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人気爆発!明治ザ・チョコレートを全種類味わい尽くす【過去のシリーズも】

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世の中のチョコレートブームが加速し続けるなか、2014年9月に発売されチョコレートマニアからチョコレートに大きな興味を持たない人にまで大きな衝撃を与えたのが明治の「ザ・チョコレート」シリーズです。


これはチョコレート業界全体にも影響を与えたといっていいシリーズで、ここ10年ほどのチョコレート業界の流れを集大成した製品であったともいえるでしょう。


今回はそんな魅力に満ちた明治ザ・チョコレートを食べ比べて比較しながら、「ザ・チョコレート」シリーズの魅力に迫りたいと思います。


まだ食べたことのない人でチョコレートが嫌いでないならば絶対に食べておくべきシリーズであることをここに断言しておきましょう。

明治「ザ・チョコレート」シリーズの魅力

2014年9月に発売されて以来、爆発的なヒット商品になったともいわれる同シリーズ。


日経トレンディ発表、ジャンルを問わない「2017年ヒット商品ベスト30」に第2位に選出、一部商品は欠品や販売休止も起こるなど製菓商品としては近年稀に見る注目を集めたことで食べたことはなくてもご存知の人は多いはずです。


最近では石原さとみさんが出演する反則級なCMで興味をそそられた人も多いのではないでしょうか?


CHECK


大手製品として大々的に「BEAN to BAR」*1に挑戦した商品で、おそらく初の成功例であるといえるでしょう。


チョコレート業界がここ最近で扱ってきたコア層向けのトレンドを集約して大衆化したという意味で非常に重要な製品でもあり、これから本格的に奥深いチョコレートの世界へ挑戦したい人、気軽に安価で楽しめる本格チョコレートを楽しみたい人にとっては最強の存在です。



近年チョコレート市場のトレンドとしてカカオ豆そのものの味わいを活かしたハイカカオ(カカオ分高め、ビターな味わい)で原料の産地にこだわっチョコレート製品が挙げられます。


カカオ豆とひとくちにいっても産地や品種によって味わいに個性があり、そうした個性を味わう楽しみ方が注目されているのです。


明治ザチョコレートのシリーズはこうした少しマニアックな需要を少し分かりやすくして製品化した存在だといえるでしょう。


カカオ豆の個性については「カカオ豆の産地、品種、特徴、ランキング|チョコレートの味の違いを知るおすすめブランドも」の記事もあわせて参考にしてください。

明治ザ・チョコレート、ラインナップごとにさまざまな特徴がある

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豊富なシリーズ展開も魅力


カカオ豆とその産地による特徴を活かしてバリエーションを増やしている明治ザ・チョコレート。


余計な香料や着色料を使うことはせず(一部フレーバー系もあり)、純粋なカカオの味わいを楽しむマニアックなコンセプトなので、若干のとっつきにくさも否めません。


そこで今回は2019年現在購入できるラインナップをすべて購入し実際に食べ比べながらその特徴を書き出してみました


公式でも味わいのチャートは製品ごとに公表されていて、パッケージの裏にも記載されているのですが、あえていち消費者かつチョコレート好きの観点からテイスティングを試みます。


ぜひ公式ともども参考にしながら自分の好みの味わいを見つけ出してみてください。


明治ザ・チョコレート「ビビッドミルク」

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ビビッドミルク

「BEAN to BAR」に慣れていない人にまずオススメしたいのが「ビビットミルク」。


カカオ分54%とシリーズのなかでは低めのカカオ感。ドミニカ共和国産のバランスのとれたカカオを中心に使用しており、シリーズ全体のなかでもおだやかでバランスの整った食べやすい味わい。


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チャートもバランスが良い


「BEAN to BAR」はカカオの個性を活かすためにカカオ分が高くなることで、一般に販売されているチョコレート菓子になれた人にとって「食べづらい」印象をもたらすこともありますが、ビビットミルクはそうしたハードルが低いのがポイント。


