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世界に誇る山崎・白州・響の三大サントリーウイスキーはどう違うのか

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今、空前のウィスキーバブルが訪れています。
特にサントリーが展開するブランドウィスキーはどれもバカ売れ。出荷制限をかけるなどして対応する事態に・・・。


そんなバカ売れサントリーウィスキーの代表作といえば「山崎」「白州」「響」の三銘柄。
どれもそこそこ良いお値段ですが入手困難というのですから、その人気のほどがうかがえます。


では、この三銘柄。名前は知っていても、実際に味や作り方がどう違うのかまでご存知の方はどれくらいいるでしょうか?


今回は「山崎」「白州」「響」の三銘柄の違いを味・製法・価格などからまとめることで、誰かにプレゼントするなら、自宅に一本買うならどれがいいのかを見ていきたいと思います。

「山崎」「白州」「響」の違い

まずは下の画像を見てください。

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ざっくりと三銘柄の違いを甘口/辛口とクセのあるなしで分布図にあらわしてみました。


もちろん味覚は人によって異なりますので一概には言えませんが、経験上では酒屋や飲食店のプロでも大体このような認識でいるかなと思います。


ここでまず覚えてきたいのは、この三銘柄の中で響だけが仲間外れだということです。

ブレンデットウィスキー「響」


図上でも表記していますが、山崎と白州がシングルモルトという大麦麦芽のみを原料に使った単一蒸留所で作られたウィスキーのみで作られるのに対し、響は複数のモルトウィスキーと複数のグレーンウィスキーを混ぜて作られるブレンデットウィスキーなんです。

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ウイスキーの分類における細かい説明はこの記事に任せるとして、シングルモルトとブレンデットでは原則としてブレンデットの方が飲みやすく作られています。また、グレーン由来の甘みも感じやすいのも特徴です。


響は世界のブレンデットウイスキーの中でも単に飲みやすさを追求しただけではなく、卓越したブレンド技術をいかんなく発揮したメロウでリッチな飲み口を持っています。


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単に飲みやすさを追求しただけでなく、さまざまな原酒を計算しつくして混ぜ合わせることで生まれる芸術的で繊細な香味は日本人の職人気質を思わせる仕上がりで世界中のウィスキーラバーから称賛を受けているのです。


シングルモルトがもてはやされる現代において、響は完成された真のブレンデットとしてさまざまなシーンで活躍しています。


合わせて読みたい記事
www.oishikerya.com

響17年の後継商品として発表されたブレンダーズチョイス。一般販売はされないとのことで、飲食店で楽しむしかなさそうです。

シングルモルト「山崎」と「白州」の違いの秘密は水と製法にある

製法、というか原料から異なっている響が山崎・白州と味が異なるのは当たり前ですが、白州と山崎の違いはどこからくるのでしょうか?


山崎も白州も、シングルモルトと呼ばれるウィスキーはある特定の蒸留所(日本酒で言う酒蔵、蔵元)で作られたウィスキーのみを使用してボトリングされています。


山崎なら山崎蒸留所、白州なら白州蒸留所といった名前を冠した蒸留所が存在し、そこで作られています。


山崎は大阪府三島郡島本町山崎五丁目2番1号、白州は山梨県北杜市白州町鳥原地籍2913番地1にそれぞれ存在しており、蒸留所が違えば資本は一緒でも設備や仕込み水、原料、樽材、醸造・蒸留プロセスが異なりますので当然異なる味わいのウィスキーが生まれます。


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以前白州蒸留所の見学へ赴いた際の写真。蒸留所併設のカフェのテラスにて。


以前、白州蒸留所へ見学に行った際に聞いた話によると、仕込み水の影響はとても大きいそうで、白州で使われている水は日本のウィスキーの仕込み水の中でも特に軟水で、これを使用した白州はキレのあるクリアな味わいになるのだとか。


確かに白州は辛口の酒質ですから、これが仕込み水から来ていると言われると納得してしまうとろです。


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左が山崎、右が白州。同じ12年でも液体の色が若干異なり、山崎の方が色が濃い。


具体的な味の違いや感じ方は人によって差はあるものの、基本的に甘みがあり、まろやかで華やかな山崎クリアでキレがあり、少しピーティー*1な白州という構図で理解しておくと良いでしょう。

シチュエーション別「山崎」「白州」「響」の選び方

続いて「山崎」「白州」「響」の購入を検討している方や飲んでみたいと言う方のためにシチュエーション別にどのようにチョイスすべきかを考えてみたいと思います。

値段から考える

やはり値段は大切です。


ウイスキーは樽での熟成年数が長くなればなるほど高くなります。特に長期熟成のものは在庫もまばらで、値段もあってないようなものです。稀少性が高まれば二倍、三倍の市場価格になることも・・・。


家で飲む用であればスタンダード商品の"響 ジャパニーズハーモニー"か山崎、白州の熟成年数の書いていない通称ノンエイジボトルが基準になるでしょう。


「山崎」「白州」「響」を比べると、スタンダード商品に関しては響が若干高い傾向にあります。基本的には山崎と白州はほぼ同価格帯と考えてよいでしょう。ただし、山崎のほうが品薄の傾向にあることから、お店によっては山崎が高い場合もあります。


