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グラス界のキング・バカラの特徴と魅力。作った商品を捨ててしまう?

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数あるグラスメーカーのなかで、グラスにさほど興味のない人にもその名が知られているバカラ。多くの人を惹きつけてやまない、まさにキングオブグラスと呼べる存在感ですが、じっさいのところバカラの魅力とはどのようなところにあるのでしょうか?


今回はバカラの特徴やその歴史までをまとめながら、バカラというグラスの魅力について迫っていきたいと思います。

誰もが一度は憧れるクリスタルグラス・バカラとその歴史

バカラといえば高級グラスの代名詞のようになっているブランドです。フランスのクリスタルガラスメーカーであり、同時に世界を代表するラグジュアリーブランドであるとも言えるでしょう。



展開されるアイテムはテーブルウェアを中心に、アクセサリー・花瓶・香水瓶・置物・シャンデリアなどに渡ります。これらのアイテムに今日の無い人でも一度は目にしたり触れたり、少なくとも耳にしたことはあるはずです。


そんなバカラは1764年、フランスのロレーヌ地方にあるバカラ村にて誕生したバカラブランド。もともとは時の王様、ルイ15世が経済復興のために認めたガラス工場が発端でした。このガラス工場は当時フランスに一流のガラスメーカーがないことを懸念した人たちによって興されたもので、ヨーロッパ内で一流のブランドへと育て上げなければならないというプレッシャーが、今日に続く徹底したクオリティの製品を生み出す原動力となっていたのでしょう。


以後、技術を洗練させ続けたバカラは今日に至るまで世界に対して確固たる地位を築き上げるほどまでに成長しました。

バカラの魅力を考える

これほどまでに多くの人に愛されるバカラ。いったいどこにその魅力があるのでしょうか?バカラの魅力を語りはじめると、ヒトによってはキリがないでしょうが、今回は筆者的な視点からその魅力を4つにまとめてご紹介したいと思います。

  • クリスタルガラスを極めたブランド
  • 作られた商品のなかで消費者の手に渡るのは6~7割のみというコダワリ
  • 常に変化を恐れず、時代に合ったカタチへと変えてきた
  • マニア心をくすぐる歴史と作品たち


この4点にバカラの魅力が詰まっていると考えていますので、一つずつ解説していきたいと思います。

レッドクリスタルの頂点、洗練させ続けた技術

バカラといえばちょっとグラスに詳しい人であれば"フルレッドリスタル"が特徴として思い浮かぶでしょう。フルレッドクリスタルとは酸化鉛を30%以上含んでいるガラスのこと。


詳しい説明はコチラの記事に任せるとして、ざっくり言えば酸化鉛をたくさん含んだガラス(フルレッドクリスタル)は途明度と屈折率の高い澄んだ質感を生み出し、かつ成形に自由が利くため高いデザイン性が追求できるというメリットがあります。一方で美しく仕上げるには相当な知識・経験・技術を要求します。現にバカラでは一人前の職人になるのに15年程度の時間を要するともいわれているのです。


バカラはヨーロッパにおけるガラスの歴史においてはレッドクリスタルを取り入れるのがそこまで早い方ではありませんでしたが、ある時期を境に自社製品をレッドクリスタル一択へ絞り、そこからメキメキとクリスタルの完成度を洗練させていきました。


19世紀も半ばを過ぎる頃にはバカラ=高品質なレッドリスタルのイメージが定着し、現代ではレッドクリスタルの頂点を極めたブランドとして世界中から認識されるに至ったというワケです。



バカラがクリスタルガラスメーカーとして技術を確立させていく過程には当時ヨーロッパで先端を行っていた他ブランドの存在も大きかったと言われています。特に一時合併状態にあったサンルイとの関係性も注目したいところです。詳しくは下記の記事にて。
www.oishikerya.com

