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定番のジン5種を徹底解説|ジンを楽しむなら絶対に知っておくべきボトルを歴史と共に見る

ジンの定番5本


2000年代に入ってからのプレミアムジン、クラフトジンブームによってすっかりお酒好きたちの間で定番になりつつあるジン。


個性豊かな面々が揃うなかで、最近ジンほ飲み始めた人のなかには定番のジンを飲んでいない、知らない人が増えているように思います。


なにごとも基本をしっかりおさえてこそ応用も楽しめるといものですから、ここではジンに興味がある、ジンが好きと言うなら絶対に知っておくべき定番のジンを5本を徹底解説していきます。

ジンの歴史をざっくり紹介

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ジン生産地の主要地であるロンドン。


まずはジンの歴史についておさえておきましょう。


ジンは穀物を主な原料として蒸留されたスピリッツにボタニカル(植物)の香りづけをされたお酒全般を指します。ジンの定義はじつにあいまいで、原料がフルーツ由来のものがあったり、ボタニカルの香りのつけ方にもさまざまな方法があり、結果的にこうした特徴がいまの個性的なクラフトジンの誕生に一役買っています。


ジンに使われるボタニカルは多種多様ですが、ジンを名乗るうえで基本となってきたのがジュニパーベリーです。


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ジュニーベリー。



ジュニパーベリー


セイヨウネズという低木の果実で、一般的に松ヤニのような風味を持つことが特徴とされている。


解熱利尿作用があるといわれており、昔は薬用としての利用もされていた。


このジュニパーベリーを用いたスピリッツはヨーロッパの各地で昔から作られていたそうですが、"ジン"という分類でたどれる最古の記録は1660年にオランダのライデン大学の医学部教授フランシスクス・シルヴィウスが作った解熱・利尿用薬用酒ジュニエーヴェル・ワインです。


オランダで生まれたジンはジュネバジンと呼ばれ、薬効を持ちながらも飲んで楽しめるお酒として重宝されました。


そして18世紀になるころにはイギリスにオランダのジンが持ち込まれ"ジン"という名称が一般化します。


その後イギリス国内で人気を博したジンは一時期大量に生産された粗悪な品質のジンの横行もあって社会問題にもありましたが、蒸留技術の進歩や世界的なカクテルブームを受けて世界中へ輸出。


特にアメリカでの流行が後押しし、いまや洋酒の世界で欠かすことのできない代表的なお酒の地位を確立することとなります。


「ジンはオランダが生んで、イギリスが洗練させ、アメリカが地位を確立した」などと言われるように、数百年をかけていくつかの国を経由して少しずつその存在をブラッシュアップしてきたお酒なんです。

長きに渡り定番だったロンドンドライジン

オランダからイギリスに渡って生まれた洗練された味わいのジンは従来のジュネバジンと一線を画していたためロンドンドライジンと呼ばれるようになりました。


一般的にはカクテルのベースに使われるジンのほとんどがロンドンドライジンを基準に考えられていますし、ジンのスタンダードな味わいとしてクラフトジン全盛のこの時代でも根強い人気を誇っています。


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ロンドンドライジンを代表する銘柄の一つ、ゴードン。


このイギリス生まれのジンの特徴としては、ジンの根幹となるジュニパーベリーをふんだんに使用し、多くの場合このジュニパーベリーの香りをメインに、副材料のフレーバーはそうしっかりとは感じられない絶妙のバランスで作られます。


ドライジンと名がつくように味わいは非常に辛口で、カクテルに使うとスッキリとした味わいに仕上がりますし、キンキンに冷やしてそのまま飲むとクリアな味わいにボタニカルの風味を感じながら楽しむことが可能です。


クラフトジンが世界中で流行るにつれ、ロンドンドライジンをベースに考案されたクラシックなカクテルもクラフトジンを使って作られる機会も増えました。


単純にそのままジンだけで楽しむならクラフトジンのほうが向いているという意見もあるなかで、やはり長きにわたってジンの世界を支えてきたロンドンドライジンを知らずにジンを語るのは非常にもったいないことだと思います。


