おいしけりゃなんでもいい!

身近にある美味しいものを探したい。おいしけりゃ、なんでもいいんだけれど。

スポンサーリンク

渋谷毅のソロアルバム「フェイマス・メロディーズ 」「フェイマス・コンポーサーズ」再販

f:id:bollet:20180809200349j:plain


ずっと絶版状態で中古でもそこそこの価格がついていた渋谷毅のソロアルバム「フェイマス・メロディーズ 」「フェイマス・コンポーサーズ」がついに再販されました。


これほどに素晴らしいアルバムがなぜ絶版状態なのか不思議だったので今回の再販は「やっとか」という印象です。せっかくなのでこのアルバムについて少しだけお話しましょう。

渋谷毅とは?

渋谷毅は日本のジャズピアニストであり、作曲家・編曲家でもあります。東京芸術大学音楽学部作曲科を中退していて、奥さんは同じくピアノを生業とする清水くるみさん。1939年生ですでに80近い年齢ながら、今でも精力的に音楽活動をされているミュージシャンでもあります。


20世紀後半の日本の音楽シーンを走り抜けてきた渋谷氏は音楽にあまり精通していない人にとっては誰もが知るような人物ではないかもしれません。筆者も今回紹介するアルバムを聴くまではその存在を認知していませんでした。


1980年代からは作曲家としてNHKの『おかあさんといっしょ』の音楽を担当していたそうなので、おそらく30代前後の世代の人は意識せずとも彼の音楽に触れていたのかもしれません。近年では2007年に「嫌われ松子の一生」の音楽を担当し第30回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞しています。


渋谷毅と2枚のソロアルバム

さて、そんな渋谷毅氏のソロアルバムに出会ったのはもう10年ほど前でしょうか。当時ジャズに興味を持ち始めていた筆者が行きつけだったお店のマスターに教えてもらった1枚が渋谷毅の「フェイマス・メロディーズ 」でした。



アイルランド民謡である「DannyBoy」からはじまる32分の短いソロアルバムは、そのタイトルの通りどこか耳馴染みのあるメロディを持った曲を淡々と弾いていくシンプルなアルバムです。


ゴリゴリのジャズラバーからすれば物足りなさすら感じる枯れたような演奏が筆者の胸にグサリと刺さり早速CDを探したのですがすでに絶版。中古でもそこそこの値がついていて、無理して買うところまでは至らず10年近い歳月が流れていました。


その後、つい先日にふとこのアルバムについて調べているとアマゾンで8月に再販がかかることが告知されていてすぐにポチってしまい、同時に再販されていた姉妹アルバムの「フェイマスコンポーサーズ」と共にようやく手元におさまったというワケです。



デジタルの音源としては持っていて、すでに何度となく繰り返し聞いていた耳馴染みのある演奏。でも改めてCDで手に入れて、何年かぶりに改めて何もせずにじっくりと聞き入ってみると「あぁ、やはり買ってよかったな」と思わせる魅力がこの二枚のアルバムには確かに存在していました。

哀愁と懐かしさを漂わせる「フェイマス・メロディーズ 」と「フェイマス・コンポーサーズ」

「フェイマス・メロディーズ 」と「フェイマス・コンポーサーズ」。この2枚の魅力はなんといってもいぶし銀の渋谷氏による素直で優しい演奏でしょう。派手さは一切ありませんが、頭をからっぽにして、心もからっぽにして、ただそこに音楽が流れているだけで良いという空間を作り出してしまうアルバム。


筆者はお酒片手にぼーっと過ごすのに最適なアルバムだと思っていますが、酒すらなくぼーっとするのもアリ。


そしてアルバム全体に広がる「哀愁」「懐かしさ」。なんだかこのアルバムを聴くとても哀しくなる。でもその哀しさは決してネガティブなものではなく、昔を懐かしむものだったり、過ぎゆく季節を惜しむものだったり・・・。まさに夏の終わりに感じる寂しさを表現したようなアルバムだ思うのです。



渋谷毅 "Skating In Central Park"
「フェイマス・コンポーサーズ」より1stトラックの"Skating In Central Park"


さすが国を代表する児童向け番組の担当を任されるだけあったのか、この2枚のアルバムには童心を思い起こさせるような純粋さも兼ね備えています。


疲れたとき、嬉しいとき、怒っているとき、悲しいとき・・・日常生きているとさまざまな心情の起伏がありますが、このアルバムはそうした起伏を良い意味で取り去ってなだらかに調律してくれる・・・そんな気がするんですね。

まとめ

渋谷毅のこの2枚のアルバムが再販してくれたことに、関係者に多大なる感謝を。そして願わくばこれを読んだ読者の皆さんに、この2枚の珠玉のアルバム渋谷氏の魅力が伝わることを祈っています。



合わせて読みたい記事
www.oishikerya.com
www.oishikerya.com