「黒いダイヤモンド」という異名を持つイチジク「ビオレソリエス」。栽培難易度が高く市場で見かける機会の少ないフルーツで、旬の時期には愛好家がこぞって探し求める幻のイチジクです。
今回は、取り寄せてでも食べたい黒イチジク「ビオレソリエス」の味・食べ方・旬の時期・糖度・育て方を解説。その魅力を知れば、食べててこたくなること間違いなしですよ。ぜひ参考にしてみてください。
- 黒イチジク「ビオレソリエス」とは?
- 黒イチジク「ビオレソリエス」の味と糖度
- 黒イチジク「ビオレソリエス」の食べ方
- 栽培が難しい黒イチジク「ビオレソリエス」の育て方
- 黒イチジク「ビオレソリエス」とは?のまとめ
黒イチジク「ビオレソリエス」とは?
ここでは、黒イチジク「ビオレソリエス」の特徴や産地、旬の時期について解説します。
その希少性から幻のイチジクとの呼び名も高いビオレソリエス。果たして、通常のいちじくとはどのような違いがあるのでしょうか。
黒イチジク「ビオレソリエス」の特徴
黒イチジク「ビオレソリエス」はフランスで生まれたイチジクの品種です。
栽培難易度が高いことから市場への流通量は限られており、量販店の青果コーナーで見かける機会はほとんどありません。日本国内でも栽培場所はごく限られており、高級フルーツとして扱われているイチジクです。
果実の大きさは一般的ないちじくよりひと回りほど小さく、黒く艶のある果皮が特徴。果肉は全体的にしっかりとしており、熟しても裂けることが少ないのもポイントです。
完熟した個体からは蜜が溢れ出すこともあり、濃厚な味わいを楽しめます。
黒イチジク「ビオレソリエス」の産地と旬の時期
黒イチジク「ビオレソリエス」は、生産場所・生産者が非常に限られているのが特徴です。
主な産地は佐賀県。ほかに、いちじくの産地として有名な愛知県のほか、石川県や新潟県佐渡市でも栽培に注力している農家さんがいます。
県や自治体というよりは、難易度の高い品種の生産に意欲的な農家さんがいる場所で局所的に生産されているというイメージです。
旬の時期は9月から10月にかけての短い期間のみ。少しずつ魅力が伝わり、生産者が増えている傾向にありますが、まだまだ旬の時期に狙って購入しないと愉しめないフルーツだといえるでしょう。
黒イチジク「ビオレソリエス」の味と糖度
黒イチジク「ビオレソリエス」は濃厚な味わいが特徴のイチジクです。
断面を見てみると、白い部分は薄めで赤い果肉部分がぎっしり詰まっているのがわかります。
食感は濃密で、舌にまとわりつくようなテクスチャーと甘みを楽しめるが特徴。糖度は18度を超えるモノが多く、完熟した個体は25度に達する場合もあります。
いちじく特有の青臭い香りは控えめで、より華やかで上品な風味を持っているのもポイントです。
黒イチジク「ビオレソリエス」の食べ方
黒イチジク「ビオレソリエス」に限らず、イチジクはほかのフルーツと比べても食べるのが容易なフルーツです。
「皮を剥いて食べる」と紹介されることも少なくありませんが、鮮度がよく完熟した状態のイチジクは皮が柔らかいのが特徴。清潔な濡れ布巾やキッチンペーパーで表皮を拭いてそのまま食べるのがおすすめです。
一緒に食べることで食感のアクセントになるだけでなく、より風味よく味わえます。
いちじくのなめらかな食感だけを楽しみたいという方は、皮を薄くナイフで削ぎ落してみてください。
チーズや生ハムを添えてお酒のおつまみにしたり、パンと一緒に食べたりするとシンプルながら贅沢なひと皿に。もちろん、おやつやデザートにそのまま食べるのもおいしい食べ方です。
栽培が難しい黒イチジク「ビオレソリエス」の育て方
イチジクは家庭菜園でも人気を有する果樹ですが、ながてもビオレソリエスは難易度の高い品種として知られています。
屋外栽培で、コンパクトに成長させることも可能なので、最近では鉢植えで栽培する方も増加。ただし、初年度からちゃんとした実がなるケースは少なく、年を追うごとに収量が増えていきます。
また、見た目だけでみると他のイチジク品種と比べて成長が遅く派手さに欠けるのがデメリット。家庭菜園としては、あくまでビオレソリエスを自分で育てて食べてみたいという方に適しています。
気になる方は、ぜひ苗からビオレソリエスを育ててみてください。
黒イチジク「ビオレソリエス」とは?のまとめ
黒イチジク「ビオレソリエス」は、「黒いダイヤモンド」「幻のイチジク」という異名を持つ希少なイチジクです。
国内では生産者が少なく、旬の時期にも多くは流通しないのがポイント。しかし、一度たべると病みつきになる濃厚な味わいが特徴の魅力的なフルーツでもあります。
ぜひ旬の時期にはビオレソリエスを探し求め、食べてみてください。家庭菜園に興味のある方は、栽培を検討するのもおすすめです。