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飲食店のお会計マナーとテーブルチェックとは?ジェスチャーやクレジットカードの扱いなど、いまさら人に聞けないルールを学ぶ

ちょっと高級なレストランやバー、カウンターメインの飲食店などではレジカウンターが存在しないことがあります。



レジカウンター


レジが置いてある場所や明らかにお会計するためのスペース


そんな時は、各自のテーブルやカウンターでお会計を済ませるのが基本。しかし、レジカウンターにレジ機器が置いてあるチェーン店などが一般化した現代において、このタイプのお店でのお会計の仕方が分からない・・・という人も増えているように思います。


そこで、本記事ではレジスペースの無いお店における「テーブルチェック」の仕方とマナーについて解説していきます。ぜひ最低限のマナーを身に着けて、素敵なお店に赴いてみてください。

テーブルチェックとは?お会計の仕方の違いを知る

飲食店のお会計の仕方には、大きく分けて以下の3つのタイプが存在します。


  • レジカウンターでお会計をするタイプ
  • テーブルチェックをするタイプ
  • キャッシュオンタイプ


まずはこの違いについて見ていきます。皆さんがよく使う飲食店はどちらの方式を採用しているでしょうか?

レジカウンターでお会計をするタイプ

ひとつめはレジカウンターと呼ばれる支払場が店内に別途用意されていて、そこで帰りがけにお会計をするタイプです。多くの場合、レジカウンターにはレジスターと呼ばれる専用の機器が置かれています。


大衆向けのチェーン店などを中心に、どちらかというと"カジュアル使いのお店"に多い会計法かと思いますが、近年では高級店でもこのタイプを採用しているケースも。


レジは設備の導入にもお金がかかるため、ある程度来客数の多い店舗でないと導入されないケースも多い


店内のスペースの一部をレジカウンターに割く必要があるため、見栄えも重要視される高級店やもともと狭い造りの個人店などでは採用されない傾向にあります。

テーブルでチェックをするタイプ

もうひとつの会計方法が、今回特に焦点を当てたいテーブルチェックというお会計の方法です。


これはその名の通り各々のテーブルやカウンター、つまり自分が飲食をしていたまさにその場でお会計を済ませる方法です。


店員さんにお会計の旨を伝えて伝票を持ってきてもらい、その場で清算します。カウンターをメインとするレストランや割烹、寿司屋やバーなどではテーブルチェックを採用しているケースが多いのがポイント。



これに気づかず、おもむろに席を立って会計しようとすると「この人あまりこういう店に慣れていないんだな・・・」と、その場にいる全員に思われる事になります。


どうせならスマートに会計したいですから、初めてのお店ではお会計までにさりげなく周りを観察して、テーブルチェックかどうかを確認しておきましょう。

キャッシュオンタイプ

キャッシュオンとは一杯、一皿の注文ごとにお会計を済ませていくスタイルです。


キャッシュオンスタイルの場合は直接スタッフのもとへ注文しに行ってそのまま支払う


常にお会計が済んでいる状態なので帰りたいときにすぐに帰れますし、グループの場合は割り勘などが非常に簡単に済ませられます。このスタイルは海外のパブ(日本で言う居酒屋)のような飲食店で一般的な会計法です。


日本ではあまり採用されない方法ですが、パブ形態のお店ではキッャシュオンを採用しているところも多く見受けられます。


レストランやバーでのお会計の仕方とマナー


日本で飲食店を利用する上で、キャッシュオンはまだまだ特殊な位置づけの会計と言えます。しかし、「テーブルチェックなのかそうでないのか」は早い段階で見抜き、それに合わせた会計の準備を行うのがベターな会計方法です。


レジカウンターがあるお店の場合は、食べ終えたら荷物を全て持ってレジカウンターへ向いお会計を済ませるだけですから難しいことはありません。あきらかに会計をするためのスペースが入り口付近に用意されている店舗であれば、テーブルチェックではなくレジカウンターでお会計を済ませることがほとんどでしょう。


