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クグロフとは?その特徴、クリスマスケーキとしての意味合い、食べ方を紹介

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皆さんはクグロフという食べ物を食べたことがあるでしょうか?


クグロフは日本ではクリスマスシーズンのケーキの一種としてとらえられることが多く、発祥の地であるオーストリアでもクリスマスシーズンに楽しまれています。


しかしその歴史を紐解いてみるとヨーロッパの人々にとって身近な食べ物で、クグロフ型と呼ばれるクグロフを焼くための道具が一家に一台あるともいわれています。


ここでは日本ではまだまだ馴染の薄い、けれどもとても魅力的な食文化であるクグロフについて、どのような食べ物なのか、その特徴、意味、食べ方、味について紹介していきます。


日本でもヨーロッパ系のパン屋さんやお菓子屋さんで販売されていますので、この機会にぜひチャレンジしてみましょう!


クグロフとは?

そもそもクグロフとはどんな食べ物なのでしょうか?


気になるクグロフの正体に迫ります。

クグロフの歴史

クグロフはオーストリア、スイス、ドイツ、フランスのアルザス地方の食べ物です。


この食べ物は非常に古い歴史を持っていて、また東ヨーロッパを中心に広がっているため正確な起源はハッキリしていません。



一説ではフランスのアルザス、一説ではオーストリアのウィーンで誕生したといわれており、その誕生秘話も各国によって異なっています。


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オーストリアの首都ウィーンの街並


有名な話では、あのマリーアントワネットが当時オーストリアですでに誕生していたクグロフらしき食べ物をフランスへ持ち込み普及させたというものがあります。


その長い歴史のぶんだけ話のネタにつきない食べ物だといえるのです。

クグロフの特徴

クグロフは地域によってもイーストを使ったもの(主にオーストリア)やバターをたっぷり使用するもの(主にアルザス)など味わいが異なります。


その作り方や食べ方によってもクグロフはパンのようにもケーキのようにも仕上がるのが特徴です。


日本ではクグロフというと一般的にはお菓子の一種として捉えられていると思いますが、塩やベーコンを使ったおかずパンのようなクグロフ(クグロフオラール)もアルザスでは一般的、プレーンなクグロフをカットしてチーズを乗せてクロックムッシュのようにして食べられることもあり、パンとしてもケーキとしても楽しまれる食べ物だといえます。

ババの原型でもあるクグロフ

フランスやイタリアにはババと呼ばれるお菓子があります。


これはブリオッシュのようなケーキにラム酒やシロップを染み込ませたものですが、このお菓子の誕生にはクグロフの存在があったそうです。


その昔、歯を悪くした時のロレーヌ公スタニスワフがクグロフを食べやすいようにお酒をふりかけてやわらかくしたのが発祥といわれており、はじめは宮廷のお菓子として貴族のみに楽しまれていました。


しかし、しだいに街場の菓子職人にもレシピが伝えられていき、大衆化したそうです。


ババをヒントにつくられたといわれるサヴァランもまた洋菓子では欠かせない存在で、レーズンの有無や形の違い、クリームが入るかは入らないかなど微妙な違いがありますが、現在ではいっしょくたに考えられることもあるようです。



サヴァランはクリームカスタードを絞ることが多く、レーズンは入っていない。ババは一般的にコルク型をしており、サヴァランは円形に整えられていることが多い

クグロフの形の特徴

さまざまな作り方、楽しみ方があるクグロフですが、クグロフをクグロフたらしめるものはその特徴的な外見です。


外側に斜めの溝独がある山のような形をしたクグロフ型という型に生地を流し込んで焼きあげるため、クグロフはどのようなレシピで作っても同じ形になります。


オーストリア、スイス、ドイツではなにか特別なことがあったり、アルザス地方では日曜日のちょっと贅沢な朝食のために自家製のクグロフを作る習慣があるため、昔ながらの家庭では一家に一台クグロフ型があるともいわれています。



日本でも正月の餅つきのために臼と杵が一家に一台あったのと同じような感覚かもしれませんね。


クグロフ型


最近ではクグロフ型も通販などで簡単に手に入るため、日本でも料理好きな方は自宅でクグロフ作りにチャレンジする人も出てきました。


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クグロフをクリスマスに食べる意味とは?

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クグロフは誕生日、イースター、結婚式、クリスマスなどさまざまなお祝いの場面で楽しまれる食べ物です。


一説にはキリスト生誕を祝うために旅をしていた占星術が宿を提供してくれた人へのお礼としてプレゼントしたのがクグロフの起源とされていて、こうした意味合いからお祝いごとに使われる食べ物になったという話もあります。


日本では「クグロフはクリスマスに食べるケーキ」という感じで定着してきていますが、特別にクリスマスのための食べ物ではありません。



そういう意味ではドイツのシュトレンのほうがクリスマス用の食べ物として適していますね。


日本でクグロフ=クリスマス用の食べ物という認識が広がっているのは、クグロフの認知度を日本で高めるためにお菓子屋さんやパン屋さんがクリスマスをきっかけとして売り出した・・・といったことが要因にあるのではないかと推測できますがどうでしょうか。


最近ではイースターが少しずつ日本でも定着してきたことから、クグロフ=イースター用の食べ物という図式も今後広がっていくかもしれませんね。


クリスマス時期の菓子パンとしてはドイツのシュトレンのほうが有名。日本でも少しずつ定着していますね。



クグロフの食べ方と楽しみ方

クグロフは現在日本国内の主にヨーロッパをルーツとするパン屋、お菓子屋さんで販売されています。


クリスマスやイースター限定で販売するお店から通年楽しめるお店までさまざまですが、自由度の高い食べ物だけにお店ごとの個性があらわれて食べ比べてみるのも楽しいです。


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こちらは筆者も大好きなリベルターブルのクグロフアプリコ。


ドライアプリコットが詰まっていて、甘酸っぱくてフルーティ。それでいて生地はしっかりと濃厚なので非常に満足度の高い味わいです。




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このように少しずつ切り分けて楽しむのがクグロフの食べ方。


お菓子タイプならこれで完結するのでお茶やコーヒー、お酒と共に。パンタイプならクロックムッシュのように加工しても美味しいですね。



リベルターブルのクグロフは売っていませんが、通販でも購入できるお店があるのでお取り寄せしたい方にはコチラもおすすめです。

クリスマスのケーキ、日常のパンとしても食べられるクグロフのまとめ

クグロフはまだまだ日本ではなじみが薄いですが、非常に美味しくて楽しみ方が広がる食べ物です。


お店で買って楽しむのはもちろんですが、自宅でクグロフ型を用いて作るのも楽しいですよね。この機会に気になっている方はぜひお気に入りのクグロフを探してみてはいかがでしょうか?



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