季節ごとに多様なフルーツがありますが、うだるような猛暑が連日続く夏場にぜひ食べたいフルーツのひとつがパッションフルーツです。
水分も豊富でミネラル分も多く、エネルギー源にもなりやすいということで夏場にぴったりなんですね。
夏のフルーツと言えば、桃、メロン、スイカ、プラム、パイナップル、マンゴー・・・そんな王道のサマーフルーツたちの中では少し知名度的にも馴染みが薄いのが今回の主役・パッションフルーツかもしれません。
その香りの華やかさはサマーフルーツの中でも一級品なれど、その得体の分からなさから敬遠されがちなのが現実でしょう。
ということで今回はそもそもどんなフルーツなのか、食べ方は?といったパッションフルーツの基礎知識をおさらいすると同時に、その魅力に迫っていきましょう。
パッションフルーツとは?
そもそもパッションフルーツってどんなフルーツなのでしょうか。
パッションフルーツの基本知識
パッションフルーツは和名では「果物時計草」とも呼ばれるトケイソウ科の果物です。原産国はブラジルだと言われています。
果実は円い、または楕円形の紅色(珍しいですが表面が黄色のものもあります)。
半分に切ると中に可食部となる黄色の果汁・果肉と黒い種が入っています。
また、パッションフルーツはゴーヤのようにエコカーテンに適した植物として近年ではガーデニングでも注目されているんですよ。
パッションフルーツのパッションはキリスト教に関係していた?
パッションフルーツの話をするとまず話題になるのがその名前。
パッション=情熱ということは中学生くらいでも知っていることかもしれませんが、この場合のパッションは"情熱"ではなく"受難"を表しています。
パッションフルーツの木になる花が「イエスキリストが十字架に架けられているまさにその瞬間を映し出しているように見える」からという理由から中世の頃から"受難"という意味でこの植物を"パッションフラワー"と呼んだのがきっかけだったとか。
勘違いしている人も多いので知っておいて損のない豆知識だと思いますよ。
パッションフルーツの産地と旬
パッションフルーツは国内では鹿児島と沖縄、そして東京・小笠原諸島での生産が盛んです。
量は少ないですが千葉県と岐阜県でもパッションフルーツの栽培に力を入れているんですよね。
パッションフルーツがもう並んでた!本格的にフルーツも衣替えがはじまりますねぇ。https://t.co/VCWnNeHirs pic.twitter.com/WS8qsgqPPL
— おいしいを探求するメディア「おいしけりゃなんでもいい!」 (@bollet_jp) April 18, 2019
ニュージーランドやアメリカからの輸入物もあり、こちらは年中輸入されています。
いっぽうで国産は6~8月頃が旬となります。
ビタミンが豊富なパッションフルーツ
気になるパッションルーツの栄養価ですが、βカロテン、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸が豊富です。
フルーツの中ではとりたてて栄養価に優れたフルーツではないのですが、お菓子やアイスを食べるよりははるかに健康的であるということは間違いありません。
夏場の栄養補給としても魅力的なフルーツだといえるのではないでしょうか?
パッションフルーツの味
この種は食べることができて噛むとポリポリとした食感を楽しめるんですよ。
パッションフルーツの気になるお味はといいますと、酸味が強く甘みは強くありません。
追熟させると酸味が抜けて甘みが感じやすくなりますが、それでも他のフルーツなどと比べると"かなり酸っぱいフルーツ"の部類に入るのではないでしょうか。
そんなパッションフルーツ最大の魅力はその芳醇な香り。
ほかのあらゆるフルーツと比べてもここまで香り高いフルーツはそうそうないのでは?
独特の華やかかつ爽やかな香味はシロップに加工したり、炭酸飲料で割ったり、お菓子に使ったり、お酒とあわせることで真価を発揮するのです。
パッションフルーツの食べ方
ここまでパッションフルーツとは何ぞや?ということをザックリと説明して参りました。
ここからはパッションフルーツを実際に手に取って食べるまでの方法を説明していきます。
パッションフルーツの食べごろは?追熟方法を知ろう
パッションフルーツは追熟するフルーツです。
食べ頃にならないとおいしさは半減します。
しかし追熟させるフルーツの中では比較的難易度の低いフルーツなので、ここは臆することなくチャレンジしてみましょう。
まずはこちらの画像を見てください。
左が未熟なパッションフルーツ、真ん中が追熟が進みつつあるパッションフルーツ、左が追熟したパッションフルーツです。
パッションフルーツは鮮度の良い状態では表面にツヤがありますが、時間が経つと徐々に水分が抜けシワがよってきます。
全体にシワがしっかりまわる頃には香りが部屋中に広がるようになります。その時が食べ頃です。
基本的には室温で放置しても腐るようなことも少なく、温度の管理もあまり必要ありません。
その点においては部屋で放っておけばそのうち食べごろになるので追熟はやりやすいフルーツです。
買ったパッションフルーツが店頭でどれくらい放置されていたのかにもよるので一概に言えませんが、鮮度が良いものだと1~2週間は追熟を必要としますので根気強く待ってみましょう。
パッションフルーツの食べ方
追熟を終えたパッションフルーツはラップなどでくるんで冷蔵庫の野菜室などで保存します。
熟成というのは腐敗と紙一重で、完熟状態ということはあと一歩いけば腐ってしまうということでもあります。
ですから熟してから放置するのはナンセンス。追熟がすんだらすぐに食べるか野菜室などでデリケートに保存します。
あとは写真のように横に切るだけ。
こんな感じでお皿にのせればレストランのデザートのよう。
あとはスプーンですくって食べましょう。先ほども言った通り種ごと食べられます。
酸っぱく感じる人は甘みやお酒を加えて楽しもう
パッションフルーツは完熟してても酸味は強めのフルーツです。
そのままだと酸っぱい、甘味が欲しいという方は砂糖やシロップを加えると食べやすくなります。
オレンジジュースやお酒を少し入れて混ぜてもいいですね。
特にパッションフルーツとオレンジは個人的には最強の組み合わせだと思います。
デザート代わりに食べるのもよし、おやつ代わりに食べるのもよし、お酒を少し加えてカクテルのようにして楽しむこともできる汎用性の高いフルーツなんですよ。
なかなか手に取る機会は少ないかもしれませんが、夏に一度はパッションフルーツを食べる機会を設けてみるのも良いのではないでしょうか?
パッションフルーツの魅力を楽しめる商品
最後にパッションフルーツを利用した加工品や通販で買えるパッションフルーツを載せておきます。
パッションフルーツをお取り寄せしたい場合は産地直送の商品などを狙いましょう。仲介が入っていないため値段が安くなります。
種子島や奄美大島で盛んに栽培されているパッションフルーツ。
ちなみに今回の記事用に用意したパッションフルーツは鹿児島産でした。
バーとかによく置いてあるモナンシロップのパッションフルーツバージョン。
自家製で生果汁からシロップ作るのは手間もコストもかかりますから、ちょっと試してみたいなら市販品もありかも?
苗も売ってます。緑のカーテンとしても便利でガーデニングで育てている人も少なくありません。
南国気分を味わいたいなら栽培するのもおもしろいかも?
パッションフルーツの味・食べ方・食べ頃・旬を解説!のまとめ
パッションフルーツって馴染みは薄いかもしれませんがとっても魅力的なフルーツなんです。
生で食べても加工しても楽しめる存在感のある味わいでハマってしまう人も少なくありません。
今年の夏はパッションフルーツの爽やかな味わいと芳醇な香りで乗り切りましょう!
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