一方で、テーブルチェックの場合は少し気を遣う必要があります。


テーブルチェックのお店であれば、飲食が済んだらまずは店員さんにお会計の旨を伝えましょう。すると伝票や金額を書き記した紙を持ってきてくれるはずですなので、その場で支払を済ませます。



割り勘をする場合はなるべく外で行うのがマナーだと言われていますが、軒先でやるのも迷惑なので店内でやっても構わないと思います。


ただし、小銭単位の細かい割り勘は時間もかかりますしお店に多少なりとも迷惑がかかるので、とりあえず1000円単位で適当に割り勘をして細かい部分は後程清算するようにした方がスマートです。


また、レシートが貰えないことも多いので必要に応じて領収書や金額の書かれた紙を請求しても構いません。


たまに、カウンターチェックのお店で席から立ち上がって空いている席などでお会計を済ませようとする人がいますが、これは他の人の迷惑になるのでやめましょう。テーブルチェックは自分が座っている席で行うのが基本です。


テーブルチェックを採用するのは、基本的に会計をするためのスペースを確保できないためです。つまり、席から立って別の場所で会計をしようとしても、そもそもそんな場所はない、ということになります。


空いている席があるからそこですればいい、なんていう考えはもってのほか。その席は数分後には次のゲストが座る可能性のある席なので、会計に使ってしまったらまた清掃を行う必要が生じることも。また、ほかに店内にいるお客さんにも窮屈な思いをさせる可能性もあります。


接待やデートなどで相手に金額を見られたくない場合もあるでしょうが、その場合は事前に店員さんに相談して対応を任せましょう。自分の見栄のために他人を巻き込んでいたのでは意味がないですからね。


もちろん例外もあると思いますので、場の雰囲気を壊さずになるべくスムーズにお会計を済ませられるように心がけてみてください。

おあいそ?チェック?ジェスチャーを使う?お会計のお願いの仕方いろいろある

テーブルチェックの場合は、お店の方に「お会計をしたい」という意思表示をする必要があります。


その際、どのように意思表示する方法があるのかを知っておくのも、スマートなお会計に必要な知識です。

「おあいそ」は間違った使い方?

飲食店のお会計でよく使われる「おあいそ」という言葉、通っぽく見えて実は間違った用法だということを知っていましたか?


おあいその起源は諸説ありますが、漢字で書くと「御愛想」。有力とされているのは寿司屋の店員が「お客様からお金を頂くなんて愛想が無くて申し訳ない」と言ったことから"会計=おあいそ"になったと言われています。


そんないかにも寿司屋らしい粋なエピソードが、気づけばお客側の言葉になってしまったというワケなのです。本来、お店の方がへりくだって使う言葉だった「おあいそ」を、お客側が使うのは厳密にいうとマナー違反だといえるでしょう。


とはいえ、日本の飲食店であれば「おあいそ」と店員さんに伝えればお会計が出てくるとは思います。ただ、内心どう思われるかも分かりませんし、これを機に「おあいそ」をお会計時の掛け言葉として使うのをやめてみてはいかがでしょうか。

「チェック」はOK?

「おあいそ」と並ぶくらい会計時の掛け言葉として使われているのが「チェック」。


海外(英語圏)ではお会計時に「Please check」や「Please bill」と言うのが一般的なのですが、横文字好きの日本人がこれを真似して「チェック」という言葉を使い始めたということなのでしょう。


用法としても特別間違ってはいないので、こちらはそのまま使用していても問題ありません。ただし、個人的には"キザなおじさん感"が出てしまう気がするので、無難に「お会計お願いします」と声をかけた方がベターかなとは思います。



ちなみに、海外の方は「check」より請求を意味する「bill」という単語を使うケースが多い印象です。

指で×印のジェスチャーはお会計を意味する?