時には商品を破棄?徹底したこだわりが生む最高品質の製品

バカラのもうひとつのイメージといえば、完成した商品の一部を市場に流通させないというもの。


フルレッドクリスタルの製品は熟練した職人でも毎回100%完璧に完成させることはできません。ましてや修行中の職人もいる現実の現場では納得のいく商品は6~7割程度しか出来上がらないとか。基準に達していな商品は市場には出さず破棄されたり、アウトレットなどで廉価に販売されるというのだから驚きです。


このような完ぺきを求める姿勢がバカラを今日の地位まで押し上げてきたのでしょう。


以前に公式の基準を満たしていない製品を集めたアウトレットに招かれたことがありますが、正直ほとんど正規品と区別はつきませんでした。確かによーく見ると歪みがあったりするのですが、マシンメイドならともかくハンドメイドならむしろ"味"といえるのでは・・・?というレベルだったのを覚えています。

変化をおそれない時代に合った製品作りも得意

徹底した職人気質な製品造りをするバカラですが、一方では伝統に固執せず、必要とあらばスタイルを変える柔軟性を持っているのも特徴です。


もともとバカラはオリジナリティ重視というよりは、他国のブランド(ボヘミアやヴェネチアン、イギリスのグラスなど)の影響を受けながら発展してきました。時代にあわせて他所のいいとろを取り入れつつ、ただ真似るだけでなく徹底した品質のコントロールなどを通して消費者に認められる製品を作り続けているわけです。


また、スヌーピーのフィギィアなどに代表されるように、さまざまなデザイナーやキャラクターなどとのコラボを重ねて自社ブランドの知名度を高めており、時に変化を恐れない大胆な戦略でブランディングしているのも特徴です。

作品の多様性がマニア心をくすぐり続ける

バカラといえばガラス自体の質はさることながら、非常に豊富なデザインを魅力として考えている人も少なくありません。


今なお圧倒的な支持を集めるアルクールシリーズ。どっしりとしたデザインが印象的。シンプルですが奥深い、バカラを代表するデザイン。



シャープでするどいフォルム。美しいフラットカットが印象的なタリランド。


バカラタリランドの使い心地についてはコチラwww.oishikerya.com



アシッドエッチングという手法で描かれた細かい文様が美しいローハン。


このあたりはバカラのスタンダードなラインナップですが、これ以外にも短期間のみ販売されていたシリーズ、すでに終売になったシリーズ、最近発売されたシリーズ、昔から継続的に作られているシリーズなど、数えきれないシリーズが展開されていて消費者にとっては選ぶ楽しみが尽きることがありません。


バカラの魅力にハマればハマるほど、欲しい商品が尽きることがないため、ガラスブランドのなかでも熱狂的なファンが付きやすいメーカーといえるのでしょう。

ドリンクを引き立たせるバカラのグラス

バカラのグラスにはここまでで述べたようにさまざまな魅力が詰まっていますが、個人的に最大の魅力は中に注がれた液体を最大限に引き立てるデザインにあると考えています。


よく引き合いに出される、同じくフランスを代表するグラスブランドのラリックがグラスそのものの芸術性を追求しているのに対し、バカラは中に注がれる液体を映えさせると同時に使い勝手のいい機能性も意識しているデザインが多い印象。


ラリックのグラスはデザインがよくても持ちにくいものが多いのですが、バカラは重厚で多少重い傾向にあることを除けば使い勝手は非常にいいんですよね。重心も安定していて倒す不安も少ないのです。


このような面からもバカラは実用性に優れたグラスであることが分かります。ぜひ美味しいドリンクを飲むために使用してみたいところですね。


www.oishikerya.com
ラリックも非常に魅力的なガラスブランドであることは間違いないですけどね。

プレゼントにもオススメ、バカラの小物

グラスのイメージも強い中で、先ほど紹介したスヌーピーフィギィアのような小物も充実しているのが嬉しいバカラ。グラスはあまり使わないけど小物なら・・・とプレゼント用にも非常に人気が高いです。



こちらはナイフレスト。ナイフやフォークを置くためのアイテムですね。



高級感溢れるガラス製の灰皿。バカラらしい重厚感のあるデザインが美しい。スモーカーへのプレゼントに。



スヌーピー同様バカラ製のフィギィアのモチーフとして招き猫は鉄板。ガラス製の招き猫・・・これは効果がありそう。知人の開業祝などにどうでしょう?



