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グレングールドおすすめの名盤7選!愛聴歴10年の筆者が主観で選んだ聴いてほしいCD

グレングールドの名盤


グレングールドというピアニストはアクのある人物が多いとされる著名なピアニストのなかでも特に変わった人物だったといわれています。


じっさいに演奏している姿が録画された動画をみるとその演奏のスタイルは非常に独特で、彼の残した著作やインタビューの数々からも独創的な思考の持ち主であったことが垣間見えます。


クラシック業界というおそらく非常に権威的な世界のなかでもその評価は真っ二つに分かれるといわれているピアニストですが、その独特な演奏はクラシックファンのみならず多くのリスナーに愛されています。


事実、クラシックにあまり興味のなかった筆者が10年前にクラシックに本格的に興味を持つきっかけになったのもグレングールドでした。


そこで本記事では10年間愛聴してきたグレングールドの作品群のうち、超個人的な主観のもとでおすすめの名盤を選定してみました。


もしなんらかの理由でグレングールドに興味を持ち、これから聞いてみたい・・・という方、特にクラシックに特別に深い知識を持っていない方に参考にしてもらえたら幸いです。



筆者はクラシックについての造詣が特別に深いわけではありません。


日ごろからクラシックを愛聴していますが、体系的な知識などは持ち合わせておらず、直感や知り合いからのオススメで手当たり次第に演奏を聴いていくスタイルです。


そのためクラッシクファンの方にとってはお見苦しい表現もあるかもしれませんが、一人のリスナーの意見としてご覧いただけますと幸いです。



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グレングールドというピアニスト

天才ピアニスト、グレングールドの誕生

グレングールドは1932年9月25日、トロントに生まれたカナダ人ピアニスト。


7歳にしてトロントの王立音楽院合格、1944年、地元トロントの演奏会で優勝し翌年にはデビューを果たす。1946年にはプロとの共演を果たし、トロント王立音楽院を主席卒業。


絵にいたような天才ピアニストとしてその才覚を若くして発揮するグールドが世界中に名をとどろかせたのは1956年に発売されたバッハの「ゴルトベルク変奏曲」でしょう。


グールドのゴルドベルクは今なおグールドの代表作であり、ゴルドベルク演奏の代表作として語られている


今となってはバッハの代表的なレパートリーとして認知度も高い楽曲ですが、当時バッハの曲は古臭い印象が強く持たれており、ゴルドベルクはなかでも地味な印象の強い楽曲だったといわれています。


グールドのデビュー盤でもある同レコードはチャート1位を獲得。その後もバッハの楽曲を積極的に研究、録音したグールドはバッハを再発見したピアニストとしても非常に重要な位置づけにあります。

独特な音楽への思想を持つグレングールド

グレングールドはとにかく変わった人というイメージが強い人物で、じっさいに残された資料や映像などから察するにそれは間違ってはいなかったのだと思います。


彼はピアニストと呼ばれることをひどく嫌い、自分はピアノという楽器で作曲を行っている音楽家だと考えていたとそうで、従来の方法にとらわれない非常に自由な演奏スタイル(時として奇妙な)を持っていました。


異常なまでの潔癖症で握手を避け水道水は絶対に口にしないという徹底ぶりで、食事もサプリメントを中心に少量のビスケットやジュースで済ませていたそうです。


こうした奇人的なエピソードと独特な演奏スタイルと天才的な才能とがカルト的な人気を集める要因になったであろうこともあってか、クラシックファンからはグールドはクラシック音楽の演奏家ではないといわれることも少なくありません。

クラシックに興味がない人にもオススメしたい"音楽家"グレングールド

しかしクラシックに特別な造詣がない人にこそグレングールドは刺さりやすい音楽家だと筆者は思います。


じっさいに筆者自身もグールドの形式ばらない自由な演奏がもともと聞いていたジャズと共通するように感じて聞き始め、そこから他のクラシック音楽にも触れるようになりました。


ぜひグレングールドの世界を堪能してほしい


理論的なことや文化的な背景まで加味したうえでグールドをどのように位置づけるかは専門家の方々に任せるとしましょう。


ここではクラシックになんとなく興味のある方、グレングールドという音楽家が気になっている方、ピアノ音楽でなにか自分の知らないものを探している方にぜひ軽い気持ちでグールドを聴いてみてほしいなと思っておすすめの名盤をチョイスさせて頂きました。



