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【書評】Webライターが読んで損はない本「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」

ブログやサイト運営、クラウドソーシングなど、いまやWebライターとして大なり小なり収入を得るためのハードルは無いものといっていいほどです。なかには軽い気持ちで始めたものの、壁にぶつかって自分のライタースキルの低さに絶望している人も多いのではないでしょうか?


今回紹介する唐木元さんの「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」は、そんなライターとしての第一歩を踏み出そうとしている、もしくは踏み出したばかりのライティング初心者が目を通して損の無い一冊となっています。今回は筆者自身がこの本を通して意識しようと思ったポイントをアウトプットしてまとめることで、本書の紹介を兼ねてみようと思います。

唐木元著「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」の紹介

いまやウェブメディアとして確固たる地位を築いているナタリー。サブカル方面においては突出した知名度と信頼度を持っているメディアですね。


natalie.mu



そんなナタリーのコミック部門の初代編集長でもあった唐木元さんが、全く執筆経験のない新人ライターに向けたライティング講座をもとに執筆したのが今回紹介する「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」です。


大手メディアにおいても通用する確かなライティング力をつけるための必読本。また書籍自体がライティングのプロによって書かれているため、ハウツー本としても非常に読みやすい構成になっています。「本読むのは苦手」という人でもサラっと読めるはずです。


「最後まで読まれる文章」を目標として、さまざまな技術や注意点を網羅した一冊となっていて、ある程度ライティング経験のある人にこそ響く部分も多いです。読んだことのない人はぜひ目を通して見てほしいですね。

「新しい文章力の教室」はこんな人が読むべき一冊


  • 最後まで完読される文章を書きたい人
  • 記事の執筆をしてみたいけど経験がないから基礎を学びたい人
  • ある程度ライター業をこなしてきたけど、体系的なライティング技術が身についていないと感じている人
  • あらためて自分のライティングスキルを見つめなおしたい人
  • 書いた記事がよくダメ出しされる人


ライターではない人にも・・・

「新しい文章力の教室」はナタリーをはじめとした、いわゆる事実提供を基本とするニュースメディアでの執筆を基本としたさいのライティングスキルを提供しています。


しかし、筆者の唐木さんは本書でナタリー文体をマスターすることで「手紙から企画書まで」さまざまな社会的シーンで応用できるものとして説明しており、文章力の向上を仕事力の向上に結び付けています。その点からいえば、少しでも文章に触れる機会のあるすべての社会人におすすめできるといえるでしょうね。

筆者が「新しい文章力の教室」から得たもの

ここからは当ブログの筆者が「新しい文章力の教室」を読んで、一度インプットした「今までの自分に出来ていなかった部分」をアウトプットしなおしていきます。自分への戒めと同時に、本書の内容の紹介になればと思います。意図的に細かい部分は割愛していきますので、気になる人はぜひ本書は通してご一読頂ければ。

本来の意味から離れた用法は漢字を使わない

クラウドソーシングなどで外注ライターをしていた頃によく注意されていたのが漢字の開く・開かない。発注元でもどれを開くかは「センスで判断して」という曖昧な指示が多く「どうすればいいんだ・・・」と悩んだことも多かった部分でした。


ナタリー式では分かりやすく「本来の意味から離れているかどうか」で判断させています。

私はカレーが嫌いだということを知ってほしい


例えば上記の文は開く漢字の宝庫です。「いう」はこの場合「say」という動詞の用法から離れた形式動詞なので開きます。「こと」も「事柄」という名詞的な用法ではなく、実質的なものを指していないので開くのが基本。「ほしい」も事前の「知る」という動詞をサポートするための補助動詞で開いた方がスマート・・・ということになります。


書き手に対して「漢字が続く場面では開く」というようなザックリした指導などが散見される中で、「具体的にどのような用法になっているから開く」というルールを自分のなかで明確化させることがスマートな文章表現をするうえで大切なんだと改めて痛感させられた部分でした。

身も蓋もないのがちょうどいい

本書では最初から最後まで完読される文章を目標に主眼と骨子による文章構成を重視しているワケですが、初心者になればなるほど構成はしっかりしていてるのに冗長な文章を書いたり、余計な文章を追加してしまいがちだと指摘しています。


これは初心者ライターの自信の無さが表れているからであり、断定を避けたり、言い回しを曖昧にしたり、分量をかさましすることで誤魔化そうとするから。そのため、特にライティングスキルが一定のレベルに達するまでは身も蓋も無い簡潔な文章を書くことを意識することが大切になってくるというワケなのです。


確かに冗長な文章や大げさな表現は多いかも・・・レイアウト的に言えば文章装飾(色や太字、斜体、フォントサイズ)などもこれに関わるのかもしれません。やはり最終的にはシンプルを突き詰めている方が読みやすいし見やすいですからね。

修飾語は長い順に

これは意識すれば今すぐにでも改善できるテクニック。長い修飾語が後ろに来ると文章構造が複雑になり誤読が起きやすいというデメリットがあるため、修飾語は長い順に並べるのが基本なのだとか。


加えて時間や日時など、シチュエーションを示す言葉は先頭に置くことで理解がよりスムースになる傾向にあることもあるといいます。

Webライター向けの記事を5月2日に書いている。

5月2日にWebライター向けの記事を書いている。


確かに後者の文章の方がすっと頭に入ってくる感覚がありますね。

使い過ぎに注意する言い回し

文章を書いていると、使いやすくてついつい乱発しがちな言い回しが人によって何個かは出てくるものです。全編通して使い過ぎ注意な言い回しについての言及があったのですが、ほとんどを多用している自覚があったので注意しないといけないと改めて感じましたね。

  • ~化、~的、~性 → 名詞化する言い回し、なるべく他の言葉で代用したほうが無難
  • 今作、今回、当ブログ → 指示語のような名詞は乱発注意
  • らしさ、ならでは → 客観性を持たない言葉。使うなら根拠を添えたい
  • こと、もの → 多用しがちだが、削れるものは削ってシンプルに
  • 基本的に、逆に → 言い回しを曖昧にする便利な言葉だがなるべく使わずに
  • ~となる → 名詞と呼応する動詞を個別にチョイス

文頭一語目で読点を打たない

文頭の一語目、特にしょっぱなが接続詞からはじまる文章で接続詞のあとに読点を打つと頭が悪そうに見えるそうです。


これはフィーリングの問題なので決まった型ではないそうですが、よりスマートで違和感のない文章の為には読点の位置にも意識を向けたいところですね。

まとめ

ライティングスキルはただやみくもに書いているだけでは上達しません。必要なノウハウを頭に入れて、意識的にそれを実践していかなければいつまでたっても中学生レベルの文章力のままになってしまいます。


今回「新しい文章力の教室」を読んだうえで執筆した文章も、やはりまだまだ自分の悪いクセが抜けきっていないな、と実感させられましたが、これからはより意識的にライティングの理論を頭で理解しながら実践していければと思います。文章に自信のないみなさんは、これから一緒に意識的なライティングスキル向上を目指していきましょう。



ライターが知っておいて損はない箇条書きのスキルは「超・箇条書き」で学ぶのがオススメ。単純なライティングスキルとは異なる部分ですが「主眼と骨子」「構造をしっかりと組み立てる」という側面では共通点も多いのであわせて勉強しましょう。

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