ウォッカは非常にクリアでクセのない飲み口が特徴的な蒸留酒です。
40度近いアルコールでそのまま飲むのは玄人向けですが、カクテルにすることでアルコールの旨味が素材の味わいを引き出してくれるので非常においしく仕上がります。
そこでこの記事では日ごろさまざまなカクテルを楽しむ筆者が、ウォッカベースのカクテルをこれは知っておきたいウォッカベースのカクテルと知っていると差が付くウォッカベースのカクテルに分けて紹介していきます。
ぜひ行きつけのバーやオーダーに困ったときに参考にしてみてください。
- ご自宅でウォッカを使ったカクテルを作るときのポイント
- ウォッカベースのカクテルに使いたいおすすめのウォッカ
- 知っておくべきおすすめウォッカベースのカクテルとレシピ
- 知っていると差が付くウォッカベースのカクテルとレシピ
- おすすめウォッカベースのカクテル、お店で飲みたい時は相談してみよう
- ウォッカを使ったカクテルのおすすめとレシピ|知っておくと差が付く12種のまとめ
ご自宅でウォッカを使ったカクテルを作るときのポイント
ここで紹介するカクテルは材料さえそろえれば自宅でも比較的作りやすいものが多いです。はじめに揃えるべきアイテムも料理をはじめるよりは少なくて済みますから、ぜひ気軽におうちカクテルにも挑戦してみてほしいですね。
レシピを見る際の注意点として以下の注意点をはじめに伝えておきましょう。
あとは好みの配合を見つけながらカクテル作りに挑戦してみてください。機会があったらぜひ本格的なバーでもウォッカのカクテルを頼んでみましょう!味わいの違いに感動するはずですよ!
ウォッカベースのカクテルに使いたいおすすめのウォッカ
ウォッカは世界中で作られているお酒で日本に輸入されている種類も膨大です。
そのなかでも多くのカクテルバーで支持されるアブソルートは価格的にもお手頃でご自宅にそろえるのにもおすすめ。
クリアで雑味のないキレのある味わいが特徴でウォッカカクテルのバランスをとりやすいのが特徴。
フルーツカクテルなど素材を活かしたい場合にも適しており、汎用性の高さが魅力になっています。
ボトルデザインがスタイリッシュなのも嬉しいですね。
知っておくべきおすすめウォッカベースのカクテルとレシピ
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ1「モスコミュール」
標準レシピ
氷を入れたグラスに材料を注ぎ入れて軽く混ぜる。
ウォッカベースの基本的なカクテルといえばモスコミュール。ウォッカとジンジャーエールをライムの風味で爽やかに飲ませるカクテル。
使うジンジャーエールしだいで刺激的な味わいにもスッキリめの味わいにもなるのですが、逆に言えばジンジャーエールが味の決め手になるので腕の差が出にくいカクテルでもあります(プロが作る場合は自家製のジンジャーエキスや生生姜をプラスするなどの工夫をする場合も)。
いまは美味しいジンジャーエールが簡単に手に入るので、モスコミュールはおうちで本格的な味を出しやすい代表的なカクテルだといえます。ぜひいちど美味しいジンジャーエールで作ってみてください。
刺激的で濃いめのテイストが特徴のneoジンジャーエールはプロのパーテンダーが商品企画に携わって意欲作。単体で飲んでも美味しい。
フィーバーツリーはカクテルに使う割材を徹底的に追及しているブランド。味わいは比較的繊細でドライですが素材感が強い印象。
またモスコミュールは銅製のマグカップに入れて作るのが正統派という意見もあります。細かい逸話はここでは省略しますが、銅マグで作ると熱伝導率の関係でキンキンに冷えた質感を楽しむことができるので、特に夏場などはぜひ銅マグでモスコミュール楽しんでほしいですね。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ2「ウォッカトニック」
標準レシピ
全ての材料を氷の入ったグラスでかき混ぜる。
ウォッカベースのカクテルとしてやはり避けては通れないのがウォッカトニック。
