パパイヤというと皆さんどんなイメージを持っているでしょうか?
なんとなく南国系のフルーツだという印象はあるかもしれませんが、ではどんな味でどのように食べられるフルーツなのかを知っている方は少ないかもしれません。
存在は知られていても楽しみ方を知られていないパパイヤ。その果実としての特徴から味や食べ方まで、じっさいのパパイヤを手に取りながら気になるパパイヤの秘密に注目していきます!
パパイヤってどんなフルーツ?
パパイヤはパパイア科パパイア属の果実で、メキシコあたりを原産とする植物です。
日本では「乳瓜(ちちうり)」「木瓜(もっか)」などとも呼ばれており、その見た目や成長の仕方、果肉の感じからウリ科だと思っている方も少なくないかもしれませんが、パパイヤ科として独立している果物です。
日本を含め、世界中の熱帯地で作られているフルーツで品種も多岐にわたりますが、日本で見かける生食用のものはほとんどがソロ種と呼ばれる品種のパパイヤです。
パパイヤの味
食べたことのない人にとってはパパイヤってどんな味なんだろうと疑問に思うかもしれませんね。
パパイヤの味をなにかに例えるのは少し骨の折れることですが「メロンやマンゴーから香りをとってまったりとさせた味わい」というのが筆者的には最もピンとくる答えです。
酸味はほとんどなく、ほのかな甘みが感じられます。見た目ほどのインパクトはないまったり優しい味わいで、構えて食べると拍子抜けしてしまうかもしれません。
熟したものは南国フルーツならではの芳醇な香りを感じることができますが、それでもパッションフルーツやマンゴーなどと比べるとクセはほとんどなく、非常に優しい味わいのフルーツだといえるでしょう。
パパイヤの産地
世界中さまざまな地で作られているパパイヤですが、日本で見かける輸入パパイヤのほとんどはフィリピン産です。
次いで2011年に「遺伝子組換えパパイヤ」が輸入解禁になったことで話題になったハワイ産、数は少ないですが台湾産も流通しているのを見かけることが出来ます。
ハワイ産やフィリピン産のパパイヤは通年通して生産されているため、果物屋さんや通販を利用すれば年中生のパパイヤを楽しむことが可能です。
また国内でも沖縄、宮崎、鹿児島あたりで生産されており、6~9月頃の夏場に国産パパイヤを入手することも可能です。
パパイヤの食べごろの見極め方と食べ方
完熟すると黄色くなるパパイヤ
パパイヤは未熟なうちは緑で、熟すとともに黄色に変化していくのが特徴です。
生食で楽しむ場合は果皮全体の7割~10割が黄色くなるのを待って食べるようにします。
個体によっては完全に黄色くなる前に傷んでしまうものから100%すべての果皮が黄色くなる物までありますが、色での判断が難しければ全体を軽く押してやわらかさを感じるようになったら食べるようにしましょう。
いずれにせよ全体の50%以上は黄色くなった個体でなければ生食には向いていないといえるでしょうね。
パパイヤの追熟は他の果物同様に常温の風通しの良い場所で置いておくようにし、食べごろに達した時点で冷蔵庫で冷やしてから食べます。完熟した個体は長くはもたないので早めに食べきるようにしましょう。
完熟パパイヤはドライフルーツなどでもお馴染みです。
果物というよりは野菜として食べられる青パパイヤ
パパイヤはだ若いうちは鮮やかな緑色をしています。このような状態のパパイヤは青パパイヤと呼ばれ*1果物というよりは野菜のように調理されて食べられます。
青パパイヤはサラダのようにして食べられるほか、肉を柔らかくする酵素(パパイン)を持つことから肉料理と相性が良いとされます。
パパイヤの切り方
パパイヤの切り方をみていきましょう。
まずはパパイヤの頭の部分を軽く落とします。
縦半分にカット。中に黒い種がギッシリと詰まっています。
種をスプーンなどで取り出します。カボチャやメロンの種とりと同じ要領です。
さらに4等分程度のくし切りにしていきます。
皮を削いでいきます。完熟のパパイヤは実が崩れやすいので気を付けて皮むきしていきましょう。
お皿に盛り付けて完成です。
パパイヤは酸味がほとんどないので、アクセントにレモン果汁などを振りかけて食べる食べ方もあります。個人的にはパパイヤのまったりとした味を楽しむためにも、トロトロに完熟させた個体をそのまま食べるのがおすすめです。
まとめ|パパイヤの味や食べ方は?真っ黒な種の処理や切り方のコツ
意外とその実態の知られていないフルーツ・パパイヤの特徴に迫ってきました。
パパイヤはよくみると青果売り場の片隅などに陳列されていることも少なくないフルーツです。
見かけたらぜひ手に取ってパパイヤを味わってみてはいかがでしょうか?きっと新しい味覚を楽しむ事ができるはずですよ。
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*1:最近では品種改良によって青パパイヤ専用として栽培されている品種もあるそうです