この機会に、この時代だからこそあえてロンドンドライジンに目を向けてみてください。*1

絶対に知っておくべき定番のジン5本

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テイストの分布図

絶対に知っておくべき定番のジン1「ビーフィーター」

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ビーフィーター

赤い傭兵(ビーフィーター)がトレードマークのジンで、そのはじまりは1820年、薬剤師ジェームス・バローによって生み出されました。


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ビーフィーターのトレードマークともいえるヨーマンウォーダーズの傭兵


厳選した素材(ボタニカル、植物)を約24時間浸漬して蒸溜することで奥行きのある香味を引き出しており、ジュニパーベリーを中心にレモンピール、オレンジピール、コリアンダー、アーモンドパウダー、オリス、リコリス、アンジェリカの根と種などで香り付けしています。


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まさに王道のロンドンドライジン


味わいはキレがありドライ、ジュニパーの香りを中心にボタニカルの香りが根幹をなしているものの、必要以上な複雑さはなくシンプルな構成。


まさしくロンドンドライジンのど真ん中といえる味わいです。


数年前にこのあと紹介するゴードンジンがラベルチェンジと共に味わいが変わったため、現在定番のジンのなかでは比較的硬派な味わいとして考えられることも多いかもしれませんね。



絶対に知っておくべき定番のジン2「ゴードン」

1769年創業とロンドンドライジンのなかでも特に長い歴史を持つゴードン。


スコットランド人アレクサンダーゴードンによって立ち上げられたブランドで、その後ロンドンで名声をあげてイギリスの特許まで取得しています。


G&T(ジントニック)のGはゴードンのGと言われるほど愛好家も多く、ゴードンを使ってジントニックを作るバーは非常に多いのではないでしょうか。


007のジェームスボンドがオーダーするボンドマティーニにおいてもゴードンを指定することがあり、名実ともにロンドンドライジンの代表格です。


ジュニパーベリーを中心に据えた骨太でドライな味わいはカクテルにするのに適していて、味わいの骨格を作りつつキレのある味わいを表現できます。


時代の流れで味の変化が激しいジンとしても有名ですが、それでもなおゴードンを愛してやまない人が多い、ジン好きには避けては通れないブランドです。


絶対に知っておくべき定番のジン3「ボンベイサファイア」

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水晶をイメージした美しいボトルデザイン


発売は1987年と今回紹介するなかでは一番新しいジン。


水色の美しい瓶が特徴で、10種類のボタニカル(植物)を用いていること、そしてその内容も公表している珍しいジンとして発売から今まで多くの人に愛されてきました。


使われるボタニカルはジュニパーベリーとアーモンド、レモンピール、スペインカンゾウ、オリスルート、セイヨウトウキ、コリアンダー、シナニッケイ、ヒッチョウカ、マニゲット


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ボンベイサファイアのボタニカル



これらを蒸留時の気体(蒸気)で蒸すようにして香りづけするヴェーパー・インフュージョン製法で香りを抽出したボンベイサファイアはとにかく華やかなフレーバーが特徴。


ロンドンドライジンのクセが苦手な人でもボンベイサファイアは飲める人も多いほどに魅力的な味わいを持っています。


カクテルはもちろんですが、その繊細なボディをぞんぶんに味わうためにキンキンに冷やしてスレトートで楽しむのもオススメです。



絶対に知っておくべき定番のジン4「タンカレー」

1830年、ロンドンのブルームスベリーでチャールズタンカレーが蒸留所を開設します。


若くて熱意に溢れたチャールズ・タンカレーの作り出すジンは「タンカレージン」と呼ばれ評判を呼び、彼の死後も息子が製造を引き継ぎ、ブランドは存続していくことになります。