ジントニックしかりウォッカトニックしかり、非常にシンプルな材料なのにどうしてここまで味に差が出てくるのか不思議ですが、細かいな作り方の差がここまで味に影響することを実感させてくれる奥深いカクテル。
ジントニックはベースに使うジンに味を左右される部分が大きいのですが、ウォッカトニックの場合はウォッカ自体は基本的に無味無臭なので、それ以上に技術の差が問われる印象。
個人的にジントニックは家でもおいしく楽しめるのですが、ウォッカトニックはプロに作ってもらったほうがおいしさが分かりやすいカクテルだなと思っています。
ジントニックの作り方について検証した記事も執筆していますので、ウォッカトニックを家で作ってみたい方はこちらも参考にしてみてください。
人工甘味料・添加物不使用、独特の苦み成分を持つキナ抽出物を使った本格的な味わいのトニックを使うことで簡単にトニック系カクテルをおいしく作ることが可能。道具に頼るのもおいしいカクテル作りの近道ですね。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ3「シーブリーズ」
標準レシピ
すべての材料をシェイクして氷の入ったロックグラスに注ぐ。
フルーティーで爽やかな味わいが女性に人気のシーブリーズ。
素材の味を引き出すウォッカの利点をじつによく活かしたレシピで、海からのそよ風を感じさせるような味わいであることからこの名が付きました。
シェイクをすることで液体の一体感を高め気泡を含ませているので飲み口も優しくカクテル慣れしていない人にもオススメ。アルコールが弱い人にはウォッカを減らしてあげればOK。ウォッカベースなので味のバランスも変わりません。
クランベリージュースがない場合は他のベリー系ジュースで代用しても可(カシス、イチゴ、ラズベリーetc)。以前生ザクロの時期にフレッシュな果汁で作ってもらったシーブリーズはとても美味でしたね。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ4「スクリュードライバー」
標準レシピ
氷を入れたグラスでよくかき混ぜる。
かつて労働者がウォッカとオレンジジュースをネジ回しで混ぜて飲んでいたためにこの名前がついたとされている。
味わいはほとんどオレンジジュースで飲みやすいため、レディーキラーなどともいわれていますが、逆にいえばウォツカの量を減らすことでお酒に弱い人でも気軽に楽しめるカクテルだとも言えます。
一般的にレシピブックなどを読むとウォッカを45ml入れるレシピも多いですが、個人的には30ml前後、弱い人であれば10~15ml入れてあげるだけでも気持ちよく酔えるので、飲む人にあわせて調節してあげると楽しい飲みの席になること間違いなしでしょうね。
市販のオレンジジュースを使うのもいいですが、生のオレンジを絞って使えば美味しさは倍増。日本は柑橘の種類も豊富なのでいろいろな柑橘で楽しんでみてはいかがでしょうか?
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ5「ソルティドッグ」
標準レシピ
グラスの淵に塩を付ける。グラスに氷を入れ、材料を注いだらよくかき混ぜる。
ウォッカベースのカクテルのなかでも特に高い知名度を持つカクテルのひとつがソルティドッグ。グラスの淵につけた塩(スノースタイル)がおしゃれでカクテルらしいことも人気の秘密なのでしょうか。
こちらもスクリュードライバー同様にウォッカの量や生グレープフルーツ果汁を使うなどちょっとしたアレンジでいっきに本格的な味わいを楽しめます。
簡単なカクテルのように思えて腕の差が出やすい(果汁の扱い方や配合、混ぜ方)ようで、個人的にはプロの方に作ってもらうとすごく感動的なものに出会える確率が高いカクテルという印象もあります。
スノースタイルの作り方はこちらの動画などを参考にチャレンジしてみてください。慣れればそんなに難しくないですよ!
