おいしけりゃなんでもいい!

身近にある美味しいものを探したい。おいしけりゃ、なんでもいいんだけれど。

スポンサーリンク

バーデビューしたい方に捧ぐバーのマナーとルール。初めてのバーに行く際に読んでおきたい楽しみ方の基本とは?


Bar(バー)といえば、大人の隠れ家。お酒を楽しむお店の中でも、特に敷居が高い印象のある業態です。


しかし、最低限の楽しみ方さえ知っていれば、他のどんなタイプのお店よりも、お客さんひとりひとり(=あなた自身)を尊重したオーダーメイドのサービスを提供してくれる空間でもあります。


使い方を学べば、良いことがあった時に、ちょっと疲れた時に、ここぞというデートの時に、気の置けない友達と腹を割って飲みたい時に……あらゆるシチュエーションで活躍してくれること間違いなし。


そこで本記事では、バーデビューをしてみたいけれど楽しみ方がわからないという方のために、最低下知っておきたいマナーをお店に入る前からお店を出るまでの一連の流れの中でアドバイスしていきます。

自分に合ったお店を探すのがバーデビュー成功への近道

じつは、お店選びからバーの時間はすでに始まっています。もっといえば、お店を決める時点ではじめてのバーが楽しいと思えるかどうかが決まっているといえるのです。


「はじめてなんだから、いいお店かどうかなんて判断できない」なんて思ってはいけません。付け焼刃でマナーやお酒の知識を頭に入れるよりも、お店選びを慎重にすることがなによりも大事。ここでは、初めてバーに行く際に気を付けるべきお店選びのポイントをお伝えします。

バーデビューのお店は口コミサイト頼りで探さないほうがよい

あなたが行きたいバー、思い描いているバーはどんなバーでしょうか。どうして、そういったバーに行ってみたいと思ったのでしょうか。


「食べログで上位だから」「雑誌に載っていたから」「影響力のある人が良いと言っていたから」……こんな理由でお店を選んでいませんか?


じつは、こうした理由でお店を選ぶのは初心者にはオススメできません。


特にバーのようにカウンターが中心の飲食店で、ある種閉鎖的なお店(寿司屋や割烹料理屋などもそういう傾向にあります)は、お店やスタッフのスタイルが色濃く接客や商品に反映されます。


逆を言えば、ある人にとっては居心地が良くても、ある人にとっては相性が悪くて苦手と感じることも多々あるのが特徴。したがって、不特定多数の口コミは全くアテにならないのです。

初めてのバーは詳しい人に紹介してもらうか自宅や職場の近所のバーを狙う

では、どうやってお店を選べばよいのでしょうか。


もし、あなたの周りに趣味のあう知人でバーに詳しい人がいるのなら、その人から紹介してもらったり、一緒に連れて行ってもらったりするのがベストです。そういう人が近くにいない場合は、まずは自分の通勤圏内や自宅の近くにあるバーで、値段帯と雰囲気が自分の好みに近いところに突撃してみるのをおすすめします。



自分の通勤圏内や自宅の近くにあるお店を狙うのは、単純に話が弾みやすいからです。お店がある場所に縁があれば話のきっかけにもなりますし、お店の方にも親近感を持ってもらいやすくなります。


エリア毎のお店探しは、サントリーが運営しているBAR-NAVIなどがオススメです。値段の目安も載っていますし、写真でお店の雰囲気もつかめるのがメリット。都心部以外のお店を網羅しているのも魅力です。


より詳しいお店選びのポイントについては、「デート・飲み会・上司との食事でお店選びが下手な人に伝えたいポイント」という記事でもまとめていますので参考にしてみてください。

初めてのバーへ赴く前に、マナーとして身だしなみと財布の中をチェック


いよいよ、待ちに待ったバーデビューの瞬間。ぜひお店に入る前に、少しだけ身だしなみと財布の中身をチェックしましょう。


あらかじめバーを楽しむ準備をしておくことで、お店の方から受け入れられる可能性が高まり、よりバーデビューを成功へ近づけられるはずです。

少しだけ身だしなみをチェックがマナー

今どきドレスコードのあるバーはさほど多くはありません。銀座や一流ホテルのバーは例外としても、基本的にはよほど汚い格好をしていかなければ入店を断られる事はないでしょう。


しかし初めてのお店では、スタッフの方にとってもあなたは素性のわからないゲストです。そこで、なにを頼りに初めて来たゲストの人となりを推察するかというと、身なりはひとつ大きな情報になります。つまり、初めてのお客さんは身なりをそれとなくチェックされる可能性が高いのです。


この時にだらしない格好でいると「間違えて入ってきたのかな?」「あんまりきちんとしていない人なのかな?」と警戒されてしまうことも。そのお店の雰囲気や立地にもよりますが、初めてのバーに行く際は、異性とデートをするのに恥ずかしくない程度のファッションで赴くのが無難です。



