近年フルーツ市場では糖度主義ともいえるような「このフルーツは糖度○○度です」という謳い文句が多用されていますが、その流れの中で一部の野菜にもそのような言葉が使われるようになってきました。
それを代表するのがトマトでしょう。
もはやフルーツか野菜かというほど、そのポジションがあいまいになりつつあるといっても過言ではない食材ではないでしょうか。
中にはトマトってこんなに値段がするの?と思うような高級トマトも存在しますね。
今回はそんなトマトの中でも、ブランドトマトの先駆けともいえるアメーラトマトに注目していきたいと思います。
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- アメーラトマト、フルーツトマト、普通のトマトの違いは糖度にあり?
- フルーツトマトのブランド化に成功したアメーラトマトとは?
- アメーラトマトの味の特徴
- アメーラトマトの旬と糖度の違い
- アメーラトマトの値段
- 追熟するアメーラトマト(フルーツトマト)
- アメーラトマトの食べ方は糖度を活かせ!
- アメーラトマトを楽しむならふるさと納税を狙おう!
- まとめ
アメーラトマト、フルーツトマト、普通のトマトの違いは糖度にあり?
アメーラトマトはフルーツトマトの1種です。
では最近なにかと名前を聞くこのフルーツトマトとはそもそもどんなトマトなのでしょうか?
フルーツトマトはトマトの品種の名前ではありません。
栽培方法の違いによって普通のトマトよりも糖度を高くした、文字通りフルーツのようなトマトのことを指しています。
時期や農園による違いはあるものの、一般的には糖度8度以上のトマトをフルーツトマトと称しています。
当ブログ内でもNKKアグリドリームトマトという茨城のフルーツトマトを紹介しています。
厳密な定義はブランドや農家さんごとに決めていることが多いのですが、普通のトマトとフルーツトマトとでは糖度に歴然とした差があります。下の図をご覧ください。
ざっくりと普通のトマト、フルーツトマト、そしてフルーツトマト周辺の糖度を持つフルーツをまとめて図式化してみました。
こうみるとフルーツトマトの平均糖度はもはやその辺の適当ないちごを越えてくるポテンシャルを持っていることがわかります。
普通のトマトとは二段階くらいの差をつけている印象です。
こうした甘みはどこからくるのでしょうか?
フルーツトマトの生産方法も作る人によって差はあるものの、多くは水分量や肥料を極端に減らすことでトマトに負荷をかけることで、大きさは小粒でも味の凝縮したトマトを作り出すというのが一般的です。
味が濃く甘みも強いため、まるでフルーツのように生でかじりつくのに適した濃厚なトマトだと言えるでしょう。
フルーツトマトのブランド化に成功したアメーラトマトとは?
ではフルーツトマトのなかでも知名度の高いアメーラトマトとはいったい何者なのでしょうか?
アメーラトマトはフルーツトマトのなかでも特にブランド化に成功したトマトです。
静岡県で生まれた高糖度トマトで、株式会社サンファーマーズが商標登録し、ブランド管理と生産支援を行っています。
静岡弁で「甘いだろう?」を意味する「甘えらー」から名前が付けられており、静岡県内や長野県の軽井沢で栽培されているんですね。
つまりアメーラというのはいわゆるブランド名で、もともとは"桃太郎"という品種のトマト。このトマトを特殊な栽培方法で育てるとアメーラトマトとして出荷できるということになります。
アメーラトマトの味の特徴
厳しい環境下で育てられたアメーラは通常の桃太郎トマトの30%程度の大きさですが非常に濃縮した味わいを持っています。
今回購入したアメーラに付随していた資料によると、糖度以外にも栄養価も濃縮されているようです。
実際に食べてみると糖度はもちろんですが、トマト特有の酸味もしっかり感じられるため、味の濃いトマトという印象。加工したらどうなるか気になるところですが、生産者への経緯もこめて生食で食べるのが一番じゃないでしょうか?