グレングールドおすすめの名盤7選

バッハ ゴルドベルク変奏曲(81年録音版)

J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(81年デジタル録音)

J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(81年デジタル録音)

グレングールドといえばバッハ弾きの名手であり、グールドのバッハといえばやはりゴルドベルクを避けて通ることはできません。


グールドは彼のキャリアにおいてもっとも重要な意味を持つこの曲を2回録音しています。


こちらの81年の録音はグレングールドの晩年に演奏・録音された2度目のゴルドベルクです。


老成したグールドの姿が印象的なパッケージ


後程もうひとつのゴルドベルクについても紹介しますが、一回目の録音と比較するとまず大きく異なるのが演奏時間です。一回目が36分、こちらの二回目の録音は50分で約1.5倍の時間をかけて弾いています。


それだけ聞くと若い頃の尖っていて勢いのある演奏が老成して落ち着きを持ったのか・・・と考えてしまいそうですが、そこはグレングールド。


やはり晩年の演奏も即興演奏的な要素が強く、ジャズファンにもグールドラバーが多いのがよくわかる演奏だと思います。


いっぽうでこの録音の頃にはすでに病魔に蝕まれ、余命幾ばくの状況(82年没)であったことも忘れてはなりません。


若い頃の端正な顔立ちとはうって変わってジャケットに写る老成し衰弱したグールドの神経質そうな顔がこの演奏に感慨を与えます。


個人的にグールドの演奏を聞くならまずはこの演奏を聞いてほしいですね。


バッハ ゴルドベルク変奏曲(55年録音版)

J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル録音)

J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル録音)


こちらはグールドのキャリアのスタートであり、その名声を一躍確固たるものへと押し上げた記念碑的な名盤でしょう。


この録音当時バッハのゴルドベルクはピアニストのレパートリーとして一般的ではなく、ましてやデビュー盤で録音すべき曲ではないとスタッフ内で反感も大きかったようです。


しかしそんな意見を押し退けて独自のスタイルで演奏されたこの盤が大ヒットします。


グールドのゴルドベルクが他の演奏者と異なるのは素人でも一度聞き比べれば明らかで、なによりもその録音時間の短さがそれを物語っています。


通常60~70分程度かけて演奏されるこの曲をグールドはこのときなんと36分という驚くべきスピードで弾ききっています


素人の筆者でさえはじめてこの録音を聞いた時はグールドの演奏に疑問を感じてしまうほどでした。


しかし聞けば聞くほど、他の走者の演奏と聞き比べれば聞き比べるほどこの演奏はストレスがなく軽やかで、それでいてどこか叙情的に感じられる不思議なものだと感じるようになったのです。


この録音はぜひグールドの晩年のゴルドベルク、そして他の演奏者のゴルドベルクと聞き比べて楽しんでほしいと思います。


バッハ パルティータ

バッハ:パルティータ全曲

バッハ:パルティータ全曲


平均律やゴルドベルクと比べるとクラシックになじみのない人にとってはマイナーな印象の強いパルティータ


しかし一般にはこの2曲と並ぶクラヴィーア組曲の傑作であり、また集大成であるという見方が強いバッハにおける非常に重要な曲でもあります。


グールドは全部で6つに分かれるパルティータを5→6→1→2→3→4と7年もの歳月をかけてじっくりと録音しています。


グールドのバッハを聴くなら避けては通れないパルティータ


平均律やゴルドベルクと比べると瞑想に耽るような静けさを備えたパルティータ。他の演奏者と比べてグールドのパルティータは素人耳に聴いても何層にも深く折り重なったような厚みのある演奏のように感じられます。


深淵へと真理を探りに行くような世界観が感じられ、グールドのバッハのなかでも特に聞いてみてほしい名盤です。

バッハ 平均律クラヴィーア曲集

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全曲)

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全曲)

バッハのピアノの曲の中でもとりわけ高い知名度と人気を誇るのがこの平均律クラヴィーア曲集でしょう。


今に至るまでたくさんのピアニストが録音してきた曲であり、グールドも例にもれず1962年から71年まで10年間もかけて第一巻と第二巻を録音しています。


多くのピアニストが挑戦した平均律。膨大な録音が残されるなかでグールドを挙げる人も多い。


終始疾走感あふれる演奏で時として張り詰めた糸のように重苦しくなりがちな演奏も多くあるなかでグールドの平均律は飽きることなく最後まで聞き進められます。


それまで平均律に魅力を感じなかった人でもグールドの演奏で最初から最後まで通して聴くことで曲自体の魅力に改めて気付くことができるのではないでしょうか?


