1年を通していろいろなフルーツが楽しめる日本には、まだまだ知名度が高くないフルーツもたくさん存在します。
そのひとつがアテモヤというフルーツです。
非常に強い甘みと適度な酸味、芳醇な香りがあり近年注目されているフルーツで「森のアイスクリーム」などと呼ばれているほどです。
本記事ではそんなアテモヤの気になる食べ方や味について紹介していきます。
本記事の執筆にあたって、まだまだ消費者ではなかなか知りえない品種の情報などを中村果樹園様よりご教授頂きました。
中村果樹園は沖縄にあるアテモヤ専門の農家、販売店としてこだわりをもってアテモヤの魅力を広めていらっしゃいます。
公式サイトから通販も可能ですのでぜひチェックしてみてください。
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アテモヤとは?
アテモヤはフロリダが原産のフルーツで、バンレイシ(釈迦頭)にチェリモヤを組み合わせて品種改良されました。
バンレイシ(釈迦頭)は独特の見た目と強い甘みを持つという特徴からフルーツマニアには以前から話題にされていたフルーツです。
日本では主に台湾経由の釈迦頭として紹介され少量冷凍で輸入されています。
独特の形状をしており、全体はハート型にみえるようなフォルムに突起がついているものが一般的ですが品種によっては突起が出ていないもの(外観上はチェリモヤに近いもの)も存在します。
大きさも個体差が激しく、一般的に販売されているものでは手のひらサイズくらいのものが主流のように感じますが、大きいものだと1kgを超すものもあります。
栽培難易度が高く、まだまだ生産数も少ないため希少なフルーツだといえるでしょう。通販だと500gで1000~2000円ほどすることも珍しくありません。
ちなみに今回取材を行った中村果樹園様はアテモヤの魅力を以下のように答えていました。
・単純に味が美味しい。
・ご家族や知人、友人と食べると珍しさと見た目、味のインパクトから話題が弾む。
・冬に旬を迎える珍しいトロピカルフルーツ。
・甘さのわりにはカロリーが低く、ミネラル分も豊富なので健康食品(スーパーフード)の1種になりえる。
・栽培ノウハウを積めば、まだまだ質が良くなる可能性がある。
・認知を広げるやりがいがある。
アテモヤの旬と産地
アテモヤは国内ではそのほとんどが沖縄と鹿児島県で生産されています。
旬の時期は露地物がとれる12月中旬頃から2月ころ。トロピカルフルーツとしては珍しく冬が旬です。
近年では需要の増加に伴いハウス栽培が盛んになってきているので露地物が収穫される前後(11~4月くらい)にも作られているようです。
筆者が調べた限りでは外国産のものは日本に輸入されていないようです。
取材を行った中村果樹園様によればアジア方面の生果は検疫が通らないのではない可能性が考えられるとのこでした。
当ブログのマンゴスチンの記事でも書きましたが果実を含む植物の輸入には植物防疫法が適用され、制限されています。
アテモヤの品種
アテモヤは世界の各生産国において多様な品種が生育されており、それによって見た目にも違いがあります。
アテモヤの生産を専門に行っている中村果樹園様によれば、日本国内で主に栽培されているのは「アフリカンプライド」「ジェフナー」「ピンクスマンモス」の3種。
沖縄県では 主に「アフリカンプライド」「ジェフナー」、本州では「ピンクマンモス」が多いとのことですが、販売者側が品種を区別しているケースはほぼないそうです。
【アテモヤ栽培記】こちらは植え付け5年目の「ジョイ」という品種の花と着果3ヶ月目の果実です!
— 沖縄アテモヤの専門店【中村果樹園】 (@OkinawaAtemoya) October 31, 2019
一本だけ試験的に栽培していますが、昨年までは台風被害などで収穫できず、今シーズンは初めて収穫出来そうです(^ ^)
この品種は私も食べたことが無いので試食が楽しみ! pic.twitter.com/xLJHGFLCS1
そもそもの流通量が多くないので生産者さんでもない限りは品種ごとの食べ比べや味の違いを理解するのは難しいかもしれませんが、今後需要が高まればいろいろなアテモヤを楽しめる日がくるかもしれないですね。
アテモヤの味
糖度20度を超えるほど甘い個体も多く、全フルーツのなかでも飛びぬけて甘さの強い果実で独特の弾力のある食感も特徴的です。
もともと親品種であるバンレイシも糖度が高いことで注目されているフルーツですが酸味はほとんどもっていないので、ちょっとくどさのある平坦な味わいとして評価されることもありました。
アテモヤ。
— おいしいを探求するメディア「おいしけりゃなんでもいい!」 (@bollet_jp) April 8, 2020
独特のブルンッとした食感と強い甘み(糖度20以上といわれている)が特徴の南国フルーツ。
どことなくヨーグルトゼリーのような懐かしい味わいを持っているような・・・。 pic.twitter.com/tVKDjgiIhp
それに対してアテモヤは爽やかな酸味を持っており、イメージとしてはマンゴーに近いような食味を獲得しています。
とはいえなかなか他のフルーツで言い表すのは難しい個性を持ったフルーツでもあるので、ぜひ機会があれば挑戦してみてほしいですね。
アテモヤの食べ方
アテモヤは追熟させてからでないと食べられないので注意します。
追熟の見極めは手でそっと握ってしっかりとした弾力を感じる程度。それと同時に緑色の果皮がところどころ黒ずんでいきますが、これは腐敗ではなく追熟の証拠なので安心しましょう。
追熟は必ず室温で行ってください。
南国のフルーツなので理想は20度以上の風当たりのいい場所ですが、収穫時期が冬から春にかけてなので難しければなるべく暖かい場所においておきましょう。
やわらかくなったら冷蔵庫ないしは冷凍庫にいれて冷やしてから食べます。
食べ方は冷蔵庫保存のものは縦半分にナイフでカットして果肉をスプーンですくって食べるのが一般的です。種も多いのでじゃっかん食べづらく感じるかもしれませんが、適宜取り出して食べるようにしましょう。
くし切りにして皮から取り外してデザートのように盛り付けてもオシャレです。
冷凍保存したものは果肉がシャーベットのような感じになってこれはこれでおいしいのでアテモヤをたくさん手に入れるようなことがあればひとつは冷凍して食べてみると楽しいですね。
アテモヤを楽しむならふるさと納税を狙おう!
アテモヤはまだまだ希少なフルーツで旬の時期になってもよほど珍しいフルーツを扱っている青果店でない限り見かけることはありません。
もしも食べてみたいということなら通販でお取り寄せするしかないのが現状でしょう。
お取り寄せするならふるさと納税がおすすめで、うまく使えば数万円分のフルーツも実質2000円で手に入ります。
アテモヤはふるさと納税の返礼品としても積極的に販売されているので、これを機会にふるさと納税を活用してアテモヤを楽しんでみてもいいかもしれませんね。
アテモヤの食べ方、味、品種のまとめ
本記事ではまだまだ珍しい南国フルーツ・アテモヤの食べ方、味、品種などの情報についてまとめてきました。
これほど糖度が高いフルーツも珍しく、きっといままでに味わったことのない体験をすることができることでしょう。
機会があればぜひ手に入れてその味わいを楽しんでみましょう。