それでいて「BEAN to BAR」らしいカカオの風味や熟成感を楽しめるのも素晴らしく、完成度が高い商品です。


明治ザ・チョコレート「ベルベットミルク」

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ベルベットミルク

ビビッドミルクで本格的なチョコレートに慣れた方におすすめしたいのがベルベットミルク。


ベネズエラ産カカオを使用したことによって生まれたナッティ感が最大の特徴。


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ナッティさを強調した味わい


カカオ比率は51%で低めですが、しっかりと感じられるナッツの香りがカカオの個性を掴みやすいためチョコレートテイスティング初心者でも楽しみやすいと思います。


明治ザ・チョコレート「エレガントビター」

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エレガントビター

ブラジルトメアスー産カカオとドミニカ共和国産カカオのブレンド


カカオ分は70%でいわゆるハイカカオ系チョコレート。甘みは少なく苦みや酸味が強調される傾向にあるハイカカオチョコレートですが、カカオの個性を意識してコンセプトを持って作られる「BEAN to BAR」ならその中に魅力的なフレーバーを見出せます。


エレガントビターはカカオの持つ独特の果実香をキャッチできるチョコレート。


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果実香に重きを置いている


チョコレートに現れるフルーツのニュアンスは個人的に柑橘系、ベリー系、トロピカル・完熟果実系に分けられると思いますが、このエレガントビターは発酵香に通ずる熟したフルーツのニュアンスを感じ取ることができて非常に面白いです。


明治ザ・チョコレート「コンフォートビター」

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コンフォートビター

とにかくビターなコンフォートビターはベネズエラ産カカオを高温深煎りローストして作られたチョコレート。カカオ分は70%


カカオの産地だけでなくローストなどの加工方法によっても完成したチョコレートのもつ雰囲気は大きく変わります。


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苦みを追及した味わい


コンフォートビターは分かりやすく苦く濃いという味わいを追及したチョコレートで、甘党な方、カカオの持つ豊富なフレーバーを楽しみたい方には若干不向き。


しかし味わえば味わうほど奥からカカオの香ばしい香味が立ち上がってきてクセになる味わい。


コーヒーは深煎りでビターに限る・・・赤ワインはタンニンしっかりで渋みのあるドッシリ系が好き・・・という人には特におすすめです。


明治ザ・チョコレート「ブリリアントミルク」

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ブリリアントミルク

ペルー産カカオ豆を中心にカカオ分55%で配合したミルク系チョコレート。


シリーズのなかでも特にミルク感が強く、酸味や香ばしさが薄いため全体的に甘さが強く感じられて食べやすい。


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非常に食べやすい味


しっかりとコクも感じられて濃厚な味わいでもあり、一般的なチョコレートに慣れ親しんでいる人が素直においしいと思えるのではないでしょうか?


あえて酸味の強いコーヒーや渋みのある赤ワイン、樽の香りがしっかり出たウイスキーなどとマリアージュさせて立体感のある味わいを引き出してみると通好みの楽しみ方ができそうです。


明治ザ・チョコレート「サニーミルク」

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サニーミルク

ブラジルトメアスー産カカオとドミニカ共和国産カカオを配合して作られたカカオ分54%のミルク系チョコレート。


基本的な味わいの構成はビビッドミルクに似てバランス型、ミルクのまろやかな味わいで食べやすくまとめている印象。


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ミルクチョコとしては酸味がしっかりときいている


ビビッドミルクとの違いは酸味が少し強めに現れることで果実感が強調されている点にあります。


口内でチョコレートを溶かすにつれて感じられる酸味がここちよく、チョコレートとミルクの甘みと重なって複雑なテイストを形作っています。


同カカオ分で傾向が近いビビッドミルクと食べ比べることで「BEAN to BAR」の面白さを再確認できる商品です。


明治ザ・チョコレート「ブロッサムビター」

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ブロッサムビター


ペルー産とエクアドル産のカカオをメインに配合しカカオ分70%のハイカカオで構成したチョコレート。


フローラル感が特徴のペルー産カカオとフルーティなニュアンスを持つエクアドル産カカオをあわせることでハイカカオで苦味がしっかりとありながらも、華やかで洗練された味わいを表現。


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フローラル香を強調している


同じくハイカカオのエレガントビターがフルーツ感を酸味と香りで分かりやすく表現しているのに対し、ブロッサムビターは繊細ながら食べていくとカカオの持つ上品なフローラル感が立ち上がってくるイメージです。