「チェック」と同様に"キザなおじさん感"が出る、指で×印を作って会計を伝えるジェスチャー。×印は「〆」という言葉を指で示していると言われており、このジェスチャーを見た店員さんが伝票を席まで届けてくれるというお会計の意思表示です。



日本の飲み屋では比較的よく見かける光景ですが、海外では一切通じない日本ならではのジェスチャーとして海外から来た人を戸惑わせることもあるのだとか。


少し年配の方を中心に流行ったサインだということもあり、最近では敬遠する人も増えているそうですが、例えばテーブル席などから言葉を使わずにお会計を示すジェスチャーとしては個人的には悪くないのでは?と思います。



ただし、×印のジェスチャー=お会計というのが、すべての飲食店において常識ではないため、伝わらなかったからといって腹を立てるのはやめましょう。

黙ってクレジットカードや万札を差し出すのはNG

たまに見かける、会計時に何も言わずにクレジットカードや万札をすっとカウンターに置いてお会計を促す仕草。ある程度地位のある人がやりがちだと思うのですが、あまりスマートではないやり方です。


確かにお客さん側からすれば「カードやお金を差し出すのは、お会計してくれという意味以外に何がある?」と思うかもしれません。しかし、店員さんからしたらお客様の金品に黙って触れるのも怖いですし、「お会計でよろしいですか?」とも確認しづらいですよね。そもそも差し出した金額でお会計がまかなえるかも分かりません。


言葉を使わずに会計を済ませたいのは分かりますが、お金が関わる場面ですし、ちゃんと言葉にしてコミュニケーションの齟齬はなくすのがマナーというものではないでしょうか。

「お会計をお願いします」が最も適切

結局、最もスマートなのは「お会計をお願いします」です。


おしゃれな飲食店でキザなセリフや通っぽいセリフを使いたい気持ちも分かりますが、そういうシチュエーションでこそ飾り気のないシンプルな言い回しをした方が好印象を持たれるというモノ。


極端な話をすれば店員さんに意味が伝わればいいので、「チェック」や「指で×を作る」というのも決して悪くはないと思います。しかし、「お会計をお願いします」以上に、確実に意味の通じる掛け言葉はありません。


お会計をお願いする際の言い回しについて、これを機にぜひもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

テーブルチェックの際のお金の支払い方は?バインダーにカードを挟むのはアリ?

テーブルチェックでは、お会計の意思表示をしたあとにお店の方が持ってきてくれる明細を受け取って支払いを行います。


この際に、伝票が乗った状態のトレイを渡される場合もあれば、二つ折りのバインダーに見えないように明細が仕舞われて渡される場合もあります。カジュアルなお店であれば、伝票だけを手渡しされるケースもあるかもれしません。


伝票がトレイに乗せられてきた場合は、クレジットカードないしは現金をトレイの上に伝票と一緒に乗せてお店の方に渡します。



最近ではペイペのような電子決済に対応しているケースもあるので、気になる方は確認してみましょう。


二つ折りのバインダータイプは、金額を同席した方に見られないというメリットがあり、接待を想定している店舗やデートに使われるお店などでは好んで利用されることがあります。


この場合は現金やクレジットカードを中に挟んで渡しても間違いではないのですが、なにかの拍子にすり抜けて落ちてしまい、トラブルに繋がる可能性もあるので注意。安全を期すなら、お店の方に見えるようにバインダーの外側に現金やカードを乗せて手渡すのがおすすめです。

飲食店のお会計マナーとテーブルチェックとは?のまとめ

飲食店、特にテーブルチェックを採用している店舗でのお会計の仕方やマナーについてまとめて参りました。


  • お会計の仕方には「レジカウンター」「テーブルチェック」「キャッシュオン」の3通りがある
  • はじめてのお店ではさりげなくお会計の仕方を観察する
  • デートや接待でお会計を見せたくないときは事前に店員さんに伝える
  • お会計をお願いするときの掛言葉は「お会計お願いします」が最も適切


筆者もテーブルチェックのお店に行く機会がたまにあるのですが、あまりスマートにお会計出来ていない人も少なくありません。


特に若い人や慣れていない人より、中年以降の世代に多い気がするのが悲しいところですが、先輩たちのそうした姿を見て若い世代が間違ったマナーを持って育たないよう、みんなでしっかりと正しいマナーを共有していきたいですね。ぜひ広めていってくださいね。



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