夏から秋にかけて出回るシャインマスカット。
ここ10年ほどで急激にその存在感を高めてきたぶどう品種のひとつでしょう。
シャインマスカットといえば皮ごと食べられるぶどうですが、食べなれていない人は「本当に皮ごと食べていいのか?」「皮は美味しいのか?栄養は?」「傷んでいても皮ごといっていいのか?」疑問を持っているかもしれません。
今回は皮ごと食べてこそ美味しいシャインマスカットの魅力について、皮に焦点を当てながら見ていきます。
- シャインマスカットの魅力
- シャインマスカットの味の特徴
- シャインマスカットは皮ごと食べてこそ美味しい
- シャインマスカットの皮は栄養も満点?
- 保存に気を使いたいシャインマスカット
- 皮まで食べられるシャインマスカットは栄養満点でおいしい葡萄のまとめ
シャインマスカットの魅力
ぶどうというと皮をむくのが面倒くさいと感じている人も多いかもしれません。
しかしシャインマスカットは皮ごと食べられるふどうなので手が汚れる心配をする必要もないんですよ!
まずはシャインマスカットはどんなぶどうなのか、その魅力と特徴を解説していきましょう。
皮まで食べられるシャインマスカット
シャインマスカットは2006年に品種登録されたばかりの非常に新しい品種の白ぶどうです。
とはいえぶどうの品種改良はここ10年ですごい勢いで進んでいるのですでにシャインマスカットの後輩とも呼べる品種もチラホラ姿を見せていますが・・・。
そんななかでも、シャインマスカットは「皮ごと食べられる」「栽培難易度が白ぶどうとしては低め」というメリットを活かし、いまや市場に出回る白ぶどうの中心的な果物となりました。
シャインイスカットの旬と食べ時
ハウスものだと6月後半から売り場に並ぶシャインマスカットですが、その時期のものは価格が高く手が出づらいため、一般的には8~9月にかけて出回る露地物を口にする機会が多いでしょう。
個人的には出はじめから9月頭くらいまでは高値がつきがちな印象で、9月半ばくらいから10月にかけてが狙い目。徐々に需要が落ちて値段は下がるものの、味のピークは保っている消費者に一番美味しい時期です。
シャインマスカットの産地は?
シャインマスカットの産地は長野、山形、岡山、山梨がほとんどを占めています。基本的には黒ぶどうの産地と同じになっていますね。
シャインマスカットの味の特徴
特徴はなんといっても他の高級マスカットにひけをとらない「香り」「甘み」「歯触りのよさ」でしょう。
シャインマスカット誕生以前はマスカットといえば「マスカットオブアレキサンドリア」が代表格で、その味わいは一流ながらも栽培難度の高さから非常に高値がつくマスカットでした。
しかしシャインマスカットの登場により、「マスカットオブアレキサンドリア」にひけをとらない味わいを何分の一もの価格で楽しめるようになったのです。
特に華やかな香りとキレがいいけれど濃口の甘さは、上質なマスカットにしか出せない珠玉の味です。
シャインマスカットは皮ごと食べてこそ美味しい
シャインマスカットは皮と一緒に食べてはじめて真価を発揮するぶどうだと思います。
その魅力を思う存分堪能してみましょう!
まずは美味しいシャインマスカットを見極める
シャインマスカットを皮ごと美味しく頂きたいのであれば、まずはなにより鮮度のいいシャインマスカットを見極めることが大切です。


ポイントは「軸が枯れていなくてしっかりしている」「粒が大きく揃っている」「果皮にハリがある」。この三点です。
またマスカットは完熟するにしたがって青々しい緑から黄色がかっていきますが、経験上黄色により過ぎているものは果皮のハリが薄れてシャインマスカットの魅力が半減しているので、色味よりも果皮のハリを優先したほうがいいです。
ぶどう系は基本的に収穫されてからは傷むいっぽうで、早めに食べてしまうことがオススメです。特に皮ごと食べられるぶどうは、時間が経つと皮が硬くなって味が抜ける傾向にあるため、鮮度の良いものを早めに食べることをお勧めします。
この手の鮮度命なフルーツはスーパーで買うのは避けて、信頼のおける青果店で買いたいですね。産地直送などの通販サイトを利用するのも一つの手でしょう。
軽く拭いてパクリと皮ごと食べよう
鮮度の良いマスカットを手に入れたらあとは食べるだけ!
キッチンペーパーや清潔な布巾で軽く表面をふきましょう。汚れが気になる場合は軽く流水にかけても可。
あとは皮ごと食べましょう!
こちらはカットした図。カットして綺麗にお皿に並べても美しいですね。
どうしてもシャインマスカットの皮を剥きたい場合
皮がどうしても気になったり、時間が経っていて皮が硬く感じる場合は剥いてしまいましょう。
シャインマスカットの皮は比較的剥きやすいので特にコツなどはないのですが、ぶどうの皮むきは「お尻から剥く」のが鉄則です。ぜひ試してましょう。
シャインマスカットの皮は栄養も満点?
シャインマスカットの皮にかぎらず果物・・・特に葡萄の皮はポリフェノールが豊富に含まれています。
もちろん苦い・渋い思いをして無理して食べる必要はないと思いますが、どうせ美味しく食べられるシャインマスカットの皮は食べた方がお得!
ちょっと皮ごと食べるのに抵抗が・・・そんな人は試しに皮ごとシャインマスカットを食べてみて欲しいですね。
保存に気を使いたいシャインマスカット
シャインマスカットは鮮度が命のフルーツです。基本的には鮮度のいいものを購入してなるべく早めに食べきるのがオススメですが、ある程度の日数保存したい場合は冷蔵庫での保存が基本となります。
冷蔵庫で保存する場合はポリ袋や新聞紙ジップロックにくるんで酸化による劣化や開け閉めによる温度変化からなるべく守るようにしてください。冷蔵庫で保存すれば一週間程度は品質を維持できます。
また、どうしても食べきれずに持て余してしまった際には房から粒を取り出し、皮ごと冷凍するのもオススメです。シャインマスカットは冷凍しても味が急激に落ちることないので、この方法なら2~3週間は持たせることが可能。
ただし完全解凍すると食感に違和感が出ますので、半解凍くらいでシャーベットとして楽しむのがいいでしょう。
皮まで食べられるシャインマスカットは栄養満点でおいしい葡萄のまとめ
シャインマスカットは種もなく皮もない非常に食べやすいぶどうです。味も優れているので「ぶどうは食べるのがめんどくさくて・・・」と思っている方にこそおすすめできる品種ですね。
シャインマスカットの季節にはぜひ皮ごとパクりとほおばってみましょう。
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