茘枝(レイシ)とも呼ばれ、あの楊貴妃が愛したと言われているフルーツ・ライチ。
日本では冷凍のライチをよくバイキングなどで見かけますが、最近では海外から輸入されたり国内で少量生産されている生ライチが青果売り場に並ぶことも増えてきました。
そんななか2020年にベトナム産ライチの輸入が解禁。
その味わいと価格のお求めやすさから早くもフルーツ好きの間では「コスパの高い生ライチ」として注目されています。
今後日本でも生ライチ市場の産地として注目されていくかもしれないベトナムライチをいち早くチェックしていきましょう。
ベトナムのライチが輸入解禁
2019年12月、日本においてベトナム産のライチの輸入が解禁されました(植物防疫所「ベトナム産ティエウ種れいし生果実の条件付き輸入解禁に関する情報」)。
ライチのシーズンは6月頃。輸入解禁の翌年となる2020年の6月にはベトナムで収穫されたライチが日本へ上陸。
いちはやく目を付けたのがイオングループで、輸入と同時にベトナム産ライチを仕入れ売り場に並ぶやいなや物珍しさもあってかあっという間に完売していたそうです。
実質の解禁初年度となった2020年は輸入量も少なくそこまで広く青果店に並ぶことはなく、じっさいに生ライチのような比較的珍しい果物を扱う青果店に足しげく通う筆者でも見かけることはありませんでした。
しかし2021年には2020年よりも輸入量が増えたのか、青果店で目にする機会もありましたでてきたというわけです。
今回、ベトナムから輸入されるのはティエウ種と呼ばれるライチ。
見た目は台湾産によくみられる玉荷包(プリセスグリーンライチ)によく似ていますがサイズは一回りほど大きい物が多い印象ですね。
青果店の方からのお話によると2020年度で日本市場できちんと評価をされたそうで、今後は流通量が増えていくであろうとのことでした。
もともと流通量が少ない生ライチ。輸入国が増えることで選択肢や物流が増え、気軽に楽しめる人が少し増えるかもしれませんね。
ベトナムライチの味
ベトナム産ティエウ種のライチは日本に輸入されている主な生ライチの産地である台湾やメキシコのライチと比べてもそんしょくのない素晴らしい品質です。
今回筆者が手に入れたものがたまたまそうなのかもしれませんが、台湾やメキシコのものよりも大粒で果汁が豊富。非常にジューシーでたべごたえがあるのが魅力といえるでしょう。
味わい的には甘みや酸味といった味の主張は穏やかですが、そのぶんみずみずしくサッパリと味わえるという印象。
台湾産やメキシコ産よりも流通時期が少し早いようなのでシーズン初めにベトナムの大粒でサッパリとしたライチを。
しその後に台湾やメキシコの濃厚なライチを楽しむ・・・といったようにライチだけで春から夏へかけての季節流れによる味の流れを楽しめそうです。
ライチの皮の向き方や食べ方や保存方法については「楊貴妃も愛した絶世の果実、生ライチの魅力。食べ方・味・値段を解説」をチェックしてください。
ベトナムライチの価格
今回筆者がフルーツショップで購入したベトナムライチはその粒の大きさの割には価格が安く1粒で90円程度でした。
経験上、台湾やメキシコのライチはこれより1回り小さいサイズで1粒100円程度することもあるので、ベトナム産ライチは少し割安な印象を持ちました。
まだまだ輸入が開始されたばかりで相場が確立されていないというのもあるかもしれませんがじゅうぶんにコスパのいいフルーツだといえると思います。
楽天市場でライチの相場を調べたところ、1kg単位での購入であればベトナムライチが約3000円で台湾産ライチが3000~4000円(品種にもよる)でした。
購入店舗にもよるのかもしれませんが、価格相場はそう大きくは変わらないのかもしれませんね。
ちなみに国内でも宮崎県などでライチ生産がおこなわれています。
国産のライチは非常に大粒ではありますが価格もビックで1粒500~1000円くらいするんですよね。
それに比べるとベトナムライチのコストパフォーマンスは素晴らしいものがあるんじゃないでしょうか。
ベトナムのライチが日本上陸!のまとめ
2019年12月に輸入が解禁されたベトナムライチ。
その品質はいままで主要なライチ輸入国であった台湾やメキシコ産のライチとそんしょくないもので、今後どんどん輸入量も増えていくであろうと推測されます。
数年後には生ライチの輸入量もいまより増えて身近な青果売り場で見かける機会が増えるなんてこともあるかもしれませんね。
皆さんもいまのうちにベトナムライチの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか?
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