数ある日本産のフルーツのなかでも特に品種数がたくさんあって多くの人に親しまれているのがりんごでしょう。
誰にとっても食べやすく価格もお求めやすいものが多いことから日常的に食べられるフルーツとしてりんごはトップクラスの人気を誇りますよね。
そんなりんごのなかにも流行り廃りはあるもので、その時によって市場でよくみかける品種というものが存在します。
今回ご紹介するシナノドルチェも割と最近になってよく売り場でみかけるようになったりんごで、価格と味わいのバランスがとれていて家で買って楽しむのに適したおいしいりんごだと思います。
本記事ではそんなシナノドルチェの味わい、糖度、旬の時期、通販情報といった特徴について紹介します。
シナノドルチェとは？
シナノドルチェは「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を掛け合わせて生まれたりんご品種で、2005年に品種登録されています。
「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の掛け合わせと言えばりんごのなかでも特に人気の高いシナノスイートが存在しますが、シナノドルチェはシナノゴールドよりも早い時期に収穫されます。
ちなみに名前のドルチェとはイタリア語でデザートにあたる言葉ですが、このネーミングは元長野県知事である田中康夫氏によるものです。
おおよそ350g前後で中~大玉のりんご。外観は赤をベースに縞々がかっているのが特徴となっています。
甘みと酸味のバランスがほどよく、価格帯も最近人気のりんご品種と比べて一回り安いため気軽に手に取って食べて欲しいりんご品種と言えそうですね。
ちなみに名前もなんとなく似ているためよく混同されるシナノスイートは「ふじ」と「つがる」を掛け合わせたりんごで、酸味の少なさと糖度の高さが特徴。シナノドルチェと比べると甘さに特化したりんごだと言えます。
甘くて濃厚系フルーツが好きな人はシナノスイート、酸味もきいたあっさり系でバランス重視のフルーツが好きな人はシナノドルチェを選ぶとより好みにハマるかもしれません。
それ以外にもたくさんのりんご品種があります。
シナノドルチェ以外のおすすめりんご品種をまとめた「人気のおいしいりんご5品種をフルーツマニアが紹介!それぞれの特徴や旬の時期などを比較する」という記事もぜひ参考にしてみてください。
シナノドルチェの産地と旬の時期
シナノドルチェは長野生まれのりんごで、現在は長野県内でのみ生産されています。
旬の時期は9月下旬から10月上旬。
いままで不安定だった9月が旬の「つがる」と10月が旬の「秋映」の間の時期に生産されるため、シナノドルチェの誕生は9月~10月にかけて高品質なりんごが安定的な供給を実現することになったのも嬉しい結果です。
シナノドルチェの味わいと糖度
シナノドルチェの糖度は14～15％、酸度は0.5％ほど。甘さと酸味のバランスが整っているのが特徴です。
最近りんごに限らずフルーツはとにかく糖度を高くしていくのがトレンドになっていますが、フルーツは甘さに対して適度な酸味があってはじめて味わいが立体的に感じられます。
そういう意味でシナノドルチェはりんごの甘酸っぱい味わいを存分に楽しめるりんご好きにとっては非常に優れた品種であるといえるでしょう。
果肉もほどよくやわらかくてジューシー。果汁がたっぷりあるのでそのまま食べるのにとても適しています。
いっぽうで香りは少し弱く果肉も崩れやすいため、ジャムや製菓などの加工にはさほど適しているとはいえません。
基本的には生食、もしくはスムージーや絞ってジュースなどにして楽しむのがおすすめな品種ですね。
シナノドルチェの通販情報
シナノドルチェはまだ長野県内でしか生産されていないこともあり、どこでも見かけるりんごとはいえません。
最近少しずつ知名度が高まり流通量は増えてきましたが、身近なスーパーに必ず売っているタイプの品種ではないので気になる方はぜひ長野県から直接お取り寄せすることをおすすめします。
産地直送で購入した方が鮮度もよく品質が安定していますし、楽天市場など大手ECサイト内で販売されている青果は送料無料で購入できることも少なくありません。
価格も産直なので特別高いわけではないですし、量販店で時間が経って質の落ちたものを買うことを考えれば、じつはフルーツこそ通販で購入した方がお得なんですよ。
バランスの優れたりんご『シナノドルチェ』の特徴とは？のまとめ
シナノドルチェは甘さと酸味のバランスがとれた長野生まれの素敵なりんご品種です。
大玉で比較的お求めやすい価格帯なので、気軽にご自宅で楽しんでもいいですし贈答用や土産にもチョイスできる使い勝手の良さも魅力的。
現在では長野県内でしか生産できないことから流通量が潤沢とはいいがたいですが、通販などを利用してぜひ長野から直接おいしいシナノドルチェを取り寄せてみることをおすすめですね。
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