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スプリングバンクの味、飲み方、種類|伝統と革新の融合を大切にする信頼の厚いウイスキー

スプリングバンク

ウイスキーの聖地であるスコットランドには100以上の蒸留所が存在します。


一時期は閉鎖するところも目立っていましたが、ウイスキーブームに乗じてその数は近年再び増え始めています。


そんななかでビギナーからマニアまで厚い信頼と期待を持って注目されている蒸留所のひとつがスプリンクバンク蒸留所でしょう。


この蒸留所の魅力はなんといっても伝統と革新を両方大切にしている点だと思います。


昔からスコッチウイスキーを追っているファンにとってスプリングバンクは伝説とされるようなボトルを輩出してきたレジェンドとして認知されています。


いっぽうで近年目まぐるしく変わるウイスキー市場を巧みに読み解きながら、その経営手腕で新しい挑戦をし続けた結果、新しい飲み手からも常に注目されている蒸留所なのです。


本記事ではこれからウイスキーの世界を知っていきたいという人が知っておくべき、そして必ず通ることになるであろうスプリングバンクというウイスキーとその蒸留所に迫ります。

スプリングバンクとスプリングバンク蒸留所

スプリングバンク蒸留所はキャンベルタウン地方の一角、スコットランド南部にあるキンタイア半島の港町にあります。


1828年に設立され、その後すぐにミッチェルという一族に買い取られ、現在ではJ&Aミッチェル社という会社によって経営されています。


長い歴史のなかで2度閉鎖に追い込まれることもありましたが、ファンからの根強い支持やミッチェル社の経営手腕によりなんとか製造を継続。



1926~1933年、1979年~1987年の間製造を停止(モスポール)していた。


現在においては新製品が発売されれば即完売、スタンダードなアイテムであっても定期的に品薄状態になるほどの人気を誇るウイスキーブランドのひとつになっています。



売り切れが続出する要因として、その知名度に反して製造量が少ないことが挙げられます。


じっさいに2018年は75万リットルの生産に留まっており、少量生産でも品質を維持していくという強いこだわりがファンの信頼をさらに高めている要因でもあるでしょう。

3つのウイスキーを作りわけるスプリングバンク蒸留所

キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所ではスプリングバンクロングロウヘーゼルバーンの3つのシングルモルトウイスキーを作り分けています。


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左からスプリングバンク、ロングロウ、ヘーゼルバーン


もともとスプリングバンクというウイスキーをのみを作っていた同蒸留所ですが、1973年よりロングロウ(安定生産されるのは1987年より)、1997年よりヘーゼルバーンという二つのウイスキーをスプリングバンクとは別に仕込むことで注目を集めます。



これら3つのウイスキーの違いについては「スプリングバンク蒸留所のウイスキーの味」の項で紹介します。


当時他にもふたつ以上のブランドを作り分けていた蒸留所はあったものの、この経営戦略がもっとも成功したのはスプリングバンク蒸留所であることは間違いありません。



2000年以降ではブルイックラディ蒸留所がポートシャーロット、オクトモア、ブルイックラディを作りわけて高評価を得ています。


スプリングバンクが近年とても人気の高い蒸留所として注目されているのは、じっさいのクオリティの高さはもちろん、こうした優れた経営戦略が実を結んだ結果でもあるでしょう。

スプリングバンクの飲み方

スプリングバンクにもいろいろな種類があるので一概にその飲み方を提案するのは難しいですが、一般的に香りと味わいがとても複雑なウイスキーであることは確かです。


そのため、そのポテンシャルを最大限に楽しむためにはどのボトルであってもまずはストレートかトゥワイスアップで楽しむのがオススメ。




というのもウイスキーは冷やすと香り成分が揮発せず、魅力のひとつである香りを楽しめなくなってしまうからです。


スタンダードな10年もののボトルなどであればロックやソーダ割りなどで試してみるのもいいかもしれませんが、高価格帯のウイスキーになってくるのでガブガブ飲まないように気を付けたいですね。


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まずはスタンダードボトルの10年にチャレンジしたい



スプリングバンクはいままでに発売されたボトルの数がとても多く、ボトラーズと呼ばれる樽買い会社によるリリースや数十年前のオールドボトルなどもバーや市場で見つけることができます。



もし機会があればこうしたボトルをバーテンダーさんや酒屋さんの説明を聞きながら楽しむのもオススメ。


同じ蒸留所でも時代ごと、発売している会社ごとにこんなにも味が変わってくるのかと驚くはず。


多様性がスコッチウイスキーの魅力のひとつなのですが、そうした部分を楽しみやすいのもスプリングバンクの魅力のひとつだといえるのです。

スプリングバンク蒸留所のウイスキーの味

スプリングバンク蒸留所では3つのウイスキーを作り分けています。


ここではスプリングバンクを中心に、ロングロウとヘーゼルバーンについてもその特徴と味の違いを紹介しておきましょう。

スプリングバンクの味

クラシカルなスコッチシングルモルトを体現しているスプリングバンク。


このウイスキーを飲めばスコッチウイスキーの持ちうる個性をすべて味わうことができるとも言われる銘酒です。


時代ごとに味の変遷はあるものの、ブリニーと表現される塩気のある味、モルトの香水と呼ばれるほどの複雑で華やかな香り、適度なピート香、原料である麦の風味をバランスよく楽しめるのが特徴。