筆者もグールドで平均律の魅力に気付き、以来積極的に他の奏者の平均律も愛聴するようになりました。


グールドは聴衆に聴かせる演奏というよりも自分自身に没入していく演奏をする人だと思いますが、そうした演奏が結果的に聴衆に耳を離せなくさせることに繋がっているというのは非常に興味深いことですね。

ブラームス 間奏曲集

ブラームス:間奏曲集、4つのバラードより&2つのラプソディ(日本独自企画盤)

ブラームス:間奏曲集、4つのバラードより&2つのラプソディ(日本独自企画盤)

モーツァルトやショパン、リストが嫌いで特にショパンなどに関してはほぼ録音を残していないなど作曲家の好き嫌いはあったようですが、そんななかで彼の弾いたブラームスの作品群は高く評価されているようです。


ジャケットも実にクールでぜひ手元に置いておきたい一枚


特にこの間奏曲集はグールドの名盤として挙げる人も多く、筆者も知人のグールド好きから一番好きな作品としてすすめられて以来愛聴しています。


グールドらしい内省的で深く沈んでいくような演奏で、秋から冬にかけての寒い時期にじっくりと聞き入りたくなる名盤でしょう。


ベートーヴェン 運命・田園

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(リスト編曲ピアノ版)(期間生産限定盤)

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(リスト編曲ピアノ版)(期間生産限定盤)

今回紹介している作品の中ではちょっとイロモノ感のある演奏です。


ベートーヴェンの運命といえば交響曲第5番に位置づけられる名曲で「ジャジャジャジャ~ン」ではじまる印象的なイントロがあまりにも有名です。


そんな運命と交響曲第6番にあたる田園をピアノ一本で表現したのがこちらの録音です(編曲はフランツ・リスト)。


ベートーヴェンの交響曲はフランツリストによって一通り編曲されている。グールドが演奏しているのもリスト編のものだ。


本来交響曲として重層的に作られている曲をピアノだけで演奏することで特有の重厚感はなく軽やかに感じてしまうため交響曲ファンからすればけったいな作品になってしまうのかもしれません。


運命の演奏は異常なまでに速いテンポで第一番を弾ききったかと思うと二番以降は突然のスローペース。グールド節が炸裂した演奏ですが、耳なじみのある曲目をグールドのピアノで楽しむのも悪くありませんね。

モーツァルト ピアノソナタ

Glenn Gould Plays Mozart: the Piano Sona

Glenn Gould Plays Mozart: the Piano Sona

モーツァルトに対してあまり良い印象を持っていなかったといわれるグールド。


しかし半ば嫌がりながらもモーツァルトのピアノソナタはすべて録音しています。


そうした背景もあってかこの録音は他の演奏と比べるととにかく軽やかであっさりと演奏しているようです。


いかに嫌いといえど避けては通れないモーツァルトの楽曲。


正直グールドのモーツァルトをそんなに良いと感じたことはありませんでした。


しかし今回記事を執筆するにあたって改めて手持ちの音源を聞き直していると、グールドの他の楽曲と比べてじつに淡々と弾いているさまが目に浮かぶようでこれはこれで面白い作品かなとピックアップしてみました。

グレングールドおすすめの名盤のまとめ

本記事では孤高のピアニストであるグレン・グールドの名盤紹介を行ってきました。


多分に筆者の独断と偏見が入り交じった記事となってしまいましたが、難しいこと抜きにしてもグールドの演奏は楽しめるよ!ということが伝われば嬉しいですね。


これを機にぜひグレングールドの演奏を聞いてみてください。



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