例えば、皆さんは激辛の麻婆豆腐やカレーライス、サルサソースのたっぷりかかったメキシコ料理などを食べる時にお酒をあわせるとしたら何を選ぶでしょうか?
おそらく多くの人は「ビール」を選択することでしょう。
辛い料理を食べた後にキレのあるビールを流し込むと、ビールの苦みが辛さを中和すると同時に辛さの刺激で渇いた口がいっきに潤されてますよね。
不思議と普段はビールを飲まない人でも「辛い料理と一緒に楽しむと美味しく感じる」という人は少なくありません。
そう、ビールと辛い物の相性はバツグンなのです。
ではビールに唐辛子を入れて作ったら、きっとおいしくなるんじゃないか?
そんなことを思いついた人が世界にはたくさんいます。
本記事ではチリビールと呼ばれる唐辛子を使って作られたビールの魅力と日本でも楽しめるブランドを紹介していきましょう。
- 唐辛子を使って作られるチリビール
- チリビールの魅力と楽しみ方
- チリビールブランドは通販できるのか?
- チリビールの作り方
- 唐辛子入り⁈チリビール(chili beer)の魅力と通販できるブランドを紹介!のまとめ
唐辛子を使って作られるチリビール
チリビールとは唐辛子を副材料に使って作られるビアスタイルの総称です。
なかには唐辛子をそのままボトルに沈めているビールもあり、聞いただけで辛そうなビールですよね。
主にメキシコを代表するビアスタイルですが、唐辛子とビールの相性に目を付けた世界中のビアメーカーが魅力的なチリビールを生み出しており、近年ではさまざまなチリビールを楽しむことが可能に。
辛さを前面に押し出したものからあくまでフレーバーや旨味を抽出する目的で使用しているものまで、楽しみ方も多様化しているんですよね。
チリビールの魅力と楽しみ方
唐辛子といえば辛い香辛料というイメージがありますが、じつは強烈なうまみ成分を有した食材でもあります。
つまり唐辛子を使うことで辛さだけでなく旨味も感じるビールになるわけです。
加えて唐辛子特有の香りがなんとも食欲をそそるといいますか、非常に食事とも相性のいいビールに仕上がります。
チリビールは辛さをしっかり持っているものから、香りや旨味だけがいい塩梅でビールに溶け込んだだけで辛さを感じないものまでさまざま。
辛さの強いタイプのチリビールはトマトジュースで割ったりレモンやライムの果汁をしぼって飲むと爽やかでおいしく楽しめますね。
チリビールブランドは通販できるのか?
チリビールは日本に輸入されていないもの、ブランドによってはシーズン限定で生産するものなどがあります。
そのため日本で安定して楽しめるチリビールは限られてきます。
残念ながら調べた限り現在チリビールはそのほとんどが国内在庫のない状態で、なかなか手に入れることは難しいことが分かりました。
今回はチリビールのブランド紹介と合わせてそれぞれのチリビールの販売情報についても補足していきます。
チリビール
メキシコのチリビール。
ネットでチリビールや唐辛子入りビールを検索するとほとんどコレがヒットします。
日本ビール株式会社が輸入をしていましたが、2021年4月現在は欠品中。会社のサイトの商品リストから消えているところを見ると取り扱い自体が終わってしまっているのかもしれません。
流通当時に飲んだことがありますが、非常に辛さが強く単体で飲むよりもトマトジュースで割って飲む用という印象でした。
ただ不思議とクセになる味わいで、また流通が再開したらもう一度飲んでみたいところです。
ROASTED HATCH CHILI
アメリカのカルデラブリューイングがおそらく定番で発売しているチリビール。
カプサイシン的な辛さは薄目で唐辛子の風味と旨味が綺麗に出ており、非常に飲みごたえのある味わい。
ベースのビールはスッキリしているのに唐辛子が加わるとこんなに豊かな味になるんだ、と感動したビールのひとつです。
楽天やアマゾンでの取り扱いはありませんが、蝦夷麦酒さんから通販可能です。
島とうがらしエール
二杯目は宮古島マイクロブルワリーの島とうがらしエール。ここの店主様との共同開発らしい。仰る通り辛旨!たらし揚げと宮古島のもずくと共に。ビバ沖縄! pic.twitter.com/1TlXDWmR0x
— Y.K-öl-yama/E.ori (@iorithesloth) February 29, 2020
宮古島マイクロブリュワリーが限定生産しているとうがらしエール。
残念ながらこちらも限定生産ゆえに入手は困難。
いちおう公式通販サイトがありますが、セット販売のみなので島とうがらしエールは通販対応していない可能性もありそうですね。
チリビールの作り方
入手が難しいチリビールですが、どうしても辛いビールを試してみたい方は自作のチリビールに挑戦してもいいでしょう。
一見すると適当に市販のビールに唐辛子を漬け込めばOKと思うかもしれませんが、そう簡単にことは運びません。
ビール程度のアルコールで唐辛子の辛味や旨味を抽出するには時間がかかるため、先にビールのほうが泡が抜けるうえに酸化・劣化して飲めなくなってしまいます。
そこでオススメなのは市販のウォッカに唐辛子を漬け込んでビールに少量加える方法。
ウォッカのアルコールならば種を除いて割いた唐辛子なら1日、丸のままの唐辛子でも1~2週間程度漬け込めば辛さを抽出可能。
唐辛子の旨味成分であるグルタミン酸はアルコールに溶けにくいですが、ウォッカも60%程度は水なので時間をかければ多少の抽出は可能。
もっとしっかり抽出したければウォッカ自体を加熱してから漬け込むのもいいでしょう。
アルコールは軽く飛びますが、もともとアルコールの添加は目的ではないので問題ありません(もっといえば軽く温めた程度ではウォッカくらいのアルコールはさほど飛びません)。
唐辛子の成分が溶け出たウォッカを少量グラスに注ぎ(ほんの10ml程度からで十分)、好きなビールを少し高い位置から注いで落下の衝撃で混ぜ合わせれば簡単に自家製チリビールが完成します。
個人的に使用する唐辛子は旨味の強い四川唐辛子がおすすめ。
ウォッカは味がクリアでビールの風味を邪魔しないアブソリュートあたりがお手頃でいいでしょう。
この方法ならキリン一番搾りやアサヒスーパードライはもちろん、エール系やスタウトのような黒ビールでもチリビールを楽しめます。
自分オリジナルの組み合わせで唐辛子とビールの相性を探ってみてはいかがでしょうか?
唐辛子入り⁈チリビール(chili beer)の魅力と通販できるブランドを紹介!のまとめ
日本人はビールというとキリン一番搾りやアサヒスーパードライのような苦みとキレのある味わいを想像します。
最近ではクラアトビールブームもあってエール系(特にペールエールやIPA系)のビールはなじみのある方も多くなってきました。
しかしまだまだ今回紹介したチリビールをはじめとした素材感のあるビールや変わりダネのビールは敬遠する人が多いのも実情。
ビールの魅力は他のお酒と比べても作り方が自由で作り手の数だけ無限に表現があるところです。
それはワインやウイスキーのように狭い条件の中で作り手の個性を描くのとはまた違った魅力といえるでしょう。
ぜひ皆さんもこれを機会に(チリビールは残念ながら気軽に手に入れることは難しいかもしれませんが)いろいろなビールに挑戦してみてくださいね。
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