日本の検索エンジンやブロードバンド接続サービスを展開しているエキサイトが運営していたフリーメール「エキサイトメール」が2018年9月18日をもってサービスを停止することが発表されました。
古くからフリーメールの代表的なサービスとして利用者も多かっただけに、今回の発表にショックを受ける人も少なくないことでしょう。今回はエキサイトメール終了に関するニュースのまとめと、エキサイトメールの代わりになるおすすめフリーメールサービスについて紹介していきます。
エキサイトメールを終了、収益性の高い事業へ注力
2004年4月1日よりサービスが開始されていたエキサイトが運営するフリーメールサービス、エキサイトメール。インターネット聡明期に重宝されたフリーメールのひとつで、比較的長い歴史に一度はアカウントを持ったことのある人も少なくないのではないでしょうか?
そんなエキサイトメールが2018年9月18日をもってサービスを完全終了し、メールの送受信・閲覧なども停止され利用が出来なくなることが5月15日に発表されました。
同社では2017年12月21日からすでに新規登録を打ち切っており、ユーザーからいつかは「サービスそのものが停止されるのでは・・・」とささやかれていましたが、いよいよそれが実現する形となります。
エキサイトでは変わりゆくネット環境のなかで新しい事業への取り組みに力を入れており、既存の事業を整理する一環でフリーメールサービスの存続にメリットが薄いという判断が下されたようです。今後はニュースサイト「ローリエプレス」などの新規事業に注力していくとのことです。
エキサイトメール終了・・・代わりになるおすすめのフリーメールサービスは?
エキサイトメール終了の報せをうけ、ユーザーたちからは悲しみの声が聞こえてきています。メインアドレスとしてプライベートや仕事でエキサイトメールを使っている人は少ない印象でしたが、各種メディアへの投稿や会員制サイトへの登録など捨てアドレスとして、メイン使用のアドレスをさらしたくないときにお世話になっている人が多かったようです。
買い物するのでも、
— Wakamura Finnsuke (@WakamuraF) 2018年5月15日
会員登録するのでも、
なんでもエキサイトメールにしてたよによぉ(/_-)
使い勝手よかったのになぁ。#登録しまくった通販サイトと縁を切るチャンス#無駄なメルマガとの別離
海外の無料フォント配布サイトに登録するときとかに使うのに便利だったのさエキサイトメール
— annchan (@annchan2) 2018年5月15日
エキサイトメールは容量2GBとさほど大容量ではなかったのですが、複数アカウントを作ることが容易で120日間ログインしないとメールボックスが削除されるという仕様になっていたため、もはや運営側も捨てアド用に使ってもらう事を狙っていた節もありました。
登録用メールアドレスとしてスパムなどを大量に受信していたのが負担増につながったのでは・・・という声もあるなか、メインアドレスと隔たれたアドレスとして使い勝手がよかっただけに代わりのフリーアドレスを探すのに必死になる人が増えることも想定されますので、オススメのフリーメールサービスを紹介しておきましょう。
エキサイトメールの代わりに登録したいおすすめフリーメールサービス
クイックメール
フリーメールアドレス発行のクイックメール(15分間フリーメール)
クイックメールはわずか15分間のみ有効なメールアドレスを提供するサービスです。まさに捨てアド生成機とも呼べるもので、会員制サイトのメール認証などで瞬間的にメールアドレスを使用したい時に重宝します。
基本的に受信専用(送られてきたメールに返信はできる)で新規送信は不可。延長機能がついているため、15分以上認証に時間がかかる場合でも問題なく対応できます。
メールをウイルススキャンしないので添付ファイルなどを開く場合は要注意。15分経つとアドレスは消滅するので継続的にアドレスが必要となる会員制サイトなどには向いていません。
何度でも使用できるので、エキサイトメールを捨てアドで使用していた人にはこれ以上適したサービスはないのではないでしょうか?
Gmail
もはやフリーメール界最強の存在といっても過言ではないGoogleが運営するフリーメールサービス。メインアドレスとして使用している人も少なくないかもしれません。
Googleのアカウントを取得する必要があるが、メールの他にGoogleドライブやGoogleフォトを通して文章や画像の保存といった多方面でのクラウドサービスを同時に使うことができるため圧倒的に便利。まだ持ってないならまず登録べきフリーメールサービスでしょう。
Yahoo!メール
Yahoo!JAPANが提供するGmailに次ぐフリーメールサービスの代表。Yahoo! JAPAN IDへの登録が必須。Yahoo!プレミアム会員・Yahoo! BB会員になれば容量無制限、無料会員だと10GBまで使用可能。
1997年よりサービスが開始されている最古参のフリーメールサービスで、安定感があるためメインアドレスからサブアドレスまで利用者は非常に多い。こちらも持っておいて損はないでしょう。
ヤフープレミアムはメール以外にもメリットが多く、筆者も随分前から利用しています。月額料金が462円、オークションやヤフーショッピングを多用する筆者にとっては一瞬でもとをとれるレベルの価格です。特にヤフオクは国内最大級のオークションで、商品の充実度も出品する際のメリットも個人的にはメルカリより上。とりあえず登録しておくのもおすすめ。
特にソフトバンクユーザーは常にポイント10倍でたまるので、ヤフーショッピングでの買い物が実質10%OFFくらいされるという尋常ならざるお得感。(ソフトバンクユーザー以外も通常5倍)いつまでこんなに太っ腹なのか分からないので(実際長く使っているとヤフープレミアムの内容はどんどん変わっている)早めにお得感を享受したほうがいいですね。
iCloudメール
Appleが提供するサービスでApple IDを所有していると使用できる。個人間利用を想定しているサービスなので以下のような制限があります。
・1 日に送信できるメッセージの数 1,000 件まで
・1 日に送信できる宛先 (受信者) の数 1,000 人まで
・各メッセージの宛先 (受信者) の数 500 人まで
・発着信メッセージの容量 20 MB、Mail Drop を使用する場合は最大 5 GB
Outlookメール
マイクロソフトが提供するサービスで、フリーメールの古参でもあったhotmailの流れを引き継いでいる。容量無制限なのが魅力的。登録には別途メールアドレスが必要。
世界的にみるとユーザーも最大級で利便性も高いので持っておいて損はないでしょう。
まとめ
古参のフリーメールサービス「エキサイトメール」のサービス終了のニュースとそれに伴って代わりになりうるおすすめのフリーメールサービスを紹介してきました。
エキサイトメールは長い歴史を持つサービスだっただけにお世話になった人も多かったことでしょう。もし今現在もなんらかの形で利用している人は9月18日に向けてアカウントの整理、場合によっては他サービスへの移行を考えたいですね。