世界には無数のチーズが存在しています。今回ご紹介するロマーノプラデラもそんなチーズのひとつ。オランダを代表するゴーダチーズと深い関係のあるロマーノプラデラは、食べるものを虜にする絶品チーズ。
食べたら必ず病み付きになる。非常に美味しいオランダチーズ・ロマーノプラデラの食べ方や特徴をご紹介して参ります。
ロマーノプラデラの特徴
ロマーノプラデラはオランダ産のチーズです。このチーズは同じくオランダ産のチーズとしてはおそらく最も知名度の高いゴーダチーズの長期熟成版で、一般的には3年以上寝かせたゴーダをロマーノプラデラと称しているようです。(厳密な定義については調べても出てこなかったので割愛。詳しい方がいればぜひご教授ください・・・ちなみに五年寝かせたゴーダというのを見たことがあるので、ゴーダの長期熟成もの=ロマーノプラデラというのには語弊がありそうな気がしますね。)
ゴーダチーズ
オランダを代表するチーズで、世界中で愛されていますが、日本でも親しまれています。
マイルドな味わいは、日本人の嗜好にもっともあったチーズとも言われ、そのままおつまみや軽食、サンドイッチなど、幅広い料理に利用できます。
熟成の若いものは、クリーミーでさっぱりとしていますが、熟成が進むにつれて、芳醇な香りとアミノ酸由来の旨みが増し、コクがでます。
プロセスチーズの原料にもなっています。雪印メグミルク チーズクラブより引用(http://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/gouda/)
チーズは熟成が進むと旨味成分が増え、味がどんどん濃くなっていきます。このあたりはハードチーズの特徴で、似たものだとパルミジャーノやミモレットが挙げられますね。
加えて長期熟成の割には値段が異常に安く、同じくらい熟成したパルメザンチーズなどと比べると2~3割は安いような印象です。
ロマーノプラデラの味
ひとことで濃厚な旨味としっかりした塩気、ミルク由来の甘みが融合した非常に美味しいチーズです。ゴーダを食べたことのある方ならわかると思いますが、ナチュラルチーズ特有のクセも少ないので、ナチュラルチーズ嫌いな人でも「これなら食べられる!」と食べているのを何度も見てきました。
一度食べると病み付きになってしまう味わいで、しいて例えるなら味噌キャラメルのような風味を持っていると思います。加えてナッティでかすかな酸味も感じられることがあり、濃厚なヨーグルトを彷彿とさせることも。
ゴーダに比べると名前が知られていないため比較的マニアックなチーズと言えますが、一方でチーズ通からは非常に"出来た奴"という認識が強いのではないでしょうか?
ロマーノプラデラの食べ方
ゴーダなどは一般的なのでスーパーなどで小分けされた真空パックのものなどが売られていますが、ロマーノプラデラくらいマイナーなチーズになると本格的なチーズ屋さんで買うしかありません。
そういうところは最低単位のある量り売りが基本なので個人で買おうとしてもこうなります。
こんなに個人で買っても・・・と思いますよね?安心してください。あっという間になくなります。ホントです。
ちなみにコチラ100g強で700円ほどでした。安い、安すぎるよロマーノプラデラ。スーパーでこの量のパルミジャーノかったら1000円越えますよたぶん。
上からもどうぞ。美味しそうです。このちょっとキャラメル色がかった色味が熟成されたゴーダの証です。
ハード系のチーズの切り方には色々な流派があって、大きく分けると薄くスライスする派とぶつ切りや塊でカットする派がいます。切り方によっても味の感じ方は違うのでここはこだわりたいところですが、筆者はロマーノプラデラに関しては薄くスライスしてます。
もとの味が濃いのでスライスでも十分に味が楽しめ、むしろ口の中で溶けやすくなるので風味を感じやすくかつ液体(酒)との相性が良いと言うのが理由です。
塊で買うと困るカット方法ですが、ハードチーズは外側と内側では味が異なるので一切れに両方入るようにスライスするのがポイントです。
また、ゴーダやロマーノプラデラは外側をワックスで固めて保護していて、量り売りの場合はそのまま販売されることも多いのですが、ここはカットします。
こんな感じ。少なく見えますけど味が濃いのでパンのおかず、酒のつまみとしては最高です。
ロマーノプラデラの保存法
塊で買ったチーズは保管が大変・・・とおもうかもしれませんが、ゴーダやロマーノプラデラのようなハード系のチーズはさほど気は遣わなくて大丈夫です。ラップでくるんで(ぴっちりと表面を覆う事)あれば新聞紙でさらにくるんで野菜室にいれられればベスト。
チーズは乾燥を嫌います。また、温度が低すぎると味が薄く感じられるのですが、ロマーノプラデラの場合は薄くカットする時点で温度がだいぶ室温に寄るので、乾燥だけ気を付けてれば一か月程度は余裕かと。
食べられなくなるとカビが生えたり異臭がするので、その辺をチェックしながら、出来れば一か月くらいでは食べきる様にしましょう。ラップは毎回買えるのが基本です。
まとめ
とても美味しくてお値打ちなチーズの紹介でした。チーズ好きからチーズ苦手な人までオススメしたいのでぜひ。ちょっと柔らかいのでパルメザンのように粉状には出来ないかもしれませんが、基本のチーズとして常備するのもオススメ。料理にも使えます。
なおチーズは同じ種類でも扱いによって味わいが大幅に変わる繊細な食材です。そのため「どのお店で」チーズを買うかも最終的な満足度に大きく関係します。スーパーなど冷蔵スペースで適当に保存されているものは避け、必ず湿度や温度を管理しているチーズ専門店から購入するようにしましょう!
近くに専門店がない方は筆者も御用達のオーダーチーズドットコムでお取り寄せもオススメ。種類も非常に豊富で、チーズ専門店といえどこれだけの品ぞろえがあるところはあまりないですよ!