ハイボールブームが到来してしばらく経ち、飲み手の間ではハイボールの楽しみ方がだんだんと確立されてきました。
ある程度飲み慣れた人であれば最近ではご自宅で自分好みのウイスキー銘柄をソーダで割って楽しむ人も多いのではないでしょうか?
しかしウイスキーに詳しくない人にとってはどのウイスキーをハイボールにチョイスするかは頭を悩ませるところです。
そこで本記事では筆者が日頃からハイボール用に常備しているウイスキーのひとつ「ティーチャーズ」を紹介します。
価格も安くて手に入りやすいのですが、まだまだ知名度はさほど高くありません。
ちょっと変わったおいしいハイボール用ウイスキーを求めている方にぜひチェックしていただきたいですね。
- スコッチウイスキー「ティーチャーズ」の特徴
- ティーチャーズの飲み方はハイボールがうまい
- ティーチャーズの個人的な評価
- 昔のティーチャーズに思いを馳せる
- ティーチャーズは安くてうまいハイボールに最適なウイスキーのまとめ
スコッチウイスキー「ティーチャーズ」の特徴
ティーチャーズとは?
ティーチャーズはスコットランドで作られるブレンデットウイスキーの銘柄です。
ブレンデットウイスキー
スコットランドにおいてはモルトウイスキー(大麦麦芽100%)とグレーンウイスキー(大麦以外の穀物ベース)を混ぜて作られるウイスキーの総称・分類。
いわゆるスコッチと呼ばれている部類のお酒で、現在はサントリーがスコットランドから輸入販売しています。
その歴史は古く1863年に誕生しており、これは1860年に史上はじめてモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜたブレンデットが誕生したことを考えるとブレンデットウイスキーとしては最初期から存在するブランドということになります。
ティーチャーズのブレンドの秘密
ここで紹介するティーチャーズは正式名称「ティーチャーズ ハイランドクリーム」というウイスキー銘柄になります。
ティーチャーズブランドでは長い歴史のなかでほかにも製品を作り出してきましたが、現在主に出回っているのはこの「ティーチャーズ ハイランドクリーム」。
その名の通りなめらかな口当たりが特徴とされ、長い間親しまれてきたお酒です。
ティーチャーズは現在アードモア蒸留所のモルト原酒を中心に30種のモルトウイスキーと小麦のグレーン1種、トウモロコシのグレーンを2種配合して作られています。
ティーチャーズの味
サントリーの公式ページ*1ではティーチャーズの味わいを以下のように表現しています。
色
美しい黄金の輝き
香り
スモーキー・熟したリンゴ・洋梨
味わい
甘い穀物様のコクとシルクのような優しい風味
フィニッシュ
豊かな風味の爽やかな余韻を残しゆっくりと去りゆく
ティーチャーズはブレンデットウイスキーとしては珍しくスモーキーなフレーバーがしっかりとたった味わいです。
スモーキーフレーバー
スコッチウイスキー特有のスモーキーフレーバーは主に一部のモルトウイスキーに強く感じられる風味で、ブレンデットではほとんど感じない傾向にあります。
この風味は製造過程においてウイスキーに取り込まれるもので、コアなファンはこの香りの強いものを追い求めています。
スモーキーフレーバーの強いウイスキーの例
このスモーキーフレーバーはサントリーが所有するアードモア蒸留所の原酒由来のものです。
このフレーバーが加わることで、ティーチャーズはこの価格帯のブレンデットとしては個性をしっかりと主張する銘酒として初心者から玄人にまで高い評価を得るウイスキーとして注目されています。
ティーチャーズの飲み方はハイボールがうまい
ティーチャーズは味わいとしてはライトでスムース、確かに感じられるスモーキーフレーバーがアクセントになって味に厚みが出ています。
ロックや水割りといった飲み方でもじゅうぶんにおいしいのですが、ティーチャーズの良さがハイボールでこそ引き出されるということは多くのウイスキーファンに異論はないのではないでしょうか。
ハイボールにすることによって麦の甘みとモルト由来の柑橘や青リンゴを思わせるフルーティーな風味が楽しめます。
そこにティーチャーズ特有のスモーキーさがスパイスとなり、じつ飲み心地のいいハイボールに仕上がるのです。
割合はお好みですがウイスキー1に対してソーダを3~4程度の比率で混ぜるとバランスがいいでしょう。
事前にしっかりとウイスキーを氷で冷やしておくとキリっとしまりのある味わいに仕上がります。
ぜひ「ティーチャーズ ハイランドクリーム」のハイボールを試してみてください。
ティーチャーズの個人的な評価
ハイボールをはじめ家で気軽に楽しむのにとても適したウイスキーがティーチャーズです。
最近ハイボールでよく飲んでるティーチャーズハイランドクリーム。お店によっては900円台で買えるうえに低価格スコッチにありがちなアルコール臭さもなく、しっかりめに効いたピート感が魅力。普段のみはしばらくコイツにお世話になりそう。 pic.twitter.com/egLG0CGYtO
— Jorge(ホルヘ)@おいしいをゆるーく探求するメディア「おいしけりゃなんでもいい!」運営中 (@bollet_jp) March 20, 2019
ティーチャーズはあまり飲食店で積極的に見かける銘柄ではないように思いますが、じつはとてもリーズナブルで美味しくて素晴らしいウイスキーだと思います。
ティーチャーズの魅力
- 価格が安い(正規価格1,270円)
- ハイボールなどで気軽に飲むのに適している
- 確かなスモーキーフレーバーを感じられるウイスキーはこの価格帯では他にない
- 超メジャーというわけではないので少しだけ通ぶれる
価格が1000円前後というスコッチウイスキーのなかでは最低価格帯にも関わらずしっかりとしたおいしさを備えた稀有なボトルで、お小遣いの少ないお父さん、日々の晩酌を愉しみたいお酒好きな方にとってとても心強い味方となってくれることでしょう。
昔のティーチャーズに思いを馳せる
時代によって変わりゆくウイスキーの味。
ちょっとしたご縁で大昔に発売されていたティーチャーズのボトルを入手することができました。
今とはずいぶんと趣の違うラベル、よくみると液体の色合いもずいぶんと違います。
ブレンデットウイスキーは時代によってブレンドを大きく変えることがあるため、味わいにも違いが生まれます。
この時代(おおよそ40年ほど前のボトル)のティーチャーズは甘くてメロー、味わいと香りからシェリー樽と呼ばれるスペインのワインの空樽で寝かせた原酒が多く混ぜられているであろうことがわかります。スモーキーさはほとんど感じませんね。
ソーダ割でも美味しいですが、この時代のお酒はストレートやロックで楽しんでもその複雑な風味に満足できます。
このようなお酒は現在基本的にはこのような古いお酒が得意なバーなどてしか楽しむことができません。
しかし機会があったらぜひ古いティーチャーズも味わってみてほしいと思います。同じ銘柄が時代によってこんなにも異なるものになっているということが確認できる貴重な体験ができるはずです。
ティーチャーズは安くてうまいハイボールに最適なウイスキーのまとめ
本記事ではハイボールに最適なスコッチのひとつ"ティーチャーズ"の特集を行ってまいりました。
ボトルで購入しても非常に安価なので、ぜひ家飲み用のウイスキーラインナップに加えてみてほしい一本です。
きっと後悔しないはずですよ!
一本当たり1000円切り、送料無料の条件も多いケース買い(12本)も長い目でみればお得です。置いておくスペースがあるならケースで買って当分の間ティーチャーズを味わい尽くしましょう!
ティーチャーズが気になる人にオススメのウイスキー
www.oishikerya.com
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