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バランタインの種類、飲み方、味【7つのキーモルトが奏でる日本人好みの繊細さに注目】

バランタイン


お酒が好きな人であればその名前を聞いたことのある人も多いであろうウイスキー「バランタイン」


世界中で愛されるスコッチの銘酒ですが、その繊細絶妙なバランスの味わいから特に日本人に受ける味わいのウイスキーです。


じっさいに筆者の周りのスコッチ好きにも「バランタインが好き」と答える人は少なくありません。


本記事では初心者から玄人までを納得させるバランタインの種類、飲み方、味にフォーカスして解説していきます。



スコッチウイスキーバランタインとは?

バランタインはスコットランド産のウイスキーのブランドです。


中でもいくつかの造り手のウイスキーを混ぜ合わせて作られる"ブレンデッド"というタイプのウイスキーです。



1859年にアンドリュー・アッシャーによって世界初のブレンデッドウイスキーが誕生したことを受けて、1869年にジョージ・バランタインが追随して産み出したブレンドウイスキーがバランタインのはじまりです。


バランタインはその後度重なるレシピの改良を行い徐々にその評価を確立、1895年にはヴィクトリア女王の目に留まり王室御用達の称号を得るまでに至ります。


名実ともに確固たる地位を築いたバランタインはその後今日に至るまで世界中のスコッチラバーに愛される銘酒であり続けています。

7つのキーモルトがポイント!バランタインの味わいの秘密

バランタインはブレンデッドウイスキーのなかでもジョニーウォーカーと並ぶくらい種類がたくさんある銘柄です。


しかしバランタインはどの種類のものを飲んでも共通するバランタイン風味のようなものが存在します。


繊細で華やか、ワインやブランデーといったフルーツ系のお酒を思わせるような果実感、ボディは決して厚くないけれど芯の通った味わい。


クセはないのに個性がしっかりとしているバランタインの味わいはキーモルトを抜きにして語ることはできません。



キーモルト


ブレンデッドウイスキーを作るさいには通常何十種類ものウイスキーを緻密なレシピのもとに配合していく。


しかしなかでもその味わいを決定づけるのに欠かせないベースとなっているモルトウイスキー数種類をキーモルトと呼ぶ。


1937年に当時のブレンド責任者が決定したバランタインのキーモルトは「バランタインの魔法の7柱」と呼ばれています。



7つの個性的な原酒を絶妙な配合でブレンドすることでバランタインの基本の味わいを作り出しているというわけです。


ただ現在ではバランタインのキーモルトは必ずしもこの7つではなくなっているとも言われています。


じっさいにマスターブレンダーのサンディー・ヒスロップが日本で行った座談会によれば、バランタイン17年のキーモルトは現在スキャパ、ミルトンダフ、グレンバーギ、グレントファーズの4種だと語られています。


このようにキーモルトは時代によっても変化していくものですが、それでもなおバランタインの持つエレガントなイメージはいまなお保たれ続けているのがスコッチをブレンドする人達のすごさを物語っていますね。