ブリニーは特定のスコッチウイスキーにあらわれやすい塩をなめたような味わいで、特に近年のウイスキーにはあまり感じられなくなった傾向にありますが、スプリングバンクはいまなお比較的この味を感じやすいです。


また樽の熟成によって産み出される複雑で華やかな香りを持ちつつも、スコッチの代名詞たるピート香と原料となる大麦の味わいをしっかりと芯の部分で感じられるのも優れたシングルモルトの証。


一言でいってスコッチウイスキーとしてバランスに優れた味わいで、飲みやすいとされるマッカラングレンリベットと比べると味の濃いウイスキーともいえます。

ロングロウの味

ロングロウはピート香を強く出し、かつ蒸留回数をスプリングバンクの2回半に対して2回蒸留にすることでより濃厚なボディを持ったウイスキー。


タリスカーよりピーティーでラフロイグなどが好きな方にもオススメできるコア向けな味わいです。



一般的に蒸留回数が多くなると余計な成分がなくなって純粋なアルコールに近づいていくため、香りは穏やかに味もクリーンになっていきます。


非常にパンチのある味わいロングロウですが、ベースとなっている部分はスプリングバンクと共通しているためか尖っているだけではない絶妙なバランスを楽しむこともできます。


もともとは1973年にお試しで作られたウイスキーでしたが、あまりに評判がよかったため1987年以降はレギュラー生産されています。


スプリングバンクよりロングロウが好きというファンも多く、またスプリングバンク以上に生産数が少ない(全体の1割程度といわれている)ため出来のいいボトルは即完売になることも少なくありません。


見かけたらぜひ一度は試してみたいシングルモルトの銘柄です。

ヘーゼルバーンの味

ヘーゼルバーンはロングロウとは逆のコンセプトで作られたウイスキーで、3回蒸留でピートを使用しないというのがポイントです。


ロングロウはもちろんスプリングバンクよりライトでクリーンな味わいで、優しさのあるウイスキーに仕上がります。


同蒸留所のみならず全シングルモルトを引き合いに出してもクセがなく飲みやすいウイスキーで、フルーティーな香味はスコッチ初心者からも受けいれられています。


これからウイスキーに挑戦したい方のはじめの一本としてもオススメできますね。


ヘーゼルバーンは1925年まではスプリングバンクとは無関係にじっさいに存在していた蒸留所です。


じつはこのヘーゼルバーン蒸留所はあの竹鶴政孝が半年ほど研修した蒸留所でもあり、そういう意味でも日本人にとって縁のあるブランドだといえるかもしれません。


他2つのブランドと比べると価格も安めで入手難度もさほど高くないのも嬉しいですね。

スプリングバンクの種類

スプリングバンクは限定発売やロングロウ、ヘーゼルバーンといった2つの別ブランドまで含めると相当数の種類のボトルを発売しています。


すべてを追うのはよほどのマニアでないと現実的ではありません。


そこでここではスプリングバンク蒸留所で作られているウイスキーのうちスタンダードでご自宅で楽しむのに適したものを厳選して紹介していきます。

スプリングバンク10年

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スプリングバンクの基本となる1本。


塩っぽさにりんごや洋梨のような爽やかなフルーツ感、バニラやはちみつといった樽由来のフレーバー、麦の旨味、バランスのとれたピート・・・スコッチの持ちうる個性を一通り楽しめる佳酒。


他の蒸留所と比べても10年クラスのスタンダードボトルの完成度がとても高く、最近では定期的に品切れになる店舗もあるほどです。


ご自宅に1本常備して数ヵ月かけて少しずつ味わっていけばスコッチシングルモルトの魅力を解き明かす布石になってくれることでしょう。

スプリングバンク12年 カスクストレングス

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生産数限定で定期的にリリースされるカスクストレングスは樽だしのまま水を加えずボトリング。


そのためロットごとにアルコール度数が異なりますが、スタンダードの10年と比べると濃厚でよりスプリングバンクの個性を楽しむことができます。


ただしカスクストレングスは飲みなれていない人には刺激が強く、味わいを感じきれないこともあります。


ウイスキー慣れしていない人がご自宅に揃えるならまずは10年スタンダードを、次に12年カスクストレングスをおすすめしたいですね。

スプリングバンク15年

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シェリー樽を用いて熟成された15年以上の原酒を混ぜ合わせてリリースされる15年。


ドライフルーツやカカオといったシェリー樽由来の香味がしっかりと漂う奥にスプリングバンクらしい塩気が広がります。


スイーツっぽいニュアンスが強いため甘めなウイスキー好きにおすすめです。


シェリー樽熟成らしい深い褐色を帯びた液体が魅力的


シェリー樽のよさが原酒としっかり調和している、スタンダードボトルとしては稀有な1本でマッカランやグレンドロナックのようなシェリー重視の蒸留所が好きな人にもハマることでしょう。


