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紅茶の美味しい入れ方【ティーサーバー(ポット)を使って本格的に楽しむ】

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本格的に紅茶を楽しむなら覚えたいのがリーフティーをティーサーバー(ポット)を使って抽出する方法。


紅茶の持つ"香り""旨味"を最大限に引き出すならやはり入れ方にもこだわるべき。高級茶葉はもちろんですが、その辺で買える安い茶葉も入れ方を意識するだけで大変身します。


そこで今回はまず知っておきたいティーサーバーを使った紅茶の入れ方の基本を解説していきます。


この記事をおさえておけばひとまずは紅茶の入れ方の基礎を知ることができるので、紅茶の入れ方を知りたい人はぜひ確認してみてください。


なおここで紹介する入れ方は筆者が文献や紅茶のプロから聞いた方法を自分で試行錯誤して実践している入れ方です。


100%このやり方と決めつけるわけではなく、人によって、好みによって試行錯誤してみてほしいですね。

紅茶を美味しく入れるために必要な道具を揃えよう

まずはティーサーバーを使った紅茶の入れ方に必要な道具を揃えましょう。


筆者が考える必要な道具は以下の通りです。


絶対に必要な道具

  • 茶葉
  • ティーサーバー(ポット)
  • ティースプーン
  • 時計
  • ティーカップ
  • 茶こし(ティーサーバーに付属していない場合)

あると便利な道具

  • 精密秤
  • ティーコージー
  • 抽出した紅茶を移し替えるためのポット


「ティーサーバー(ポット)を使って紅茶を入れるのに必要な道具を解説」の記事もあわせて参考にして必要な道具を揃えてみましょう。

まず知るべき紅茶の美味しい入れ方の基本

ティーサーバーを使っていれる紅茶の入れ方にはいくつかの基本ルールがあります。


まずは全体の流れを確認する前に紅茶を美味しく入れるために必要なポイントを理解しましょう。

ジャンピングを起こす条件を整える

紅茶を美味しくするために大切な条件のひとつは、ポットのなかでジャンピングを起こすことです。


ジャンピングとは


①茶葉の入ったポットに熱湯を入れるとポット内で空気が茶葉にくっついて、また茶葉自体の含む空気によって茶葉が浮上


②浮上した茶葉が水分を吸ってポット底部に沈みはじめる


③ポット内の対流や空気によって沈みはじめた茶葉がまた浮き上がる


という一連の現象です。


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茶葉によってはジャンピングが起きにくいものもある。基本的にはフルリーフの大きめの茶葉でないとジャンピングは起きない。


ジャンピングはそれ自体が紅茶をおいしくする現象ではないとも言われています*1が、ジャンピングが起きる条件がそのまま美味しい紅茶を入れるための条件を満たしていると考えられています。


ではその条件とはどのようなものなのでしょうか。


CHECK


紅茶愛好家の方々のなかにはジャンピング肯定派と否定派の方がいます


ただ両者の意見を総括していくと「ジャンピングそのもの」が重要かどうかは置いておいても「ジャンピングが起こる環境を整える」ことが紅茶を美味しく入れるために重要であるということは変わらないように思います。


ようはジャンピングが起きたから美味しくなるという認識ではなく、美味しい紅茶を入れるための条件を整えるとジャンピングが起きやすいという認識です。


そんなことも意識してジャンピングを起こすための条件を見てみてください。

紅茶を入れるの使う水は空気をたくさん含んでいることが望ましい

紅茶を美味しく入れるなら、使う水が空気をたくさん含んでいることが大切です。


この条件を満たすためには「くみたての水道水を使う」「ミネラルウォーターを事前によく振っておく」ことが必要です。


逆に「汲み置きの水(ミネラルウォーター)」「沸騰時間が長くなったお湯」「二度沸かし」「保温ポットのお湯」などは適しません。

質と鮮度の良い茶葉を使う

おいしい紅茶を楽しむたためには茶葉の質が最も重要な要素になります。


茶葉はよほど劣悪な環境におかない限りは腐ったりしてまうことはありません。


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専用の茶葉保管容器を使ってもいいが、ポリバックなどに入れて空気を抜いておくだけでもじゅうぶん。


