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富士山麓シグニチャーブレンドの魅力|高評価の秘密、スタンダード品との違いとは?

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富士山麓シグニチャーブレンドはいま枯渇するジャパニーズウイスキー市場で非常にコスパのよいウイスキーとして注目されています。


サントリーやニッカといった大手ブランドから各地に新興蒸留所として誕生したクラフトウイスキーブランドまでが入り乱れ、国産ウイスキー市場はまさに戦国時代。


そんななか富士山麓ブランドは今後日常的に楽しむ国産ウイスキーとして注目したいポジションにいるといえるでしょう。


本記事では現在の富士山麓ブランドにおける唯一のラインナップ「富士山麓 シグニチャーブレンド」について特集します。



キリンのウイスキーブランド「富士山麓」

2019年3月に終売し多くのウイスキーファンを悲しませたキリン擁する富士山麓ブランドの「富士山麓 樽熟原酒50°」


飲みごたえのある50%のアルコールと派手さはないもののバランスの取れた味わいでコアなウイスキーファンやこだわりのある飲食店で楽しまれるコスパのいい製品として密かに楽しまれていた銘酒でした。


国産ウイスキー最後の良心とも思われた「富士山麓 樽熟原酒50°」の終売はじつに緩やかに行われ、いまやプレミアム価格でしか見かけることはなくなってしまったのではないでしょうか。



2020年5月に満を持して実質「富士山麓樽熟原酒50°」の後継ボトルとなる「陸」の発売が決定しました。


このボトルは富士山麓の特徴であったアルコール50°のこだわりを引き継ぎ、容量や内容を調整したボトルで確実に富士山麓の存在を意識したものとなっています。


「御殿場蒸留所擁するキリンが「陸」「富士」2種の国産ウイスキーを新発売!!」




そもそも富士山麓はキリンが所有する富士御殿場蒸留所で作られている国産ウイスキーです。


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富士御殿場蒸溜所のある場所は標高が高く冷涼な気候でウイスキーのゆるやかな熟成に適している。


「富士山麓 樽熟原酒50°」の終売以降は新製品は発売されず、現段階では今回ご紹介する「富士山麓 シグニチャーブレンド」のみが一般販売されている唯一のラインナップとなっています。

「富士山麓 シグニチャーブレンド」の特徴と「 樽熟原酒50°」との違い

「富士山麓 シグニチャーブレンド」は2017年4月に富士御殿場蒸留所と「DRINX」専売品として販売、その後2018年8月には一般販売も開始された製品です。


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発売当時は購入場所が限られていたが、現在では一般流通しており全国の酒販店にて購入可能


麒麟麦酒のマスターブレンダー田中城太氏が手掛けた逸品で、熟成年数の長さにこだわらずひとつひとつの樽の個性を判断し完熟した状態でブレンドすることをコンセプトにしています。


「樽熟原酒50°」がウイスキーの持つ香味をシンプルに活かした骨太ウイスキーだったのに対し、「シグニチャーブレンド」は樽熟成による妙を楽しめる複雑で華やかな香味が特徴。


「 樽熟原酒50°」がラインナップされていた頃はその上位グレードとして「シグニチャーブレンド」が位置づけられていました。

「富士山麓 シグニチャーブレンド」の味と評価

シンプルで無骨な味わいだった「樽熟原酒50°」に対して「シグニチャーブレンド」はフルーツやバニラといった熟成によるフレーバーが付与され、高いアルコールを感じさせないまろやかな口当たりが魅力的な仕上がりになっています。



「シグニチャーブレンド」は「樽熟原酒50°」同様に50%という少し高めのアルコールに設定されています


アルコールを高く設定するとウイスキー本来のフルボディな味わいを楽しめますが味のバランスをとるのは難しくなります。


さらに製品化できる量も減ってしまうため富士山麓の"50%"へのこだわりはウイスキーファンにはぐっとくるこだわりなんですね。


ここで「シグニチャーブレンド」の公式テイスティングコメントを引用してみましょう。

洋梨やパイナップル、そしてオレンジピールを想わせるフルーティで華やかな果実香が立ちのぼり、黒糖や焼き菓子のような甘く芳ばしい風味が織り重なる、複層的で円熟した味わいが特長です。 ほのかに感じるピートフレーバーも味わいに深みを与え、気品のある熟成香と共に、複雑で奥深い余韻が心地よく続きます。

DRINX(© Kirin Brewery Company,Limited)


とても華やかで奥行きのある味わいであることがテイスティングコメントからも感じられます。


現在国産ウイスキーでこのクラスのクオリティをこの価格で楽しめるのは「シグニチャーブレンド」以外にはなかなか見つかりません。


終売になった「樽熟原酒50°」の代わりとして楽しむのはもちろん、家で気軽に楽しめる熟成感を楽しめるジャパニーズウイスキーをお探しの方にもオススメしたい銘酒です。


「富士山麓 シグニチャーブレンド」の飲み方

どちらかというとハイボールや水割りが適していた「樽熟原酒50°」に対し、「シグニチャーブレンド」はストレートやロックといった飲み方でも楽しめるウイスキーです。


適度な熟成を経て得られた複雑な香味を味わいながら楽しむのがいいでしょう。


もちろん贅沢にソーダ割や水割りで楽しんでもOK。リッチな風味を楽しむことができます。


「富士山麓 シグニチャーブレンド」の価格

「シグニチャーブレンド」は正規価格が5,400円(税込み)の商品で、決して低価格帯のウイスキーではありません。


公式サイトや百貨店では正規価格でそのまま販売されていますが、街場の量販店や酒屋さんであれば4000円前後で購入することも可能です。


「樽熟原酒50°」と比べると3~4倍の価格帯でいままであまり注目されてきませんでしたが、「樽熟原酒50°」の終売や5000円クラスのジャパニーズウイスキーの枯渇具合をみると「シグニチャーブレンド」はむしろお買い得なウイスキーだともいえるでしょう。


ぜひ楽しめるうちに富士山麓の魅力を楽しんでみたいですね。

富士山麓シグニチャーブレンドのまとめ

「富士山麓シグニチャーブレンド」は現在販売されているジャパニーズウイスキーのラインナップのなかでは穴場のような製品です。


4000~5000円と価格は決して安くはないものの適度な熟成感を楽しめる素晴らしいウイスキーで、ストレートやロックはもちろんソーダ割、水割りでも楽しむことができます。


山崎や響のようにブランドバリューのある銘柄ではないかもしれませんが、味重視でウイスキーを楽しみたい方にとってはぜひ注目しておくべき一本だといえるでしょう。




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