季節ごとにさまざまなフルーツがあるなかでも夏は果物の宝庫といえる時期ですよね。
そんな夏場の華やかなフルーツたちに隠れてなかなか注目されないのがプラムです。
そもそもプラムとはどんなフルーツなのか、食べ頃の見極めや食べ方もわからず、売り場に並んでいても手を出さない人も多いのではないでしょうか?
しかしプラムの魅力を知らないのは非常にもったいないことなんですよ。
そこで本記事ではプラムの旬の時期や種類といった基本情報から気になる食べ方や食べ頃にいたるまで、プラムを楽しむためのポイントを整理していきます。
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プラムとは?
そもそもプラムがどんなフルーツなのか、よくわかっていないという人も多いのではないでしょうか?
まずはプラムがどんなフルーツなのかを確認してみましょう。
プラム?プルーン?すもも?
プラムとはすもも(李)のことです。
一般的にプラムというと日本すももと呼ばれる中国原産の丸い果実を指します。
これに対して西洋すももという果実もあって、これはプルーンと呼ばれることが多いですね。
プラム、プルーンという呼び方はギリシャ語の「プロウノン」という言葉に語源があるともいわれています。
生のすももをプラム、ドライフルーツになったすももをプルーンと呼んでいる人もいるのですももの呼称はややこしいものとなっていますが、ここではプラム=日本すももということで話を進めていきましょう。
プラムの旬の時期
プラムは夏のフルーツで、品種にもよりますが7~8月にかけて最も多く流通します。
5~6月くらいから初物が流通し、9月ころまで売り場で見かけることができるでしょう。
夏場の長い期間にわたって流通するので楽しむ機会も多いはずですよ。
プラムの産地
山梨県が圧倒的に生産量が多く、山形、長野、福島などでもたくさん栽培されていますね。
桃の産地と共通しているのも特徴といえるでしょう。
プラムの食べ頃を見極める
プラムは完熟前の酸味がきいたパリっとした食感のものを食べてもよし、追熟させてトロトロにして食べてもよしと熟成具合によって違った表情を見せてくれます。
硬めのプラムはコンポートなどに加工しても美味しいですし、どんな風に食べるかによって熟成具合を考えるのも楽しいでしょう。
そこでここではプラムの食べ頃の見極めについて解説します。
プラムは酸味を落ち着かせてから食べるとおいしい
プラムはエッジの効いた酸味とやさしい甘味が特徴的なフルーツです。
糖度18度前後と桃に匹敵する甘さを持つ品種も多いのですが、酸味も強いので桃ほど甘くは感じないことも多いでしょう。
収穫したばかりのプラムは酸味が非常に強くでるため、味のバランスが悪いことも少なくありません。
そこでプラムを美味しく食べるには"酸味抜き"を行って甘みと酸味のバランスを整えてあげる必要があります。
酸味抜きとは常温で果実を放置することで徐々に酸味を落ち着かせることです。
酸味が落ちて甘味と香りが際立つことで甘さと酸っぱさの絶妙な味わいのコントラストを楽しめます。
柑橘類でもこのような原理を利用して酸味を落ちつかせ、まろやかな味わいを引き出すことがありますね。 デコポンやみかんに保存方法や賞味期限はある?柑橘類の追熟方法と食べ頃について考える - おいしけりゃなんでもいい!
