おいしけりゃなんでもいい!

身近にある美味しいものを探したい。おいしけりゃ、なんでもいいんだけれど。

スポンサーリンク

【良いトコどりで実践する】土井善晴氏の"一汁一菜"から感じたこと

筆者は定期的にグルメ雑誌に目を通します。
先日待ち合わせまでの空き時間で本屋で「danhyu」を数か月遡ってまとめ読みしていたところ2017年7月号にて興味深い特集を見つけました。

dancyu(ダンチュウ) 2017年7月号「酒場はここだ。」

dancyu(ダンチュウ) 2017年7月号「酒場はここだ。」



それが料理研究家・土井善晴氏が提案する"一汁一菜"



「ちい散歩」や「きょうの料理」などのテレビ番組でも知名度の高い、影響力のある料理研究家である土井氏が提案した一汁一菜は今にわかに主婦層を中心に話題になっていると言われていますが、個人的には日々を忙しく生きる働き盛りの独身達にもオススメできる考えだなと感じました。



果たして土井氏の提案する"一汁一菜"とはどんなものなのか?そしてその実践方法とは?
日々の食事に悩む全ての人に捧げたい提案です。

「一汁一菜」を提案する土井善晴氏

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

土井善晴氏は1957年2月8日生れの料理研究家。同じ料理研究家として、家庭料理の基礎を伝えてきた土井勝氏の二男として生まれ、父の後を追うように料理の世界へ。



スイスやフランスでの海外料理経験に加え、大阪の「味吉兆」での和食の経験を活かし、独自の料理観・食事観を提案する料理研究家としてお茶の間での知名度も高いのではないでしょうか。



そんな土井氏が2016年10月に発売したのが『一汁一菜でよいという提案』というエッセイ。出版不況の世の中で10万部を超えるヒットを記録し、各メディアでも注目を浴びている土井氏の提案。



筆者がたまたま目にしたdanchyuにもその提案の特集が組まれていたというワケです。



正直言うと筆者はこの『一汁一菜でよいという提案』という書籍は読んでいないのですが、danchyuの特集やネット上の記事を読んでも土井氏の提案する一汁一菜に感じる部分もあったため現在絶賛実践中なんですよね。



そのため、本記事においてはあくまで土井氏の執筆した『一汁一菜でよいという提案』はまだ読んでいない筆者の戯言だと思って読み流して頂けると幸いです。なるべく早めに本書も読んだ上での加筆を行いたいと思います。


食事作りに悩む時間こそが最大のムダだった

kokocara.pal-system.co.jp

何か、私の周りにいる人たちが皆、「毎日の食事作りが大変だ」と訴えるんです。どうしてそんなに大変なのかというのが私にすれば疑問だったわけですが、いろいろ聞いてみると、仕事で帰りが遅くて家でお料理する気になれない、外のことで忙しくて家のことは後回しになってしまう、子どもが手を離れてモチベーションがなくなった……と、お料理をしない、できないという理由はいくらでもあるのです。


上に掲載した土井氏のインタビューにおいて、土井氏は毎日の食事作りを億劫に感じている人々に注目しています。食事は人間にとって例外なく必要な物、子供の頃は親が用意してくれていましたが、大人になれば自然と自分でまかなうほかありません。



仮に専業主婦の奥さんがいて毎日の食事を用意してくれていたとしても、その奥さんが"食事作りの億劫"を感じている可能性は大いにあります。食事をする必要性がある以上、そしてよほどの料理好きである人を除けば、食事作りの億劫は身近な人の誰かが担うことになります。


f:id:bollet:20170927072055j:plain



だからといって毎日外食で済ませるワケにもいきません。もちろん金銭的にそれが可能であれば良いのでしょうが、現実問題そうはいかないでしょう。じゃあどうするかというと、何だかんだ文句を言いながらも食べざるおえない食事の支度をするために頭をひねって献立を考える。そして買い物をして食事の支度をするわけです。



どうしても面倒くさかったり体調が悪いときは、ちょっとした罪悪感にかられながらコンビニ弁当や宅配、それこそ外食などに頼ることになるのでしょう。



土井氏は続けます。

「食」とは人が生きるための基本となる行為なのに、何かに強制されるように義務感で料理しているとしたら辛いですよね。


そう。コレコレ。食は好き、美味しいものは大好き、料理も決して嫌いではないという筆者のような人間でも「毎日毎食ちゃんとした食事をとらなければならない」という一種の強迫観念に襲われるワケです。



それでも食べずにはいられないから食事の献立を考える。筆者は一人暮らしなので普段は品数もそんなに作ったり盛り付けに拘ったりしませんが、それでも忙しい毎日の中で、いくら料理は好きといっても毎日毎日献立なんて考えたくないんですよね。



もうそれを考える時間そのものが無駄に思えてきてしまう。最近は「今日何食べよう、何を作ろう」と考えている時間が一番しんどかったり・・・。



f:id:bollet:20170927071855j:plain




そして知恵を絞って考えた献立を実践するために買い物に行って、ヘロヘロになって帰って食事を作る。そして片づける・・・・。



もうイヤ!‹‹\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››



そんな日々の中にいたからこそ、土井氏の「一汁一菜」は非常にストンと腑に落ちたと言いますか、



考えるのが面倒なら一汁一菜を実践すれば考える時間もなく、調理時間もしれているじゃないか


というところに行きついたんですね。

土井善晴氏の提案する一汁一菜

では具体的に土井氏はどんな一汁一菜を提案しているのでしょうか。


f:id:bollet:20170925040922j:plain



本来、一汁一菜とは主食である米、汁物に菜(おかず)を一品つけて完成する食事で、もともとはおかずが一品のみの粗食やお寺で供される精進料理のようなものを指していましたが、近年ではむしろ無駄を排し食べ過ぎを予防する健康食としての位置づけを持つようにもなっています