青臭さも少なく食べやすいので、フルーツの代わりにスイーツへの加工にも適していそうです。
アメーラトマトの旬と糖度の違い
アメーラトマトは気候の異なる静岡と長野県・軽井沢の地で年間通して生産されています。
しかし季節ごとに味には変化があり、この変化もアメーラの特徴として挙げられています。
具体的には、年明け少ししてから夏前くらいまでは糖度が8以上、夏から年末年始くらいにかけては糖度7以上が目安とのこと(ブランド調べ)で、春先の4月前後にかけて最も甘みが増し、秋~冬は酸味がたって甘みが少し影をひそる傾向にあります。
旬というには及ばないかもしれませんが、甘みを重視するのであれば春先あたりに狙って食すのが通かもしれませんね。
アメーラトマトの値段
アメーラトマトは野菜・果実類のなかでも比較的効果な食材という印象です。
やはりブランド化され、それなりの設備でそれなりに手をかけているわけですから、多少は高くても仕方ないでしょう。
今回、筆者が撮影用に箱ごと購入したアメーラトマトは13玉入りで3000円弱。一玉で250円弱の計算。
大きさが普通のトマトの半分以下なので割高感はありますが、濃縮された味わいを考えれば妥当な数値でしょう。
アメーラトマトは株式会社サンファーマーズによって品質管理されているため、その名がつけば基本的に外れをひくことはありません。
この辺がブランド物としての安心感で、お客さんが来るときのおもてなしやちょっとした贈り物、日々の贅沢までトマト好きなら押さえておきたいですね。
追熟するアメーラトマト(フルーツトマト)
購入したアメーラにはこんな注意書が添えられていました。
ここに書いてあるように、アメーラトマトは収穫後も熟成が進みます。
徐々に酸味が和らいで甘みが増していきます。色合いもはじめは緑がかっていたものが赤くなっていきます。
上の写真は買ってきたばかりのアメーラトマトと一週間ほど前に買って寝かせておいたアメーラトマトです。
左が新しく、右が追熟の進んだ状態です。
色合いが異なるのがわかると思います。触ってみると右側の方が弾力がありやわらかくなっています。
上から見た図。
左側のアメーラには放射線状のスターマークと呼ばれる線が出ています。
これが一般的にはアメーラの食べ頃と言われていますが、まだ熟成させることも可能です。
より甘さのある味わいを出したい場合は写真右側くらい真っ赤になるまで寝かせるとよいでしょう。
右側のアメーラをカットしてみました。
だいぶやわらかくなっていて、これ以上いくと味わいは低下していきそうです。
個人的にはこれくらい熟したものが好きですが、適正な食べ頃としてはさきほどの写真でいう左側の状態の前後だと言えるかもしれません。
ある程度歯ごたえがある方がいいという方は左側がギリギリくらいでしょうね。
質の良いトマトは水に浮かばず沈むと言われていますが、これは糖度の高さと栄養成分の凝縮具合に由来しています。
追熟するに従って沈むようになることもあるので、熟成の目安としても使えます。色の変化やスターマーク同様に覚えておきましょう。
アメーラトマトの食べ方は糖度を活かせ!
アメーラトマトをはじめとしたフルーツトマトも基本は普通のトマトと同じような食べ方・調理が可能です。
ただせっかく糖度が高くフルーツのような芳醇さがあるトマトなので、まずは生でそのまま楽しむのがオススメです。
ただスイラスしたトマトスライスでもじゅうぶんに楽しめてしまいますが、モッツァレラチーズとバジルでカプレーゼにしたり、ルッコラや水菜に炒めたベーコンを添えてオリーブオイル・チーズ・塩コショウでサラダのようにしても楽しいですね。
フルーツトマトが安かったのでトマト缶を使わずにポモドーロ。
— おいしけりゃなんでもいい! (@bollet_jp) April 29, 2020
具材はないですがものすごく旨味が強いので満足感は高いです。
フルーツトマト高くて買えないという方は普通のトマトに砂糖小さじ1程度加えるだけでも。
パスタは1.9mmくらいの太めがおすすめ。 pic.twitter.com/Hvl4P79hrO
少し贅沢なところではトマト缶を使わずにフルーツトマトだけで作るトマトパスタ。
シンプルにアメーラトマトだけで作っただけなのに甘さがスゴい!
濃厚すぎて100gくらいで満足・・・本当にレストランのパスタのような味わいで美味でした。
ぜひいろいろな楽しみ方でアメーラトマトの魅力を引き出してみてくださいね。
アメーラトマトを楽しむならふるさと納税を狙おう!
アメーラトマトはトマトとは思えない高価なトマトです。
日ごろの贅沢に食卓に並べてみたいトマトですが、ちょっと奮発しないとなかなか買えない価格ですよね。
そもそもその辺のスーパーに必ず置いてあるトマトでもないので、購入する場合は通販でお取り寄せするのがいいかもしれません。
アメーラトマトは比較的物持ちがいいのでスーパーなどでは長期間放置されたものが売られていることもあります。
鮮度の良い物が欲しい場合は通販で産直した方がいいです。
最近ではふるさと納税がおすすめで、特に高級フルーツに関しては産地直送で鮮度も質も高いものをお得に手に入れることも可能です。
うまく使えば数万円分のフルーツも実質2000円で手に入れられるのがふるさと納税のメリットですね。
今年はふるさと納税を活用してアメーラトマトを楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
アメーラトマトの正体は静岡と長野・軽井沢で作られているブランドトマトでした。
春先前後がもっとも甘く味の濃い時期ですが、それ以外の時期でも十分に美味しく食べられるトマトでもあります。
皆さんもこれを機会にアメーラの魅力を体験してみてはいかがでしょうか?
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