レモンのような見た目のかわいい柑橘「黄金柑」。またの名を「ゴールデンオレンジ」とも呼ばれています。
小ぶりなサイズではありますが、非常に華やかな味わいが特徴。数ある柑橘のなかでは注目度は低いものの、じつはわざわざ買って食べる価値のあるおいしい柑橘です。
そこで今回は、まだ魅力が知られていない柑橘「黄金柑(ゴールドオレンジ)」の味・食べ方・旬の時期・産地などを徹底解説。その魅力に迫っていきます。
- 黄金柑・ゴールデンオレンジとは?
- 黄金柑・ゴールデンオレンジの味
- 黄金柑・ゴールデンオレンジの食べ方
- 黄金柑・ゴールデンオレンジはお取り寄せがおすすめ
- 小ぶりでかわいい柑橘「黄金柑(ゴールデンオレンジ)」とは?のまとめ
黄金柑・ゴールデンオレンジとは?
ここでは、黄金柑・ゴールデンオレンジとはどのような柑橘なのか、基本的な情報について紹介していきます。とくに、よく間違われる湘南ゴールドとの違いに注目しながらチェックしてみてください。
黄金柑・ゴールデンオレンジの特徴
黄金柑は日本の柑橘である「黄蜜柑」の通称で、ゴールデンオレンジとも呼ばれています。
細かな出自は分かっておらず、場所によって呼び名も異なることもあってか、なかなか知名度の上がらない隠れた柑橘といえるでしょう。
直径は5cm程度の小ぶりなサイズで、果皮は鮮やかなイエロー。皮は硬く少し厚みがあるため手では剥きづらく、種はありません。
黄金柑・ゴールデンオレンジの産地と旬
黄金柑・ゴールデンオレンジの主な産地は神奈川県。次いで、静岡県・愛媛県・高知県・鹿児島県などで生産されています。
主要産地である神奈川県では「ゴールデンオレンジ」、鹿児島県では「黄蜜柑」の名で親しまれる傾向にあるのもポイント。旬の時期は2~4月です。
日向夏や湘南ゴールドといった品種の人気におされて、市場で見かける機会は比較的少ない柑橘ですが、じつは非常に優れた食味を持つフルーツなんですよ。
黄金柑・ゴールデンオレンジと湘南ゴールドの違い
黄金柑・ゴールデンオレンジは湘南ゴールドとは異なる品種の柑橘です。ほかにも日向夏など、見た目が黄色い和製の柑橘と混同されがちですが、それぞれ別のモノだと覚えておきましょう。
具体的には、湘南ゴールドは神奈川県で育成された柑橘で、今村温州と黄金柑を掛け合わせて生まれた柑橘。いわば黄金柑の子供に当たります。
日向夏はゆずの突然変異と考えられている柑橘で、黄金柑よりひと回り大きいのが特徴。黄金柑よりもさっぱりした味わいです。
日向夏も「土佐小夏」「小夏みかん」「ニューサマーオレンジ」と産地によって複数の名前を持っている点にも注目してみてください。
黄金柑・ゴールデンオレンジの味
黄金柑・ゴールデンオレンジは、甘くて果汁がたっぷり感じられます。適度な酸味もあり、バランスに富んだ味わいが特徴です。
香りは柑橘らしく爽やかですが、パイナップルに似た甘い香りを持つとされており、実際にレモンやオレンジと比べても芳醇な風味を堪能できます。
日向夏や湘南ゴールドと並べても、決して見劣りするような味わいではなく、むしろ濃厚な味わいが好きな場合は黄金柑を好む人も多いのではないでしょうか。
黄金柑・ゴールデンオレンジの食べ方
黄金柑・ゴールデンオレンジは、一般的に外皮も果肉を覆う白皮(じょうのう膜)も薄いため、みかんのように手で皮を剥いて白皮ごと食べることを推奨されるフルーツです。
しかし、じっさいは白皮がみかんほど柔らかくないので、切り方を少し工夫することでよりおいしく食べることができます。
黄金柑・ゴールデンオレンジのおすすめの食べ方は、まず胴体に対して横半分にカット。
続いて串切りに4等分に切ります。
最後に、ナイフで白皮と外皮を削ぐようにして皮を剥いていきましょう。
これは、スマイルカットと呼ばれる柑橘のカット方法。白皮を垂直にカットできるため、オレンジや黄金柑のように白皮を食べられるけれど、食べると食感が少し気になる柑橘におすすめです。
黄金柑は基本的に種のない柑橘ですが、個体によっては小さな種が存在するので、適宜取り除いて食べてみてください。
黄金柑・ゴールデンオレンジはお取り寄せがおすすめ
黄金柑・ゴールデンオレンジは、日向夏や湘南ゴールドの登場によって市場で見かける機会が少なくなっている柑橘。実際にスーパーなどの青果コーナーで見かける機会は少なく、食べてみたい方は狙って購入するのがおすすめです。
流通時期も長くはありませんが、シーズン中は楽天市場などを通して送料無料で購入できるショップやふるさとう納税ができるショップも少なくないので、気になる方はチェックしてみてください。
小ぶりでかわいい柑橘「黄金柑(ゴールデンオレンジ)」とは?のまとめ
レモンのような見た目と甘みの強い味わいが特徴の「黄金柑」。近年では湘南ゴールドや日向夏の影に隠れている印象のある柑橘ですが、しっかりとした味わいを楽しめる優良柑橘です。
カットの仕方を工夫することで、ただ皮を剥いて食べるよりも食べやすく楽しめるので、一度食べ事のある方もこの機会にぜひ改めて味わってみてください。