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御殿場蒸留所擁するキリンが「陸」「富士」2種の国産ウイスキーを新発売!!

国産ウイスキー勢として大手ブランドのなかでは知名度がイマイチが低いキリンの国産ウイスキー。


2019年3月にメインブランドである富士山麓がブランド整理され手軽に買えていた 「富士山麓 樽熟原酒50」の終売以降キリンのウイスキーを楽しんでいなかった方も多いことでしょう。


そんななかで2020年の4月に満を持して新製品が2種類リリースされるという情報が公開されました。


本記事ではキリンのこの新しい国産ウイスキー「陸」と「富士」について特集していきます。

キリンと国産ウイスキー

キリングループではキリンディスティラリーによって静岡県御殿場市の御殿場蒸留所でウイスキー造りを行っています。


蒸留所の設立は1973年ですがサントリーやアサヒ擁するニッカに比べるとキリンのウイスキーは知名度も低いものでした。


最近になって富士山麓という自社ブランドのウイスキーが人気を高めていましたが、2019年3月には主力製品であった 「富士山麓 樽熟原酒50」を原酒不足によって終売にしています。


そんなキリンが2005年の富士山麓ブランドのリリース以来じつに15年ぶりに新しいブランドを市場に投入します。


大小問わず国産ウイスキーの需要が高まり供給が追い付かない状態が続いており、キリンに限らず多くのブランドでラインナップの整理が行われている流れのなかでいち早く新しいブランドを投入したキリン。


ここ10年で国内には蒸留所がずいぶんと増え、今後新しい勢力図が出来ていくであろう国産ウイスキー市場において大手のなかで一歩先に仕掛ける形になったといえるでしょう。


新発売のキリンウイスキー「陸」

新発売されるキリンウイスキーの1つ目が「陸」です。


こちらの商品は一般向けに発売されるスタンダードレンジといえる商品で、100%国内原酒ではなく海外のウイスキーもブレンドして作られます。



アルコール度数は50度と高めに設定されておりコア層も視野にいれた仕様容量は500mlと少し少なめです。


そのぶん価格は1500円前後とおさえめで、水割りやハイボールなどで気軽に楽しめるウイスキー需要を狙っています。



1500円前後の価格帯はサントリーでは「角」、ニッカでは「ブラックニッカ ディープブレンド」あたりが対抗馬となります


もともと富士山麓の樽熟50が700ml1500円程度だっただけにこちらと比較されると分が悪いような気もしますが、現在の価格相場から改めて考えたときにどこまで消費者を納得させられるかが勝負の分かれめとなりそうです。



事実上「富士山麓 樽熟原酒50」の後継ボトルといえるでしょう。



発売は5月19日とのことですが、もうすでに予約受け付けも開始しており注目渡の高さがうかがえます。


新発売のキリンウイスキー「富士」

もうひとつの「富士」はハイレンジを狙った製品で、100%御殿場蒸留所の原酒を使用して作られるシングルグレーンウイスキーとのこと。


やはりまだモルト原酒は少ないのかシングルグレーンできたのが意外でしたが、ジャパニーズに限らず近年モルト原酒の枯渇に伴いグレーンウイスキーが製品化される例は少なくありません。



グレーンウイスキー


山崎や余市はシングルモルトと呼ばれ大麦麦芽のみを使って仕込まれる。
一方のグレーンウイスキーは大麦麦芽以外の穀物で作られたウイスキーを指す。


少し前まではグレーンウイスキーはブレンデッドウイスキーのためのブレンド原酒だったが、近年ではモルトウイスキーの不足もあってグレーンウイスキーにスポットを当てた製品も増えてきた。


価格帯は6000円前後で、サントリーの山崎ノンエイジや響のジャパニーズハーモニー、ニッカの余市や宮城峡のノンエイジの正規価格といい勝負です。


こちらは700mlでアルコールは46度。



あえて46度にこだわっているのにキリンの本気を感じます。アルコール度数は高くなればウイスキー本来の風味が強く残るため通好み、いっぽうで原酒比率が増えるため生産コストは増加します。


原則としては飲食店向けに流通させ、一般市場は海外展開を見越しているとのことで引きの強い「富士」の名を冠しています。


発売日は4月21日で、飲食店向けとはありますが同じく飲食店向けの「響ブレンダーズチョイス」が妥当な価格で市場に少し流れているところをみるに、「富士」も案外一般人でも手に入るかもしれませんね。


御殿場蒸留所擁するキリンが「富士」「陸」2種の国産ウイスキーのまとめ

発売は4月から順次という形になりますが、大手メーカーのなかでキリンがもっとも早く新ブランドを本格的に展開してきたことに注目したいニュースでした。


ここ数年大手国産ウイスキーのラインナップは減るいっぽうで増えることはほとんどなく、リリースされても限定品中心となっていました。



そんななかで今回の「陸」と「富士」は紛れもない新時代の大手国産ウイスキーブランドとして市場に投入されていくこととなります。


その味わいやウイスキーラバーにどのように評価され受け入れられていくのかを見守りたいですね。


いずれにしろ発売日が楽しみです!



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