なめらかな舌触りと芳醇な香りでファンが多い西洋梨。
もともと幸水や豊水のような和梨の生産が盛んな日本では、西洋梨の栽培が定着してからも積極的には食べられてきませんでした。
しかしここ数十年で西洋梨の魅力に気づいた人がたくさん出てきたことから需要も高まり、市場に出回る洋梨品種も多様化してきています。
そんななかでまだまだ栽培量は少ないものの、その濃厚な味わいと滑らかな舌触りから一部の洋梨・フルーツマニアから絶大な支持を集めているのがゼネラレルレクラークという洋梨品種です。
本記事ではゼネラルレクラークの特徴と魅力について紹介します。
- ゼネラルレクラークの特徴
- ゼネラルレクラークの旬の時期とその味わい
- ゼネラルレクラークの食べ頃と食べ方
- ゼネラルレクラークをふんだんに使用した「しげる」とは?
- ゼネラルレクラークの特徴、食べ頃のまとめ
ゼネラルレクラークの特徴
ゼネラルレクラークは西洋梨の一種で、1950年にフランスのパリで発見された比較的新しい品種です。
日本へは1970年代に導入され、以来青森県を中心に岩手、山形、秋田など東北地方で生産されています。
ゼネラルレクラークはまだまだ生産量はさほど多くなく、一部では幻の洋梨とも呼ばれています。
同じく希少種のドワイエンヌ・デュ・コミスの自然交雑種と考えられており、産地近くでない限りはスーパーなどで目にする機会は少なく、狙って購入しようとした人や贈答用などで消費されています。
400g前後の大玉で、細かな茶色いサビのある果皮が特徴。未熟なうちは緑色ですが熟すと黄色がかっていきます。
洋梨のなかでも高価格帯の品種で高級フルーツの1種として数えられます。じっさいに贈答用にも人気の高いフルーツです。
1玉あたりの値段は大きさにもよりますが、中玉で400~500円くらい。大玉なら1000円に迫ることも珍しくありません。
ゼネラルレクラークの旬の時期とその味わい
ゼネラルレクラークは完熟した状態になるととてもなめらかな口当たりになり、しっかりとした甘さと酸味のある濃厚な味わいに華やかで芳醇な香りが加わる素晴らしい食味になります。
ル・レクチェと並んで濃厚系洋梨のトップといえる存在でしょう。
11月~12月にかけて市場に出回りますが、普通の青果店にはまず出回りませんので食べてみたい方はお取り寄せが必須です。
ル・レクチェより酸味を感じやすいぶん甘さは控えめに感じられますが、そのぶん立体感のある味わいでゼネラルレクラークのほうが好きという人も多いと思います。
ゼネラルレクラークの食べ頃と食べ方
洋梨は冷蔵庫での予冷から常温での追熟を経てはじめて真価を発揮するフルーツです。
主に贈答用などで販売されるゼネラルレクラークは予冷は済んでいるのが基本なので、あとは食べ頃になるまで常温(15度前後が理想)で追熟させます。
ポイントは緑色の果皮が褐色がかっていくことと軸まわりがやわらかくなることです。
色の変化についてはゼネラルレクラークの場合、果皮そのものは緑から黄色に、サビの部分が薄茶色から土っぽい茶褐色になっていきます。
軸まわりが柔らかくなるのは洋梨共通の特徴ですが、あまり強く押しすぎると傷んでしまうので注意が必要です。
ほんの少し圧力をかけて弾力を感じるようなら追熟が進んでいると考えましょう。
この頃になるとお尻のほうを中心に芳醇な香りを感じ取れるようになるはずです。
ここからは好みによって食べ頃が異なりますが(固めが好きならなるべく早く食べる)、ゼネラルレクラーク特有のなめらかな食感を楽しむのであれば軸に弾力を感じてからさらに1~2日おいてから食べるのがオススメです。
食べ方は他の洋梨と変わりません。洋梨のカットの仕方についてはラフランスの記事内でも紹介していますので参考にしてみてください。
ゼネラルレクラークをふんだんに使用した「しげる」とは?
日本でのゼネラルレクラークの普及に尽力した青森県南部町の泉山茂さんが全面的に監修して生まれた"しげる"ブランド。
このブランドでは旬の短いゼネラルレクラークを一年通して楽しめるようにとジュースと缶詰の商品化を行っています。
とはいえその生産量は限られており、購入できるお店はごく限られた場所のみ。早期の完売もありえるとのこと。
ポップなデザインもあいまって青森土産として注目されているゼネラルレクラークしげるに注目してみてはいかがでしょうか?
ネット上でもたまに流通しているようです。
ゼネラルレクラークの特徴、食べ頃のまとめ
本記事ではまだまだ国内流通量も限られている幻の洋梨ゼネラルレクラークの特徴や魅力について特集してきました。
洋梨は品種ごとに個性があり、シーズン中は食べ比べてみるのがオススメですよ!
特にこの洋梨は本当に感動的な味わいを持つフルーツのひとつだと思うのでフルーツ好きな方や美味しいものに興味のある方はぜひ取り寄せてでも食べてみてほしいですね。
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