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IWハーパーの味、価格、種類|バーボンウイスキーを代表する銘柄のひとつ

IWハーパー
 


IWハーパーはアメリカのウイスキーが好きな方であれば誰もが名前くらいは聞いたことのあるお酒でしょう。


アメリカンウイスキーを代表するブランドのひとつでもあり、ハーパー特有の味わいが高く評価されています。


その特徴は端的にいえば洗練された都会的な味わいにあります。


本記事では地酒感の強いアメリカンウイスキーのなかでひときわ輝くハーパーの魅力を特集します。


バーボンウイスキーの代表銘柄、IWハーパー

アメリカで作られるウイスキーは世界五大ウイスキーのひとつに数えられています。


生産量や知名度、銘柄の数から考えればスコッチウイスキーと肩を並べるウイスキーの一大産地であり、じっさいにウイスキーファンはおおむねスコッチ派かアメリカン派かに大別されます。


そんなアメリカのウイスキーのなかでも特に有名なのがバーボンウイスキーです。


バーボンウイスキーはもともとケンタッキー州バーボン郡を産地として生まれたウイスキーで、原料の大半がトウモロコシであることをはじめ細かな規定にのっとり作られています。


アメリカには現在大小さまざまなバーボンウイスキーメーカーが存在しますが、そのなかでも飛び抜けて知名度の高いブランドのひとつが今回ご紹介するIWハーパーであることに異論のある人は少ないでしょう。



バーボンウイスキーのなかでIWハーパーに並ぶ知名度を持つものをあげるとメーカーズマーク、ジムビーム、ワイルドターキー、フォアローゼスなどが挙げられる。


このブランドは1877年、ドイツ系アメリカ人であるアイザック・ヲルフ・バーンハイムとフランク・ハーパーによって立ち上げられました。


両者の名をとって名付けられたIWハーパーは1885年のニューオーリンズ万国博覧会を皮切りに多くの博覧会で金賞を受賞します。


当時まだバーボンウイスキーは世界に誇れるほどのクオリティを持つ造り手は少なく、また数少ない優良な造り手も世界に知られていませんでした。


そうしたなかでバーボンウイキーのクオリティを世界に証明してみせた非常に意義あるウイスキーであったのです。

IWハーパーの味わい

IWハーパーはブランドページ「洗練された味わいのスタイリッシュバーボン」というキャッチコピーで紹介されています。


たしかにハーパーのフレーバーはじつに繊細で華やか、他のバーボンにありがちな無骨な印象はあまりなく、サラッとしていて都会的な味わいというのがしっくりきます。


またトウモロコシを主原料とするバーボンウイスキーのなかでも8割以上をトウモロコシが占めており、それ由来の特徴的なコクのある甘さや香りも特徴です。



バーボンは51%以上トウモロコシを使用することが義務付けられているが、8割以上をトウモロコシで占めているケースは少ない。


総じてバーボンのなかでは非常に飲みやすい傾向にあり、女性のファンも少なくない稀有なブランドだといえるでしょう。

IWハーパーの種類と価格

IWハーパー ゴールドメダル

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ゴールドメダル


万国博覧会などで金賞を獲得した実力にちなんでゴールドメダルと名付けられたIWハーパーのスタンダードボトル。


スムースでライトボディながらハーパー特有の香りと甘さを楽しめる、気軽にハーパーを楽しむならまずはゴールドメダルをチョイスしましょう。


ソーダ割りや水割り、カクテルのベースにも使いやすくバーなどでも見かける機会も多いです。


価格も2000円前後とお求めやすい価格帯なのが嬉しい。


いっぽうでストレートやロックで楽しむには少し軽すぎる印象もあり、そのままじっくり飲みたいという方には以下で挙げていくボトルもあわせてご検討頂きたいです。

IWハーパー 12年

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ハーパー12年


光輝く四角いデキャンタボトルが特徴的なIWハーパー12年。


もともと樽のエキスが抽出されやすいバーボンにおいて長期熟成は不向きとされてきましたが、そうした常識を打ち破ったロングエイジのバーボンの先駆けとされる1本(発売は1960年頃)。


