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【実はエルメスグループ】グラス界のクイーン・サンルイの魅力や価格

みなさんはサンルイというガラスメーカーをご存知でしょうか?


あのバカラと並び称されるクリスタルメーカーであるサンルイ。日本ではバカラほどの知名度はないのですが、本国フランスをはじめ、世界中のガラスラバーからその実力を認められているメーカーです。


今回はガラスやグラスについて学ぶ上ではバカラ同様に避けて通れない一流ブランド・サンルイについて見ていきましょう。



あわせて読みたいバカラについての記事はコチラ。
www.oishikerya.com

グラス界のクイーン・サンルイ

グラス界のキングと呼ばれるバカラに対し、クイーンという呼び名がふさわしいのがサンルイです。筆者的にもサンルイはバカラと比べて全体的に繊細なカットに華やかなデザイン、優雅で女性的なグラスが多い印象です。


1586年にフランスはロレーヌ地方で興ったミュンツタール・ガラス工房がその起源で、その品質から1767年には時の王ルイ15世に認められ、聖王ルイ9世にちなんで"サンルイ"の名を授かりました。バカラが誕生したのが1764年のことですから、サンルイの出自はそこから遡ること200年近く前からガラス制作を行っていたことが分かります。


サンルイはその後、1780年に世界で初めて透明度の高いクリスタルガラスの製造に成功したと言われています。バカラのページでも述べた通り、今やクリスタルガラスの代名詞ともなっているバカラですからクリスタルメーカーとしての地位を確立させたのは19世紀も半ばになったころ。サンルイはいち早くクリスタルメーカーとしてその名を世ヨーロッパ中に轟かせていたんです。サンルイはこの功績を讃えられて王立科学アカデミーからは「サンルイ王立クリスタル工房」という名称を授かっています。


王室御用達のガラス工房としてサンルイはその後も芸術性の高いガラスを作り続けましたが、19世紀末には第一次世界大戦の影響から製造が中断されてしまいます。その後に再び製造をはじめてからは、流行に乗ったアールデコ調の芸術性の高い製品を作り、世界中のセレブから注目を集めるようになりました。


1995年にはあのエルメスグループの一員となり、よりセレブリティ溢れるブランドして新しい時代を築き上げているんです。


バカラとサンルイは似ている?その関係性とは・・・

キング/クイーンと呼ばれる関係性だけに、サンルイとバカラには密接な関わりがあります。事実、オークションや骨董市で古いサンルイやバカラに出くわすと、これは一体どちらのメーカーが作ったものなのか判断が付かないことがあります(売り手も判断がつかずにバカラもしくはサンルイと表記しているケースも少なくありません)。


このように一部の商品ではプロでも見分けるのが難しいとされるバカラとサンルイの類似性には理由がありました。


というのも、じつはバカラは1806年に一度倒産しているのですが、この時にサンルイと合併する事によって完全倒産を免れていたんです。この時点でサンルイはクリタルメーカーとして確固たる地位を築いていたので、バカラは当然この時期にサンルイからクリスタル製造のノウハウを受け継ぎます。その後1816年にバカラもクリスタル工房を開いてクリスタルの製造を開始します。


しかしバカラとサンルイの合併はその後1860年ころまで継続されていたため、この時期の両者の製品造りには類似点も多く、区別が難しいものも多く存在するといわれているわけです。


20世紀以降の製品は各メーカーの独自性を色濃く反映させたシリーズ展開も増えことや資料が充実していることから見分けることが可能なものも多く、加えて1936年以降の製品にはブランドサインが明確に記されるようになったため*1、その判別は容易になりましたが、特にサインの無いアンティークに関しては判別が難しいことに納得の理由があったんですね。

