各種スパイスをお好みで
【アルコール度数の目安】
10%~12%
トマトを使ったカクテルといえばウォッカベースのブラッディメアリーが有名ですが、そのテキーラ版ともいえるストローハット。
テキーラにトマト?と思うかもしれませんが、現地ではテキーラのチェイサーにサングリータと呼ばれるトマトベースのノンアルコールドリンクが用いられるほど、テキーラとトマトの相性は鉄板。
トマトの青臭さとテキーラの青臭さがマッチして絶妙な味わいに。
日の出を思わせる「テキーラサンライズ」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
オレンジジュース 90ml
グレナデンシロップ 5ml
【アルコール度数の目安】
10%~12%
テキーラのカクテルとしては特に知名度の高いカクテル。要はテキーラのオレンジジュース割なのですが、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが大ハマりしたことで一躍その名を轟かせたと言われています。
1989年メル・ギブソン主演映画のタイトルに、ロックバンド・イーグルスの曲名にも採用されるなど、業界人に愛されてきたカクテルなんですね。
フルーティな味わいが嬉しい「マタドール」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
パイナップルジュース 45ml
ライムジュース 15ml
【アルコール度数の目安】
15%前後
闘牛士というアグレシッブなイメージの名前からは裏腹にフルーティで飲みやすいカクテル。
パイナップルはフレッシュか市販のものか、どのような割合で作るのかによって味も異なり、中にはフレッシュな味わいを活かすために氷をいれないショートスタイルで作ってくれるお店もあります。
割合によって度数も上下しますが、基本的にロングのテキーラカクテルの中では少し強め・・・というイメージでいるといいかもしれません。もしかしたら猪突猛進で飲みにかかる「飲み手」をひらりとかわしてひれ伏させるという意味での「闘牛士」なのかも・・・。
甘い飲み口とは裏腹に強いキックがある「ピカドール」
【標準レシピ】
テキーラ 40ml
コーヒーリキュール 20ml
レモンの皮で香り付
【アルコール度数の目安】
30%前後
ピカドールは闘牛士の中でも馬に乗って牛を槍で刺す役の人のこと。レモンの皮をあしらわなければブレイブブルという名のカクテルになる。
テキーラにコーヒーリキュール?と思うかもしれないが、華やかな香りと強い味わいでメキシコの酒という出自を持つテキーラはコーヒーと相性が良い。ピカドールはテキーラカクテルの中ではマイナーだと思うがいいカクテルだと思います。
少しビターで深みのあるイリー社のエスプレッソリキュールと合わせてオトナの味を表現してみては?
【度数高め】テキーラベースのショートカクテル
愛する女性をしのんで作られた「マルガリータ」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
ホワイトキュラソー 15ml
ライムジュース 15ml
【アルコール度数の目安】
25~30%前後
テキーラベースのカクテルの中でも特に知名度の高いマルガリータ。グラスの淵に塩がほどこされ、テキーラとオレンジリキュール、ライムジュースで調合されるカクテル。
一説によると死んでしまった愛する女性への想いをこめて考案されたと言われており、グラスの淵につけられた塩は涙の味を表現していると言われています。
塩の種類や配合、素材の扱いなどつくり手によって様々な工夫がなされるカクテルで、テキーラ好きなら一度は試してほしいカクテルです。
家にあっても持て余し気味なコアントロー。ハーフサイズのボトルなら使い勝手もよくおすすめです。
爽やかな飲み口の「テキーラギムレット」
【標準レシピ】
テキーラ 45ml
ライムジュース 15ml
シュガーシロップ 5ml
【アルコール度数の目安】
25%前後
ギムレットはジンとライムで作られる代表的なショートカクテル。これをテキーラベースにして作られるのがテキーラギムレットです。
もともとライムとの相性の良いテキーラにとってこのレシピがあわないはずもなく、マルガリータよりも甘みの調節がしやすいため、よりサッパリ好きの方にはこちらがオススメです。
秘められた意味がアダルトな「シルクストッキング」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
ホワイトカカオリキュール 15ml
生クリーム 15ml
グレナデンシロップ 3ml
マラスキーノチェリー
【アルコール度数の目安】
20%前後
生クリームとカカオを使ったデザート系カクテルの一種。テキーラの華やかな香りは意外とデザートカクテルとも相性が良い。
一見なぜ添えられるのかわからないチェリーだが、はじめは見えないが飲み進めるうちにあらわになるチェリーには非常にアダルトな意味合いが込められているという説があり、このカクテル自体が情事を連想させるものという意見もあります。。
チェリーもいろいろとありますがオススメはアサヒが扱っているグリオッティン。そのまま食べても美味しいチェリーでカラーリングもアダルト感があっていいですよ。
いずれにせよ非常に色気のあるカクテルだ。
鮮やかな緑がキレイな「モッキンバード」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
ミントリキュール 15ml
ライムジュース 15ml
【アルコール度数の目安】
20%前後
鮮やかな緑が特徴のカクテル。マネシツグミという他の鳥の声を真似する終生のある鳥の名を冠したカクテル。この鳥は主にメキシコに生息するため、メキシコ=テキーラという発想でこの名がついたようだが、決して見た目が緑色なワケではない。
ミントリキュールの爽やかな味わいが特徴のカクテルで好みは分かれるもののハマる人はハマる味わいだと言えるでしょう。
フルーティで華やかな味わい「ブロードウェイサースト」
【標準レシピ】
テキーラ 30ml
オレンジジュース 30ml
ライムジュース 15ml
【アルコール度数の目安】
15%~20%
どちらかというとベースはオレンジの華やかさとレモンジュースによる爽やかさが主体でテキーラが絶妙なアクセントになっている。
イギリスのザ・サヴォイ・ホテルのハリー・クラドックによって考案されたと言われています。
カクテルのレシピを調べるのにオススメの書籍
- 作者:日本バーテンダー協会
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本
日本バーテンダー協会が記した日本のスタンダードレシピ集とも言うべき一冊。
有名な3人のバーテンダーが各々のレシピを公開するという珍しい形のカクテルブック。カクテルファン、バーファンにとっては非常に興味深い一冊。
サヴォイホテルでは今に伝わる有名カクテルが多く生まれている。今回紹介したカクテルに限ればブロードウェイサーストはこのホテルが発祥。
まとめ
テキーラを使ったカクテルにも魅力的なものがたくさん・・・。
クセがあってテキーラはあまり好きじゃないという方もカクテルで楽しむことで新たな魅力を発見できるかもしれません。
ぜひいろいろと試してテキーラの楽しみ方を覚えてみてはいかがでしょうか?
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