
数ある砥石のなかでも根強い人気を誇るのが松永トイシ株式会社から発売されている「キング砥石」シリーズです。
家庭用からプロ用まで幅広いニーズに応える豊富な商品展開と人造砥石ならではのお得な価格帯がポイントですが、やはりそれ以上に砥石専門会社ならではの安定した性能に人気の秘密があると思います。
筆者も複数の砥石を持っていますが、特にキング砥石の番手6000の仕上げ砥石のシリーズ(主に「キング仕上砥 S」シリーズ)は料理を始めたことから長年お付き合いさせて頂いています。
本記事では本格的に包丁のお手入れをしたい人にぜひ手を伸ばしてほしい「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」をレビュー、評価していきたいと思います。
- 松永トイシの「キング砥石」シリーズについて
- 「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の特徴
- 「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の使い勝手を評価
- 「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」をおすすめできる人
- 「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の評価まとめ
松永トイシの「キング砥石」シリーズについて
キング砥石の魅力
松永トイシは刃物のお手入れアイテムを扱う会社です。
アマからプロまで刃物のメンテナンスに関するアイテムを幅広く展開しており、日ごろから刃物を扱っている方であれば知らない人はいないメーカーではないでしょうか?
数あるシリーズのなかでも、人造砥石*1のシリーズとして根強い人気を誇るのが「キング砥石」です。
もともと人造砥石は天然砥石と比べて精度が粗く刃を傷つけやすいといわれてきましたが、キングシリーズでは業界最大手のノウハウ、永年の研究の積み重ねと最新の技術によって天然砥石に引けを取らない抜群の砥石を展開しています。
豊富なキング砥石のラインナップ
キング砥石シリーズでは「キングデラックス」「仕上げ砥石」「45シリーズ」「55シリーズ」「65シリーズ」「砥石の王様」とブランド内でさらに6つのシリーズを展開しています。
砥石は用途に応じて選ぶ必要があり、「仕上げ砥石」は砥ぎの最終工程で刃を整える工程に使います。
一般的家庭や複雑な調理(主に鮮魚や塊肉の処理、繊細な飾り切り、精密な切り口を求めるなど)をしない飲食店であれば1000番前後の中仕上げ砥石で刃先を整えてから4000~6000番の仕上げ砥石で切れ味を洗練させる2段階の工程でじゅうぶんです。
今回ご紹介するのは筆者が普段愛用している「仕上げ砥石」のS(6000番)の砥石です。
キング砥石ではほかにも番手(砥石の粗さ)別に多数のアイテムが展開されているため、自分の用途に合ったものを選びましょう(先ほども述べたようにまず揃えるなら中砥石(1000番くらい)で仕上げ砥石はその次です)。
今回紹介していくキング砥石の仕上げ砥石。
中仕上げ用(1000番)のキング砥石が欲しい場合はコチラ。1000番だけでも複数種ありますが、同ブランドなので大きさの違い、すべり止めの有無、微妙な質の差です。よほど砥ぎなれていないと優劣はあまり感じないと思います。
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の特徴
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」は正式名称「キング仕上砥 S-1」「キング仕上砥 S-2」「キング仕上砥 S-3」のサイズ違いの3種類からなる仕上げ砥石のシリーズです。
キング砥石は他のシリーズでも6000番の仕上げ砥石を展開していますが、この「キング仕上砥 S」のシリーズが最も評判がよく、じっさいに筆者が昔働いていた飲食店でも職人さんがこの砥石を使用しており、真似してそのまま自分でも使っています。
番手が6000番なのでかなりの切れ味に仕上げることができます。
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の使い勝手を評価
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」はプロも推奨するほどで非常に使い勝手がいい砥石です。
筆者は1000番の中仕上げ砥石で整えた包丁をこの6000番の砥石で仕上げていますが、砥ぎにも力がいらず軽く砥ぐだけでしっかりと砥げている印象です。
吸水には比較的時間がかかるので使う前は少し長めに水にさらしたほうがいいでしょう。
すべり止め付の台座がついていますが、こちらはこれ単体ですべらなくなるほどの性能はないので別途下に濡れたタオルなどをひいてすべり止めしてください。
砥ぎに熟練している方であれば中仕上げくらいで使って8000~10000番の砥石で最終仕上げを行うのでしょうが、一般的には6000番のこの砥石で十分に仕上がります。
仕上げ砥石初心者の方や日常的に砥ぎを行うご家庭ないしは飲食店の方にも十分におすすめできるレベルです。
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」をおすすめできる人
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」は仕上げ砥石を探している人全般におすすめできる商品です。
そのなかでもはじめて仕上げ砥石に挑戦する人、最低価格帯の砥石よりワンランク上の仕上げ砥石を探している人、プロでも使える機能性の仕上げ砥石を探している人に適しています。
筆者の場合は比較的調理回数は多いですが、週に1回ほどこの「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」でメンテナンスを行い、一ヶ月に一度くらいで1000番の砥石を併用して刃を修正しています。
この習慣で毎日調理しても3000円クラスの包丁を10年以上快適に使い続けています。*2
日常的に砥ぎ作業ができるなら日々のメンテナンスを「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」にして、数週間に一度番手の粗いものも使って修正するのもオススメです。
「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の評価まとめ
本記事は「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」の特徴とレビュー/評価を行ってきました。
砥石は複数所持しており、昔飲食店で勤めていたときにいろいろな砥石を試したこともありますが、やはりキング砥石の安定感は目を見張るものがありますね。
今回の「キング砥石 6000番 仕上げ砥石」はもちろん、一式すべてキング砥石で揃えるのも間違いなくてオススメですよ。
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