土井氏が提案ている一汁一菜はさらにシンプルで、一汁と一菜をまとめてしまうというモノ。つまり汁にあたる味噌汁そのものが菜になるように具だくさんに調理し、ご飯と具だくさんの味噌汁のみ(場合によっては漬物や少量の味噌程度を添えて)食事を完結させるというもの。


f:id:bollet:20170925041032j:plain



これならばご飯を炊いて、あとは冷蔵庫に余っている食材、旬の食材で安いもの・美味しいものを適当に買ってきて味噌汁に放り込むだけ。特別な調理や仕込みが要らない分、調理時間は15分もあれば済んでしまいます。

日常の食事を一汁一菜と決めてしまえば、食事作りのストレスはなくなります。これなら料理が大変と言っている人たちにも、顔洗ったり部屋を掃除したりするのと同じ、毎日繰り返す日常の仕事の1つとして受け入れてもらえるんじゃないでしょうか。


家事と呼ばれる作業の中でも、食事の準備は本来とても労力のかかるパート。そして掃除や洗濯と違って一日たりともさぼることのできないパートでもあります。



その部分を軽減できる一汁一菜の提案は、働くママさんや毎日遅くまで働く人たちにとってまさに革新的な考えだったのだと思います。

自分なりの一汁一菜

f:id:bollet:20170927072231j:plain

毎日ご飯とお味噌汁っていうのもちょっと・・・と思う方もいるかもしれませんが、ここで述べたいのは決して「毎食、ご飯とお味噌汁の質素な食事をしよう」ということではなく「考えるのが大変ならご飯と具たくさんのお味噌汁で良いんだ」ということです。



さらに、これは別にご飯と味噌汁に限定された話ではありません。



土井氏の一汁一菜は広義に解釈すれば、主食(炭水化物)と汁と菜が一緒になったものがあれば食事が成り立つということです。ということはパンとスープ(具たくさん)でもいいし、うどんに野菜たっぷりでもいいわけです。



"必要以上に作る手間をかけず短時間で必要な分だけ食べる"ということが前提にあり、"旬の食材を使う"というところにも意識を置ければなお良いのかなと。

もちろん、時間や気持ちに余裕があるときには、お肉や魚でおかずを作ってもいいんです。いまはお料理がたくさん並んでいることが当たり前になっているけれど、一汁一菜が当たり前になれば、いつもはないはずのさんまやハンバーグが食卓にあるのだから、子どもたちは大喜びです。


土井氏もこのように語っているように、一汁一菜は単なる粗食のススメとはちょっと違うと思うんです。元気があればたくさんおかずを作ってもいいし、食べたいものがあればそれを作ってもいい、普段のベースを一汁一菜にしておくとたまに作るおかずや気合の入った料理が異常に美味しく感じるメリットもあります。


f:id:bollet:20170927072427j:plain



ただ、ごはんがあって汁物があっておかず1~2品あって…という食卓を毎日用意するのが大変なら、それに縛られてしまうくらいなら、いっそその型を一度壊してしまえばいいじゃないか…という提案なんですね。



その点においては一汁一菜は人それぞれの形があっていい。無理なく、ストレス無く日々の食生活を自分たちで作った食事で送るということ…それは私たちが想っている以上に身体にも、心にも、懐にも優しいことなのではないでしょうか?

筆者のある日の一汁一菜

影響を受けやすい…ということで、筆者はダンチュウを読んだその日から定期的に一汁一菜を実践しています。



レシピというほどのものも無いのですが、実際に実践したある日の献立を・・・。



f:id:bollet:20170927064803j:plain



味噌汁です。具材は炒めナス、ホウレンソウ、長ネギ、万能ねぎ。全て冷蔵庫の中にあった具材で調理しています。
かつお節や煮干しでダシをとるのも良いのですが、最近は茅乃舎だしにハマっています。一回に1/2袋贅沢に入れて旨味もたっぷり。


茅乃舎 煮干しだし 8g×30袋

茅乃舎 煮干しだし 8g×30袋

久原本家 茅乃舎だし 8g×30袋

久原本家 茅乃舎だし 8g×30袋


このダシについては改めて紹介したいですね。


[rakuten:kanesamiso:10000056:detail]



味噌も色々ありますが最近お気に入りで使っているのはコチラの味噌。風味がよく甘みもあって美味しい。
味噌汁がおかず代わりになるので味噌は少しだけ多めに溶き入れる。それでもおかずを他に取らないわけですから、多少多めに溶いても大丈夫でしょう。



f:id:bollet:20170927065533j:plain


後はごはんをよそうだけ。漬物があれば添えても良いし、お味噌を少しごはんに乗せても。もちろん明太子やじゃこ、焼き海苔とかも良いですよね。




実際に実践してみると意外に苦痛が無いといいますか、やはりその日の献立を頭ひねって考える時間が減ってストレス減ですし、かつ味噌汁に具をしっかりいれてしまえば物足りなさも少ないなという印象。



余裕がある時は何品か作る日もありますし、時間はないけど今日はもう少しガッツリ食べたいぞっていう時はダンチュウの特集に載っていたように豚ロースをただ焼いたポークステーキや焼き魚をプラスしてみたり、ごはんと味噌汁に納豆や卵を追加するだけでも違いますよね。


一汁一菜は実践する価値アリ

筆者もまだまだ実践して日が浅い一汁一菜。



しかし、その日その時の気分や体調にあわせてカタマイズしていくことが出来るというのはとても魅力的です。



何かを追加しても良いし、めんどうならそれだけで済ませてしまってもいい。



そんな気楽さは毎日の食事作りや献立を考えるのに疲れてしまっている方々にオススメしたいですね。