クリスマス系の置物も充実。



このようにちょっとしたプレゼントに最適なアイテムも多数ありますので、いろいろなシチュエーションで選択肢に入ってきそうですね。

マニア垂涎の品・・・オールドバカラとは?

バカラについて知っていくと、いわゆるマニアな人たちが「最近のバカラはダメだ」と話しているのをよく見かけます。応援していたインディーズのバンドがメジャーデビューした途端に大衆ウケする曲ばかり作るようになったかのごとく、どの世界でも有名になればなるほどブランディングは大衆狙いになっていきます。


バカラのようなブランドでも「グラスの質やデザインは昔のほうがよかった」という声が後を絶たないワケです。もちろん世界レベルのブランドになって作る量も桁違いになったことでしょうし、より大衆向けするラインナップも充実させていくのは当然のこと。


また、技術的な面をみても、例えばさきほどローハンというシリーズを紹介した際にチラッと話に出たアシッドエッチング。フッ化水素酸を使用して柄を作る技法ですが、職人の健康被害が問題となってバカラでは1960年代にこの技法をやめ、新たにサンドブラストという技法を採用しました。当然完成する商品の質感は変わってきますよね。


このような背景から、オールドバカラと呼ばれるアンティーク品が価値を持ち始めていきます。楽器や家具、お酒など嗜好品の世界ではもはや避けては通れないともいえるアンティーク。


詳しい人になるとブランドマークやデザインの微妙な違いから判断することもできるのですが、バカラほどの有名ブランドになるとニセモノも多く存在していて、素人が手軽に手を出すのは怖くもありますね。値段も高くなってしまいますし。



もしも興味のある人は骨董市やアンティークショップに出掛けて、まずはいろいろなバカラグラスに触れてみることからはじめましょう。100脚、1000脚と見て触れるうちに「新しいグラスと古いグラス」「バカラとそうでないブランド」「サインの有無や違い」なんかが体感的に分かってきます。分からないところは都度スタッフさんに聞いたりしながら見聞を広げていけば、バカラをより深く楽しめるようになるはずです。



筆者も一時期ハマってオールドバカラを集めていましたが、底がなくて最近はあまり手を出していません。この手のものは欲しい物が尽きないのでハマってしまうと怖いですが、抗えない魅力があるのも事実ですね。

資本が中国資本に?今後のバカラの行方

2017年にバカラ愛好家に衝撃の走る発表が行われました。それがバカラが中国のフォーチュン・ファウンテン・キャピタルという中国の投資会社に買収されたというもの日本円にしておよそ205億円がバカラに支払われたそうです。


近年、世界を股にかける大ブランドが中国資本が買収されるケースが後を絶ちません。買収されたあとにブランド整理が行われ、品質が低下することも多々あります


買収からまだあまり時間が経っていないため、現状では大きな変化は起きていないようですが、今後どのようにバカラが変化していくのか、その動向に注目が集まりそうです。

まとめ

グラス界のキング・バカラの持つ歴史や特徴、魅力について主観を交えつつまとめて参りました。


現行品からオールドバカラまで手にしたことがある筆者ですが、個人的にはやはりアンティークのもつ柔らかい質感と繊細なカットに惹かれてしまうため、最近のバカラの動向に関しては細かくチェックはしていないのですが、資本チェンジが起こり、今後ブランド力に影響が出ないかどうかは気になるところでもあります。


一介のグラスラバーとして今後もキングたるバカラの行く末を見守っていきたいですね。




参考記事
www.oishikerya.com
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