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コールドブリューとアイスコーヒーの違いを知ってはやりにのろう!

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今ドリンク界のトレンドのひとつになっているコールドブリューという言葉をご存知でしょうか?コールドブリューは数年前からアメリカで大ブームを引き起こし、いま徐々に日本でもその知名度を高めているコーヒーの注目分野。


端的に言えば夏場にも最適な冷たいコーヒーですが、果たして普通のアイスコーヒーとはなにが違うのか、どんな道具を使うのか、今絶対に押さえておきたいコールドブリューに迫ります。

コールドブリューとは?

コールドブリュー(Cold Brew)とはどのようなコーヒーなのでしょうか?


  • 冷たいコーヒーの一種だがアイスコーヒーとは異なり水からコーヒーを淹れる
  • スッキリしていて軽やかな味わい、けれどコーヒー感は薄くない
  • 水出しコーヒー、ダッチコーヒーとも呼ばれる



端的にまとめるとコールドブリューとはこのようにまとめることができると思います。なんとなくトレンドとしてコールドブリューをおさえたい人はこのまま覚えてしまえば話にはついていけるのではないでしょうか?


既製品でもコールドブリューを名乗る商品が増えています。



ここからはそれぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。

コールドブリューはアイスコーヒーとは似て非なるコーヒーだった

夏場の暑い時期にコーヒーが飲みたくなったとき、選択肢にあがるのがアイスコーヒーです。


コーヒー通からすれば本来コーヒー豆の味わいをじゅうぶんに活かせるのはホットコーヒーですが、それでも味わうというよりのどを潤すのに冷たいコーヒーが欲しくなるときはあるものです。


従来アイスコーヒーの作り方といえば普通にコーヒーを淹れて、そこに氷を入れるというものでした(もしくは氷を入れたグラスにホットコーヒーを注ぐ)。ハンドドリップでもコーヒーメーカーやエスプレッソマシンを使う場合でもそれは変わりません。


ようはお湯でコーヒー豆の成分を抽出した温かいコーヒー液を氷で強制的に冷やすことでアイスコーヒーとして飲むことが出来ていたのです。


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一方のコールドブリューは*1からコーヒーを豆の成分を抽出します。そのため抽出した時点で冷たい(冷めた)コーヒーとして完成しているのです。必要に応じて氷をいれればより冷たくすることができますね。

コールドブリューの特徴と人気の秘密とは?

コールドブリューはアイスコーヒーのように冷たくしても薄まらない

コーヒーに疎い人からするとわざわざ水で淹れなくても、今まで通りお湯でコーヒーを淹れて氷を入れればいいのでは?と思うかもしれません。


事実コールドブリューはお湯でコーヒーを抽出するよりも時間がかかります


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ポタポタと水を垂らして抽出する滴下式のコーヒードリッパー


しかし考えてみてください。


お湯からいれたコーヒーに氷を入れるとどうなるでしょうか?淹れたてのコーヒーは熱いわけですから、冷たくするのにはそれ相応の量の氷が必要です。加えて熱によって氷はすぐに溶けてしまいます。


つまり従来のアイスコーヒーの作り方では、完成したコーヒーは氷が溶けて出た水分によって味わいがかなり薄くなってしまいます。


これを防ぐためにアイスコーヒーはコーヒー豆の種類や量を調節して濃い目に淹れるのが基本でしたが、そうすると今度は酸味や苦味が強くなり、どうしてもバランスが悪くなってしまっていたのです。


対してコールドブリューははじめから冷たい水でコーヒーを作るので、完成した時点で熱くはありません。氷を入れてもそれほど薄まらず、しっかりとコーヒーの味わいを残した冷たいコーヒーを作ることができるというわけです。

コールドブリューの特徴はスッキリ軽やか、それでいて薄くない味わい

さてコールドブリューとして作られた水で淹れられたコーヒーはお湯で淹れたコーヒーをそのまま冷たくしたものと一緒でしょうか?答えはNoです。


コーヒー豆から液体を使って成分を抽出する仕組みはじつに複雑ですが、冷たい液体と熱い液体で抽出するのとでは完成した液体に違いが生じます。


もっとも大きな違いは、温度によってコーヒー豆から液体に溶け出るカフェインやタンニンの量が変わることです。温度が低いとこれらの成分は抽出されづらくなるので、結果的にコールドブリューは酸味、渋み、苦味が抑えられることになります。


コーヒー全体として考えると決して薄くはないのですが、酸味や渋みが抑えられたスッキリとした味わいに仕上がるのがコールドブリューの特徴です。こればかりは実際に試して比べてみることでその違いを感じて頂けるのではないでしょうか?ぜひ試してみてもらいたいですね。


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コールドブリューをはじめ水でコーヒーを抽出するのに最もオススメする機器「iwaki ウォータードリップコーヒーサーバー K8644-CL」



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ハリオ「フィルターインボトル」。漬け込み式でコーヒー豆を入れて冷蔵庫で半日ほど放っておくだけでコールドブリューが作れる。そのまま持ち運べるのも便利。



温かいコーヒーを冷蔵庫で冷やしてはいけないの?

コールドブリューが冷たい水で専用の機具を用いて時間をかけてコーヒーを抽出する・・・と聞くと熱いコーヒーを冷蔵庫にいれればいいのではないかと思う人もいるかもしれません。確かに氷を使わず冷蔵庫で冷やせばコーヒーは薄まりません。


しかし冷蔵庫で冷やすのには時間もかかりますし、淹れたコーヒーが酸化することで劣化が進んでしまいます。もちろんこの方法もアイスコーヒーの作り方としては問題はなく、お店によっては熱湯で淹れたコーヒーを氷水にあてて瞬間的にアイスコーヒーにしてしまうところもあります。


淹れたてのコーヒーを急冷するための道具もある


またこの方法で完成した冷たいコーヒーは熱湯で抽出したために苦みや酸味、渋みをしっかりと持っています。スッキリ軽やかな味わいを求めるならコールドブリュー、冷たいコーヒーでも濃厚さを楽しみたいなら急冷したアイスコーヒーと使いわけられればより冷たいコーヒー深くを楽しめるでしょう。

水出しコーヒー、ダッチコーヒーとコールドブリューは違うもの?

コールドブリューと水出しコーヒー、ダッチコーヒーは違うものなのでしょうか?


人によって意見が分かれそうなところですが、基本的には同じものと考えてよいでしょう。


これらは全てコーヒーの成分を水から抽出するという特徴があります。その点においては全て同一のコーヒーと言えそうですが、その流儀には微妙な違いが存在します。このなかでは最近トレンドになっているコールドブリューが一番新しいとも考えることできるでしょう。


マニアになればそれぞれの呼称にこだわりを持っている人も少なくないかもしれません。



>>参考「流行りのコールドブリューと水出しコーヒー、ダッチコーヒーとの違い」
www.oishikerya.com


コールドブリューはスペシャリティコーヒー(産地などにこだわったコーヒー豆)を使用する・・・とも言われていますが、このあたりは飲む方の好みにもよるところでしょうね。


アイスコーヒー用にブレンドした商品を販売しているところもありますし、まずは好みのコーヒー豆を探してみるところからはじめるとよいのではないでしょうか?


まとめ

今トレンドになりつつあるコールドブリューについてまとめてきました。アイスコーヒーとの違いからも「たかがコーヒー、されどコーヒー」ということで非常に奥深いものがあることが感じて頂けたのではないでしょうか?


夏場にスッキリ爽やか、それでいてしっかりとコーヒーの持つ魅力を楽しめるコールドブリューをぜひ試してみましょう。




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*1:厳密には氷水を使用する