サンルイのグラスの魅力

サンルイのグラスは知名度的にはバカラと比べて低い傾向にはあるものの、バカラをはじめとした一流ガラスメーカーに負けず劣らずの品質を誇っています。


バカラが男性的な製品を多く作り出しているのに対し、サンルイは全体的に優雅で華やかな女性的な製品が多いように思われる事も"女王"と呼ばれる所以かもしれません。


金を用いた華やかなデザインの製品が多数見受けられるのが特徴で、グラス製品などでは赤ワインのような色のあるお酒を飲むときに素晴らしく豪奢な印象を与えてくれるイメージですね。


好みにもよると思いますが、一見似ているようにえるこれらのガラスも、ブランドごとに並べて見比べてみると特徴が掴めてくると思います。どちらにもそれ相応の魅力がありますから、名前だけで選ぶのではなく、製品のデザインや使用するシチュエーションを想定して選んでみると選択肢が広がるのではないでしょうか。

サンルイの代表的なシリーズ

トミー

サンルイといえばトミーという人もいるほど代表的なシリーズ。1928年のリリースで、現在に至るまで細かい仕様変更はあるものの根強い支持を受けているグラスです。


サンルイらしい気品あふれるフォルムに細かいカットが特徴。カラーの入ったものもあり、トミーだけでコレクションが成立するほどバリエーションがあります。

ディアマン

ベース(台座)部が特徴的なカットになっているディアマン。現代ではこの手のグラスはあまり使用される機会がないのですが、安定感のある機能性とシンプルながら存在感のあるカットが印象的です。

クリュニー

こちらもサンルイを代表するモデルであるクリュニー。金彩版やシンプルなデザインのものなど多様な展開が行われています。ねじれたような特徴的なステム部がポイント。フランス、ブルゴーニュ地方の同名の村が由来と言われていて、どこか可愛らしいデザインがサンルイらしいモデルですね。

金彩系のグラス

筆者的にはサンルイというと金彩を多用する煌びやかなデザインも特徴のひとつとして考えています。バカラや他のブランドにも金彩グラスは多々ありますが、サンルイは極自然に金彩を取り入れているイメージで、華やかなデザインと相まって非常にグッとくるアイテムも多いですね。


あまり金彩好きではないのですが、サンルイの金彩にはついつい惹かれてしまいます。

ペーパーウェイト

サンルイといえばペーパーウエイトという人もいるほど代表的な製品。19世紀半ば、郵便システムが確立されはじめたことによりペーパーウエイト(いわゆる文鎮)の需要が急増。そこに目を付けたサンルイがガラス製のペーパーウエイトを展開したというワケです。


多くの文人や芸術家も使用していたといわれるサンルイのペーパーウエイトは文筆家には憧れのアイテムといえるでしょう。

サンルイの価格や店舗は?

サンルイは歴史のあるガラスメーカーで、市場ではアンティークや現行品などが混在しているため、価格帯をひとくくりにすることはできません。一概にアンティークだから高いわけでもなく、モデルそのものの稀少性やサイズ、コンディションによっては現行品よりも安く流通していることもあり、ヤフオクや骨董市を利用することで一脚5000~10000円くらいで思わぬ掘り出し物を手に入れられることもあります


いっぽうでニセモノや類似品との見極めの問題もありますから、正規価格で現行品を買った方が安全とも言えます。ただ、サンルイの正規取扱店は調べた限りでは日本には展開していないようです。*2

まとめ

バカラと対を成すともいえるガラスブランド・サンルイについてご紹介して参りました。日本では圧倒的にバカラの知名度が高いですが、サンルイも負けず劣らずの品質のアイテムが多いので、他人と差をさけたいならサンルイはオススメできると思います。


バカラが無骨すぎる・・・という方にも、それと比べてやわらかいデザインのものも多いので注目してみましょう。


参考記事
www.oishikerya.com
www.oishikerya.com

*1:1936年以前にも紙製のブランドシールが貼られていた時期がありましたが、現在ではほとんどが剥がれ落ちてしまっているため参考にならないことも多い

*2:昔丸の内にあった店舗は閉店している模様。情報求む。