酸味抜きをするときは常温の風通しの良い場所で数日間寝かせましょう。洋梨やキウイなどの追熟と同じ工程で考えてよいです。
個体や買ってきたときの鮮度にもよりますが、様子を見ながら3日から1週間程度の時間を要することもあります。
プラムの追熟と食べ頃の見極め方
プラムの食べ頃を見極めるポイントは大きく分けて2つです。
ひとつめは実の硬さ。
プラムは熟すと実が柔らかくなっていきます。柔らかくなると同時に果汁が滴るようなジューシーさが生まれ、酸味が抜けて甘みがとても強く感じられるようになります。
品種によってはギリギリまで熟させると果肉がまるで液状化したようにトロトロになって酸味もほとんどなくなり、ナイフで切ることも困難になりますね。
目安としては写真のように軽く指で押したときに、確かな弾力を感じるくらいからが食べ頃だといえるでしょう。
ふたつめのポイントはシワです。プラムは時間がたつにつれて頭にシワが寄っていきます。
写真だと少し確認しづらいのですが、矢印をつけた辺りにヘタの部分を中心として円状のシワが寄っていきます。
このシワがしっかりと刻まれていればいるほど、そのプラムは収穫から時間も経っていて熟していると考える判断材料になります。
シワがよっていても実が固く味がぼやけているものも少なくありません。
シワについては判断材料のひとつとして覚えておき、基本は実の硬さで判断した方がよいでしょう。
プラムは食べ頃の見極めが難しいフルーツです。
その理由に、プラムは品種や個体差によって収穫してから追熟していかないものがあるということが挙げられます。
経験上、品種の差というよりは個体差のせいで熟さないケースも多く、同時に買ったプラムのなかで何個かはトロトロになったのに残りは全く変化しないというケースもありました。
青果店の方に聞いた話では収穫時の熟し具合も影響するそうです。
なかなか見た目で判断するのは難しいですが、筆者は一つの指標として購入時に全体的に色づいているものを買う(収穫時に未熟な物は色の濃い部分と薄い部分の差が激しい)ようにしています。
ただしプラムは追熟によって色が濃くなるため、この辺りの微妙な違いは経験を積んで覚えていくしかないですね。
また安くバラ売りされているものほど完熟まで持っていくのが難しく、贈答用などで選果されているもののほうが完熟させやすい傾向にある気がします。
変化しない個体は放っておくとそのまま萎れたり腐敗したりしてしまいますので、4~5日様子をみても果肉がやわらかくなる気配がなければ早めに食べてしまうなり加工用にまわしてしまうほうが賢明だと思います。
プラムの選び方と保存方法
プラムを購入するさいは大ぶりで傷が少なく、ブルームと呼ばれる白い粉が付いているもの(=鮮度がいい)を選ぶようにします。
また果皮全体に色ムラが少ないもののほうが完熟に近い、もしくは完熟させやすい傾向にあります。
購入したプラムは好みの食べ頃になるまで風通しのいい常温環境下で置いておきます。
さきほど紹介した食べ頃の見極め方を参考に、もう食べようという段階になったら冷蔵庫や氷水にいれてしっかりと冷やして頂きます。
すぐ食べない場合には新聞紙にくるんで野菜室などで保存しましょう。
熟しきったプラムは腐敗と紙一重の状態でもありますので、なるべく刺激を与えないように保存し、出来る限り早く食べてしまうようにしてください。
プラムの食べ方
プラムの食べ方について紹介します。
プラムの切り方
食べごろになったプラムは柔らかくなっているので切り方もちょっとだけ慣れが必要です。
切れ味のいいナイフを用意し、画像のように上からみて放射線状に切れ込みを入れていきます。
真ん中に種がありますので、その部分で切れ目を交錯させて種から実を切り離しましょう。
この際に果実を押さえている手に力が入りすぎないようにします。力を入れ過ぎると傷めてしまうので気を付けましょう。
プラムの皮は食べる?
熟したプラムは下の画像のように手で簡単に皮を取り外すことが可能です。
ただし手で取り外せるほど熟したプラムであれば、あえて皮を取り外さずそのまま食べてしまうことをおすすめします。
プラムは果肉部分に甘みが強く、皮の部分には酸味が詰まっています。
しっかりと熟したプラムは皮の部分に残った酸味がアクセントを与えてくれるのです。
果肉と皮が甘さと酸っぱさとして口の中で別々に感じられることで、他の果物ではなかなか感じ得ないコントラストのある味わいを楽しめるんですね。
もちろん苦手な人は取り除いてもらっても構わないのですが、ポリフェノールなど栄養も豊富に詰まっているので、特にしっかりと熟したプラムはぜひ皮ごと食べてもらいたいですね。
逆に熟し加減がイマイチの場合は皮を切り離してしまった方が食べやすいこともあります。
どちらにせよ、まずは一切れ食べてみてから判断してもいいかもしれませんね。
プラムの種類と時期
プラムにはたくさんの種類があります。
初夏から初秋にかけて、品種を変えながら果物売り場を賑わせるプラム。その代表的な種類と旬の時期をまとめていきます。
