夏に旬を迎えるトロピカルフルーツの代表格ともいえるマンゴー。
近年では宮崎県の国産マンゴーをはじめ多くの国産マンゴーがブランド化したり、台湾やメキシコなど海外から質のいいマンゴーが輸入されたりしていて夏場のギフトやふるさと納税の定番となりつつあります。
そんなマンゴーですが、まるまる生で手に入れると困るのはその食べ方、切り方、そもそも食べ頃はいつなのか・・・という問題。
日常的に食べるフルーツではないからこその疑問がいっぱいありますよね。
本記事ではそんな疑問に一挙お答え!マンゴーの切り方、食べ方と共に食べ頃や選び方についても解説していきます。
マンゴーの食べ頃と追熟
マンゴーは追熟を必要とするフルーツです。
種類によっても違いはありますが、なかでもアップルマンゴーとキーツマンゴーは家庭でも追熟を必要とすることがあるので注意しましょう。
ここではまずアップルマンゴーとキーツマンゴーの選び方と追熟を見極めるタイミングについて解説します。
アーウィン種(アップルマンゴー)の食べごろと選び方
アップルマンゴーのなかでもアーウィン種と呼ばれる高級マンゴーは基本的には完熟状態で出荷されることが多いので追熟は必要ありません。
市場に出回っている物はすぐ食べることができます。
国産マンゴーで皮が赤い品種はほとんどアーウィン種だと思って頂いて大丈夫です。
ハズレの少ないマンゴーですが、直に触って品物を選べる場合は傷が少なく皮にツヤのある真赤な個体を選びます。
傷があったり、変色している部分があるものは避けるようにしましょう。
アーウィン種は、追熟を必要とする新鮮な個体の場合表皮に白い粉(ブルーム)が付いています。
この状態で消費者が見かけることは少ないですが、ブルームが自然と消えてキレイに赤色に色づくまでは食べごろとは言えません。
いくら完熟で出荷されるといっても限界ギリギリまでは熟成されませんので、購入してから2日~4日ほど寝かせてトロトロの状態に追熟させるとより美味しく頂けます。
ただし、売り場に並んでいる時点ですでに何日か経過している場合はこの限りではありません。
マンゴーの産地で直売所などを通して購入する場合は数日追熟させた方がいいことも。そのようなケースでは店員さんに食べ頃を確認してみるといいでしょう。
アップルマンゴー(その他の品種)の食べごろと選び方
ヘイト種やケント種といった品種は主にメキシコ産が多く出回っていて、アーウィン種と同様に熟すと赤く色づくアップルマンゴーの一種です。味の傾向も似ています。
基本的に収穫したものを輸送途中で追熟させて日本に輸入されるため熟し加減は個体によるバラつきが多く、購入してから自宅で追熟させる必要がある品種です。
若い個体は緑~黄色がかった色合いで、熟すと個体の半分くらいがしっかりと赤色になります。
赤くなる範囲はアーウィン種より狭く全体が染まるものはあまりありません。
どれくらい寝かせるかは例によって購入した時点の状態によるのでなんともいえませんが、アーウィン種同様に変色しているものは食べごろを過ぎつつあるので注意しましょう。
選び方としてはなるべく傷のないキレイな皮でずっしりした大きい物チョイスするのが鉄則です。
まれに現地で完熟させて空輸したものが流通することもあり、このタイプはアーウィン種同様に購入して2~3日で最も美味しい状態を迎えます。
通常こういう商品は未熟なまま輸入されたものよりも割高なものが多いです。
空輸のメキシコ産アップルマンゴー。"BY AIR"というシールが付いている。値段も船便よりは少し高いが、ハズレをひかないことを考えるとお得かもしれない。
キーツマンゴーの食べごろと選び方
キーツ種と呼ばれるマンゴーで、日本だと沖縄産とカリフォルニア産が流通します。
完熟しても緑色の果皮が特徴で、食べごろの判断がとても難しいです。
未熟な状態で流通するため、購入してから気長に自宅で追熟させる必要があります。
#甘味会
— スプーキー(GoTo辛味会&GoTo甘味会) (@Spookey_Type1) August 25, 2020
キーツマンゴー追熟完了
1kg玉✕2
マンゴーヨーグルトで健康的に… pic.twitter.com/z5Rxx56wBC
こちらもその時の状態によりますが、流通したてであれば2週間程度は寝かせる必要があるでしょう。
追熟の見極めは以下のポイントを確認して判断します。
- ブルームがなくなりしっとりした表皮になる
- 指でやさしく押したときに軽い弾力を感じる
- フルーティな香りがする
基本的にはアップルマンゴーと同じポイントで見極められますが、色が変わらないので難易度は少し高めです。
購入する時は他のマンゴーと同様にキズが無く、大きくずっしりとした個体を選びます。
追熟を短くするならブルームのないものを選ぶのもポイントです(くれぐれも傷んでいるものを選ばないように!)。
しわしわのマンゴーは美味しい?
