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カンパリってどんなリキュール?味、飲み方、割り方を学びつつその魅力を探る

カンパリ


多様なバリエーションが飲むものを楽しませるリキュールのなかでもカンパリというお酒は有名かもしれませんね。


このお酒はハーブ系リキュールを代表する銘柄のひとつで、居酒屋からレストランまで幅広いお酒を提供する飲食店で目にするものです。


これだけ有名なお酒にも関わらず知らない人も多く、飲んだことがあっても苦手意識の強い人もたくさんいることでしょう。


しかしそれはカンパリの本当の魅力を理解していないからかもしれません。


本記事ではイタリアを代表するカンパリリキュールの味や飲み方について触れながら、その魅力を探っていきます。


イタリアを代表するリキュール・カンパリとは?

そもそもカンパリとはどんなお酒なのでしょうか?


イタリアを代表するリキュールのひとつであるカンパリは主に薬草やビターオレンジなどのエキスを抽出した甘苦いお酒です。


全部で60種近い材料が使用されているそうですが、その詳細は企業秘密として明かされていません。時代ごとの味の変遷を見るに次第によって微妙にレシピも変わっているものと思われます。


鮮やかな赤色が特徴


アルコール度数は25度、エキス分は19%となっていて見た目には美しいルビー色が特徴的です。



カンパリの液色


カンパリの特徴であるルビー色の液体は長らくコチニール(虫からとれる色素)を使用していましたが、2007年10月以降から赤色2号、青色1号、黄色5号といった食品添加物を着色に使用するようになりました。


このあたりから味の方向性も少し変わっており、カンパリフリークはそれ以前のカンパリを求めてプレミアム価格で取引することもあります。


その原型となるレシピの誕生は1860年に遡るといわれています。その後世界中で人気になったこのお酒はカンパリと命名されることに。


現在カンパリを製造・販売するダヴィデ・カンパリ社は世界的な酒類メーカーとして有名で、ベルモットのチンザノやウォッカのスカイといった超有名どころのブランドを傘下に抱えています。

カンパリの味

薬草やビターオレンジを利用していることからわかるように、カンパリは苦みを伴うビター系リキュールの一種です。


日本ではなじみが薄いがヨーロッパでは数えきれないくらいのハーブリキュールがある


味は苦みと甘みが比較的しっかりと感じられる味わいで、数ある薬草リキュールのなかでは突出したクセがあるタイプではなくバランスの良い甘苦さが表現されています。


オレンジやレモンといった柑橘類と相性がいいのもカンパリの味の特徴


苦いお酒と聞くと飲みなれない方からは不思議に思われるかもしれませんが、イタリアではこのような苦みのあるお酒をアマーロ("苦い"の意)と呼び、食前にソーダやソフトドリンクで割ったり、食後にストレートやロックで割って楽しむ文化があります。


薬草をふんだんに使ったリキュールは健胃薬や消化促進の意味合いも兼ねていて食事とお酒が密接に関わっている西洋の食文化には大切な存在なんですね。


楽しみ方を知ることでカンパリの良さが分かってくるはず


お酒好き、リキュール好きのなかでも「カンパリの味は苦手」と思っている人も多いと思います。


しかしカンパリは飲み続けているうちにクセになる味わいで、カクテルの材料として使うことでいいアクセントになることもあるんですよ。


ぜひいろいろな楽しみ方をしてカンパリの味わいを楽しんでほしいですね。

カンパリの美味しい飲み方・割り方

カンパリの味が苦手な人でもカクテルの材料に使ったり、割り方を変えることで楽しめるようになることも。


カンパリは比較的いろいろな副材料と相性がいいですが、特に炭酸と柑橘を加えることで飲みやすくなります。



カンパリの苦みが柑橘の苦みを思わせるため、柑橘ジュースと組み合わせることで違和感を覚えなくなるんですね。


ここではカンパリのおすすめの飲み方を紹介しますので、カンパリをより楽しみたい方やカンパリの味を克服してみたい方はぜひいろいろと挑戦してみてはいかがでしょうか?