ウイスキーなど熟成されたお酒とマリアージュしたいですね。

明治ザ・チョコレート「ジャスミンティー」

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ジャスミンティー


フローラルな香りが特徴のペルー産カカオを使用したカカオ分50%のチョコレートにジャスミンティーを配合。


ジャスミンティーの持つ渋さが甘口のチョコレートを心地よく引き締めてくれ、口内で温度を上げながら時間をかけて溶かしていくことでジャスミンティーの香りがほのかに香る絶妙なバランスが素晴らしい。


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ジャスミンの香りは控えめで繊細なバランス


全体的に繊細な味わいを表現しているのが好印象で、キャッチーな素材を使っている割にはザ・チョコレートシリーズのなかでは玄人ウケしそうな味わいでした。


「BEAN to BAR」慣れしている人はあえてここから挑戦してみるのもいいかもしれません。あえて日本茶とあわせてみてはいかがでしょうか?


明治ザ・チョコレート「フランボワーズ」

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フランボワーズ


ブラジルトメアスー産カカオとドミニカ共和国産カカオのブレンドでカカオ分は47%とシリーズでは最もローカカオ。


カカオ自体もフルーティータイプですが、加えてフランボワーズ粉末が練り込まれているため、フルーツフレーバーに全振りした非常に華やかな仕上がりに。


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わかりやすいフランボワーズ感が魅力


コアな「BEAN to BAR」に慣れている人にとっては少しあざとすぎる味わいかもしれませんが、しっかりと酸味も乗っていて意外に食べ飽きしない印象。


フレーバーモノもよく考えて作られているなと思わせられる作品です。コーヒーとの相性がたまりません。


明治ザ・チョコレート「ゆず」

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ゆず

2019年のリミテッドであるゆず味。


フルーティなカカオを厳選使用し、そこに高知県産柚子のピールと粉末果汁を混ぜ込んだ意欲作。


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酸味のエッジがきいている


苦味、酸味、フルーツ感のコントラストがハッキリとしていて食べていて心地が良い。


甘みが少なく酸味と苦味が出てくるので、割と玄人向きの味わいですが紅茶などとあわせて楽しむと最高です。




明治ザ・チョコレート過去のラインナップ

明治ザ・チョコレートの初期バージョン

2014年シリーズ発売当初は「こく苦カカオ」(2015年に「こく深カカオ」に改名)と「香るカカオ」の二種類の展開。


もともとはスティックタイプだったが2016年9月にリニューアルされ、現在の複数の形状を繋げたタブレットタイプになった。

明治ザ・チョコレート「ジャンドゥーヤ」

2016年12月13日「魅惑の旨みジャンドゥーヤ」として発売。



2019年3月に期間限定で再販売された。

明治ザ・チョコレート「抹茶」

2017年4月11日「深遠なる旨み抹茶」として発売。

まとめ|人気爆発!明治ザ・チョコレートを全種類味わい尽くす

明治ザ・チョコレートはひとつ300円以内という価格帯で考えれば非常に優れた本格チョコレートを提案しているシリーズです。


もちろん1000円を越えてくるハイクラスの「BEAN to BAR」と比べると口どけや風味、個性の点で物足りない部分もあります。


しかし大手の技術力を持って完成させた「BEAN to BAR」のひとつの形として、このシリーズはチョコレート業界全体に与える衝撃はきっと多大なものになることでしょう。


まだ食べたことのない人、食べたけどあんまり意識して楽しんでいなかった人はこの機会にぜひいろいろな種類を試して自分の好みのものを探してみましょう。


食べ比べてみたいという人は基本ラインナップ<コンフォートビター><エレガントビター><ベルベットミルク><サニーミルク >を10枚ずつセットにした「明治ザ・チョコレートセレクションギフトBOX」もオススメです。

明治 明治ザ・チョコレートセレクションギフトBOX

明治 明治ザ・チョコレートセレクションギフトBOX

  • 発売日: 2019/01/08
  • メディア: 食品&飲料

デザインにも力を入れているので手土産にも最適ですね。


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*1:「製造者がカカオ豆(BEAN)から板チョコレート(BAR)までを、一貫して手がけるスタイル」であり、「厳選したカカオ豆を最大限生かすため、作り手の想いで様々な工夫がされていることが特長」とされる(明治ザ・チョコレートのブランドページより引用)。ここ10年~20年のチョコレート業界のトレンドであり、カカオの個性と造り手の個性を反映した嗜好品としてのチョコレートの形が確立されてきた