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ6「バラライカ」
標準レシピ
すべての材料をシェイカーにいれてシェイクする。
スピリッシ(ウォッカやジンなどの蒸留酒)とリキュールとレモンジュースを2:1:1で配合するとカクテルの黄金比とも呼ばれ、この割合で作られるカクテルは多く存在します。
有名なのものではブランデーベースのサイドカー、ラムベースのxyzなどですが、ウォッカベースで作られるバラライカはウォッカがクリアな分、副材料の使い方を試されるシビアなカクテル。
バライイカが好きな人にはカクテル通な人が多い印象を受けますね。
ロシアの民族楽器でカクテルグラスを思わせるバラライカが名前の由来となっています。
知っていると差が付くウォッカベースのカクテルとレシピ
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ7「ブラッディメアリー」
標準レシピ
すべての材料を氷の入ったグラスでよく混ぜ合わせる
血まみれメアリーの名を冠した物騒なカクテルですが、そのネーミングに反して味わいは優しく飲みやすいカクテル。
レシピによっては各種香辛料や塩を加えてスープのように仕立てることもあり、個性が色濃く反映させるカクテルのひとつでもあります。
ハマグリエキスの入ったトマトジュース「クラマト」で作るとブラッディシーザー、ブラッディメアリーにブイヨンを加えるブラッディブルというカクテルになりますが、一般的なバーではなかなかこれらの材料を扱っているところは少ないので頼むときは材料があるかどうか確認しましょう。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ8「スレッジハンマー」
標準レシピ
材料をシェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
両手で持つ大型ハンマーを指すスレッジハンマー。その名の通りガツンとくるパンチのある味わいに因んだネーミングです。
かなりキリっとした辛口のカクテルで、ジンベースのギムレットのウォッカベースということでウォッカギムレットと呼ぶこともあります。(ウォッカギムレットをより辛口にしたものをスレッジハンマーとする場合もある)
ギムレットに比べると知名度の低いカクテルですが、ライムの味わいを堪能できる良質なカクテルで知っておいて損はないレシピだといえるでしょう。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ9「ホワイトルシアン」
標準レシピ
ウォッカとコーヒーリキュールを氷の入ったロックグラスで混ぜ合わせ、仕上げにそっと生クリームをフロートする。
ウォッカとコーヒーリキュールを混ぜたカクテルはブラックルシアンと呼ばれますが、ここに生クリームをフロートした大人のコーヒーフロート的なカクテルがホワイトルシアンです。
非常にアルコールが強いのでどなたにでもオススメできるカクテルではないのですが、フロートした生クリームがアルコールのカドを包み込んでデザート感覚で楽しめます。
生クリームをホイップするとフロートもしやすく飲み口もよりやわらかくなっておいしいですよ。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ10「雪国」
標準レシピ
材料をシェイクして砂糖でスノースタイルにしたグラスに注ぐ。
サントリー主催のカクテルコンクールで第一位に入賞した井山計一さんの作品。2019年には井山さんを追ったドキュメンタリー映画が公開された。その名も「YUKIGUNI」。
井山さんは山形県酒田市の「ケルン」というお店を切り盛りしているバーテンダー。地元の方はもとより日本全国のバー愛好家から愛されています。
日本人が生み出した傑作カクテルとして世界でも人気があるレシピのひとつです。
おすすめウォッカベースのカクテルとレシピ11「コスモポリタン」
材料をシェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
標準レシピ
国際人の意味を持つコスモポリタン。
ニューヨークの独身を謳歌する30代女性4人を題材にしたドラマ「セックスアンドザシティ」で登場人物のキャリーがよく飲んでいるカクテルとしても知られており、これをきっかけで愛飲している方も多い印象のカクテルです。
味わいは甘ざっばりしていて少し強め。まさに恋も仕事も頑張る女性をイメージした味わいで人気も高いですが、世代が変わってきたこともあってか最近ではあまり飲んでいる人を見かけなくなってきている気がします。
こういう一世を風靡したカクテルはあんまり固執してそれだけを飲み過ぎるのもつまらないですが、話のタネに知っておいて損はないカクテルだといえるでしょう。
おすすめウォッカベースのカクテル、お店で飲みたい時は相談してみよう
ここで紹介してきたウォッカベースのカクテルはド定番からちょっとマニアックなものまであります。
カクテルは作る人によって使う材料や作り方に違いがあるので、ぜひお店の方に委ねてウォッカベースのカクテルを楽しんでみてください。
カクテルに正解はありません。自分の好みの味わいで作ってくれるバーテンダーさんがいるお店を見つけていろいろなカクテルを楽しんでみましょう。
もしどうしても作ってもらえるところが近場になければ自分で作ってみるのもおもしろいですよ。案外飲みに行くより材料や道具を揃えるほうが安くすんでしまうかもしれませんね。
ウォッカを使ったカクテルのおすすめとレシピ|知っておくと差が付く12種のまとめ
おいしいウォッカベースのカクテルを紹介してまいりました。
ウォッカベースのカクテルはジンベースやラムベースなどと比べると派手さにかけるためか飲まれる機会が少ないものも多いのですが、素材の味を引き出すのに適したウォッカをうまく使うことでとてもレベルの高い味わいを楽しむことも可能です。
ぜひウォッカベースのカクテルをいろいろと試してみてくださいね。
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*1:一部表記の方法を変えています。