大石早生
日本で最も代表的なプラム品種。
早生と名のつく通り、全プラムのなかで最も早い5月半ばころから収穫・流通がはじまります。
黄緑色の果皮は成熟にしたがって赤くなり、過熟と共に鮮やかな赤色となるため、流通時期によって色が異なることも多いです。
最近人気の新品種系と比べると小振りで爽やかな味わいです。
ソルダム
完熟ソルダム
— ミキタャン@白キュベwithペコタン (@AmxMikita) July 24, 2019
プラムは中が黄色いけどソルダムは真っ赤
あと多分一回りくらい大きい
甘くて美味しかったけど、やっぱり皮のとこと種の周りはちょっと酸っぱい pic.twitter.com/KebINz0E46
果皮が緑色、果肉は真赤という特徴的なビジュアルをしたソルダムは大石早生に次いでみかけることの多いプラムです。
甘みと酸味が適度に整っていて非常に食べやすい品種で、7月下旬から8月上旬にかけてたくさん出回ります。
太陽
8月に入って流通がはじまる品種で、中~大ぶりの果実に鮮紅色の果皮と白い透き通ったような果肉が特徴。
実がやや硬めで日持ちします。
プラムにしては珍しく酸味が少なくて甘みが強いため、とっつきやすく人気の品種でもあります。
秋姫(あきひめ)
プラムの秋姫
— 果樹栽培が大好き (@aralk67) September 6, 2019
殆どのプラムは夏に収穫しますが、秋姫は名前の如く9月が収穫時期です
今の時期に、生色できるのは楽しい😋 pic.twitter.com/cUoiQDe0cI
晩成種で9月に出回るプラムで、200g前後と大玉の個体が多く、甘みと酸味のバランスがとれた繊細な味わいが特徴です。
秋田県で偶然発見れた品種でその全容は分かっていませんが、大味なことも多いプラムのなかでは優しい味わいで食べやすく、そのそ可愛らしい名前と相まって近年人気を高めているプラムです。
サマーエンジェル
「ソルダム」×「ケルシー」で2005年に品種登録されたばかりの新しいプラムです。
150g程度の中玉で、紅色の果皮に白い果肉。甘みも強いですが酸味もしっかりとしていて、プラムらしいコントラスト溢れる味わいを楽しめます。
7月中ごろから出回り始める品種で、プラムの時期の訪れを本格的に感じさせてくれる品種でもあります。今回の記事内で登場する画像はサマーエンジェルを使用しています。
貴陽(きよう)
貴陽は1996年に登録されたばかりの新品種で、200g前後の大玉、果皮は紫色で中は透き通った白色が特徴。
甘みが強く、酸味もちょうどよく、日持ちも歩くないため、プラムとして非常にバランスのとれた秀逸な品種で大変人気があります。
8月に入ってから最盛期をむかえ、選果された贈答用商品も多いのでお中元などにも利用しやすいプラムです。対して値段も比較的高い傾向にあるため、プラムとしては高級品種と言えるかもしれません。
月光(げっこう)
神々しさすら感じる名前を持つプラム「月光」。幻のプラムとも呼ばれ、数あるプラムのなかでもダントツで入手難易度の高い文字通り幻のプラムです。
その理由は栽培難易度の高さと保存性の悪さにあり、毎年8月半ばのシーズンになると予約完売するショップも少なくありません。
マンゴーのような頭のとがったフォルムと赤身がかった果皮に、月のように黄金色に輝く果肉を持っており、比較的大玉の個体も多いプラムです。
未熟な状態では黄色がかった果皮ですが完熟すると紅くなっていき、全体に紅みを帯びたあたりが食べ頃。
皮が軟らかく甘みも強く、芳醇な味わいは他のプラムとは一線を画す存在感で、プラム好きなら一度は食べたい品種といえるでしょう。
プラムはふるさと納税で購入がお得?
プラムはとても魅力的なフルーツですが美味しいものを食べようとすると意外に価格が高いことも。
スーパーで安売りしているものは当たり外れが多く、あまりおいしいプラムを食べたことがなくて嫌いになってしまったという人も少なくありません。
そんな時におすすめしたいのがふるさと納税での購入で、うまく使えば他の返礼品もあわせて実質2000円で購入可能という非常にお得な制度になっています。
特に高級フルーツはふるさと納税のメリットを最大限に活かせる買い物だと思うので、ぜひ今年は質のいいプラムをふるさと納税で取り寄せてみてはいかがでしょうか?
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プラムの時期、種類、食べ方、保存法のまとめ
プラムに苦手意識を持っている人もいらっしゃったかもしれません。
食べ方や食べ頃が分からず、プラムの本当の魅力に気づいていない人も少なくないのではないでしょうか。
ぜひプラムの持つ魅力を理解し、旬の時期に思う存分プラムを楽しんでみてください。きっと夏の新しい楽しみになるはずですよ!
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