しかし時間のたった茶葉は紅茶の命でもある香気成分も薄くなってしまうので早めに使うことが望ましいですね。*2


ポットの形は丸型のものを選ぶ

茶葉をジャンピングさせたい場合は抽出用のティーサーバーは丸い形のものを選んでください。サーバー内で湯の流れを最も効率的に生じさせることができます。


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丸型のポットを最大限活かすためには丸みを帯びた部分をお湯で満たす必要がある


また容量の8割程度のお湯を入れることも大切です。


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左がジャンピングが起きなかった紅茶。右はサーバーに対して理想の容量で作ってジャンピングが起きた紅茶。同じ時間で抽出しても香りの立ち方や味わいが右のほうがしっかりしている。


ティーサーバーは大は小を兼ねることがありません。


サーバーに対してお湯の量が少ないと湯の循環が起きないだけでなく空気との接触面が多くなって冷めやすくなるので茶葉の旨味を引き出しきれないリスクもあります。


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1人用なら350cc(写真左)、2~3人用なら500cc(写真右)がおすすめ。どちらもハリオの商品で価格も安くはじめてのティーポットに最適。



自分の紅茶の消費量にあわせた大きさのものを用意し、最低でも2杯分程度は同時に入れることが望ましいといえます(基本的にSサイズのティーサーバーでも300ccくらいから)。


どうしても一杯分で入れたい場合は350cc程度のSサイズのサーバーで200ccくらいはいれるようにしましょう。




紅茶を入れるのに使うお湯の温度は90~95℃が基準

紅茶を抽出するお湯は90~95℃前後がベストです。


お湯の温度はサーバー内でおこる対流にも影響するので注意深く観察し、なるべく適温でサーバーに注ぎいれることが大切です。


このさいに沸騰させ過ぎたお湯は湯内の酸素を放出してしまっているのでNG


沸かしたてのお湯が紅茶にとってはとても大切な要素になってきます。


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左は底にふつふつと泡が出ているがまだ小さい。右図のぼこぼこと大きな泡が出るタイミングを待ってすかさず火を止める。


お湯を沸かす時は鍋ややかんの近くで待機し、大きな泡がぼこぼこ出てきた時点ですかさず火を止めてサーバーに注ぎ入れましょう。


タイミングが計りづらい方はケトルなどを使用してもいいでしょう。


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一度熱湯をいれてサーバー(ポット)も温めておく


また沸騰直前のお湯を使って事前にティーサーバーを温めておくことも大切。サーバー内の温度をなるべく高温に保ちます。

茶葉とお湯の分量の基本を覚える

紅茶の入れ方を解説する本やサイトはたくさんあります。


手順についてはおおむね共通しているものの、茶葉とお湯の量に関しては割とバラバラな印象ではじめて紅茶に触れる方はどれを参考にすべきか迷うところでしょう。


いろいろな解説書やサイトを読んだり実際に入れてみて筆者が得た結論としては「お湯10ccに対して茶葉0.1~0.2g」が基準の範囲内だということです。


もっといえば10ccに対して0.15gの茶葉(=100ccに対して1.5gの茶葉)を基準に考えればいいのではないでしょうか?


