ジンやジンを使ったカクテルが好きな人であれば名前くらいは聞いたことのあるであろうビーフィーター。
赤い傭兵(ビーフィーター)のアイコンが特徴的で伝統的な製法に則って作られている正統派ドライジンは使い勝手もよくプロからも厚く支持される一本です。
ここではビーフィーターの特徴とおすすめの飲み方を紹介していきます。
- ザ・スタンダードなドライジン「ビーフィーター」
- ビーフィーターの味の特徴
- ビーフィーターのおすすめの飲み方はカクテル・・・ジントニックやマティーニなどの定番にも
- ビーフィーターのラインナップ
- ビーフィータージンの特徴とおすすめの飲み方|ジントニックにも最適なザ・スタンダードのまとめ
カクテルにしてもそのまま飲んでも美味しいジンを厳選した「おすすめのドライジンとその選び方!美味しい価値観を変えてくれる17本!」も要チェック!
ジンの奥深い魅力を知るなら飲んでみたいボトルを厳選しています。
スタンダードなアイテムから少しマニアックなものまでチョイスしていますので、ぜひ筆者注目のジンをご覧ください。
ザ・スタンダードなドライジン「ビーフィーター」
ビーフィーターはいまや最も定番のジンのひとつに数えられるブランドです。
そのはじまりは1820年、薬剤師ジェームス・バローによって生み出されました。
優秀な薬剤師であったバローはアルコールとジンの香りの主原料でもあるジュニパーベリーの持つ効能に着目してオリジナルのジンを開発します。
その後いまに至るまで脈々とレシピは受け継がれ、いまもなおロンドン市内の蒸留所で製造され続けています。
ビーフィーターという名前はロンドン塔のヨーマン・ウォーダーズの衛生兵の俗称であるビーフィーター(=牛食い(ビーフイーター))からつけられたそうです。
ほかにスタンダードなジンとして名前が挙がるのがゴードン、ボンベイサフィア、タンカレー、プリマスなど。
なかでもビーフィーターは日本ではサントリーが正規輸入代理店となって輸入しているため、取り扱っている飲食店や酒屋さんが多いことも知名度の高さに関係しているかもしれませんね。
ビーフィーターの味の特徴
厳選した素材(ボタニカル、植物)を約24時間浸漬して蒸溜することで奥行きのある香味を引き出しているのがビーフィーターの製法の特徴です。
ジンの香りづけに欠かせないジュニパーベリーを中心にレモンピール、オレンジピール、コリアンダー、アーモンドパウダー、オリス、リコリス、アンジェリカの根と種などを使っていることが明かされており、そのひとつひとつを蒸留責任者が吟味して厳選しています。
じっさいにビーフィーターの香りをかいでみるとジュニパーベリーを主体にスッキリとしたボタニカルの香りが広がります。
口に含んでみるとドライジンのなかでも比較的クセがなくキレのあるスッキリとした味わい。
香草の香りはジュニパーベリー主体に香ってきますが、シンプルな構成で個性は強くありません。
洗練されたキレイな味わいはカクテルにしても主張が強すぎることなくバランスのとれた仕上がりに、そのまま飲んでも飲みやすくてジンが苦手な方にもおすすめできるといえそうです。
はじめて手に取った、飲んだジンがこのジンだったという方も少なくないでしょう。
ビーフィーターのおすすめの飲み方はカクテル・・・ジントニックやマティーニなどの定番にも
スッキリとした飲み口のビーフィーターはジンベースのカクテルの定番として使用されることが多いジンです。
必要以上にジンの香味が主張することがないためどんなカクテルに使ってもバランスがとりやすく、副材料の香味を活かした仕上がりすることが可能です。
そのいっぽうで個性に乏しいためストレートやロックなどでそのまま飲まれるケースは比較的少ないジンでもあります。
まずはジントニックで楽しんでみよう
もしもビーフィーターを自宅で楽しむことがあったら、まずはジントニックにして楽しんでみましょう。
ジン、トニック、ライムだけで作られるシンプルなカクテルですが、それゆえに使用する材料で表情がガラリと変わるのがジントニックの特徴です。
ビーフィーターのジントニックはトニックとライムの風味のなかにほんのりとジンのフレーバーを楽しめるスッキリとした味わいになりやすく、カジュアルに楽しむジントニックのベースとしては最適だといえるでしょう。
マティーニにもおおすめのビーフィーター
ジンベースのカクテルの代表としてジントニックに並んで有名なマティーニ。
非常に強烈なカクテルで材料のほとんどがジンで作られているので、チョイスするジンによって大幅に味わいが変わってきます。
ビーフィーターのマティーニはもちろん作り方にもよるのですが、ビーフィーターらしいキレがありシンプルなジンの香味が活きたマティーニに仕上がることが多いのではないでしょうか。
ビーフィーターを手に入れたらマティーニに挑戦してみるのもオススメですよ。
ビーフィーターのラインナップ
ビーフィーターのラインナップはスタンダードが2種(アルコール40%と47%のもの)とビーフィーター24のあわせて3種類です。それぞれ特徴をみていきましょう。
ビーフィーター40°と47°の違い
ビーフィーターのスタンダードボトルにはアルコールが40%のものと47%のものがあります。
ベースとなっているお酒は同じもので単純にアルコールを加水でどれくらい落としたのかの違いです。
47%のものはアルコールが高いためコクがあり、アルコール由来の甘みが強く出ています。
好みもあるとは思いますがジンに関してはアルコール度数が47~50%くらいの比較的しっかりとしているタイプのほうが味に厚みがあっておいしいと思います。
特にカクテルにする場合はアルコールのボリュームがカクテル全体の味わいを厚くしてくれるのでオススメですよ。
ビーフィーター40%。ビーフィーター47%。
華やかな香りのプレミアムタイプ「ビーフィーター24」
ビーフィーター24はマスターディスティラーであるデズモンド・ペインが日本のお茶の可能性に着目した造り手が生み出したプレミアムタイプ。
煎茶や緑茶のエッセンスを加え、繊細でスムースなビーフィーターの味にひねりを加えた一本で、通常のビーフィーターと比べると華やかで豊かなアロマとお茶由来のかすかな渋みが特徴です。
ロックやストレートで楽しんでもおいしいほか、フルーツを使ったカクテルなどと非常に相性がいいのが特徴です。
ビーフィータージンの特徴とおすすめの飲み方|ジントニックにも最適なザ・スタンダードのまとめ
ビーフィータージンはジントニックをはじめとしたジンベースのカクテルに最適なジンです。
ビーフィーターにはアルコール40%のものと47%のものがありますが、カクテルに使うときのオススメは47%。プロも御用達のカクテルベースでぜひジンカクテルに挑戦してみてください。
ラインナップのなかでも日本のお茶にインスピレーションを得たビーフィーター24はカクテル以外にもストレートやロックでも楽しめるプレミアムタイプで、上質なジンを求めている方にはこちらもおすすめできます。
ぜひジンの基本ともいえるビーフィーターを味わってジンの世界へ足を踏み入れてみましょう。