紅茶のなかでも特に人気が高いアールグレイ。
紅茶の香りのなかにベルガモットという柑橘の香りがアクセントになった華やかですっきりとしたフレーバーが魅力的です。
香りの特徴もとりやすいので紅茶初心者から上級者、はては紅茶はあんまり飲まないけどアールグレイは好きという方までいるほど人気の紅茶ジャンルですよね。
人気の紅茶だけに各メーカー確実に力を入れている茶葉でもあるのですが、それゆえに種類も多くてどれがいいのかわからないという方も多いことでしょう。
本記事ではそのなかでも日常使いにも適した低価格帯の大手ブランド「トワニング」のアールグレイをレビューしていきます。
トワイニングのアールグレイ
トワイニングといえば紅茶好きでなくても知っている人が多い英国御用達の茶葉ブランド。
日本でもその知名度は高く、気の利いた食料品店の紅茶コーナーには必ず取り扱いがあるのではないでしょうか?
そんなトワイニングの代表商品といえばアールグレイ。
アールグレイはグレイ伯爵がアールグレイの開発を命じて19世紀終わりに誕生したといわれていますが、じつはこのとき元祖アールグレイを製品化したのがトワイニング社かジャクソン社だったといわれています。
両者はアールグレイの元祖の座を奪い合い、現在では同じ親会社を持つ兄弟ブランドとなることで論争は終結しましたが、いまなお両ブランド名義のアールグレイがそれぞれ販売されているんですよ。
つまりアールグレイを語るうえで欠かせないのがトワニングのアールグレイだというわけです。
片岡物産の正規輸入品のリーフティーとしては75gのパックと100gの缶入り、さらにティーバック(10個入りと20個入り)が発売さてれいますが、輸入食料品店などだと200g入りのリーフティーも存在します。
トワイニングのアールグレイをレビュー
アールグレイ好きとしては飲まないわけにはいかないトワイニングのアールグレイ。
さっそく飲んでいきましょう。
アールグレイは2~3分程度の抽出目安のものがおおいですが、こちらは輸入元によると2分30分となっています。
まずはスタンダードに300mlで4.5gの茶葉で抽出していきましょう。
紅茶を淹れるときの分量は原則製品ごとのおすすめで構いませんが、記載がない場合は100mlのお湯に対して1.5g前後を基準に考えます。
また2杯分(300ml)以上は同時に作った方がおいしくなります。
色味はアールグレイとしては気持ち薄い感じですが香りはしっかりとアールグレイですね。
味わいは軽く渋みはほとんど感じません。とてもバランスのとれたアールグレイです。
知名度のある海外ブランドのアールグレイとしてはとにかく価格が安いので、コスパでみたら非常に素晴らしいアールグレイです。これなら毎日飲んでも懐が痛みません。
値段と味わいを考えたら100mlに2gくらいの茶葉を使って濃いめに抽出したほうが味わい的には楽しめそうです。
参考までにリーフティー100g(片岡物産)で正規価格が994円、200gは輸入元やショップによってバラつきがありますが1000~1500円くらいなので正規輸入にこだわらなければ圧倒的に200g缶がお得です。
1杯あたりに換算すると100g正規価格で25円程度、1000円の200gで12.5円です(いずれも1杯あたり2.5gの茶葉を使って少し贅沢に抽出した場合)。
たとえば同じく海外のブランドでフランスのクスミティーのアナスタシアというアールグレイと比べてしまうと香りの華やかさと厚みが一段階落ちるなという感じですが、アナスタシアは125gで3,240円(50杯分なので1杯あたり約65円)なので値段帯が違います。
クオリティだけを重視するならアナスタシアはじめほかにも素晴らしいアールグレイはいくらでもありますが、日常使いという点を考慮すれば優れたアールグレイでしょう。
トワイニングのアールグレイはまずいって噂があるけど・・・
知人から「トワイニングのアールグレイってまずいんでしょ?」と聞かれたことがあるのですが、どうやらGoogleで「トワニング アールグレイ」を検索すると検索候補で「まずい」と出てくるようなのです。
ではどうしてトワイニングのアールグレイがまずいと気にして検索する人がたくさんいるのか、調べてもイマイチよくわかりませんでした。
しかしその過程で面白い意見を見つけたのでここで紹介しておきましょう(➡「どうして日本の紅茶が不味いのか!!」(外部リンク))。
それはイギリス本土で買うトワイニングのアールグレイと日本に輸入されたトワイニングのアールグレイでは味が違うというもの。
じつは日本で売られているものはティーバックなら1バック当たりの量が少なく、同じ感覚で作るととても薄くなってしまうそうなのです。
日本で購入したトワイニングのアールグレイを淹れるときは少し濃いめに入れてあげると本場の味に近づけるかもしれないですね。
ちなみにこちらのお話をされていた方はイギリスに在住経験があるようで、ティーバックを1杯につき2個使って濃いめに出しても現地の味とは違うと感じておられるようです。
チョコレートやワインなどにもいえることですが、輸入食品の宿命で現地の味(の体験)にはなかなか勝てないのは仕方のないこととあきらめるしかありません(思い出補正もありますし)。
筆者はイギリスで紅茶を飲んだ経験はありませんが、すくなくとも日本でさまざまな紅茶を楽しんだ経験からいえばトワイニングのアールグレイは値段相応の魅力があると思います。
輸入食品は輸入元によっても品質に差があります(輸出食品は輸出国向けに本国のものと味を変えることが多いのですが、正規輸入以外はまた別のルートから品物を引っ張ってくるので厳密にいうと同じ商品でも中身が違う事はよくあります)。
筆者もトワイニングのアールグレイを輸入業者別に飲み比べたことはありませんが、気になる方は小さいロットで何種類か飲み比べてみるのもおもしろいかもれしませんね。
最終的には他人がどう思うかでなく自分がおいしいと感じるかどうかで楽しんでみてください!
トワイニングのアールグレイをレビューのまとめ
本記事ではアールグレイを代表するトワイニングのアールグレイ茶葉について紹介してきました。
この茶葉は日常使いとしてはとてもコスパのいいもので、全体的にライトな印象は受けるのでちょっと贅沢に濃いめに入れたほうが楽しめると思います。
茶葉の量や抽出時間をいろいろと試しながら楽しんでみましょう。
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