ローヤルゼリーという言葉はもうほぼ定着したといってもいいと思いますが、じつのところローヤルゼリーとは何なのかを説明できる人はあまりいないように思います。
多くの人はローヤルゼリーをはちみつの一種として捉えているように感じますが、ローヤルゼリーははちみつとは根本的に違うものです。
非常に高価で稀少なものだけに、巷にはさまざまなローヤルゼリー関連商品が販売されていますが、その具体的な特徴や効能を理解してから利用しないと効果を実感できないのではないでしょうか?
ここでは神秘の食材・ローヤルゼリーの特徴や魅力についてわかりすく解説していきたいと思います。
- ローヤルゼリーとは何か?
- ローヤルゼリーは女王蜂と幼虫の食事
- ローヤルゼリーの効果
- ローヤルゼリーとはちみつの違い
- ローヤルゼリーの栄養価
- ローヤルゼリーの種類と公正マーク
- ローヤルゼリーとは何なのかわかりやすく解説|まとめ
ローヤルゼリーとは何か?
ローヤルゼリーは花粉を採取したミツバチが体内で生成する乳白色の物質です。水分約 65%、タンパク質・アミノ酸約 13%、糖質約 10%、脂質約 5%、その他成分約 7%*1で構成されていて、女王蜂の食事として利用されます。いうなればミチバチたちの生み出す"乳"のような存在です。
ミツバチは採取した花粉の一部を体内で消化・分解してローヤルゼリーを生成し、下咽頭腺と大あご腺という部位から分泌して幼虫と女王蜂に提供します。
ヒトにとっては体内では作れない必須アミノ酸をはじめとした20にも及ぶアミノ酸や各種ビタミン・ミネラル、ローヤルゼリーにしかない特有の成分である「10-ハイドロキシ-δ-2-デセン酸」を含有するなど、非常に高い栄養価を持っているのが特徴です。
味わいは酸味が強く刺激があって口に含むとピリっとする独特のクセを持っています。正直それ単体では決して美味しいものではありません(その証拠にローヤルゼリーを積極的に調理や製菓に使う例はあまりないですよね)。
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ローヤルゼリーは女王蜂と幼虫の食事
蜂といえば働き蜂と女王蜂がいることで知られていますが、じつは女王蜂と働き蜂の成長をわけるのはその食事にあります。
働き蜂になる幼虫はワーカゼリーと呼ばれるローヤルゼリーより低栄養価の食事を摂り、生後数日するとはちみつと花粉を主食とするようになります。
いっぽうの女王蜂は生まれてからローヤルゼリーのみをエサとして摂取し続けます。ローヤルゼリーを食べ続けた成虫(=女王蜂)は通常の成虫の2~3倍の身長、30~40倍の寿命を持ち、毎日1000を越える卵を生み続けます。
ローヤルゼリーを食べ続けることにより規格外に成長した蜂こそが女王蜂として君臨するわけです。
ローヤルゼリーの効果
日本のはちみつ業界のなかでも高い知名度を誇る山田養蜂場が運営する「みつばち健康科学研究所」の記事によれば、ローヤルゼリーは以下のような効果が期待されています。*2
これらの効果は信頼性の高い手法で科学的に得たデータをもとに突き止められています。まだまだ未知の部分も多いということで、ローヤルゼリーの機能に対する研究は積極的に続けられているようです。
いずれにせよローヤルゼリーはまさにありとあらゆる身体の不調に効果を示す可能性があるミラクルフードなんですね。
ローヤルゼリーとはちみつの違い
ローヤルゼリーがどんなものかを説明されてもいまいちピンとこない人もいるかと思います。きっと「それってはちみつと何が違うの?」という部分が明確になっていないからではないでしょうか?
