空芯菜(クウシンサイ)といえば中華や東南アジア料理に欠かせない葉物野菜のひとつ。
日常的に食べる機会は少ないかもしれませんが、旬の時期になればスーパーなどでも出回ることがあり、ご家庭で使う野菜としてもとてもオススメな食材のひとつです。
本記事では空芯菜の味、保存法、栄養、旬の時期を解説。
また空芯菜の料理法として簡単でおいしく、圧倒的にオススメな炒めもの作り方も紹介します。
空芯菜とは?
空芯菜は正式名称はヨウサイで学名ipomoea aquaticaという植物にあたります。ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
中華料理において空芯菜炒めは非常にポピュラーな一皿ですが、タイ、ベトナム、インドネシア料理などアジア圏のさまざまな国で使用されます。
日本では沖縄から九州へ伝来し、までまで少ないながらもいまでは日本中で栽培されている野菜のひとつで、近年のエスニック料理ブームなどの影響もあって今後さらにその需要は伸びるのではないかと予想できます。
空芯菜の味
空芯菜は特別に味のある野菜ではありません。
しかし最大の特徴として茎部分が筒状になっており、これによって独特のシャキシャキとした食感を楽しむことができるということです。
葉の部分はわずかですがぬめりを持っており、加工することでその個性を楽しむことができます。
油のなじみもよいため、油をたっぷり使った炒め物に使うのが一般的。
ほかにもおひたしや塩茹でなどで調理されることがあり、風味をプラスするためににんにくや唐辛子を用いることが多いです。
旬の空芯菜が売っていたので購入!
— Jorge(ホルヘ)@おいしいをゆるーく探求するメディア「おいしけりゃなんでもいい!」運営中 (@bollet_jp) August 1, 2019
四川唐辛子、にんにく、ベーコンと一緒に炒め物に。
ちょっと反則して化調(ウェイパー)使いましたが、まぁウマイからよし。 pic.twitter.com/gz0HKkjCqS
ベーコンや豚肉などとも相性がいいのも特徴。
調理するさいは特徴である食感を活かせるよう、あまりクタクタになるまで火を通しすぎないことがポイントになります。
空芯菜の旬の時期と生産地
空芯菜はもともと南国野菜で高温多湿の地域を中心に生育します。
日本における旬の時期は7~8月で、旬の時期であればスーパーなどに流通しているのを見る機会もあるかもしれません。
日本国内では沖縄や九州が主な生産地ですが、最近ではその需要の高まりに応じてハウス栽培なども行われるようになってきました。
家庭菜園にも適しているので、園芸が趣味の方であれば自家栽培にチャレンジするのもアリですね。
空芯菜の栄養
空芯菜は非常に栄養価の高い食材で、ホウレンソウと比べても劣らないといえます。
主な栄養素は生活習慣病予防に欠かせないベータカロテン、豊富なビタミン類(ビタミンB1・B2、ビタミンC、ビタミンK)、夏バテにも効果的なカリウム、骨を形成するカルシウム、マグネシウム、造血に必要な葉酸など。
小さなお子さん、妊婦さん、夏バテ気味の人をはじめ幅広い方に食べてほしい食材だといえるのです。
空芯菜の保存法
空芯菜はそこまで保存がきく食材ではありません。
購入してからおおよそ2~3日以内には食べてしまうことをおすすめします。
保存する場合は根本の切り口に湿ったキッチンタオルをあてて、濡らしたタオルや新聞紙で全体を別途包み込んで冷蔵庫や野菜室に保管します。
このさいにビニール袋などで包めればなお良いでしょう。
非常に乾燥に弱く、なにもしないとすぐにしなびて空芯菜特有のシャキシャキ感が失われてしまうので注意してください。
食感が命なので冷凍保存には向きません。
【食べ方】空芯菜の炒めもの
空芯菜を使った料理といえば代表的なのが炒め物でしょう。
筆者も空芯菜の炒め物が大好きで、エスニック料理を食べにいくと必ず注文します。
そこでここでは空芯菜の食べ方(下処理)も含めて空芯菜の炒め物のレシピをご紹介します。
空芯菜の食べ方・下処理方法
空芯菜は多くの葉物野菜と同じように葉と茎の部分に分けられます。
まずは軽くゆすいだ空芯菜を葉と茎の部分をそれぞれ2~3等分程度にカットしておきましょう。
ポイントは茎の部分を少し長めに、葉の部分は短めに火を通すために別々にしておくこと。
これだけ覚えておけば炒めもの、おひたし、茹でものなどさまざまな料理に応用できます。
空芯菜はチンゲン菜などと比べて火が通りやすいので注意しましょう。
熱し過ぎるとせっかくのシャキシャキ感がなくなってしまいます。
空芯菜の炒めものの材料(2~3人分)
空芯菜の炒めものの作り方
フライパンに油をしいてスライスしたにんにくと唐辛子を1~2本をいれて炒めます。
唐辛子は四川唐辛子を使うとぐっと香りが華やかになります。
にんにくの香りがたってきたらベーコンを入れて炒めます。
空芯菜の茎の部分を入れて軽く炒めます。
葉もいれて塩・こしょう、ウェイパーで調味します。
しんなりしてきたら醤油を鍋肌からまわしかけて完成です。
ビールをはじめとしたお酒のおつまみ、ご飯のお供にも最高な空芯菜の炒め物でした。
空芯菜とは?【味、保存法、栄養、旬の時期を解説】のまとめ
本記事では空芯菜の特徴について紹介してきました。
この野菜はまだまだご家庭で調理する機会は少ない野菜かもしれませんが、旬の時期にはスーパーやお取り寄せで手軽に購入することも可能です。
栄養価も高く、一度食べると病みつきになる食感を持った空芯菜。おつまみやごはんのお供に使い勝手がいいので、この機会にぜひ一度ご家庭でも空芯菜を調理してみてほしいですね。
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