12年の熟成によって得られた円熟味にハーパー特有のフレーバーが重なって独特の味わいを持っており、バーボンのなかでも比較的好き嫌いのハッキリするボトルという印象。


ハーパーらしい都会的なニュアンスと香味とのバランスをとるのであればロックや濃いめの水割りで楽しむのがおすすめの1本です。


価格は5000円前後と比較的高価ですが、どこかお店で一度飲んで気に入れば常に傍らに置いておきたくなる人も多いことでしょう。

IWハーパー 15年


海外限定で販売されているIWハーパーの15年。


現在日本では平行輸入という形で正規代理店のキリンを経由せずに、たまに市場に出回っています。


その完成度は驚くべくほど高く、長い熟成による樽感とハーパーの香味とのバランスが最もとれている秀逸な味わい。


バーボン好きのなかでも好みのわかれるハーパー特有の香りが昇華され複雑味として感じやすいため、多くのバーボンファンに受け入れられることでしょう。


平行輸入のため価格はまちまちで、1万円台前半から後半まで酒屋さんによって値付けが異なりますが、じゅうぶんにその価値のあるボトルだと思います。


終売したIWハーパーのラインナップ

IWハーパー プレジデントリザーヴ


1989年にアメリカ初代大統領就任から200周年を記念して作られたといわれているプレジデントリザーブ。その後10年間継続的にリリースされていたようです。


現在ではプチオールドボトル扱いで、デッドストックに強いバーなどでしたかお目にかかれません(プレミアム価格でたまに市場にも出回っているようです)。


肝心の味わいはとても柔らかくリッチな香味で、熟成感も感じられる構成。おそらく15~20年程度の熟成原酒が使われていたのではないかと推測されます。


バーボンとしては飲みごたえにかけるというコアな感想もあるようですが、ハーパー好きであればこの路線の味わいはきっと好みにハマるのでは?という素晴らしい完成度です。

IWハーパー 101プルーフ

1990~2000年頃にかけて出回っていた101プルーフ=アルコール50.5%のIWハーパー。


101プルーフは多くのメーカーがこだわってきたバーボンの黄金律とも呼べるアルコールで、厚みがありドッシリとしたバーボンらしい香味をもっとも引き出せます。


終売しばらく経った現在においても根強い人気を誇るコレクターアイテムで、高値で取引されることもあるのも頷けるボトルです。

IWハーパー 樽型ボトル


1976年に限定発売されたユニークな形のIWハーパー。「aged130months」の記載があり、10年8か月熟成されています。


筆者も飲んだことがありますが、さすがに40年前のオールドボトル原酒だけあり(原酒自体は65年前後のものということになる)素晴らしい酒質を持っていました。


ハーパーらしい鼻に抜けるような華やかで溶剤っぽい香りもありつつ、メープルシロップやバニラの濃厚な香りとコクのある甘みが押し寄せる味わいに感動しました。

IWハーパーの飲み方

IWハーパーゴールドメダルはライトで飲み口もスッキリとしており、ソーダ割りやカクテルなどで楽しむのに適したバーボンです。


ストレートやロックでじっくりと楽しみたい方には熟成感があって飲みごたえのあるIWハーパー12年や15年がオススメ。


特に15年はハーパー特有の洗練された香りに樽の香りがしっかりと交じり合い、現在この価格帯で手に入るすべてのバーボンのなかでも非常に優れたパフォーマンスを発揮していると思います。


IWハーパーとオールドボトル

IWハーパーは筆者も大好きなバーボンのひとつで、現在発売されているものから過去に発売されているものまで機会があれば積極的に楽しんできました。


バーボンウイスキーは一般的に1990年くらいを境に劇的に味が変化したものが多く、ハーパーもその例に漏れません。


ここではいまのものと昔のものを比較してどちらがどうのこうのとは言いません。


しかしこうしたヴィンテージ物を比較して楽しめるのもウイスキーならではの魅力として、筆者が楽しんだハーパーの古酒を少しだけご紹介することにします。


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1.75Lのメガサイズのハーパーの古いボトル


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裏ラベルには特級の文字。これは1989年以前に流通(通関)したボトルであることを示している。


ゴールドメダルは昔から需要が高かったのか、こうしたメガボトルもたまに発掘されます。


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以前バーで頂いたハーパー12年の古いボトル。今のものと異なる味わいだった。


12年は数十年前からボトルの形を変えることなく(ラベルは微妙に変わっていますが)続いています。


こうしたボトルはオールドボトルなどと呼ばれ、現在では一部のバーなどで楽しめる貴重なお酒となっています。


ハーパーの味に魅了された方はぜひ昔のハーパーも機会を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか?

IWハーパーの味、価格、種類のまとめ

本記事ではアメリカのバーボンウイスキーを代表する銘柄、IWハーパーについて紹介してきました。


ハーパーの持つ都会的な洗練された味わいはバーボンのなかでは比較的珍しいもので、一度好きになるとなかなか代えの利かないブランドのひとつです。


有名銘柄としては現在流通しているラインナップはさほど多くはないので、ぜひ機会を見つけて試してみてほしいですね。



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