終売が決定した「響17年」「白州12年」。それぞれジャパニーズウイスキーの代表として根強いファンがいた商品だけに「もうあの味を楽しめない・・・」と悲しむファンも少なくないことでしょう。
そこで今回はこれまで数千種類にものぼるウイスキーを飲んできたウイスキーファンである筆者の目線からこれらのウイスキーに代わる魅力に富んだウイスキーを厳選紹介して参ります。
- サントリーウイスキー「響17年」「白州12年」が終売…
- サントリーウイスキー「響17年」に代わるおすすめウイスキー
- サントリーウイスキー「白州12年」に代わるおすすめウイスキー
- 「響17年」「白州12年」の代わりに飲みたいウイスキーを要チェック
サントリーウイスキー「響17年」「白州12年」が終売…
サントリーウイスキー「響17年」「白州12年」の終売情報がアナウンスされ、いまや市場でこれらのウイスキーを見つけるのは困難になりました。
もともと市場での入手が困難になっていた山崎に加え、響と白州までもが手に入りづらくなったことでジャパニーズウイスキーファンのなかには悲しむ声も少なくないのではないでしょうか。
今回は響の「17年」と白州の「12年」が終売になるわけですが、余波を受けてそれ以外の響・白州のラインナップも高騰し、いまや一般消費者にとっては高嶺の花となったサントリーウイスキーに代わって、それぞれの特徴を持つウイスキーを厳選して紹介していきます。
もともと山崎に代わるジャパニーズウイスキーという記事を別に書いていますので、今回は日本のウイスキーに限らず、白州12年や響17年の味わいに着目して、代替となるウイスキーを探していきたいと思います。
サントリーウイスキー「響17年」に代わるおすすめウイスキー
サントリーのフラグシップとも呼べる響。日本人が抵抗なく飲めるなめらかな質感と華やかでリッチな味わいを目指したブレンデッドウイスキーで、華やかながら軽やかな飲み口が特徴。
響は響味と呼べるような確固たる味があるので似たような物を探すのは難しいですが、「ブレデッドウイスキー」「華やか」「飲み口がスムース」「リッチな味わい」というキーワードに着目して似たようなウイスキーを厳選します。
同じく確固たる個性を確立するブレンデッド「バランタイン17年」
スコッチウイスキーのなかでも知名度の高いブレンデッドウイスキーの銘柄バランタイン。響と同じくバランタイン味と呼ばれるブランドの確固たる味わいを確立している。
味わいのバランスも非常に優れていて、華やかな香りと味わいに17年熟成による柔らかくも奥行きのある味わいが響17年を彷彿とさせます。
同じ味ではありませんが、似た味を目指して作られているウイスキーだといえるでしょう。
購入するなら750mlでお値段も安くお得な並行輸入がオススメです(正規輸入品は700mlで値段も少し高めのものが多い)。
ジャパニーズウイスキーのエッセンスを持つ「シーバスリーガル ミズナラ12年」
名前くらいは聞いたことのある人も多いシーバスリーガルはスコッチのブレンデッドウイスキー。そのなかでも今回ご紹介するミズナラ12年は、日本のウイスキー造りに使われる特徴的なミズナラ材を用いた逸品。
どこか日本ウイスキーを彷彿とされる繊細さと、フルーティーでクリーミーな飲みやすさを兼ね備えたシーバスリーガルミズナラ12年は日本人の味覚に合わせて作られたウイスキーでもあります。ぜひ試してみたい一本です。
圧倒的な深みで響17年を越える?「ジョニーウォーカーブルー」
ブレンデッドとしては圧倒的な味わいにファンも多いジョニーウォーカーブルー、通称ジョニ青。ブレンデッドのなかで別格という人も多い完成度で、ある意味では響17年を越える味わいを持っています。
日本人にも受け入れやすいバランスのとれた味わいながら、非常に深みのあるお酒でリッチな飲み口は一度飲んだものを虜にすること間違いないでしょう。
ジョニーウォーカーについてはコチラも参考にどうぞ。
www.oishikerya.com
サントリーウイスキー「白州12年」に代わるおすすめウイスキー
日本人の好きな「甘さ」と「優しさ」を強調した響や山崎に対して、白州はクリアでキレがあり、モルトウイスキー特有のクセを適度に感じせる通好みの銘柄だといえます。
しかし本格的にクセのあるスコッチではクセが強すぎる・・・この絶妙なバランスとシャープな味わいを表現しているウイスキーは意外と少ないといえるでしょう。さっそく厳選していきます。
これぞスコッチ版白州!バランス感覚の優れたシャープな味わいが魅力の「アランモルト」
1995年創業。スコッチウイスキーでいまマニアが注目する造り手のひとつ、アランモルト。シャープで端正な味わいをベースに、爽やかな柑橘系のアロマやピート(ウイスキー特有のクセの香り)が鼻を抜ける秀逸なウイスキー。
スコッチウイスキーのなかで白州に近いものを挙げろと言われたらまず思い付く一本。ちょっとだけマニアックなところも白州の立ち位置に近く、ハイボールでもロックでもストレートでも楽しめます。
熟成感のある18年は素晴らしい完成度。正直高い値段払って白州18年を買うなら、圧倒的にアランモルト18年のほうが優れたコストパフォーマンスです。
スッキリとシャープな味わいを楽しむならローランドモルト「グレンチキンチー」
スコットランド南部はローランドと呼ばれ、ここで作られるウイスキーは穏やかでスムースな味わいになるといわれています。というのもローランドでは伝統的にウイスキーを作る時に蒸留を3回繰り返す(普通は2回のことが多い)のですが、蒸留を繰り返すことで洗練されたウイスキーはとても優しい酒質を獲得します。
グレンキンチーは今や少なくなったローランドウイスキーのなかでも、クラシックモルトと呼ばれる古き良き味わいを保っている蒸留所のひとつ。日本ウイスキー好きにも受け入れやすい味わいです。
白州と似て非なる個性は試す価値アリ「余市」
サントリーウイスキーが「山崎」と「白州」というふたつの蒸留所を構えているのに対して、ニッカウイスキーは「宮城挟」と「余市」という蒸留所を構えています。
このよっつの蒸留所の関係性は人によって見方が異なると思いますが、こと味だけで考えるならば白州は余市に近いといえます。どちらかというと宮城挟や山崎より通向けな味わいだからです。
シャープで洗練された白州に対し、余市は古き良きスコッチを彷彿とさせる良い意味での土臭さのようなものがありますが、白州が好きなら余市にチャレンジしてみるのもオススメです。
「響17年」「白州12年」の代わりに飲みたいウイスキーを要チェック
「響17年」「白州12年」が終売になった今、プレミア価格の両者を追い求めるよりは似たような味わいのウイスキーを楽しんで、そこからさらにいろいろな銘柄に手を出していくのがオススメです。
あなたが白州や響というブランドやもう手に入らないという稀少性だけでこれらを求めているのではなく、単純に味わいを愛して探し求めているとするならば、ここで紹介したような銘柄からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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