日本への入荷数はかなり限られてきているそうで、最近ではネットショップなどでも度々争奪戦が起こっている人気の1本です。

スプリングバンク18年

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シェリー樽原酒を8割、バーボン樽原酒を2割使用した18年。


2種類の樽の原酒を混ぜることで樽の香味を支配的にせず、スプリングバンクらしさを活かしつつもより複雑な味を産み出しています。


18年は個人的にもスコッチウイスキーの熟成におけるひとつのターニングポイントで、原酒の個性が活きつつも熟成感が味わえるある意味ベストなポイント。


この年数でどれだけ完成した味わいを出せるかがウイスキーのポテンシャルをはかるひとつの指標ですが、このボトルはさすがはスプリングバンクといった複雑で余韻のある完成度です。

スプリングバンク21年

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2012年より毎年1回限定本数で発売される21年はスプリングバンクのスタンダードラインの完成形のひとつ(ひとつうえに25年も存在するが8万円前後という高額商品なので割愛)。


バーボン、シェリー樽のみならず、ポートワインやラムカスクなどさまざまな樽の長熟原酒を絶妙に配合して完成された至高のウイスキーです。


21年はもともと1990年代に定番商品として販売されており、こちらはいまなおマニアからも称賛されるかなりレベルの高いウイスキーでした(現在、当時のデッドストックボトルは市場価格は10万以上)。


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1991年度版の銘酒辞典より


当時の味わいとは趣は変えていますが、そういった評価を背負って毎年リリースされる21年は現在のスプリングバンクの全力投球といった印象で複雑でスプリングバンクらしさも兼ね備えています。

ロングロウ ノンヴィンテージ

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生産数の少ないロングロウはスタンダードボトルをノンヴィンテージで販売することで安定供給を目指しています。


どうしても若さが目立ってしまいますが、しっかりめのスモーキーフレーバーが香ることで飲みごたえがある1本。


スプリングバンク蒸留所関連のボトルとしては価格的にも希少度としても試しやすい一本ですね。

ロングロウ18年

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年に一度だけリリースされるロングロウの18年。


年ごとに樽の構成を変えることで同じ味には二度とであえないプレミアム感のあるボトルです。


いずれも完成度は高く、ふくよかなボディとスモーキーなフレーバーが調和した秀逸なウイスキー。


現在各蒸留所が発売するスタンダードなラインナップのなかでも特に完成度が高い1本かと思います。少しお値段も高めですが・・・。

ヘーゼルバーン10年

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ライトボディでクリーン&スムースな飲み口はとてもスプリングバンクやロングロウを産み出す蒸留所のウイスキーとは思えないヘーゼルバーン。


スコッチラバーはどうしても個性の強い味を求めがちなのでヘーゼルバーンはいまいち目立ちませんが、こちらも素晴らしいウイスキーです。


争奪戦にもならず比較的安定供給されているので、クセの少ない飲みやすいウイスキーをお求めの方はヘーゼルバーンも選択肢にいれてみては?


スタンダードな製品では10年ものがラインナップ。ヘーゼルバーンらしい軽快な飲み心地が魅力的です。

スプリングバンクのオーナーが手掛ける新たなウイスキー、キルケラン

2004年、スプリングバンク蒸留所のあるキャンベルタウンに新しい蒸留所がスタートしました。


この新しい蒸留所はグレンガイルという名前で、もともとは1872年に創業され1925年に閉鎖していた蒸留所でした。


その跡地をオークションで競り落とし、再建したのがグレンガイル蒸留所に隣接するスプリングバンク蒸留所を所有するJ&Aミチェル社だったのです。


つまり現在ではグレンガイル蒸留所はスプリングバンク蒸留所と同じオーナーの手によって経営されています。


以前現地に行ったことのある方に伺った話では職人さんは両方の生産に携わることもあるそうで、スプリングバンクのエッセンスが少なからず取り入れられているものといえます。


この蒸留所ではキルケランという名前でシングルモルトウイスキーを生産しており、ここ数年で10数年の熟成を経た原酒がリリースされ、その完成度の高さに注目が集まっています。


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スタンダードな12年でもじゅうぶんに美味しい素晴らしいブランド


2019年~2020年にかけて発売された限定ボトルは販売開始とほぼ同時に即完売するほどの人気ぶりで、スプリングバンク同様に現在のスコッチシーンで目の離せないブランドのひとつです


スプリングバンクの味、飲み方、種類のまとめ

本記事ではスコッチウイスキーのなかでも特に人気が高いスプリングバンクとスプリングバンク蒸留所に関連したウイスキーについて紹介してきました。


もしもスコッチウイスキーに興味を持っていてまだスプリングバンクを味わったことのない方はこれを機会にぜひ試してみてほしい銘酒です。


素晴らしい味わいを持つ反面でマッカランやグレンリベットのようにスコッチファン以外からも認知度の高いブランドに比べると通向けの銘柄でもあり、知っていて損はない銘柄でもありますよ。


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