日本人に深く愛されるバランタインの魅力

バランタインは数ある海外のウイスキーのなかでも特に日本人が好む銘柄だと思います。


筆者のまわりでもウイスキー好きはもちろん、普段あまりウイスキーを飲まない人でもバランタインは飲めるという方が多くいますね。


これはバランタインの持つ繊細で華やかな、少し甘みを含んだ味わいが日本人の舌に合うからなのだと思います。


特に人気が高いのがバランタイン17年で、深い熟成感が繊細なバランタインに複雑さを与えており、まさに完成されたザ・スコッチの味わいを体現しています。


これ以外にも種類が豊富なのでご自宅で気軽に楽しみたい人からお酒好きの知人へのプレゼントまでおすすめできる銘柄といえるでしょう。

バランタインの種類、その味と飲み方

ひとくちにバランタインといってもラインナップはさまざま。


熟成年数にフォーカスした商品からブレンドで個性を押し出した商品まで展開されており、シチュエーションにあったボトルのチョイスが大切です。


ここでは現在市場に出回っているバランタインを特徴や味わいといった点から一挙紹介していきます。


バランタイン ファイネストの味と飲み方

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バランタインファイネスト


バランタインのもっともスタンダードに位置するボトル。


もっとも安価なラインナップにも関わらずしっかりとバランタイン味を楽しめる一本で、水割りやハイボールにも最適なバランタインです。


日本での流通価格も1000円前後とスコッチのなかでは最安の部類で、日頃の家飲みボトルにもチョイスしやすいのが魅力。


ソフトでフルーティーなバランタインらしい味わいを気軽に楽しむならまずはコレで決まりです。


バランタイン12年の味と飲み方

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バランタイン12年


最低でも12年以上の熟成を施した原酒のみを使用したバランタインの12年。


現在軒並み12年以上の商品が終売となっている日本ウイスキーと比べて値段の高騰もなく安定して入手できるバランタイン。


熟成によって得られたバニラのような甘い香りがバランタインの持つ個性と混じりあい、ファイネストよりも飲みごたえがある味わいです。


水割りやハイボールはもちろんですがロックでじっくり楽しんでもいいでしょう。


バランタイン17年の味と飲み方

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バランタイン17年


バランタインの代表作ともいえる17年。


17年というとウイスキーでは中熟と呼ばれるもっともバランスのとれたエイジングにあたり、人間でいえば働き盛りの30~40代くらいになるでしょうか。


まだまだパワフルな部分を持ち合わせつつも、長い経験に裏打ちされた確かな実力と落ち着きも兼ね備え、まさに味わうのにもっともいい塩梅。


バランタインらしい味わいをもっとも表現したボトルでもあり、ワインにも通ずるようなフルーツ感、カカオのような香ばしさ、アクセントにスモーキーな風味と非常に洗練され、かつ複雑なフレーバーを展開します。