「ジンのロールス・ロイス」「ジョンFケネディが愛した酒」など異名も数々あり、それだけ愛されているジン。


カクテルのベースにタンカレーを指定する人も少なくありません。


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タンカレーの魅力



4回蒸留による「キレのあるクリアな酒質」、独特の「スタイリッシュでおしゃれなボトルデザイン」、選びがいのある「ハイクオリティで豊富なラインナップ」が特徴。


そのスッキリした味わいは一度飲むと病み付きで、カクテルにもしっかり馴染みます。



絶対に知っておくべき定番のジン5「プリマス」

現在稼働しているイギリスのジン蒸留所のなかでもっとも古くから存在するといわれてるブラックスフライアーズ蒸留所。


そこで作られているのが数々の逸話を残すプリマスジンです。


「マティーニのもともとのレシピで指定されたジン」「レイモンドチャンドラーの小説でギムレットに指定されたジン」など歴史的にみてもさまざまな場面で登場するプリマスの名は酒スノッブにとっても魅惑のジンとなることでしょう。


その深い歴史に反して味わいは意外にもスッキリとドライでボタニカルの香りも強くなく、今回挙げているジンのなかではビーフィーターを軽くしたような味わい。


クセが少ないため飲みやすく、使い勝手がいいのが特徴だといえるでしょう。


最近では他の4ブランドに比べて扱うお店も減ってしまった印象をうけますが、それでもなお長い歴史に裏打ちされた伝統的な味わいに惹かれるは少なくないのではないでしょうか?


定番ジン5種の選び方を考察

定番となる5つのロンドンドライジンをみてきました。


ひととおり特徴をおさえたうえで、最終的には好みしだいとなるのでしょうが、なかなかすべてを試すことも難しいと思うのでここでは筆者なりの考察を加えて5つのジンの選び方を考えてみましょう。

カクテルに使うならビーフィーターorゴードンが基本

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カクテルに使う場合は作りたいカクテルの方向性やそのカクテルの特性を考えてからジンを選ぶのが基本です。


しかし汎用性の高さでいうならボタニカルと味わいのバランスでビーフィーターかゴードンがもっとも使いやすいのではないでしょうか?


じっさいに多くの本格的なバーでもメインで使うジンをこの2種類に決めているお店も少なくありません。


ストレートやロックで飲むならタンカレーorボンベイサファイア

ストレートやロックなどでそのまま楽しむならおすすめはボンベイサファイアかタンカレー


このふたつは今回紹介した5本のなかではジンとしての完成度が高くそのまま飲んでもじゅうぶんに楽しめます。


華やかさ重視ならボンベイサファイア、キレ重視ならタンカレーで、もう少しコクが欲しいのであればタンカレーのプレミアムライン「タンカレーナンバーテン」は非常にドッシリとした味わいがバツグンにおいしいのでオススメですね。


タンカレーのプレミアムボトル「ナンバーテン」は濃厚な飲み口で通にもファンが多い。


定番のジン5種を徹底解説|ジンを楽しむなら絶対に知っておくべきボトルを歴史と共に見るのまとめ

定番のジンを見ながらジンの歴史や近年の流れについてもさらっと解説してまいりました。


いまやジンは蒸留酒の一分野として非常に重要なポジションを占めつつあります。


まだまだ成長するともいわれているジンの世界。今のうちにその魅力と基本をおさえて新しいトレンドを楽しんでいきましょう。


そのためにはまずここで挙げた5銘柄、ぜひ楽しんでみてくださいね。


CHECK
カクテルにしてもそのまま飲んでも美味しいジンを厳選した「おすすめのドライジンとその選び方!美味しい価値観を変えてくれる17本!」も要チェック!


ジンの奥深い魅力を知るなら飲んでみたいボトルを厳選しています。


スタンダードなアイテムから少しマニアックなものまでチョイスしていますので、ぜひ筆者注目のジンをご覧ください。


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*1:ジンの歴史をたどるならばジェネバジンもおさえたいところです