数多くのカクテルに使われるカンパリ

カンパリは昔から世界的に知られているリキュールなので数多くのカクテルのレシピに組み込まれています。


カンパリの裏ラベルに記されたカクテルレシピ


全てを挙げるとキリがないので、ここでは筆者が飲んだことのあるカンパリカクテルのなかで、カンパリを入れる意義をしっかりと感じられるカクテルを紹介していきたいと思います。


カンパリ好きの人にはぜひ試してもらいたいですね。

カンパリソーダ

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カンパリソーダ


カンパリを使うカクテルで最も代表的なカクテルがカンパリソーダでしょう。


カンパリをソーダで割っただけのシンプルなカクテルですが、カンパリの甘苦さを適度に中和してスルスルと飲めるドリンクへと変身させることができます。


レモンやオレンジのジュースを少し垂らしたり、ピール(皮)を使って香りづけを行うと味わいがグッと広がっておすすめです。

アメリカーノ

カンパリとスイートベルモットをあわせてソーダで割ったカクテル。


スイートベルモットはワインに甘味と薬草の香りを付けたお酒で、薬草に薬草?と思うかもしれませんが、両者の味と香りが良い意味でお互いを包みあって非常に飲みやすい味わいに仕上がります。


なぜかカンパリやベルモット単体をソーダで割るよりも飲みやすくなるのが不思議。知名度は低めですがとても良いカクテルだと思います。ご自宅でも気軽に作れそうですね。

スプモーニ

数あるカンパリのカクテルのなかでも特に飲みやすい味わいのスプモーニ。


カンパリとグレープフルーツジューツをトニックウォーターで割ったカクテルで、カンパリの味の強さをグレープフルーツの爽快感が包み込んでトニックウォーターがまとめてくれます。


この組み合わせをはじめに考えた人は本当にセンスがあるなと思えるカクテルで、カンパリを絶妙なバランスで活かしています。

ネグローニ

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ネグローニ

ジン、カンパリ、スイートベルモットをあわせて作られる少し強めのカクテルがネグローニで。骨太なジンとスイートベルモットの甘さ、カンパリの苦みがアクセントになって非常に優れた味わいを生み出します。


日本ではそこまで人気のカクテルというわけでもないようですが、海外では日本でいうジントニックくらいポピュラーな飲み物だといわれています。


使うジンの種類や配合によって味わいを自在に変化させて作る人の個性を表現しやすいことが理由にある気がしますね。


少しパンチの利いたカクテルを飲みたい方にぜひチャレンジしてもらいたいです。

カンパリオレンジ

カンパリをオレンジジュースで割ったシンプルなカクテル。


カンパリはオレンジととても相性がよく、カンパリを使うカクテルはジュースだけでなく皮の香り付けなどでオレンジのニュアンスを加えることが多いです。


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カンパリと最高に相性がいいブラッドオレンジは4~5月くらいが旬


オレンジジュースは通常のオレンジはもちろんですが、初夏に出回るブラッドオレンジも非常にカンパリと合います。ぜひシーズンに生のブラッドオレンジを購入してカンパリと割って楽しんでみてください。



もちろん市販のジュースを用いたカンパリオレンジも美味しいですよ!


カンパリシェカラート

シンプルにカンパリをシェイクするだけのカクテル。


これが不思議とカンパリの苦み・甘み・香りの良い部分だけを残して、くどい部分は取り去って飲みやすくしてくれるから不思議なカクテルです。


少量のレモンジュースを加えたりして味に変化をつけることも可能。カンパリだけでもおいしく仕上がるのでシェイカーさえあればご自宅でも楽しみたいカクテルですね。

ツウが知るカンパリの飲み方

以前バーでプロの方から聞いた話なのですが、カンパリは国内向けの正規品と海外流通品で日本へ入ってきた並行輸入品でアルコール度数が異なります


国内正規品(アサヒ取り扱い)のアイテムは25度、対して並行輸入品は28度となっています。


このアルコール3度の違いは味にも影響しますが、それ以外にも冷凍庫で保存が容易になるというメリットがあるそうなんです。



アルコール度数が異なるということは製造段階でのレシピも異なりますから当然味わいも異なります。


並行輸入の品のほうが味が濃く、国内正規品は甘みが強くて飲みやすい印象を受けます。


これは日本人の嗜好にあわせてのことなのかもしれませんね。


それによって並行輸入品は業務用の冷凍庫でも凍ることがほぼなく、キンキンに冷えた状態でカンパリを楽しむことが可能なのです。


「マイスタンダードカクテル」というカクテル本によれば「イタリアのカンパリ本社でもカンパリの保管は冷凍を推奨している」とのことで、冷やされたカンパリは甘みと苦みのバランスが整えられ、とても飲みやすい味わいへと変化します。