しかしエイジング、熟成年数が長くなれば長くなると稀少性の問題からか立場が逆転し山崎に圧倒的な高値がつきます。響17年、山崎と白州の18年を比べると市場価格は山崎>>白州>>響になっているのが面白いですね。

一昔前までは比較的容易に入手できた山崎の18年も今や超高級酒に



響はボトルにも気合が入っているので、最低価格が高くつく一方で、混ぜ合わせているぶん原酒の確保はシングルモルトよりも容易なのでこのような現象が起こるのでしょうね。ブランドバリューもあると思いますが。

入手難度から考える

「山崎」「白州」「響」を比べると、現在圧倒的に品薄なのは山崎だと言われています。事実、近場の酒屋でも入荷は不定期、入っても割当制にしていると言っていました。


ただ、3ブランド全てにおいて以前よりは格段に入手難度はあがっていますので注意は必要です。


※2018年6月現在においては響と白州のラインナップ整理の関係で、むしろ響と白州のほうが入手困難なところもあります。



中でも稀少性の高い山崎は手に入る機会があれば無理してでも手に入れていいかもしれませんね。


特にこのような限定モノは稀少。買えるうちに買っておいても損はないでしょう。

飲み方から考える

どのように飲むのかでも購入すべきものは変わってくるでしょう。

bollet.hatenablog.com


ウイスキーの飲み方は多様ですが、ストレートやロックでじっくりと少しずつ楽しみたいなら山崎の12年や18年、響の17年も視野に入ります。


逆に水割りやハイボールで気軽に・・・というのであれば熟成年数の表記されていない一番安価なボトル、それでも高いなと感じる方は最近サントリーが新たに売り出している知多もオススメです。

知多は響などを作る時に使用されるグレーンウィスキー、大麦麦芽以外の穀物を用いたウイスキーです。グレーンウィスキーはサイレントウィスキーとも呼ばれ、個性が大人しく、飲み口が爽やかなのでハイボールに適しているんです。

少し贅沢ですが、年数表記のない響ブレンダーズチョイスなども割って飲むのに適したウイスキーでしょう。

贈り物にはどれがいいか?

贈る相手やタイミングにもよりますが、どれくらいのランクのものを買うかは別にしても、せめてカートン入りの贈答用らしさのあるものをチョイスしたいところ。

今、サントリーウィスキーのもつパワーは偉大です。ある程度年配の方への贈り物や海外の方への手土産としてはこれ以上ないパワーを発揮してくれることでしょう。

サントリーウィスキーとニッカウィスキーの違い

おまけに同じく日本を代表するウィスキーメーカーであるニッカの三大ウィスキー「宮城強」「余市」「竹鶴」をはじめにお見せしたサントリーウィスキーの味わい分布図に組み込んでみました。


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こちらも個人の感じ方の違いもあるので一概には言えませんが、ニッカとサントリーではその成り立ちも相まって、基本的にニッカの方が通好みで本場(スコットランド)志向、サントリーの方が大衆志向で飲みやすいという特徴があると考えられています。


そのため、宮城狭や余市は味の構成が複雑でサントリ―系より少しずつ通好みな感じに。


甘口・辛口に関しての指標は微妙なところですが、だいたいこんな感じにまとめられると思います(竹鶴の位置づけはすごく悩むところなんですが、基本的には宮城強と余市を混ぜることで両者の突出している個性を相殺して飲みやすくしているという印象)。



感覚的には余市⇔白州/宮城強⇔山崎/竹鶴⇔響といった感じで対応しており、0.5歩分ニッカの方が通好みの濃口・クセアリを狙っているという印象です。


サントリーウィスキーに比べるとまだ入手難難易度は低い


ちなみに竹鶴はピュアモルトという特殊な位置づけで、響と違いブレンデットではありません。具体的には複数のシングルモルトを混ぜたウィスキー(グレーンウィスキーを使わない100%大麦麦芽原料)で竹鶴の場合は宮城強と余市を混ぜていることになります。


その分味わいはしっかりとしていると言えますね。


ちなみにピュアモルトという表現は本国スコットランドではややこしいという理由で使用が禁止されています。

まとめ

「山崎」「白州」「響」の違いを見てきました。

こうやって見てみると同じサントリーのウィスキーでも違いが現れてくることが納得できます。


個性を変えてブランド化することで、人によってドンピシャ好みの商品が分かれる一方で、ぐっとハマりこんでたくさん飲んでくれる人も増えます。


サントリーはこういうブランド化が非常に上手だということを改め実感しますね。
今後しばらくは品薄状態が続くと予想されるサントリーウィスキー。


ぜひ機会があれば試してみてくださいね!


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ウイスキーを飲むさいにこだわりたいグラスについての記事も参考までに。


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お酒好きな方必見!明日がかなり楽になる新世代の二日い酔いサプリを筆者の実体験を踏まえて徹底レビュー!使ってみる価値のあるアイテムはコレだ!

*1:ピーティーはスコッチウィキーに代表される味わいの表現。ピート(泥炭)を使って原料を乾燥させる作業をへることでウィスキーが独特の香味をまとう。はじめは臭く感じるが、慣れてくるとこの要素が無いと物足りなくなる人も