結局のところ使う茶葉や水の質、茶葉の鮮度、使うポットによっても抽出される紅茶の印象は変わってきます。


そのため紅茶を入れるのに「これくらいのお湯に対して茶葉はこれくらい」と決めつけてしまうのナンセンスなのです。


とはいえ基準がないとはじめは難しいので、「お湯10ccに対して茶葉0.1~0.2g」をベースに考えましょう。


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パッケージに書かれた抽出の目安も参考に


また、多くの商品はパッケージにその茶葉に最適なお湯の温度、茶葉と湯の量、蒸らし時間が書かれていますので、ひとまずそれを参考にするのもオススメです。

何度も入れて自分の好みの抽出法を確立していこう

紅茶というのは茶葉の個性によって大きく変化していきます。


それぞれに個性があって、抽出方法も茶葉によっても好みによっても絶対の正解はなく、だから面白いともいえます。


まずは実際に何度か入れてみて、そのあとは茶葉の量や温度、抽出時間をちょっとずす調整して好みにあわせていきましょう


またここに挙げたようなポイントを全て完璧に守らなくても紅茶を楽しめることは忘れないでください。


あまり神経質になってしまってはせっかくリラックスするために飲む紅茶が楽しめなくなってしまいますからね。

ティーサーバー(ポット)を使う紅茶の美味しい入れ方を実践する

いろいろと考察してきましたが、おいしい紅茶をティーサーバーを使ってホットで入れるための手順は実にシンプルです。


まずは茶葉を計ります。


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今回は500ccのお湯に対して6gの茶葉を使用します。ちなみに茶葉はクスミティーのダージリンN°37。(前述しましたができれば300cc以上二杯分は同時に入れたほうが美味しいと思います)。


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適切な量の水を計測して鍋にうつします。やかんやケトルでも構いません。


ただし水は水道水のくみたてのものか、ミネラルウォーターを使う場合は事前によーく振ってなるべく空気を含ませます。


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軽くふつふつてきたら一度サーバーにお湯を移してサーバーを温めてください。


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温めたらまた鍋にお湯を戻して再加熱。


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温めたサーバーには先ほどはかった茶葉を入れます。


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今度は大きめの泡がぼこぼこ出るまで加熱。


温度的には90~95°くらいが理想ですが、100°近くなってしまっても誤差の範囲です。


ただし沸かし過ぎは湯内の空気を奪うのでNG。沸いたら早めに火を止めます。


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サーバーにお湯を移して茶葉に応じて適切な時間蒸らします。


だいたいパッケージなどに茶葉ごとの適切な時間が記されていますが、フルリーフで4~5分、細かく砕かれたもので2~3分ほどが目安。


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成分を適切に抽出するためになるべく高温状態を維持したいのでティーコージーというサーバーを保温する道具があれば使用するとなおよし。


ないならないで構いませんが、タオルなどを巻きつけるだけでも保温効果があるのでオススメ。


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抽出できたらティーカップに注いで完成です。


紅茶は60~65°程度の時が味と香りのバランスが良く一番美味しいとされているので冷めきる前に楽しんでください。


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一度に数杯分作って同時に飲めない場合は別のサーバーに茶葉を取り除いた状態で移しておきましょう


もし茶葉を入れたサーバーに残った紅茶を入れて置く場合は、カップに紅茶を注ぐ前に一度スプーンでサーバー内の紅茶を軽くかきまぜてからカップに注いでください。


完成した紅茶は基本的に上部と下部で濃度に違いがあるため、これを均一にするためです。


まとめ|まず知るべき紅茶の美味しい入れ方と必要な道具【ティーサーバー(ポット)を使う】

美味しい紅茶の入れ方は覚えてしまえばさほど難しくもなく誰にでも習得可能です。


「ジャンピングを起こす」ことにこだわらなければポットの形状も気にする必要はありません。(ただサーバー内で飛び跳ねる茶葉はとても神秘的で、紅茶に興味を持ったらぜひ一度は見てみほしい現象でもあります)


まずはめんどうでも一度ルールを守って紅茶を入れてみてください。

そして味をみながらより自分の好みになるように、もっといえば茶葉ごと、シチュエーションごとにより美味しく楽しめるように自分なりのメソッドを確立していきましょう。


きっと紅茶を入れるのが楽しくなるはずですよ。


合わせて読みたい記事
www.oishikerya.com

*1:一方でジャンピングによる微妙な茶葉の運動が紅茶成分を繊細に引き出せるという考え方もあります。紅茶のジャンピングは科学的に解析している人が少ないのでまだ不明点も多そうですね。

*2:とはいえカビなどが生えていなければ1年くらいなら開けたての味とはいきませんが余裕で飲めるので臨機応変に楽しみましょう。