ちなみに筆者は以前とあるバーで、スーツのネクタイをだらしなくゆるめていったら叱られたことがあります。決して嫌な感じではなく、「あくまで公共の場だからあんまり気を抜きすぎない方がいいですよ」と諭された感じです。


バーに限らずお店の雰囲気はお客さんが生み出すモノ。特にバーやレストランのように雰囲気もウリにしているお店にとっては、ひとりのお客さんの服装が他のお客さんにとっての商品(雰囲気)の一部といえるんですね。

財布は少しだけ余裕をもたせておくのがベター

日本は電子マネー後進国なので、特にバーのような小さなお店になればなるほどクレジットカードが使えないお店も少なくありません。


バーはお店によって相場もピンキリ。カクテルなら1杯1000~1500円程度、高級店だと2000円以上する場合も。ウイスキーやワインなどはモノによって3000円を超えるような商品も少なくありません。


カードが使えないことも想定して、現金は少しだけ余裕をもたせておくとビクビクしないで済むのでおすすめです。

バーデビューで戸惑うチャージシステムについて

バーではチャージ(席料)に類する料金をとられるのが一般的です。チャージについては賛否両論あると思いますが、500円~1000円程度の金額が会計に上乗せされるのが一般的です。



チャージ料金のシステムや必然性については「バーや居酒屋の席料やチャージ料とは?飲食店や飲み屋を維持するのに必要なシステム」という記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。


なかには、チャージを設定していないお店もあるので、チャージ料金がかかることに納得のいかない場合はノーチャージのバーを探してみるのもひとつです。



チャージを取っていなくてもサービス料として会計の10%程度を上乗せするパターンや、1杯1杯のドリンク代を高めに設定するパターンもあります。


バーや居酒屋のような飲み屋形態は顧客によって飲む杯数や単価が大幅に変動する商売なので、チャージの有無や1杯当たりの単価に関わらず、飲んだ杯数や受けたサービスの合計に対して満足できる会計かどうかを考えることが大切です。

初めて行くバーなら開店時間直後がおすすめ

初めてバーに行くとき、もしくは初めて行くバーにお邪魔するときは開店直後を狙うのがおすすめ。開店直後はお客さんが少ない傾向にあるので、ゆっくりと対応してもらえるからです。


お酒の注文はもちろんですが、どのような経緯でお店に来たのか、どういうお酒が好きなのかというような話をきっかけとして、バーテンダーさんとコミュニケーションを図ることでバーでの時間がより素敵なモノになります。

バーデビューならはじめてだと素直に伝えるのがおすすめ

デビューの際は、バーに慣れていないこと、そのお店が初めてだということを素直に伝えましょう。事前に知識がないけれど興味があることを伝えることで、注文の仕方から飲み方などはもちろん、バーでの振る舞いやそのお店の特徴についていろいろと教えてもらえることも少なくないはずです。

バーデビューならオーダーはカッコをつけすぎず!おすすめはバーテンダーさんと相談しながら

オーダーの仕方にはいくつかのテンプレートがある

バーで最も緊張するのはオーダーの瞬間。メニューが無いことも多いので、特に慣れていない人にとっては困惑してしまうことでしょう。


しかしあまり難しく考えすぎる必要はありません。


いくつかのテンプレートを覚えておいて、とりあえず一杯目を乗り切りましょう。そのドリンクを楽しみながら、次にどういうものを飲みたいかなどを相談していくのがオススメです。


オーダー時に使えるセリフのテンプレートは以下の記事でまとめています。
www.oishikerya.com


なんとなく知っている名前のカクテルを注文するのはリスキーでもあるので、あまりオススメしません。特にマティーニなどはよほど好きでない限りいきなりは頼まない方がいいカクテルの定番です。
www.oishikerya.com

お酒をより楽しむなら順番も意識してみよう

たとえば居酒屋で枝豆や冷奴からはじめて唐揚げなんかをつまんで締めに雑炊を食べる・・・というようにお酒を飲む順番にもある程度のセオリーがあります


基本は味の軽いものから濃いものへとシフトしていくのが理想。


慣れていないうちは難しいことを考えなくてもよいのですが、ファーストオーダーや〆の一杯だけでも意識してみるとより楽しみが広がります。


詳しくはお酒の注文の順番にフォーカスした下記の記事をご覧ください。

www.oishikerya.com

BARデビュー、気になるバーでのお酒は一杯いくらくらい?値段聞くのはマナー的にどう?

バーのお酒は一杯いくらくらい?