マンゴーは時間が経つと水分が飛んで果実が凝縮し、皮にシワが寄ってきます。
シワの寄っているマンゴーは収穫から時間がたった証拠でもありますが、味が濃厚で美味しい物も多いです。
そのため通な方は売り場でシワの寄ったマンゴーを探したり、時間が経ってシワができて値段が落ちたマンゴーを狙う人もいます。
ご自宅でも時間をかけて保管すればシワの寄ったマンゴーを楽しむこともできるので、チャレンジしてみたい方はやってみてもいいかもしれませんね。
ただし適切な環境下で保存されていた場合に限った話で、温度変化の激しい場所や酷暑下に置かれていたマンゴーの場合は味が悪くなっている場合もあるので気を付けましょう・・・。
マンゴーの食べやすい切り方・食べ方
いざ食べごろのマンゴーを目の前にして疑問に思うのが、そもそもマンゴーってどうやって食べるのかということでしょう。
まずマンゴーの構造ですが、ざっくり説明すると実の中心に全体の3割~4割程度の大きな種があります(図で黒く囲っている部分が種)。
マンゴーは果実の外観に対して種が大きいので、可食部は少なめです。
切り方、食べ方にはいろいろありますが、真ん中の種を避けてカットしていく点は共通です。
右の画像の矢印に沿って、まずは大きい可食部を種に対して水平に切り取ります。
切り取った部分をスプーンですくって食べるのが最もラクチンな食べ方です。家で自分で食べるならこの方法でじゅうぶんですね。
綺麗にカットしたい場合は、この部分を縦半分に切って・・・皮をむいて適宜カットしてからお皿に盛り付けましょう。立派なデザートになります。
問題は残りの部分です。下の写真で印をつけた部分にまだ可食部が残っています。
ちょっと難しいですが、切れ味のいいナイフで可食部と種を切り離していきます。
種が予想以上に大きいので可食部はわずかしかとれません。切ったら同じく皮を剥いでカットして食べましょう。
マンゴーの食べ方・切り方としてよく紹介される亀の甲羅のような賽の目カットですが、個人的には食べやすさに劣るのでここでは割愛します。
どうしてもやってみたいという方は下に動画を乗せておくので参考にしてください。
マンゴーの保存方法
せっかくのおいしいマンゴーを無駄にしないために正しい保存方法も学びましょう。
完熟前のマンゴーの保存方法
まだ食べごろに達していないマンゴーは、前述の完熟ポイントがあらわれるまで風通しのいい常温の場所で保存します。
エアコンを付けたり消したりする部屋は温度変化が激しくフルーツの劣化を早めるのでオススメしません。
特に夏場はエアコンをつけている時とつけていない時の温度差が激しく、果実が汗をかいてしまって傷むことも多いです。
なるべく温度変化の少ない場所に置いておくように意識してください。
冷蔵庫にいれてしまうと追熟が進みませんので、食べごろを迎えるまでは常温保存で一日ごとに様子を見るようにしてください。
食べごろのマンゴーの保存方法
食べごろをむかえたマンゴーは、これ以上品質が変化しないように冷蔵庫の野菜室などに入れておきます。
新聞紙やポリ袋に包んで環境の変化を減らせればなおいいでしょう。
食べごろのマンゴーはここから刻々と劣化していきます。
変色したり異臭がしなければ食べるには問題ありませんが、なるべく早く食べてしまいたいですね。
食べかけのマンゴーの保存方法
一度カットしたマンゴーは切り口をラップで包んで冷蔵庫に保存します。
切り口が酸化してどんどん変色、劣化していきますのでなるべく早く食べてください。
経験上2~3日くらいは多少変色する程度で済みますが、それ以上の放置はオススメできません。
どうしても持て余した場合はカットして冷凍庫で保存し、牛乳などと一緒にスムージーにしてしまうと良いでしょう。
マンゴーの食べ方を知る|切り方、食べ頃、保存法を徹底解説!食べやすいカットを知って気軽に楽しむのまとめ
マンゴーの食べ方、選び方、追熟の方法、食べ頃、切り方について見てきました。
意外と気を使う部分も多いフルーツでなかなか手を出しづらい面もあると思いますが、味わいは一級品。
ぜひ食べ方をマスターして夏場のデザートにマンゴーを思う存分楽しんでみてください。
絶品級のおいしい国産マンゴーもいいですが、メシキコ産や台湾産も食べごろを見極めれば普段使いのデザートとして活躍することでしょう。
ぜひいろいろな種類のマンゴーを味わってみてくださいね。
マンゴーのような高級フルーツはふるさと納税を利用することで実質2000円で購入可能です。
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