こちらはぜひストレート、ロック、トゥワイスアップといった生のままの味わいを楽しめる飲み方で。


バランタイン・・・さらにはウイスキーを楽しむなら絶対に一度は飲んでおきたい銘酒です。


バランタイン21年の味と飲み方

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バランタイン21年


2007年にリリースされたばかりのバランタイン21年。


17年のプレステージということで、味わいの構成は17年と大きくは変わらず、イメージとしては17年がそのまままろやかになったという印象。


このあたりは17年と好みがわかれそうで、17年の目鼻立ちクッキリとした味わいを好むか、よりまろやかでスムースな21年を好むかといったところでしょう。


2016年の国際的なお酒のコンテストで最優秀賞を獲得し、最近評価が高まってきているウイスキーなので、いつの日か17年の座を奪う日がくるかもしれませんね。


ぜひストレートかトゥワイスアップでゆっくり味わいましょう。


バランタイン30年の味と飲み方

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バランタイン30年


バランタインのなかでもっとも熟成が長い30年。


30年という年月はウイスキーにとっても非常に長い時間で、まさに完熟という言葉のふさわしいウイスキーのひとつの到達点となる数字です。


しかしそこはさすがのバランタイン。


30年という長い年月で樽や空気の影響を受けて萎れてしまうものもおおいなかで、個性をハッキリと残しつつも17年や21年にはない複雑さを備えています。


紹興酒やシェリー酒を思わせる甘酸っぱい香りが広がり、そのなかにチョコレート、バニラ、完熟した果物、スモークといったさまざまな要素を感じることができます。


ここまでくると圧巻といった味わいで、ぜひストレートでゆっくりと嗜んでもらいたい銘酒。


とっておきのギフトとしてもオススメですね。


バランタイン17年 トリビュートの味と飲み方

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バランタイン17年 トリビュート


バランタイン17年を日本向けに特別に熟成させたものがこちらのトリビュート。


通常の17年はアメリカンオークという樽で熟成させているのに対し、こちらのトリビュートはヨーロピアンオークとアメリカンオークを両方使用。


さらにアルコール度数48%、冷却ろ過を行わないというこだわりでバランタインの持つ個性を極限にまで高めた贅沢な仕様になっています。


こうした特徴により、さらに厚みのあるボディを得たトリビュートはのみごたえもたっぷりで、ストレートやロックでじっくりと楽しめる逸品です。


日本限定発売で国内以外では手に入らないというのも魅力的ですね。


バランタイン バレルスムースの味と飲み方

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バランタイン バレルスムース


熟成に使われるアメリカンオークの内側をチャー(焦がすように焼き付ける作業)し、バレルスムース用にブレンドした原酒を熟成させて作られた意欲作。


樽の内側を焼き付けることで樽の成分がウイスキーに抽出しやすくなり、バニラやキャラメルのような甘い香りと味わいが強調されます。


スムースでクリーミーな口当たりはいままでのバランタインにはありそうでなかった味わいを表現しています。


ストレートからソーダ割りまで幅広く気軽に楽しめるバランタインで、同ブランドの新しい挑戦を楽しんでみるのもいいですね。


バランタイン マスターズの味と飲み方

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バランタイン マスターズ


2019年4月に発売されたばかりのニューラインナップ。


長く熟成させたモルト原酒と軽やかなグレーン原酒を混ぜ合わせてフルーティーで優しい味わいを強調したバランタイン マスターズ。


ブレンドすることでモルトの香り高さだけを残し、全体的な味のバランスを軽やかに仕上げる・・・まさしくブレンドの真髄を楽しめる一本。


主に使われているモルト原酒はフルーティーなグレンバーギーとクリーミーさを産み出すミルトンダフの2種類。


ロックやトゥワイスアップのようにスムースな口当たりを楽しみながらもフルーティーな香りも楽しめる飲み方がおすすめです。


時間を越えた美味しさ・・・バランタインのオールドボトル

熟成を経た古酒の魅力はお酒を愛する人にとっては憧れの存在ですが、特にウイスキーは樽での長い熟成が織り成す味わいに惹かれる人も多いことでしょう。


しかしウイスキーにはさらに、瓶に詰められてから長い時間を経たことによって稀少性が高まるオールドボトルなる分野が存在します。



オールドボトル


ウイスキーに限らずお酒の作り方は時代によって微妙に変わっていきます。


特にブレンデッドウイスキーはブレンダー、ベースとなるウイスキーの味の変化、資本関係、人々の嗜好の変化がかさなって劇的に味が変化してしまうケースも少なくありません。


そのため昔の味わいを求めてオールドボトルと呼ばれる昔流通していた当時の味を持ったボトルが注目されることがあるのです。


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ファイネスト、12年、17年のオールドボトル


バランタインは生産本数も多いため、まだまだバーなどで何十年も前のオールドボトルとで会う機会があります。


じっさいに今のバランタインと飲み比べてみると香り立ちや味わいが異なるのに驚くことでしょう。


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酒税法が改正される1989年以前に日本に輸入されたウイスキーのボトルには"特級"という表記がある


どちらが美味しいかというのは人それぞれの感性ですから一概には言えません


しかし、こうした楽しみ方もあるんだなということを知るとバランタインを嗜む魅力がぐっと高まると思います。


ぜひ機会があればバランタインのオールドボトルを楽しんでみてはいかがでしょうか。


バランタインの種類、飲み方、味のまとめ

本記事ではブレンデッドスコッチウイスキーの代表格バランタインの魅力について紹介してきました。


バランタインは特に日本人の味覚にあうスコッチウイスキーだと筆者は考えています。


もしはじめてのウイスキー入門にバランタインはどうだろうかと考えている方がいたらぜひ挑戦してみてほしいですね。


バランタインが気になる人にオススメのウイスキー
www.oishikerya.com
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