メニューのないお店だと一杯あたりの値段が分からなくて怖い・・・というのもバー初心者にとってはハードルが高いかもしれません。


もしメニューのないお店で値段が不安なら素直にスタッフの方に尋ねるのが一番ですが、目安で言えばちゃんとしたバーなら1杯800~1500円くらいで考えておくのが良いでしょう。


バーは飲食店のなかでも特に値付けの幅がさまざまで、立地やコンセプトによっても異なりますし、同じお店でも安いものなら700円、高いウイスキーなら5000円なんていうこともザラにあります。


慣れないうちや初めてのお店なら予算を先に伝えるのもオススメです。

一杯につきどれくらいのお酒の量がはいってる?

意外と知られていないのがバーで提供される一杯にはどれくらいのお酒が入っているのか、ということ。


一般的にバーではメジャーカップという道具を使ってお酒を軽量します。


最近だとスタンダードが1ショット=1杯=30ccというお店が多いですね。中には45ccで計量しているお店もあります。


www.oishikerya.com


ただこれはあくまでもウイスキーなどをストレートやロックで頼んだ時の場合。カクテルでは意外にウイスキー一杯よりも多くのお酒を使っている場合もあり、飲みやすいからといってグイグイ飲むのは実は非常に危険なんですね。


バーで泥酔してしまうと浮いてしまいますから、自分の許容量と相談しながら、慣れないうちは「少し酔ってきたかな?」というところで止めておくのがスマートです。

他のお客さんとの会話はバーテンダーさんを介して行うのがマナー


バーといえばナンパというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、きちんとしたバーでナンパなどをするのはご法度。


これはじっさいにバーテンダーさんも語っていることです。


詳しくはバーテンダーさんが執筆している『カウンター上のセレナーデ』というサイトの「【バーテンダーが教える】バーでのナンパや出会いについて」という記事内で詳しく解説されていたので気になるかたはご覧ください。

むやみやたらに他のお客さんに話しかけるのはご法度

バーでの楽しみのひとつといえばバーテンダーさんや常連さん同士で繰り広げられる会話・・・見ず知らずの人たちがバーという空間を通して知り合うのも醍醐味のひとつ。


しかしなかには一人でゆっくり飲みたい人、友達や恋人との時間を大切にしている人もいます。そうしたお客さんにむやみに話しかけるのはNG。


言ってしまえば「バーでは空気を読むのが大切」ということになるのですが、お酒の場でもあるのでなかなか判断が難しいのも事実です。

スタッフを介した会話を心掛けることでトラブルを避ける

そこでバーにおいて、他のお客さんとの会話でトラブルを起こさないようにするためのポイントをお伝えしましょう。


それはあくまでもお客さん同士の会話はバーテンダーさんを介して行うということです。


客観的な立場にいるバーテンダーさんを通して話すことで、余計な事を言わなくても済みますし、もし問題があれば仲介役として会話を止めたり、別の方向に話を持っていってくれることもあります。


バー慣れしていない人ほど他のお客さんに迷惑をかけてしまうようなことも多いので、初めのうちはあまりグイグイ行かないようにするのがバーでの振る舞いの基本だといえます。

お店の雰囲気をよくみて判断しよう

なかには他のお客さんとの会話は原則禁止しているお店も少なくありません。


親しくないお客さんに「一杯おごってあげてください」などもNG行為になることが多いですね。


特に慣れていないお店では「郷に入っては郷に従え」ということで、お店の雰囲気(静かに飲む雰囲気なのか、ワイワイ飲む雰囲気なのか)を感じることも、バーを楽しむうえで大切な事だといえます。

バーでの御会計はスマートにがマナー!

お酒と空間をじゅうぶんに楽しんだらお会計です。バーでのお会計はなるべくスマートに行うようにしたいものです。


御会計をお願いする時はスタッフの手が空いているときに「御会計をお願いします」というように一声かけるようにしましょう。基本的にバーにはレジスペースというものがないので、カウンター越しにお願いしてその場で清算します。


立ち上がってお会計をしようとする人がたまにいますが、他のお客さんの迷惑にもなるので席に座ったままお会計を済ませるのがマナーです。


また先ほども述べたようにカード対応していないお店もあると思いますので、その時に備えて現金をある程度持っておくが望ましいですね。


www.oishikerya.com

バーデビューするなら簡単なマナーを知ろう!一人でも誰かとでもルールを守って楽しく!のまとめ

バーは飲食店のなかでは特殊な形態です。単純にお腹を満たしたり味だけを楽しむのではなく、お店の雰囲気や会話などすべてを含めて楽しむアミューズメントパークのようなものだと思います。


加えてバーという場所は他のお客さんやスタッフとの距離が近いのが特徴です。つまりあるお客さんの行動が他のお客さんの満足度にも直接左右してしまうわけです。


その場にいるみんなが楽しめるように、ある程度のマナーや使い方を知っておくのがバーに行くうえでのルールでもあるでしょう。少しめんどうかもしれませんが、それを越えたところにある極上のひと時を期待して、ぜひ少しだけ背伸びをして行ってみましょう。