この状態のカンパリをソーダで割れば簡単にプロレベルのカンパリソーダを楽しめますし、これならロックで飲んでも楽しめるのではないでしょうか。



並行輸入品のカンパリ(Alc,28.5%)を探す

カンパリからハーブ系リキュールの世界を楽しむ

カンパリを代表するアマーロ(苦味酒)の数々。


一度その魅力にはまると「最後のシメはアマーロで」という感じになるのですが、需要の問題からかいろいろな種類を飲食店で試せる機会は少ないかもしれません。


そこでここでは筆者も愛飲するアマーロを厳選。カンパリを味わった後に楽しみたいアマーロ、カンパリが苦手な人にオススメしたいアマーロを紹介していきます。

アペロール


アペロールはカンパリと双璧をなすイタリアンアマーロ。


アマーロのなかでは最もライトな部類で、苦みは少なく甘さも爽やかで薬草感は薄く非常に飲みやすいリキュールです。


アルコール度数も11度と低く、カンパリだと味やアルコールが濃すぎるという方にオススメしたいですね。


ちなみに世界的にはカンパリよりもアペロールのほうがシェアは大きいそうですよ。

フェルネットブランカ


アマーロの深淵に触れてみたい方にとって避けて通れないフェルネットブランカ。


おそらく一般的に日本で流通している有名なアマーロのなかでは最も強烈な味わい。とにかく苦みが強く、甘みはほとんどありません。


まさに薬のようなリキュールですが、エキス分も強くて少し疲れた時に飲むと滋養強壮になって不思議と元気が出てくるとかこないとか。



ラインナップに度数が少し抑えられてミントの香りが強く出る「フェルネットブランカ メンタ」もあり、こちらのほうが飲みやすいので怖いもの見たさにチャレンジしてみては?

マンチーノ キナート


マンチーノは最近日本に輸入されるようになったイタリアンベルモットのメーカー。非常にクオリティが高くてバーテンダーの方のなかでもとても評価が高いそうです。


そんなマンチーノが発売したキナートは、マンチーノ社のベルモットをブレンドしたものにピエモンテ南部で作られる赤ワイン"バルベーラ・ダステDOCG"とキニーネを加えた逸品。


苦みと甘みのバランスが最高でそのまま飲んでもソーダ割にしても、ベルモットの代わりにネグローニやアメリカーノに使っても美味しい。


アマーロと呼べるか微妙な立ち位置の商品ですが、アマーロ好きにぜひ試してもらいたい優れたアイテムです。

グランクラシコビター

リキュールの製法は各ブランド門外不出のレシピで作られていることが多いのですが、時代の流れに応じてレシピが変わったり、ブランドの買収が繰り返されるうちに製法が効率化・簡略化されることが増えていきます。


そのため昔と今ではカンパリをはじめとしたアマーロリキュールの多くも味わいが変わっています。


そんななかであえて150年前に楽しまれていたビターリキュールの味わいを再現したのがこのグランクラシコビターです。



味わいはカンパリをより華やかかつ濃厚にしたイメージで、たしかに古いカンパリの味わいに共通する奥深さがあります。


ロックやソーダ割りなど、リキュールの味わいを活かせる飲み方で楽しむことでその魅力をより感じることができるでしょう。

イタリアを代表するリキュール・カンパリとは?味や飲み方からその魅力を探るのまとめ

本記事ではとても有名なイタリアのリキュール・カンパリの魅力を探ってきました。


カンパリは好き嫌いの分かれるお酒ですが、嫌いという方のなかにはカンパリの良さを活かしてきれていないせいで美味しく楽しめていないというケースも少なくないと思います。


カンパリの魅力を知ってぜひ日々のアペリティフ(食前酒)やディジェスティフ(食後酒)に取り入れてみてはいかがでしょうか?


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