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ラップの材質の違いと安全性についてザックリとまとめる

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ラップといえば今や私たちの生活に欠かすことのできないアイテムのひとつ。食材を包み込んだり容器に蓋代わりに使ったりすることで食材の鮮度を保つための便利アイテムです。


日常何気なく使っているラップ類ですが、じつはメーカーごとに材質、ひいては性能が異なることに気づいている方はそれなりに料理が好きな人でしょう。


「材質の違いに気を遣ったことがない」「どれも同じだから安いのを買っている」という人はぜひラップの性能の違いを把握して、自分の料理スタイルにあったものを選択するようにしましょう。

ザックリとラップの材質の違いを把握しましょう

まずは下の図をご覧ください。


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ラップの材質はメーカーや商品ごとに違いがあります。この図は市販のラップの材質とその特徴をものすごく簡潔に表したものです。ラップのパッケージをみればどの材質を使っているかは分かりますので、極端な話この図だけ覚えればラップを使い分けることが可能でしょう。



今回は、このようになるべくザックリ各ラップ材質の特徴を紹介する事で、「違いがあるのは分かったけど、じゃあ私はどれを使えばいいのよ!」という人が「自分ならコレ!」というふうに、ラップの材質を素早く選択できるようにまとめています。


数値的な細かい比較データが気になる方は旭化成さんの公式ホームページにも掲載されていますので、そちらをご参照ください。

他素材ラップとの性能比較|サランラップ®|商品紹介|旭化成ホームプロダクツ


食品用ラップは材質によって大きく分けて3種類

まず、食品用のラップは大きく分けて3種類に大別されます。それぞれ材質が異なりますので、各商品の材質表示などを確認すればどのタイプか判別が可能です。


正直このポイントだけ把握しておけばラップの違いについてはほとんどマスターしたといっていいでしょう。さっそくチェックしていきましょう。

機能重視のポリ塩化ビニリデン

ポリ塩化ビニリデンは機能性で見たら他の材質より優れた材質です。耐熱性が高い、酸素・水分を通しにくい(保存に優れている)というラップにとって必要な要素を全て兼ね備えています


臭い漏れも起こしづらいため、キムチやチーズといった発酵食品の保存にも優れ、密着度が高いとこから酸化に弱い生鮮食品の保存にも最適です。特に冷蔵庫・冷凍庫内での保存においては圧倒的にハイクオリティであると言えます。


NEWクレラップ お徳用ミニ 22cm×50m

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価格重視のポリエチレン

ポリエチレンはポリ塩化ビニリデンと比べると保存性の面では劣りますが、値段的に安く環境面に優しいという点においては軍配が上がります。食品保存系の商品に応用されるケースも多いですね。


塩化ビニル系の材質はダイオキシンが発生するなどの意見もあるため、最近ではポリエチレン製のラップも注目を高めてきています(安全性については後述します)。


また、ラップの中では酸素を通しやすいので、包んだ食材をあえて少し呼吸させたい場合は優れた効果を発揮するとも考えられます。野菜や果物、チーズなどでも完全に熟し切っていない個体の酸素コントロールに使うことも出来ると考えられるワケです(もちろん加減は難しいので上級者向けのアイディアです)。


【2本セット】宇部フィルム ポリラップ 22cm×50m ×2本

【2本セット】宇部フィルム ポリラップ 22cm×50m ×2本

伸びやすく耐久性の高い塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂のラップは一般家庭ではあまり使用されないラップですが、飲食店などの業務用として人気があります


特徴としては伸縮性とそれに伴う耐久性の高さが挙げられます。酸素や水分はポリ塩化ビニリデンよりも通りやすい構造なのですが、蓋代わりにピッチリと容器を覆うことで熱が逃げにくく、破れて食品に混入するリスクも少ないことから飲食店では重宝されます。


日立化成 日立ラップ ブルータイプ 30cm×100m

日立化成 日立ラップ ブルータイプ 30cm×100m


ラップの材質によって安全性が違う?

ポリ塩化ビニリデンや塩化ビニル製のラップは、やわらかさを出すために可塑剤という添加剤が使用されています(ポリエチレンは基本的に使用されない)。


可塑剤とラップをとりまく現状や情報について詳しくは食品安全委員会が公表している「ラップフィルムから溶出する物質 (概要) 」を参照してもらうこととして、ものすごく端的に言ってしまうと、塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンは添加物を使用しないとラップとして加工しづらいしづらいということを覚えて置きましょう。


日本ではこれらの添加物の安全性は、厚生労働省の発表している「食品、添加物等の規格基準」の規格を満たしている、という観点から保証されています。もちろん私たち消費者が正しい使い方をしている前提になりますが、少なくとも多少の添加物が体内に入っても毒性が発揮されるほどではないと判断されているようです。



さらに、塩素を含むポリ塩化ビニリデンや塩化ビニル製ラップは焼却によってダイオキシンを発生するという問題があります。ダイオキシンは基本的に塩素を焼却するさいに生じる環境ホルモンの一種で、適切に処理していれば通常使用時にラップから食品にダイオキシンがうつるというのは考えづらいと思いますが、こうした特性を持つポリ塩化ビニリデンや塩化ビニル製ラップに拒否反応が生じるのは仕方がないのかなとも思いますね。



食品やそれにまつわる道具の安全性は非常なシビアな問題で断言しがたい部分もあります。調べた限りでは、正しい使い方をしていればポリ塩化ビニリデンや塩化ビニル製ラップも身体に害があるとは言い難いとは思いますが、塩素や可塑剤を含む事実自体は変わらないので、そのあたりに抵抗のある人はポリエチレン製の使用をおすすめします。


どの材質のラップを選ぶべきなのか?

ここまで見てきたことを踏まえて、ラップを購入する際はぜひ材質に着目して購入するようにしましょう。


機能面だけで考えるのであれば、保存にはポリ塩化ビニリデン製を、作り置きした食事などの蓋代わりには塩化ビニル製をそれぞれ使い分けるのが理にかなっています。


値段面や塩素が含まれることのリスクを危惧するのであればポリエチレン製も候補に挙がります。家庭用で、そんなに保存に気を遣う食材を用いないようであればポリエチレン製でも問題ないような気はしますね(ポリ塩化ビニリデン製の使いやすさを知ってしまうと、どうしても違和感はありますが)。


臭いや鮮度維持で気を遣う食材のみをポリ塩化ビニリデン、それ以外はポリエチレンという使い分けをしても良いでしょう。場合によって使い分けるとを考えたら、それぞれの材質ごとに3種類用意しておいても損はないでしょうね。



bollet.hatenablog.com
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