そこでここで改めてローヤルゼリーとはちみつの違いを比較しながら見ていきましょう。
ローヤルゼリーとはちみつの作り方・成分の違い
さきほども紹介したようにローヤルゼリーは花粉をもとに働き蜂の体内で消化・分解して生成されたもので、半分以上は水分ですが残り半分は豊富な栄養素で構成されています。
いっぽうのはちみつはあくまで花粉そのものを加工したもので主成分は糖分。いったん蜂の体内でショ糖がブドウ糖と果糖へ分解されてたあと、巣の中で蜂の羽ばたきによって水分を飛ばして乾燥させ、糖度80%ほどの蜜状に仕上げられます。
ローヤルゼリーとはちみつの用途の違い
これはシンプルです。ローヤルゼリーは女王蜂の食事、そして幼虫にとってのミルクのようなものです。
いっぽうのはちみつは働き蜂、オス蜂といった成虫のエサになります。
ローヤルゼリーとはちみつの栄養価の違い
ローヤルゼリーと比べるとはちみつは栄養価が低い食材です。そもそもはちみつはそのほとんどが糖分ですから当たり前といえば当たり前です。
よくはちみつは栄養価の高い食材だと言われますが、ビタミン、ミネラルなどの有効成分は全体のごくわずかで、ローヤルゼリーと比較してしまうと圧倒的に少ない数値だといえます。
いっぽうではちみつはその高い糖度と含有される過酸化水素の力で高い抗菌力を備えていることに注目も集まっています。特に近年話題のマヌカハニーはメチルグリオキサールという特有の抗菌成分を含んでいることで医療用に使われることもあるほどです。
ローヤルゼリーの栄養価
ここではローヤルゼリーに含まれる栄養素についてまとめていきます。*3
各種アミノ酸
タンパク質は各種アミノ酸からできていますが、ローヤルゼリーのタンパク質は9種の必須アミノ酸と15種のその他アミノ酸から出来ていることが分かっています。
ビタミン
10種のビタミンが含まれています。
このうち特にパントテン酸やアセチルコリンは現代人に不足しがちなビタミンとして意識して摂取したいものです。
ミネラル
ローヤルゼリーからは9種のミネラルが発見されています。
なかでもカリウム、リン、マグネシウム、カルシウムの含有率が多くなっているようです。
デセン酸(10-ハイドロキシ-δ2-デセン酸)
ローヤルゼリーはまだ謎も多い成分で、未知の成分が含まれているのではないかと日夜研究が進められています。
そんななかでローヤルゼリー特有の成分として発見されて注目されているのがデセン酸(10-ハイドロキシ-δ2-デセン酸)です。
デセン酸は健康促進に効果的だと考えられているローヤルゼリーの特有物質として品質を決定づける成分でもあり、この含有量によって値段が変わってきます*4。
この成分はまだ具体的な効果については未知な部分も多いのですが、アピ株式会社の研究によればデセン酸は生物の寿命を延長する作用があることが判明しています。*5
アピシン
長らくローヤルゼリーのなかでもっとも重要な成分はデセン酸だと考えられてきましたが、最近の研究では新たにアピシンという成分が特筆すべきものとされてきています。
ローヤルゼリーを食べて育つ女王蜂は成長のスピードや生育度が他の個体と全く異なるのですが、その成長に関わっているのがアピシンだということが分かってきたのです。
そのため最近ではアピシンに注目したローヤルゼリー製品の開発や研究も積極的に進められており、今後ますます注目したい食材となっていきそうです。*6
ローヤルゼリーの種類と公正マーク
ローヤルゼリーのような高い健康効果を持つとされる希少食材はときとしてニセモノや表示偽装といった悪徳商法の温床にもなってしまいます。
日本には全国ローヤルゼリー公正取引協議会という組織が存在していて、公正マークというマークを発行しています。この規格に則っている商品に関しては品質が保証されているといっていいでしょう。
厳しい審査を受けて初めて公正マークを使用することが許されており、一年に一度のスパンで品質、製造施設の環境、表示の点検などを行って製品の品質をチェックしています。
この公正マークによる規格化では、ローヤルゼリーを「生ローヤルゼリー」「乾燥ローヤルゼリー」「調整ローヤルゼリー」に分類しています。
さらに詳しい規格数値についてはコチラもご参照ください。
ローヤルゼリーとは何なのかわかりやすく解説|まとめ
ローヤルゼリーははちみつとは異なるもので、本来は女王蜂専用の食事です。豊富な栄養素で構成されており、特にアピシンやデセン酸といったローヤルゼリー特有の成分も含まれていることで注目されています。
その効果は身体のさまざまな不調に対してアプローチできる可能性を秘めており、今後ますます研究が進むことで秘められていた力が明かされる事もあるかもしれません。
ぜひ注目し続けていきたいミラクルフードですね。
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